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単位タイポWeb/CSSDTP

フォントpt⇔px変換計算機|pt・px・em・rem・%・mmの相互換算

フォントサイズ単位を相互変換する無料電卓。CSSの基準16px、印刷DTPの1pt=1/72inch、em/rem/%の可変ルート、mm実寸変換に対応。Webデザイン・CSSコーディング・DTP組版・InDesign・Wordの現場で使う単位関係を、W3C仕様・JIS・Adobeガイドに照らして解説します。ルートフォントサイズも変更可能。

最終更新:2026-08-05/監修:計算ツールズ編集部

フォントpt⇔px変換ツール

単位換算の基本式

絶対単位

1 pt = 1/72 inch = 0.3528 mm = 1.333 px (96dpi基準)
1 inch = 25.4 mm = 96 px = 72 pt
1 mm = 2.83 pt = 3.78 px = 4 Q (Quarterの意)

CSSの1pxは1/96 inchと定義されています(W3C CSS Values and Units)。実際の物理サイズは表示媒体の解像度で決まるため、印刷では1pt=1/72inchが絶対サイズ、Web画面では1pxがCSSピクセルとして相対的に扱われます。

相対単位

1 em = 親要素のフォントサイズ
1 rem = ルート(html)のフォントサイズ
100% = 親要素のフォントサイズ

ブラウザの初期フォントサイズは16px(=12pt)。この基準で1rem=16px、1em=親要素のサイズ、100%=親要素のサイズ、と換算されます。ルートを14pxに変えれば全remが14pxベースにシフトします。

組版単位

1 Q = 0.25 mm (日本の写植・DTP)
1 級 = 0.25 mm (Qと同じ)
1 号 = 家康時代の江戸尺(現在ほぼ非使用)

日本の写植・組版ではQ(=0.25mm)が今も使われます。特に新聞・雑誌・書籍組版で頻用され、印刷業界のInDesign設定では単位を「Q」に切り替えて作業する現場が多くあります。

Web/DTP/印刷での単位の役割

単位用途特徴
pt印刷DTP・Word・PowerPoint1/72inch、絶対サイズ、印刷実寸重視
pxWebデザイン基本・画像アイコンデバイスピクセルとCSSピクセルの区別あり
emCSS 相対サイズ・入れ子スケール親要素基準、入れ子で連鎖する
remWebアクセシビリティ・レスポンシブルート(html)基準、ブラウザ設定尊重
%CSS body/コンテナ幅・font-size親要素の割合、レイアウトで頻用
mm/inch印刷・チラシ・名刺物理的な実寸、@media print必須
Q(級)日本の写植・新聞・書籍組版1Q=0.25mm、業界内標準

pt⇔px⇔em⇔rem 換算表(16px基準)

ルートフォントサイズ16pxを基準とした換算表です。ブラウザ初期値であり、Chrome/Safari/Firefoxの標準です。

ptpxem/rem%mm(実寸)Q
6 pt8 px0.550%2.12 mm8.5 Q
7.5 pt10 px0.62562.5%2.65 mm10.6 Q
9 pt12 px0.7575%3.18 mm12.7 Q
10.5 pt14 px0.87587.5%3.70 mm14.8 Q
12 pt16 px1.000100%4.23 mm16.9 Q
13.5 pt18 px1.125112.5%4.76 mm19 Q
15 pt20 px1.25125%5.29 mm21.2 Q
18 pt24 px1.5150%6.35 mm25.4 Q
21 pt28 px1.75175%7.41 mm29.6 Q
24 pt32 px2.0200%8.47 mm33.9 Q
27 pt36 px2.25225%9.53 mm38.1 Q
30 pt40 px2.5250%10.58 mm42.3 Q
36 pt48 px3.0300%12.70 mm50.8 Q
48 pt64 px4.0400%16.93 mm67.7 Q
60 pt80 px5.0500%21.17 mm84.7 Q
72 pt96 px6.0600%25.40 mm101.6 Q

用途別の推奨フォントサイズ

用途推奨サイズ備考
Web本文(モバイル)16 pxiOS/Androidの標準、拡大不要
Web本文(デスクトップ)16-18 px読みやすさ優先
Web見出しh132-48 px2-3rem
Web見出しh224-32 px1.5-2rem
Web注釈・キャプション12-14 pxWCAG最低推奨
フォームinput16 px以上iOSの自動ズーム防止
Word本文10.5-12 ptビジネス文書標準
Word見出し14-16 ptMSゴシック・游明朝
プレゼンPowerPoint本文18-24 pt後方から視認
プレゼン見出し32-44 pt会議室の広さで調整
書籍本文9-10.5 pt(13-15 Q)InDesign組版標準
新聞本文7-9 pt(11-13 Q)朝日/読売の紙面標準
名刺7-10 pt氏名10-12pt、住所7-8pt
チラシ本文10-14 ptターゲット年齢で調整
看板・サイン視距離÷100 mm10m先なら100mm=283pt

アクセシビリティとWCAG

W3CのWCAG 2.1(Web Content Accessibility Guidelines)では、テキストサイズと可読性に関する明確な推奨があります。

WCAG 2.1 Success Criterion 1.4.4

テキストは200%まで拡大しても機能とコンテンツが失われないように設計する。px固定ではなくrem/emで指定するのがベストプラクティス。総務省「みんなの公共サイト運用ガイドライン」でも準拠が推奨されています。

本文サイズは16px以上

スマホ・デスクトップともに本文は16px(1rem)以上が推奨。14px未満は視認性が低下し、高齢者や視覚障害者に負荷。政府系サイト・自治体サイトでは16-18pxがデファクトです。

行間 line-height: 1.5以上

本文の行間はフォントサイズの1.5倍以上(line-height: 1.5)を目安に。密な行間は読解速度を下げ、視覚障害者・失読症の読者の障壁になります。

コントラスト比 4.5:1以上

文字色と背景色のコントラスト比は4.5:1以上(通常テキスト)、3:1以上(大文字18pt/24px以上)。WCAG AAレベルの必須基準です。

ユーザー設定を尊重

ルートサイズをrem/em基準で組めば、ブラウザ設定でフォントサイズを大きくしたユーザーに追随可能。html { font-size: 100%; }でユーザー設定尊重が原則です。

レスポンシブ設計とrem

モダンなCSSではフォントサイズをremで指定し、メディアクエリでルートサイズを可変にする手法が主流です。

html { font-size: 100%; } /* 16px */
body { font-size: 1rem; line-height: 1.7; }
h1 { font-size: 2.5rem; } /* 40px */
h2 { font-size: 1.75rem; } /* 28px */

@media (max-width: 640px) {
  html { font-size: 93.75%; } /* 15px */
}
@media (min-width: 1280px) {
  html { font-size: 106.25%; } /* 17px */
}

この方式では、メディアクエリでルートサイズを変えるだけで、rem単位で書かれた全ての要素が比例的にスケールします。ユーザーがブラウザ設定でフォントサイズを拡大した場合にも自動追随し、アクセシビリティも両立できます。clamp()を使えばビューポート幅で滑らかに補間することも可能です。

用途別の実務ポイント

Web制作・コーディング

本文16px(1rem)、行間1.6-1.8、見出しは1.25倍ずつスケール(Modular Scale)。フォームinput16pxはiOSの自動ズーム防止に必須。Google Material Designは16dp基準です。

DTP・InDesign・Illustrator

Adobeソフトはpt基準。本文9-10.5pt(13-15Q)、キャプション7-8pt、リード文11-14pt。新聞は7-9pt、書籍は9-10.5ptが業界標準。日本の写植伝統の「Q(級)」との併用が可能です。

Word・PowerPoint文書

MS Wordはpt表示、本文10.5-12pt、見出し14-16ptがビジネス文書標準。PowerPointの本文は18-24pt、見出し32-44pt。読める最低ラインは12ptで、会議資料では14pt以上を推奨。

看板・サイン・掲示物

視距離(m)÷100=文字高(mm)が経験則。10m先の看板なら100mm(283pt相当)、5m先なら50mm(142pt)。国交省「案内表示ガイドライン」やJIS Z 8210(案内用図記号)も参照。

ダウンロード資料PDF

画面閲覧兼印刷用は11-12pt。A4片面の場合、本文10-11pt、見出し14-18ptで詰まりすぎず読みやすい。W3Cの@media printでスタイル分離が推奨されます。

電子書籍(EPUB/Kindle)

EPUB仕様ではem/%指定が推奨。ユーザーが端末側で文字サイズを変更するため、px/pt固定は避ける。Kindle Direct Publishingガイドでもrem/em相対サイズが推奨されています。

よくある間違い

  • Webで全部pxを使う — アクセシビリティ低下の主因。ユーザーのブラウザ設定に追随せず、視覚障害者・高齢者への配慮不足。rem基準にすればユーザー設定を尊重できます。
  • フォームinputを14px以下に — iOSでフォームフォーカス時に画面が自動ズームされる仕様のため、16px以上が推奨。ユーザー体験を大きく損ないます。
  • emの入れ子連鎖を無視 — em指定の要素の子要素でさらにemを使うと連鎖して意図せぬサイズに。remを使うか、entrey pointで統一しないと想定外の拡大縮小が起こります。
  • DTPでpx指定 — Adobe InDesignは基本pt/Q/mm。Web出身の人がpx指定すると印刷実寸と合わず、A4紙面で違和感の原因になります。
  • WCAGコントラスト比を無視 — 文字色と背景色のコントラスト比4.5:1未満は視認性を大きく損ない、Webサイト評価・SEOにもマイナス。総務省アクセシビリティ推進の基準にも抵触します。
  • 1pt=1pxと誤解 — 1pt=1.333px(96dpi基準)が正しく、両者を混同するとサイズが25%ズレます。IllustratorのWeb書き出しなどで頻発するミスです。
  • @media print非対応 — 画面用ptと印刷用ptを区別しないと、印刷時に文字が異常に小さくなります。@media printで別スタイルを用意しましょう。

関連する規格・仕様

  • W3C CSS Values and Units Module Level 4 ― CSS単位の公式仕様。1px=1/96inch、em/rem/%の定義。
  • W3C WCAG 2.1 ― Webアクセシビリティガイドライン。テキストサイズ200%拡大耐性、コントラスト比4.5:1などを規定。
  • JIS X 8341-3:2016 ― 高齢者・障害者等配慮設計指針(Webコンテンツ)。日本国内のWebアクセシビリティ基準。
  • JIS Z 8210 ― 案内用図記号。看板・掲示物のサイン標準。
  • Adobe Type Terminology ― 印刷DTPの単位定義(pt/Q/mm)。
  • ISO 15008 ― 車載表示装置の可読性基準。フォントサイズと視距離の関係。
  • 総務省 みんなの公共サイト運用ガイドライン ― 政府・自治体サイトのアクセシビリティ推奨事項。

参考文献・公的資料

※本ページの単位換算は96dpi基準(CSS標準)の値です。印刷では300dpi・400dpi・カスタム解像度で実寸が変わります。DTPの厳密な組版・大型プリンタ出力・大型サイン制作では、機器メーカーのカラーマネジメント・出力プロファイルを最終確認してください。アクセシビリティ対応はWCAG 2.1/JIS X 8341-3の準拠審査を推奨します。

よくある質問(FAQ)

Webの推奨単位は?

remが推奨。ブラウザのルートフォントサイズを基準にするため、ユーザーのアクセシビリティ設定を尊重できます。W3C WCAG 2.1のSC 1.4.4「テキスト200%拡大耐性」もrem/emで実現しやすい。政府系サイト・自治体サイトでもrem基準がデファクトです。

1pt=何pxですか?

CSS標準(96dpi)では1pt=1.333px、1px=0.75pt。12pt=16px、10.5pt=14px、9pt=12pxが換算目安です。Adobe Illustratorの「Web書き出し」でpt→px変換されるときにこの係数が使われます。

emとremの違いは?

emは親要素のフォントサイズ基準、remはルート(html)基準。emは入れ子で連鎖して2乗3乗になりやすいので、モダンCSSではremが推奨されます。emは行間や余白の相対指定にのみ使うのが一般的です。

1remは何pxですか?

ブラウザ初期値では1rem=16px。htmlのfont-sizeを変更するとremの絶対値も変わります。html { font-size: 62.5%; } を指定すれば1rem=10pxとなり、計算しやすくなる技法もあります。

本文サイズは何pxが読みやすい?

デスクトップ・モバイルとも16px以上が読みやすさとアクセシビリティの目安です。14pxは限界ラインで、高齢者・視覚障害者への配慮が必要な場面では18px推奨。Google Material Designも16dp基準です。

フォームinputは何pxが最適?

16px以上が必須。iOSではフォームフォーカス時に14px未満の要素は自動ズームされる仕様で、ユーザー体験を大きく損ないます。Bootstrap・Tailwind CSSも16pxを標準に採用しています。

DTPでptを使う理由は?

印刷は物理的な実寸が必要で、1pt=1/72inchが絶対サイズだからです。Adobe InDesign・Illustratorのpt基準は、活字時代からの継承。日本ではQ(級=0.25mm)も併用され、書籍・新聞組版の主流です。

Q(級)は何mmですか?

1Q=0.25mm。日本の写植・活字時代からの単位で、DTPでも書籍・雑誌・新聞組版で今も使われます。InDesignの単位設定で「Q」を選ぶことができ、印刷実寸の指定に便利です。1級=1Qで同義。

看板の文字サイズはどう決める?

目安として視距離(m)÷100=文字高(mm)。10m先の看板なら100mm、5m先なら50mm、1m先の掲示物なら10mm。国交省「案内表示ガイドライン」やJIS Z 8210も参考になります。屋外広告物条例で規制もあり、大型は自治体の指導も要確認。

Wordの本文サイズ標準は?

ビジネス文書は10.5-12ptが標準。Word初期値は10.5pt(明朝体・游明朝)。契約書・報告書・研究論文では12ptが読みやすさ重視。役所提出書類は「10.5pt以上」の指定が多く、教科書は14-16pt。

プレゼン資料は何ptが適切?

PowerPointの本文は18-24pt、見出し32-44pt。会議室サイズと画面から座席の距離で調整。100人講堂なら本文28pt以上、30人会議室なら18pt程度。細字は32pt以上でないと見えにくい傾向があります。

アクセシビリティの推奨は?

WCAG 2.1準拠を目指し、本文16px以上、行間1.5以上、コントラスト比4.5:1以上、rem/em相対指定を基本にします。総務省の公共サイトガイドラインでも同水準を推奨。JIS X 8341-3が国内基準。政府系ではWAIC(ウェブアクセシビリティ基盤委員会)の資料を参照。