計算ツール
級数版面組版DTP

級数とポイントの版面設計

級数・歯送り・字詰め・行数・段組から、版面の幅と高さ、行送り、1ページの字数を算出します。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

級数とポイントの版面設計ツール

1級は0.25mmなので、13Qの文字は13×0.25=3.25mm、ポイントに直すと3.25÷0.3528=9.21ptです。1段の幅は22字×3.25mm=71.5mm、2段組で段間6mmなら版面幅は71.5×2+6=149.0mm。行送りは22H×0.25=5.5mmで、20行なら版面高は19×5.5+3.25=107.8mmです。判型の幅182mmに対して左右の余白は片側16.5mm、1ページの字数は22×20×2=880字になります。

級数・ポイント・ミリの対応

級数寸法ポイント主な用途
8Q2.00mm5.67pt注記・キャプション
11Q2.75mm7.79pt文庫・新書の本文
13Q3.25mm9.21pt単行本・実用書の本文
16Q4.00mm11.34pt読みやすさ重視の本文

判型と字詰めの組み合わせの目安

判型本文級数1行の字詰め
文庫判105mm11Q前後38〜42字
四六判128mm13Q前後38〜42字
A5判148mm13〜14Q40〜44字
B5判(2段組)182mm13Q前後1段22〜24字

※参考計算です。保安基準・条例・製品仕様は改定されるため、最新の告示や各社の仕様書で確認してください。

級数とポイントの版面設計の詳しい解説

級数と歯送りが写植の時代から残っているのは、1級も1歯も0.25mmという切りのよい単位で、寸法の計算が暗算でできるからです。13Qなら3.25mm、22Hなら5.5mmと即座に出るため、字詰めを掛ければ版面の幅がそのままミリで求まります。ポイントは1pt=0.3528mmと割り切れない数値なので、同じ設計をポイントで組むと端数が残り、版面が判型に対して半端な位置に収まります。日本語の組版で級数が使われ続ける理由はこの相性の良さにあります。

判断が分かれるのは行間の取り方です。行送りを級数の1.7倍前後にすると読みやすいとされますが、これは1行が長いほど広げる必要があるという前提とセットです。1行が40字を超える単行本では行送りを広げないと視線が次の行を見失い、逆に2段組で1行22字なら詰め気味でも追えます。字詰めと行送りは別々に決められるものではなく、片方を変えたらもう片方も見直すという関係にあります。

見落とされやすいのは版面の高さの数え方です。20行あるとき行送りは19回しか発生しないので、単純に行数×行送りとすると1行分だけ広く出ます。最後の行の文字の高さを足す必要があり、この差は級数が大きいほど無視できません。同じ理屈で段組の段間も段数から1を引いた回数しか入らず、3段組なら段間は2か所です。ここを取り違えると版面が判型からわずかにはみ出し、面付の段階で気づくことになります。

余白の配分も条件で変わります。左右対称に取ると計算は簡単ですが、綴じのある冊子ではノド側を小口側より広くしないと文字が谷に入って読みにくくなります。とくにページ数が多い無線綴じでは、開いたときにノド側が沈むぶんを見込みます。天地の余白は柱やノンブルの位置で決まり、本文の版面より外に置くなら余白を確保しなければなりません。判型の幅から版面を引いた残りをどう配るかは、読みやすさと紙面の印象を左右する設計判断です。

条件による違いも押さえておきましょう。実用書や教科書は図版が入るため版面を広めに取り、文芸書は余白を多めにして落ち着いた印象を作ります。欧文が混ざる原稿では和文の全角と欧文のプロポーショナル幅が食い違い、字詰めどおりに収まらないことがあります。仕上がりの印象は実寸の出力で確かめるのが確実です。

業界・現場での使い方

書籍の版面設計

判型と級数から版面の寸法を決め、余白の配分を検討します。

雑誌・広報誌の台割

段組と字詰めから1ページの字数を出し、原稿の分量を割り振ります。

原稿量の見積もり

総ページ数と1ページの字数から、必要な原稿の文字数を逆算します。

組版仕様書の作成

級数・歯送り・字詰めを数値で明示し、外注先との認識を揃えます。

よくある間違い・注意点

  • 版面の高さを行数×行送りで出す — 行送りは行数から1を引いた回数しか発生せず、1行分だけ広く計算されます。
  • 段間を段数分だけ入れる — 3段組なら段間は2か所です。段数分入れると版面が判型からはみ出します。
  • 級数とポイントを同じ刻みで扱う — 1級は0.25mm、1ptは0.3528mmです。混在させると端数が残ります。
  • 字詰めを変えて行送りをそのままにする — 1行が長くなるほど行間を広げないと、視線が次の行を追えなくなります。
  • ノドと小口の余白を同じにする — ページ数の多い冊子ではノド側が沈むため、小口より広く取る必要があります。

関連する規格・公的資料

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。医療・法務・税務の判断は最新の告示・規格および専門家の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

13Qは何ポイントですか?

13×0.25=3.25mmで、0.3528mmで割ると9.21ptです。実務では9ptから9.5ptとして扱われます。

1歯と1級は同じ大きさですか?

どちらも0.25mmです。級は文字の大きさ、歯は送り量を指すという使い分けになっています。

行送りは級数の何倍が適切ですか?

1.5〜1.8倍が目安です。1行が長いほど広げ、2段組のように1行が短ければ詰め気味でも読めます。

B5判で2段組にすると1ページ何字ですか?

22字×20行×2段の既定値で880字です。図版が入る場合はこの分から差し引いて考えます。

版面が判型より大きくなったらどうしますか?

字詰めか級数、段間のいずれかを下げます。当ツールは余白が負になると警告の文言を表示します。

余白は左右で同じにしてよいですか?

綴じのある冊子ではノド側を2〜5mm広く取るのが一般的です。ページ数が多いほど差を大きくします。

欧文が混ざる原稿でも字詰めどおりに収まりますか?

収まりません。欧文は文字ごとに幅が違うため、和文の全角基準で数えた字詰めからずれます。

文庫判の設計にも使えますか?

使えます。判型の幅を105mm、級数を11Q前後にすると文庫の一般的な版面に近い数値が得られます。