所得控除 一覧 計算|2024定額減税4万円・基礎48万・配偶者・扶養・iDeCo・生命保険・住宅ローン控除まで全15種類の節税額を一発算出
2024年の定額減税(所得税3万円+住民税1万円=4万円/人)を反映し、基礎・配偶者・扶養・社会保険料・iDeCo・小規模企業共済・生命保険・地震保険・医療費・寄附金(ふるさと納税)・住宅ローン控除など15種類の所得控除・税額控除を一括計算。年収別の合計控除額と、控除ゼロと比較した節税効果(所得税+住民税)を即時算出。年末調整・確定申告の準備、住宅ローン控除の家計設計、iDeCo拠出額の意思決定まで、国税庁の最新税制に沿って解説する完全無料ツールです。
所得控除 計算ツール
2024年 定額減税4万円/人
2024年6月から実施された定額減税は、納税者本人・同一生計配偶者・扶養親族の1人あたり所得税3万円+住民税1万円=合計4万円が減税される時限措置。4人家族なら16万円の恩恵。給与所得者は6月給与から所得税分を天引き調整、住民税分は6月分をゼロにして7月〜翌年5月の11ヶ月で均等徴収する形で反映されました。
対象要件
2024年分の合計所得金額1,805万円以下(給与収入2,000万円以下相当)の居住者。同一生計配偶者・扶養親族も居住者要件あり。子・親・祖父母を扶養している場合、人数分×4万円がまとめて減税されます。
調整給付金
所得税・住民税が少なく減税枠を使い切れない世帯には、市町村から差額を「調整給付金」として現金支給。2024年夏に第1弾、2025年に第2弾(実額確定分)が支給されました。
2025年以降
2025年度以降の定額減税は現時点で継続予定なし(2024年限りの時限措置)。ただし2025年税制改正で基礎控除・給与所得控除の上乗せ(「103万円の壁」引上げ議論)が進んでおり、恒久的な減税に置き換わる可能性が高い状況。
年末調整・確定申告
会社員は年末調整で自動反映。個人事業主は確定申告書の第一表「定額減税額」欄で控除。年収変動や扶養家族の増減で6月時点と最終確定額に差が出た場合は、年末調整または確定申告で精算されます。
主要控除の上限額と要件
| 控除 | 金額 | 条件 |
|---|---|---|
| 基礎控除 | 48万円 | 年収2,400万以下(48万)、24-25万は段階減、2,500万超はゼロ |
| 給与所得控除 | 55-195万 | 年収162万以下55万、850万超195万上限 |
| 配偶者控除 | 38万円 | 配偶者年収103万以下・納税者所得900万以下 |
| 配偶者特別控除 | 最大38万 | 配偶者年収103万超150万以下、201万で消失 |
| 扶養控除(一般) | 38万円 | 16歳以上、配偶者除く |
| 特定扶養(19-22) | 63万円 | 大学生年代 |
| 老人扶養(70歳以上) | 48万/58万 | 同居老親は58万 |
| iDeCo/小規模企業共済 | 最大81.6万円 | 会社員月2.3万、公務員月1.2万、自営月6.8万 |
| 社会保険料控除 | 全額 | 健保・年金・雇用保険・国保・国民年金 |
| 生命保険料控除 | 最大12万円 | 新制度・3区分(一般・介護医療・個人年金)各4万 |
| 地震保険料控除 | 最大5万円 | 所得税5万、住民税2.5万 |
| 医療費控除 | 最大200万円 | 年10万超または所得5%超 |
| 寄附金(ふるさと納税) | 所得の40% | 2,000円超分。住民税分は税額控除 |
| 住宅ローン控除 | 年最大35万 | 認定住宅、13年間・年末残高0.7% |
| ひとり親控除 | 35万円 | 合計所得500万以下 |
年収別の節税効果早見表
iDeCo月2.3万(年27.6万)拠出時の所得税・住民税合算の節税額。年収が上がるほど所得税率が上がり節税効果も拡大します。
| 年収 | 所得税率 | iDeCo月2.3万の節税 | ふるさと納税上限目安 |
|---|---|---|---|
| 300万円 | 5% | 年4.1万円 | 2.8万円 |
| 500万円 | 10% | 年5.5万円 | 6.1万円 |
| 700万円 | 20% | 年8.3万円 | 10.8万円 |
| 900万円 | 23% | 年9.1万円 | 15.1万円 |
| 1,200万円 | 33% | 年11.9万円 | 24.2万円 |
| 1,500万円 | 33% | 年11.9万円 | 37.6万円 |
| 2,000万円 | 40% | 年13.8万円 | 56.4万円 |
住宅ローン控除の最新ルール
住宅ローン控除は年末残高の0.7%を13年間所得税から直接控除(税額控除)できる強力な節税制度。所得税から引ききれない場合は住民税からも一定額控除されます。
| 住宅種別(2024年入居) | 借入限度額 | 年間最大控除額 | 期間 |
|---|---|---|---|
| 認定長期優良住宅 | 5,000万円 | 35万円 | 13年 |
| ZEH水準省エネ住宅 | 4,500万円 | 31.5万円 | 13年 |
| 省エネ基準適合住宅 | 4,000万円 | 28万円 | 13年 |
| その他新築住宅(2024年新規) | 0円 | 対象外 | — |
| 中古住宅(省エネ基準) | 3,000万円 | 21万円 | 10年 |
| 中古住宅(その他) | 2,000万円 | 14万円 | 10年 |
2024年以降の新築で省エネ基準を満たさない住宅は控除対象外に。子育て世帯・若者夫婦世帯には上限額の優遇措置あり。初年度のみ確定申告が必要、2年目以降は年末調整で対応可能です。
生命保険・地震保険料控除
生命保険料控除は2012年契約以降の「新制度」で、一般生命保険・介護医療保険・個人年金保険の3区分。所得税は各区分4万円ずつ最大12万円、住民税は各区分2.8万円ずつ最大7万円。
新制度と旧制度の併用
2011年以前契約の旧制度と2012年以降の新制度を併用する場合、それぞれ上限まで控除可能ですが、合計は所得税12万円が上限。旧制度は最大10万円まで単独控除可能で、旧制度契約に価値がある人はそのまま継続がお得。
地震保険料控除
所得税は年間支払額全額(上限5万円)、住民税は1/2(上限2.5万円)が控除。単独では加入できず火災保険とセットが必須。地震保険は国が再保険を担う準公的な仕組みで、災害後の生活再建資金として活用される社会的制度です。
個人年金保険料控除
10年以上の払込・60歳以降の年金受取など要件を満たす個人年金保険は「個人年金保険料控除」の枠を単独で使用可能。iDeCoと違い保障重視の商品設計で、低金利下では利回りが物足りない一方、変動リスクを避けたい世帯に選択肢。
介護医療保険料控除
2012年に新設された枠。医療保険・がん保険・介護保険料が対象。40代以降で加入増加傾向。控除枠を単独使用可能なので、生命保険と別枠で節税効果を上乗せできる。
医療費控除・セルフメディケーション
医療費控除は年間10万円(総所得200万未満は所得の5%)を超えた分が控除対象。上限200万円。家族全員分を合算でき、通院交通費や治療目的の市販薬も含められます。
| 制度 | 控除対象 | 上限 | 要件 |
|---|---|---|---|
| 医療費控除 | 治療費・入院費・通院交通費・処方薬 | 200万円 | 年10万円超(所得200万未満は5%超) |
| セルフメディケーション税制 | スイッチOTC医薬品 | 8.8万円 | 年1.2万円超・健診受診が要件 |
| 不妊治療 | 体外受精・顕微授精等 | 対象 | 2022年保険適用後は保険外分 |
| 歯科矯正 | 成長期の矯正・咀嚼機能改善 | 対象 | 美容目的は対象外 |
医療費控除とセルフメディケーション税制は選択制で併用不可。医療費が多い年は医療費控除、健康な年はセルフメディケーションと使い分ける実務が定石です。
寄附金控除(ふるさと納税)
ふるさと納税は寄附金控除の代表例。自己負担2,000円で自治体からの返礼品(寄附額の3割上限)を受け取れる実質「翌年住民税の前払い+返礼品ゲット」の制度。年収と家族構成で上限額が決まります。
控除の内訳は①所得税:寄附額×所得税率、②住民税基本分:寄附額×10%、③住民税特例分:寄附額×(90%-所得税率-復興税率)で、合計から2,000円を引いた額が翌年減税されます。5自治体以内・確定申告不要ならワンストップ特例で完結。詳細はふるさと納税限度額計算を参照。
節税の実務ポイント
- iDeCo満額拠出(会社員月2.3万・年27.6万):所得税・住民税で年5〜14万円節税、運用益も非課税。老後資金と節税の一石二鳥。
- ふるさと納税は上限枠を毎年活用:実質2,000円で返礼品ゲット。毎年の年収確定後、上限額の8割程度を目安に。
- 新NISA:所得控除はないが運用益・配当が非課税(年360万×5年で1,800万枠)。iDeCoと組み合わせが定石。
- 医療費領収書の年内合算:家族全員分を合算し、通院交通費・処方薬・治療目的の市販薬まで漏らさず計上。マイナポータル連携で自動集計可能。
- 配偶者・扶養の年収調整:103万円・150万円・201万円の「税の壁」と106万円・130万円の「社会保険の壁」を意識。パート主婦の労働時間設計。
- 小規模企業共済(個人事業主):月7万円まで全額控除。年84万円で節税額は税率次第で12〜35万円。退職時は退職所得扱い。
- 住宅ローン控除の初年度確定申告:会社員も1年目のみ確定申告が必要。2年目以降は年末調整で対応。
よくある間違い・注意点
- 年末調整で漏れた控除は5年遡って還付請求可 — 医療費・寄附金・住宅ローン初年度・生命保険料等の申告漏れは、5年以内なら「更正の請求」で還付を受けられます。
- iDeCoの年末調整書類提出忘れ — 「小規模企業共済等掛金払込証明書」(10月頃到着)を年末調整書類に添付し忘れると節税ゼロ。翌年確定申告で救済可能ですが手間増。
- 配偶者控除の年収判定は「見込み」 — 12月時点の実績が103万円以内であれば適用OK。年末調整時点で誤って年収を申告すると後で扶養外れの手続きが必要。
- ふるさと納税の上限超過 — 上限を超えた寄附は単なる「寄附」で節税効果なし。年末に年収確定後、追加寄附するのが安全策。
- ワンストップ特例と確定申告の併用 — 医療費控除等で確定申告する場合、ワンストップ特例は無効に。全ふるさと納税を確定申告に含めて申告し直す必要があります。
- 生命保険料控除の旧・新制度混在 — 2011年以前契約と2012年以降契約の合計上限は所得税12万円。旧制度単独なら10万円上限だが、新制度と混在する場合は複雑な計算が必要。
- 特定支出控除の見落とし — 給与所得者の資格取得費・単身赴任帰宅費・研修費等が給与所得控除の半額を超えると「特定支出控除」で追加控除。転勤族・資格勉強中の人は要チェック。
出典・参考資料(公的機関)
- 国税庁 所得控除の概要 ― 15種類の所得控除の公式定義・要件。
- 国税庁 定額減税特設サイト ― 2024年定額減税4万円/人の制度詳細・調整給付金の案内。
- 国税庁 No.1120 医療費を支払ったとき(医療費控除) ― 医療費控除・セルフメディケーション税制の対象範囲。
- 国税庁 No.1213 住宅ローン控除 ― 住宅ローン控除の借入限度額・控除率・省エネ基準の要件。
- 財務省 所得税の税率 ― 所得税・住民税の税率構造・累進課税の解説。
- 総務省 個人住民税 ― 住民税10%・均等割・調整控除の公式資料。
- ふるさとチョイス(総務省連動) ― ふるさと納税の上限額計算・返礼品検索。
- iDeCo公式サイト(国民年金基金連合会) ― iDeCoの拠出限度額・節税効果・年金/一時金受取。
- 日本FP協会 ― ファイナンシャル・プランナーによる家計節税相談窓口。
- e-Gov 所得税法(法令検索) ― 所得税法の各控除条文(一次法令)。
よくある質問(FAQ)
2024年の定額減税4万円はどう受け取る?
会社員は6月給与から所得税分3万円が減額(引ききれない場合は7月以降に繰越)、住民税は6月分をゼロにして7〜翌年5月の11ヶ月で1/11ずつ徴収。個人事業主は確定申告で反映。減税枠を使い切れない世帯には市町村から「調整給付金」として現金支給されます。同一生計配偶者・扶養親族分も対象。
控除を増やす方法は?
1. iDeCo満額(年27.6万)で年5〜14万円節税、2. ふるさと納税限度額MAXで実質2,000円で返礼品、3. 新NISAで運用益非課税(控除ではないが節税と実質同等)、4. 医療費10万超で医療費控除、5. 配偶者・扶養年収調整、6. 小規模企業共済(個人事業)月7万まで全額控除。組み合わせで5〜30万円の節税が現実的です。
iDeCoの節税効果はどのくらい?
会社員月2.3万、年27.6万円積立で年5.5〜13.9万円節税(年収・税率による)。年金として60歳以降受取り、運用益も非課税。「節税&運用」のダブル効果でNISAと並ぶ節税の王道。企業型DC加入者は加入状況で拠出限度が変わるため要確認。公務員は月1.2万上限。
配偶者控除の「壁」は何段階?
2024年現在、配偶者の年収103万まで配偶者控除38万、150万まで配偶者特別控除38万、201万で控除消失。「106万・130万の社会保険の壁」と「税の壁103・150・201万」を別物として認識。2025年税制改正で103万→123万への引上げが議論されており、パートタイム労働の設計が変わる可能性があります。
住宅ローン控除の要件は?
年末残高の0.7%を13年間所得税から直接控除。2024年以降の新築は省エネ基準必須(未達は控除対象外)。認定長期優良住宅は借入5,000万円まで、年間最大35万円控除。初年度のみ確定申告が必要、2年目以降は年末調整。所得税から引ききれない分は住民税から一部控除(上限9.75万円)されます。
確定申告で取り戻せる控除は?
1. 医療費控除(年10万超)、2. ふるさと納税6自治体超、3. 住宅ローン初年度、4. 寄附金(赤十字等)、5. iDeCo(年末調整漏れ)、6. 副業20万超、7. 特定支出控除、8. 災害・盗難の雑損控除。年末調整で漏れた人は5年遡及還付請求可能。マイナポータルで医療費・保険料が自動連携できます。
生命保険料控除の上限は?
2012年以降契約の新制度は3区分(一般・介護医療・個人年金)各4万円ずつ、所得税最大12万円・住民税最大7万円。2011年以前の旧制度は最大10万円。新旧併用時は合計12万円が所得税の上限。年間払込12万円を超える保険料を払っていても控除枠は増えないため、最適保険料は年間12万×3区分=36万円が理論値。
医療費控除とセルフメディケーション税制の違いは?
医療費控除は年10万超の医療費(家族合算・通院交通費含む)が対象、上限200万円。セルフメディケーション税制は年1.2万超のスイッチOTC医薬品が対象、上限8.8万円。選択制で併用不可。医療費が多い年は医療費控除、健康な年はセルフメディケーションと使い分けます。健診受診がセルフメディケーションの要件。
ふるさと納税の上限額はどう決まる?
年収と家族構成(配偶者・扶養)で決まり、所得税率が高い高所得者ほど上限額が大きくなる仕組み。年収500万・独身なら約6万円、年収1,000万・独身なら約17万円、年収2,000万・独身なら約56万円が目安。ワンストップ特例は5自治体以内で確定申告不要、6自治体超・医療費控除併用時は確定申告に集約されます。
年末調整と確定申告の違いは?
年末調整は会社員向け・会社が代行する簡易確定申告。確定申告は自営業・複数所得・還付請求時に自分で行う手続き。年末調整では対応できない控除:医療費控除、ふるさと納税6自治体超、住宅ローン初年度、雑損控除、副業所得20万超、株式・仮想通貨益等。これらは翌年2/16〜3/15に確定申告が必要です。
基礎控除の年収による段階減とは?
合計所得金額2,400万円以下は48万円、2,400万〜2,450万で32万、2,450万〜2,500万で16万、2,500万超はゼロ。給与収入換算では年収2,595万円超で基礎控除が完全消失。高所得層への実質増税措置として2020年から導入されました。個人住民税の基礎控除は所得税より5万円少ない43万円が上限。
小規模企業共済とiDeCoの違いは?
小規模企業共済は個人事業主・小規模企業の役員向けの退職金積立で月7万円まで拠出可能、年84万円全額所得控除。iDeCoは会社員含む幅広い層が対象で拠出限度は職種で異なる。両方とも所得控除枠を独立に使えるため、個人事業主なら年84万+iDeCo81.6万=165.6万円まで所得控除可能。退職所得扱いで受取時も税優遇。