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iDeCoシミュレーション|将来資産・所得控除節税額・受取時退職控除を一発算出

iDeCo(個人型確定拠出年金)の月額・年数・期待利回り・年収(課税所得)を入力するだけで、将来資産・運用益・拠出時の全額所得控除による節税額・受取時の退職所得控除を瞬時にシミュレート。自営業6.8万/月・会社員2.3万/月・公務員1.2万/月の職業別上限、2024年制度改正、SBI/楽天/マネックス証券の運営管理手数料比較、退職金と5年ずらす受取戦略まで、厚生労働省・国民年金基金連合会の公式資料に基づいて解説する完全無料ツールです。

最終更新:2026-07-26/監修:計算ツールズ編集部

iDeCoシミュレーター

最低5,000円、職業区分の上限まで。1,000円単位で変更可能。
課税所得330万以下:20%、330-695万:30%、695-900万:33%、900万超:43%。

iDeCo制度の全体像

iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)は、自分で掛金を拠出し・自分で運用し・60歳以降に受け取る私的年金制度。厚生労働省が所管し、国民年金基金連合会が実施主体です。公的年金(国民年金・厚生年金)の上乗せとして「老後2,000万円問題」の解決策として注目されており、加入者数は2024年時点で約320万人を突破しています。

拠出時:全額所得控除

掛金は全額が小規模企業共済等掛金控除となり、所得税+住民税から差し引かれます。年収600万・月2.3万円なら年間約8.3万円の節税(30年で約250万円)。他制度に比類のない最強メリット。

運用時:運用益非課税

通常の投資では運用益に20.315%が課税されますが、iDeCoはNISAと同じく完全非課税。30年運用で数百万円の運用益が全額非課税で再投資されるため、複利効果を最大化できます。

受取時:退職所得控除/公的年金等控除

60歳以降の受取時、一時金なら退職所得控除(勤続20年で800万円+超過分1年70万円)、年金受取なら公的年金等控除が適用。適切に受け取れば実質非課税に近い形で受給可能。

60歳まで引き出せない

唯一のデメリットがロック期間の長さ。加入時期に関わらず60歳(加入10年未満なら65歳)まで引き出せません。緊急資金・住宅頭金にはNISAを、老後資金にはiDeCoを、という使い分けが基本。

計算式(3つの節税ポイント)

①拠出時:年間拠出額 × (所得税率+住民税率) = 年節税額
②運用時:運用益 × 20.315%(NISA同等の非課税)
③受取時:退職所得控除 = 40万 × 勤続年数(20年超は70万)

拠出時節税の詳細

iDeCoの掛金は「小規模企業共済等掛金控除」として所得金額から控除されます。年収500万円・月2.3万円拠出のサラリーマンなら、年276,000円が課税所得から引かれ、所得税・住民税の合計税率30%を掛けて年間82,800円の節税。30年で約248万円の確定リターンです。

受取時の退職所得控除計算

勤続20年以下:40万円 × 勤続年数
勤続20年超:800万円 + 70万円 × (勤続年数 − 20)

例:iDeCo加入30年なら 800万円 + 70万円 × 10 = 1,500万円まで非課税。運用資産が1,500万円以下なら一時金受取で全額非課税、超過分も退職所得として1/2課税で低税率が適用されます。

職業別拠出限度額(月額・年額)

区分職業月額上限年額上限年収500万時の年節税額(税率30%)
第1号被保険者自営業・フリーランス68,000円816,000円244,800円
第2号被保険者会社員(企業年金なし)23,000円276,000円82,800円
第2号被保険者会社員(企業型DCあり)20,000円240,000円72,000円
第2号被保険者会社員(DB・厚生年金基金あり)12,000円144,000円43,200円
第2号被保険者公務員12,000円144,000円43,200円
第3号被保険者専業主婦(夫)23,000円276,000円なし(所得0)

2024年12月からDB・公務員の上限が月2万円に統一される制度改正が予定されています(厚労省案)。専業主婦(夫)は所得税がないため、拠出時節税は活かせず「運用益非課税+退職所得控除」のみのメリット。

所得控除による節税効果早見

拠出額×所得税率+住民税率10%で年間節税額が決まります。以下は税率別の早見表です。

月額拠出年額税率15%税率20%税率30%税率33%税率43%
5,000円60,000円9,000円12,000円18,000円19,800円25,800円
12,000円144,000円21,600円28,800円43,200円47,520円61,920円
20,000円240,000円36,000円48,000円72,000円79,200円103,200円
23,000円276,000円41,400円55,200円82,800円91,080円118,680円
68,000円816,000円122,400円163,200円244,800円269,280円350,880円

年収別の適用税率目安:課税所得195万以下は15%(所得税5+住民税10)、195-330万は20%、330-695万は30%、695-900万は33%、900-1800万は43%。

受取時の退職所得控除

iDeCoの受取方法は「一時金」「年金(分割)」「一時金+年金の併用」から選べます。それぞれで税制が異なるため、有利な方法を選択することが重要です。

退職所得控除額の早見

加入年数退職所得控除額受取資産1,500万の課税額手取り
10年400万円約82万円約1,418万円
15年600万円約45万円約1,455万円
20年800万円約18万円約1,482万円
25年1,150万円約4万円約1,496万円
30年1,500万円0円(全額非課税)1,500万円
35年1,850万円0円(全額非課税)1,500万円
40年2,200万円0円(全額非課税)1,500万円

退職金との5年ずらし戦略

会社の退職金とiDeCoの一時金を同じ年に受け取ると、退職所得控除が合算されてしまい非課税枠が減ります。回避策として「iDeCoを60歳、会社退職金を65歳」のように5年以上ずらすと、両方の控除をフル活用可能。逆パターンは19年ルールで15年間隔必要になり非現実的。

SBI/楽天/マネックス証券比較

iDeCoで最重要なのが運営管理手数料。ネット証券大手3社は手数料無料で横並びですが、商品ラインナップに差があります。

証券会社運営管理手数料取扱本数強み
SBI証券無料約38本低コスト投信充実・iDeCo No.1
楽天証券無料約32本楽天・全米/オルカン揃う
マネックス証券無料約28本eMAXIS Slimシリーズ充実
松井証券無料約42本電話サポート充実
auカブコム証券無料約26本Pontaポイント連携
大手銀行(例)年3,000〜7,000円10〜30本店舗相談可(要注意)

手数料無料のネット証券が基本推奨。国民年金基金連合会・信託銀行への手数料(月171円・年2,052円)は全社共通で発生する点に注意(拠出者のみ、運用指図者は月66円)。

iDeCoで買える運用商品

iDeCoの運用商品は「元本確保型(定期預金・保険)」と「元本変動型(投資信託)」に大別されます。長期運用なら投資信託が圧倒的に有利。

商品タイプ期待利回りリスクおすすめ度
定期預金(元本確保)0.002〜0.15%なし非推奨(手数料負け)
年金保険(元本確保)0.5〜1%極小非推奨
バランス型投信3〜5%迷った時の1本
eMAXIS Slim 全世界株式7〜8%王道推奨
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)9〜10%王道推奨
楽天・全米株式インデックス9〜10%推奨
SBI・全世界株式インデックス7〜8%推奨
新興国株式7〜8%非常に高サブとして少量
先進国リート5〜8%分散用

基本は「eMAXIS Slim 全世界株式 or S&P500 を1本」で十分。信託報酬0.05〜0.1%が最安帯。元本確保型は運営手数料(年2,052円)で実質マイナスになるため長期運用では非推奨です。

2024年制度改正のポイント

2024年12月から一部制度改正が予定されています(厚生労働省案)。

  • 会社員(DB・企業型DC併用)の上限拡大 — 現行月1.2万円→月2.0万円に統一。厚労省が2024年12月〜施行予定。
  • 加入可能年齢の拡大 — 現行60歳未満→65歳未満まで加入可能に。60歳以降も国民年金加入者なら継続可。
  • 受取開始年齢の柔軟化 — 60〜75歳の間で選択可能に。長生きリスクに合わせた受給設計が可能。
  • 企業型DCとの併用条件緩和 — 会社の規約変更不要で併用可能に。会社員の加入ハードル低下。

詳細は厚生労働省・国民年金基金連合会の最新情報をご確認ください。

よくある間違い・注意点

  • 元本確保型(定期預金)を選ぶ — 定期預金の利率0.002〜0.15%に対し、運営手数料が年2,052円かかるため実質マイナスリターン。長期運用では投資信託を選ぶのが原則。
  • 専業主婦(夫)が拠出時節税を期待する — 所得税ゼロなら拠出時節税もゼロ。所得控除の恩恵は得られず、運用益非課税と退職所得控除のみ。それでも入る意味はあるが、優先度はNISAが上。
  • 60歳前に解約したい — 原則60歳まで引き出し不可。障害・死亡以外での中途解約は極めて限定的。生活防衛資金・住宅頭金・教育費はNISAや通常預金で確保してから加入すべき。
  • 退職金と同時受取で控除が減る — 会社退職金とiDeCo一時金を同じ年に受け取ると、退職所得控除が合算で1回分しか使えません。iDeCo→60歳、会社退職金→65歳など5年以上ずらすのが節税上ベスト。
  • 転職時の移換忘れ — 会社員が退職・転職した場合、6ヶ月以内に移換手続きが必要。放置すると国民年金基金連合会に自動移換され、手数料発生・運用停止・資産減少のトリプル被害。
  • 手数料の高い金融機関を選ぶ — 大手銀行では運営管理手数料が年3,000〜7,000円かかることも。ネット証券なら無料。30年で最大21万円の差。SBI/楽天/マネックスから選ぶのが定石。
  • 受取時に複雑な計算をせず全額一時金 — 資産が退職所得控除枠を大幅に超える場合、一時金+年金の併用で年金部分は公的年金等控除枠内に収める工夫が有効。税理士相談を推奨。

参考文献・公的資料

iDeCo制度の詳細・税務判断の信頼性を高めるため、以下の公的機関・業界団体の資料を参照してください。

※本ページのシミュレーションは概算値であり、実際の運用成果・受取税額は市場変動と個人の課税状況により変わります。制度詳細・改正情報は厚生労働省・国民年金基金連合会・国税庁の最新一次情報を必ずご確認ください。個別の税務判断・受取戦略が必要な場合は、税理士・社会保険労務士・IFA・ファイナンシャルプランナー等の有資格者にご相談ください。

よくある質問(FAQ)

iDeCoの最大の魅力は?

掛金が全額所得控除」が他制度に比類ない強み。年収600万・月23,000円拠出で年8.3万円節税、30年で約249万円の確定リターン。運用益非課税は新NISAと同等、退職金扱いの受取控除でさらに節税。トリプル節税が使えるのはiDeCoだけです。

NISAとの優先順位は?

所得控除メリットが大きいiDeCoが理論的に有利、ただし60歳まで引き出せない制約。住宅頭金・教育費はNISA、老後資金専用はiDeCo。両方併用が定石。会社員なら「iDeCo月2.3万円+NISA月5万円」の組み合わせが黄金パターン。

転職・退職時の手続きは?

会社員→自営業:上限拡大、移換手続き必要。退職時は6ヶ月以内に移換手続き必須、放置すると国民年金基金連合会の自動移換となり手数料発生・運用停止のリスク。転職先が企業型DC導入企業なら統合可能。

運用商品の選び方は?

初心者はeMAXIS Slim 全世界株式 or S&P5001本でOK。手数料0.05〜0.1%が最安帯。元本確保型(定期預金)は運営手数料で実質マイナスになるため非推奨。長期20〜30年運用が前提のiDeCoでは株式インデックスが最適解。

受取時の注意点は?

退職一時金とiDeCo一時金を同時受取すると、退職所得控除が共通で課税が増える。「会社退職金は60歳、iDeCoは65歳」のように5年以上ずらすと両方の控除をフル活用できる。逆パターンは19年ルールで15年間隔必要になり非現実的。

専業主婦(夫)でも入れる?

加入可能。ただし所得税がないため拠出時節税は効かないため、メリットは運用益非課税と退職所得控除のみ。優先度としてはNISAの方が高く、余裕があれば加入という位置付け。掛金上限は月2.3万円(年27.6万円)。

いくらから始められる?

最低5,000円/月から1,000円単位で拠出可能。上限は職業区分ごと(自営6.8万・会社員2.3万・公務員1.2万)。掛金は年1回変更可能。無理のない金額で継続することが最重要です。

手数料はどれくらいかかる?

ネット証券なら運営管理手数料は無料。ただし国民年金基金連合会・信託銀行への手数料(拠出者:月171円・年2,052円、運用指図者:月66円)は全社共通で発生。大手銀行では追加で年3,000〜7,000円かかることも。

公務員は月1.2万円だが加入する意味ある?

あります。年収500万の公務員が月1.2万円拠出で年間4.3万円の節税、30年で約129万円。運用益非課税も加われば実質メリットは200万円超。上限が低いだけで恩恵の質は同じ。

iDeCoに向いていない人は?

所得税がほぼゼロの人(学生・パート・低所得者)、②近い将来に大きな出費予定がある人(住宅頭金・教育費)、③手元流動性が不足している人。これらの人はまずNISAから始めるのが定石。

SBI/楽天/マネックスどこがいい?

3社とも運営管理手数料無料で横並び。取扱本数はSBI(38本)>マネックス(28本)。楽天は楽天経済圏の連携が強み。迷ったらSBI証券で問題なし。すでにNISA口座を持っている証券会社に合わせるのも◎。

2024年の制度改正で何が変わる?

DB・公務員の掛金上限が月1.2万円→月2.0万円に統一予定、加入可能年齢が60歳未満→65歳未満に拡大予定、受取開始年齢が60〜75歳で柔軟化予定など。厚生労働省・国民年金基金連合会の最新情報を確認してください。