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所得税 計算|課税所得から税額・実効税率・復興特別所得税を一発算出

課税所得を入力するだけで、所得税・実効税率・復興特別所得税(2.1%上乗せ)を瞬時に算出。国税庁の超過累進税率(5/10/20/23/33/40/45%)速算表に基づき、給与所得控除・基礎控除・社会保険料控除・扶養控除・配偶者控除・生命保険料控除・iDeCo・ふるさと納税・住宅ローン控除まで反映した実務レベルの計算に対応。会社員の年末調整、副業・フリーランスの確定申告、年収シミュレーション、住民税との併算までカバーします。

最終更新:2026-07-26/監修:計算ツールズ編集部

所得税 計算ツール

給与収入から給与所得控除・基礎控除・社会保険料控除等を差し引いた額。年収500万なら課税所得は約230-280万円が目安。

計算式(所得税の速算表)

所得税 = 課税所得 × 税率 − 控除額
復興特別所得税 = 所得税 × 2.1%(2013年〜2037年まで)
納税額 = 所得税 + 復興特別所得税 − 税額控除(住宅ローン控除等)

日本の所得税は超過累進課税を採用しており、課税所得が高いほど段階的に税率が上がる仕組みです。「税率が上がる=手取りが減る」という誤解が多いですが、実際は境界を超えた部分だけに高い税率が適用されるため、境界の1円で税額が跳ね上がることはありません。復興特別所得税は東日本大震災の復興財源として2037年まで課され、所得税額の2.1%が上乗せされます。

課税所得税率速算控除額
〜195万円5%0円
195万〜330万円10%97,500円
330万〜695万円20%427,500円
695万〜900万円23%636,000円
900万〜1,800万円33%1,536,000円
1,800万〜4,000万円40%2,796,000円
4,000万円〜45%4,796,000円

例:課税所得500万円 → 5,000,000 × 20% − 427,500 = 572,500円、復興税 12,022円を加えて計 584,522円。住民税(10%)約50万円を含めると税負担は約108万円になります。

課税所得の求め方

「課税所得」とは、年収(額面)から各種控除を差し引いた後の、実際に税金がかかる所得額です。会社員の場合、以下の流れで計算します。

給与収入 − 給与所得控除 = 給与所得
給与所得 − 所得控除 = 課税所得
課税所得 × 税率 − 速算控除 = 所得税

給与所得控除(2020年改正後)

給与収入給与所得控除額
162.5万円以下55万円
162.5万超〜180万円収入×40% − 10万円
180万超〜360万円収入×30% + 8万円
360万超〜660万円収入×20% + 44万円
660万超〜850万円収入×10% + 110万円
850万超195万円(上限)

年収850万円超のサラリーマンは給与所得控除が195万円で頭打ちになるため、所得税負担が急に重くなる点に注意が必要です。ただし23歳未満の扶養親族や特別障害者を扶養する場合には「所得金額調整控除」が別途受けられます。

主な所得控除一覧(15種類)

課税所得を圧縮する所得控除は15種類あり、控除額の合計が大きいほど所得税・住民税を減らせます。

控除の種類控除額対象
基礎控除48万円合計所得2,400万円以下は全員
配偶者控除13〜38万円配偶者の年収103万以下
配偶者特別控除1〜38万円配偶者の年収103〜201万
扶養控除(一般)38万円16歳以上の扶養親族
特定扶養控除63万円19〜22歳の子(大学生)
老人扶養控除(同居)58万円70歳以上の同居親
社会保険料控除全額健康保険・年金・介護保険料
小規模企業共済等掛金控除全額iDeCo・小規模企業共済
生命保険料控除最大12万円一般・介護医療・年金の3区分
地震保険料控除最大5万円地震保険料
医療費控除10万円超部分年間医療費(家族分含む)
寄附金控除寄附金-2,000円ふるさと納税・認定NPO等
雑損控除損失額災害・盗難・横領
ひとり親控除35万円ひとり親(所得500万以下)
寡婦控除27万円寡婦(所得500万以下)

これらは年末調整で反映可能なもの(社会保険料・生命保険・扶養等)と、確定申告が必要なもの(医療費・寄附金・雑損等)に分かれます。医療費控除やふるさと納税(ワンストップ未申請)は必ず確定申告で還付を受けましょう。

税率表と早見表(所得税+住民税)

所得税は超過累進で5〜45%、住民税は一律10%(道府県4%+市町村6%)です。実効税負担率の早見は以下の通りです。

課税所得所得税(復興税含む)住民税(10%)合計税負担
100万円51,050円100,000円151,050円
200万円102,663円200,000円302,663円
300万円207,163円300,000円507,163円
500万円584,522円500,000円1,084,522円
700万円974,236円700,000円1,674,236円
1,000万円1,801,464円1,000,000円2,801,464円
1,500万円3,485,964円1,500,000円4,985,964円
2,000万円5,204,304円2,000,000円7,204,304円
4,000万円13,224,304円4,000,000円17,224,304円
5,000万円18,088,614円5,000,000円23,088,614円

年収別・課税所得と所得税シミュレーション

会社員(独身・社会保険加入・基礎控除のみ適用)を想定した早見表。給与所得控除・基礎控除48万・社会保険料(年収の約14.5%)を差し引いた課税所得ベースです。

年収給与所得控除社保概算課税所得所得税(復興税込)
300万円98万円44万円110万円56,155円
400万円124万円58万円170万円86,785円
500万円144万円73万円235万円144,058円
600万円164万円87万円301万円209,388円
700万円180万円101万円371万円323,463円
800万円190万円116万円446万円476,689円
1,000万円195万円144万円613万円817,741円
1,500万円195万円176万円1,081万円2,048,684円
2,000万円195万円177万円1,580万円3,681,204円

配偶者控除・扶養控除・iDeCo・生命保険料控除等を追加すると、課税所得はさらに圧縮され、所得税・住民税も減額されます。

こんな場面で使える

年末調整の税額チェック

会社から交付される源泉徴収票の「源泉徴収税額」が正しいか確認。給与所得控除・所得控除の反映漏れ、扶養控除等申告書の記載ミスがないか、本ツールで課税所得から逆算して検証できます。

確定申告の還付額シミュレーション

医療費控除・住宅ローン控除・寄附金控除(ふるさと納税)・雑損控除など、年末調整で反映できない控除を追加した場合の「還付見込額」を試算。e-Tax申告前に手元で確認できます。

副業・フリーランスの納税準備

副業年20万円超、フリーランスの事業所得20万円超は確定申告義務あり。本業給与+副業所得の合計課税所得で試算し、翌年3月の一括納税に備える資金計画に活用できます。

転職・昇給時の手取り試算

年収500万→700万に上がる場合、額面差200万に対し所得税は約17万円増、住民税約20万円増、社会保険料約28万円増。手取り増加額は約135万円と想定できます。転職判断や年収交渉の材料に。

iDeCo・ふるさと納税の節税額試算

iDeCo月2.3万円(年27.6万)拠出で、課税所得500万の人なら所得税・住民税で年8.3万円節税。ふるさと納税の実質2,000円負担で得られる返礼品分と併せて、可処分所得の最大化に貢献。

住宅ローン控除の税額試算

住宅ローン残高×0.7%(最大)の税額控除。年収500万・借入3,500万なら年24.5万円が最大10-13年間、所得税から直接差し引かれます。控除しきれない分は翌年住民税から控除。

住宅ローン控除・iDeCo・ふるさと納税の活用

所得控除(課税所得を減らす)と税額控除(税額を直接減らす)は、節税効果が大きく異なります。

住宅ローン控除(税額控除)

2022年改正で、認定住宅なら控除率0.7%・限度額最大4,500万円・期間13年。所得税から控除しきれない残額は住民税から最大97,500円を上限に控除されます。国税庁「住宅借入金等特別控除」の申告要件を要確認。

iDeCo(所得控除)

掛金全額が小規模企業共済等掛金控除の対象。会社員(企業年金なし)なら月2.3万円、公務員は月1.2万円、自営業は月6.8万円が上限。所得税+住民税で拠出額×税率分が節税。60歳まで引出不可の代わり、運用益も非課税。

ふるさと納税(税額控除)

寄附金額−2,000円が所得税還付+住民税控除される制度。年収500万・独身なら年6万円程度が上限。ワンストップ特例(5自治体以内)なら確定申告不要、それ以上や医療費控除等と併用時は確定申告が必要です。

確定申告が必要なケース

以下のいずれかに該当する場合、翌年2月16日〜3月15日に確定申告が必要です。

  • 給与収入2,000万円超 — 年末調整の対象外となり、必ず確定申告が必要。高額所得層の会社役員・管理職に多い。
  • 副業所得20万円超 — 給与所得者が副業(業務委託・原稿料・アフィリエイト等)で年20万円超の所得を得た場合。ただし住民税は20万円以下でも申告必要。
  • 2ヶ所以上から給与 — 本業+アルバイト等、複数から給与を受けている場合。従たる給与の年20万円超で申告義務。
  • 公的年金400万超+その他所得20万超 — 年金受給者の申告不要制度から外れるケース。
  • 不動産所得・事業所得・譲渡所得あり — 賃貸家賃、フリーランス、株式売買益等の所得がある場合。
  • 住宅ローン控除の初年度 — 2年目以降は年末調整で反映可能だが、初年度は必ず確定申告が必要。
  • 医療費控除・雑損控除・寄附金控除を受ける — 年末調整で控除できない項目を申告することで還付が受けられる。

よくある間違い・注意点

  • 「年収=課税所得」と誤解 — 年収は額面、課税所得は控除後の金額です。年収500万でも、給与所得控除144万・基礎控除48万・社会保険料73万を引くと課税所得は約235万。速算表を年収に当てはめると税額を過大計算します。
  • 復興特別所得税の計算漏れ — 源泉徴収票の「源泉徴収税額」には既に復興税が含まれます。自分で計算する際に忘れると、実際の納税額と2.1%ズレます。2037年12月まで課税継続。
  • 住民税を含めずに税負担を判断 — 所得税は5〜45%ですが、住民税10%を加えると実質税率は15〜55%。累進最高税率区分では所得の半分以上が税金になるため、節税策(iDeCo・ふるさと納税・法人化)の効果が非常に大きくなります。
  • ふるさと納税の上限額を超えて寄附 — 上限を超えた分は自己負担になります。年収・家族構成・iDeCo等で上限は変動するため、必ずシミュレーターで確認してから寄附を。
  • 103万・130万・150万の壁を混同 — 103万は所得税がかかり始める配偶者本人の壁、130万は社会保険の扶養から外れる壁、150万は配偶者特別控除の満額の壁。それぞれ意味が異なり、混同すると年収調整のミスに繋がります。
  • 年末調整で申請漏れ — 生命保険料控除の証明書を出し忘れる、扶養親族の記載漏れ、iDeCo小規模企業共済等掛金の記載漏れは、5年以内なら「更正の請求」で還付を受けられます。
  • 住宅ローン控除の初年度確定申告忘れ — 初年度は必ず確定申告が必要。忘れると翌年以降の年末調整でも控除できません。5年以内なら「更正の請求」で救済可能。

参考文献・公的資料

所得税の税率・控除・申告手続の正確な情報は、以下の公的機関の一次資料をご確認ください。

※本ページの計算結果は国税庁の速算表に基づく概算です。実際の税額は各種控除・特例・地方税率で変動します。ふるさと納税上限額、住宅ローン控除、副業・不動産所得の複雑な申告、法人化の検討など、個別具体的な税務判断は税理士・国税庁の税務相談・税務署窓口にご相談ください。誤申告による過少納付は延滞税・加算税の対象となります。

よくある質問(FAQ)

課税所得とは?年収との違いは?

課税所得 = 年収 − 給与所得控除 − 所得控除(基礎控除48万+社会保険料控除+配偶者控除等)。年収500万なら給与所得控除144万+基礎控除48万+社会保険料約73万=控除合計265万、課税所得は約235万。この235万に速算表を適用して所得税を算出します。

超過累進課税の意味は?

所得全体に高税率がかかるのではなく、各税率帯を超えた部分だけにその税率が適用される仕組み。課税所得500万でも、195万までは5%、195〜330万は10%、330〜500万は20%と段階的に課税されます。速算表の「控除額」はこの累進を1式で計算するための調整値です。

復興特別所得税はいつまで?

2013年1月から2037年12月まで25年間、所得税額の2.1%が上乗せされます。東日本大震災の復興財源として導入。給与所得者の源泉徴収票の所得税額には既に含まれています。フリーランス・自営業者は確定申告書の「復興特別所得税額」欄で自分で計算する必要があります。

確定申告で還付されるケースは?

医療費控除(年10万円超、または所得の5%超)、ふるさと納税(ワンストップ未申請時)、住宅ローン控除1年目、生命保険料控除の申告漏れ、雑損控除(災害・盗難)、寡婦控除・ひとり親控除の適用漏れなど。年末調整で反映されない控除を申告すると、源泉徴収済の所得税が一部戻ります。還付申告は5年間遡って可能。

住民税との違いは?

所得税は国税(累進5〜45%)、住民税は地方税(所得割一律10%+均等割約5,000円)。住民税は前年所得に基づき翌年6月から課税されるため、退職・独立した翌年に高額請求が来て困るケースが多いので注意。住民税の基礎控除は43万円と所得税(48万)より低く設定されています。

103万・130万・150万の壁とは?

103万は「本人に所得税がかかり始める金額」、130万は「配偶者の社会保険扶養から外れる金額(パート等)」、150万は「配偶者特別控除の満額(38万)が受けられる上限」。それぞれ影響する制度が異なるため、パート収入の調整時は3つを混同しないよう注意が必要です。

副業の所得税はいくらから?

給与所得者が副業(業務委託・アフィリエイト等)で年20万円超の所得を得ると確定申告義務。ただし住民税は20万円以下でも申告必要です。20万円以下でも医療費控除等で確定申告する場合は副業所得も申告しなければなりません。

iDeCoで所得税はいくら安くなる?

iDeCoの拠出額は全額が「小規模企業共済等掛金控除」の対象。課税所得500万(税率20%)の会社員が月2.3万(年27.6万)拠出すると、所得税で5.5万・住民税で2.76万、合計年8.3万円節税。60歳まで引き出せない代わり、運用益も非課税で老後資金形成に有効です。

ふるさと納税の上限額はいくら?

年収・家族構成・他の控除で変動。目安として年収500万独身なら約6万円、年収700万独身なら約10万円、年収1000万独身なら約17万円が上限。上限を超えた寄附は自己負担になるため、必ず総務省ふるさと納税ポータル等の公式シミュレーターで事前確認を。

住宅ローン控除の税額控除額は?

2022年改正後、年末残高×0.7%(認定住宅なら限度額最大4,500万円で年31.5万円)を、所得税から10-13年間控除。所得税から控除しきれない分は住民税から最大9.75万円を上限に控除。初年度は確定申告が必要、2年目以降は年末調整で対応できます。

年収がいくらから所得税45%区分?

課税所得4,000万円超で最高税率45%が適用。年収ベースだと控除次第ですが約4,500〜5,000万円以上。復興税を加えると45.945%、住民税10%と合わせ実質55.945%の税負担。金融所得は分離課税(20.315%)のため、高額所得者ほど資産運用の税制メリットが大きくなります。

年末調整で控除漏れがあったら?

翌年3月15日までなら確定申告で追加控除可能。それ以降でも「還付申告」で5年間遡って請求できます(所得税の還付申告は5年、更正の請求は5年)。生命保険料控除・iDeCo・扶養控除の追加、医療費控除・ふるさと納税など、後から気付いた控除も救済可能です。