鉄筋の単位重量・総重量 計算ツール|D10〜D51の単位重量一覧と本数×長さからのkg・トン数
JIS G 3112「鉄筋コンクリート用棒鋼」の異形鉄筋D10-D51の単位重量と、本数×長さから総重量(kg/t)・材料費を即算出。SD295A/SD345/SD390/SD490の材料規格、市中単価と加工組立費、10tトラック積載計画、束吊り重量とクレーン揚重、RC造・SRC造の躯体積算、鉄筋加工場の段取りまでを、日本鉄鋼連盟・日本鉄筋工事業協会の実務データに基づき解説します。設計積算・発注・搬入計画・大規模修繕の実務にご活用ください。
鉄筋重量 D10-D51ツール
JIS G 3112規格と計算式
JIS G 3112「鉄筋コンクリート用棒鋼」
日本産業規格JIS G 3112は、コンクリート補強用の異形鉄筋の材料規格を定めた基幹規格です。呼び名(D10・D13・D16…D51)、公称直径、公称断面積、単位重量、化学成分、機械的性質(降伏強度・引張強度・伸び)、リブ形状(ふしの高さ・間隔)を厳密に規定しています。
基本式
総重量(kg) = 単位重量(kg/m) × 1本の長さ(m) × 本数
総延長(m) = 1本の長さ(m) × 本数
例: D13 (単位重量0.995 kg/m) を長さ5m・100本発注する場合、総重量=0.995×5×100=497.5 kg、総延長=500m、材料費(生鉄筋130円/kg)は約64,675円となります。
単位重量の由来
異形鉄筋の単位重量は、比重7.85 g/cm³の炭素鋼で計算されています。D13の公称断面積126.7 mm² × 比重7.85 = 994.6 g/m ≒ 0.995 kg/m。ただしJIS G 3112では実重量の許容範囲(基本-3.5%〜+3.5%)を規定しており、実重量は公称値と若干異なる場合があります。
SD呼びと降伏強度
異形鉄筋は「D呼び(径)」と「SD呼び(強度)」の2軸で表記されます。SDは「Steel Deformed(異形鋼)」の略で、降伏強度により4段階に区分されます。
| SD呼び | 降伏強度(N/mm²) | 引張強度(N/mm²) | 主な使用場面 |
|---|---|---|---|
| SD295A | 295以上 | 440-600 | スターラップ(あばら筋)、帯筋、住宅基礎 |
| SD295B | 295-390 | 440以上 | SD295Aと同用途、機械的性質限定版 |
| SD345 | 345-440 | 490以上 | 主筋(梁・柱)、集合住宅で最多使用 |
| SD390 | 390-510 | 560以上 | 中高層マンション主筋、大梁・大柱 |
| SD490 | 490-625 | 620以上 | 超高層・免震装置周辺の主筋 |
近年はSD345が主流で、D22以上の主筋には広く採用されています。SD295Aは小径(D10-D19)のスターラップ・帯筋・スラブ配力筋に多用。SD390・SD490は超高層・高性能建物での限定使用ですが、鉄筋量削減による経済化・工期短縮のメリットで採用が増加中です。
D10-D51の全データ(JIS G 3112)
JIS G 3112の異形鉄筋全12種の公称値を示します。積算・図面作成の一次情報として活用してください。
| 呼び名 | 公称直径(mm) | 公称周長(mm) | 公称断面積(mm²) | 単位重量(kg/m) |
|---|---|---|---|---|
| D10 | 9.53 | 30 | 71.33 | 0.560 |
| D13 | 12.7 | 40 | 126.7 | 0.995 |
| D16 | 15.9 | 50 | 198.6 | 1.56 |
| D19 | 19.1 | 60 | 286.5 | 2.25 |
| D22 | 22.2 | 70 | 387.1 | 3.04 |
| D25 | 25.4 | 80 | 506.7 | 3.98 |
| D29 | 28.6 | 90 | 642.4 | 5.04 |
| D32 | 31.8 | 100 | 794.2 | 6.23 |
| D35 | 34.9 | 110 | 956.6 | 7.51 |
| D38 | 38.1 | 120 | 1,140 | 8.95 |
| D41 | 41.3 | 130 | 1,340 | 10.5 |
| D51 | 50.8 | 160 | 2,027 | 15.9 |
呼び名(例:D22)と公称直径(22.2mm)の差は、リブ(ふし)を含む外径基準ではなく内部鋼芯の公称直径で規格化されているためです。実測ではリブ含み外径が3-5mm大きくなります。
単価・材料費・加工組立費
2026年時点の市中単価目安
| 項目 | 単価(円/kg) | 備考 |
|---|---|---|
| 生鉄筋(定尺・製鉄所直送) | 130-160 | SD345 D22基準、市況で変動大 |
| 加工組立費(鉄筋工賃) | 100-180 | 切断・曲げ・組立・搬入込み |
| ガス圧接継手費 | 1,000-3,000/箇所 | D25基準、径・工事規模で変動 |
| 機械式継手費 | 3,000-8,000/箇所 | 金物代含む、D22以上 |
| UT検査費 | 500-1,500/継手 | 抜取30%または全数 |
| 施工完了ベース単価 | 250-350 | 継手・スペーサー・搬入諸経費込み |
市況変動要因
鉄筋価格は電炉スクラップ相場、電力コスト、為替、中国鉄鋼需給、公共工事量で日次・週次で変動します。2020-2022年は40%の価格上昇があり、2023年以降も高止まりが続いています。ゼネコン積算では見積時点の市況+期間中の変動リスクを見込む必要があります。
SD呼び別の価格差
SD295AとSD345の価格差はほぼなし。SD390は+5-10%、SD490は+15-25%の割増が一般的。ただしSD390・SD490は鉄筋量削減効果があり、総材料費では逆に安くなる場合もあります。
搬入計画・トラック積載
トラック積載の実務
| トラック種別 | 積載可能重量 | 鉄筋積載量 | 用途 |
|---|---|---|---|
| 2tトラック(平ボディ) | 2t | 1.5-1.8t | 小規模住宅、緊急補填 |
| 4tトラック(平ボディ) | 4t | 3-3.5t | 戸建て、狭隘現場 |
| 10tトラック(平ボディ) | 10t | 8-9t | 集合住宅、標準的な物流単位 |
| 大型ユニック車 | 4-10t | 3-8t | クレーン積載、狭隘現場 |
| 大型トレーラー | 20-25t | 18-22t | 大規模RC造・SRC造、長尺物対応 |
積載重量の内訳
10tトラックの積載量8-9tには、鉄筋本体+結束線+スペーサー+養生材が含まれます。純鉄筋量は7.5-8.5tが実務上限。総重量計算時にはこの上限を意識して分割搬入を計画します。
4-5m材と10-12m材の使い分け
4-5m材(定尺)は加工場でカット・曲げ加工されており現場即使用可能。1台に約1,500-2,000本積載。10-12m材(長尺)は現場での接続・カットが必要ですが、継手数を減らせる利点あり。1台に約300-500本積載。集合住宅の主筋には10m材、住宅基礎には4m材が典型的な使い分けです。
搬入回数の目安
RC造マンション延床3,000㎡なら、総鉄筋量300-450t = 10tトラック35-50台分。基礎工事期3週間で10台、上棟までの3ヶ月で残り全量を搬入するスケジュールが典型的です。
クレーン揚重と束重量
鉄筋束の重量
| 鉄筋径 | 1束の本数(4m材) | 1束の重量 | 備考 |
|---|---|---|---|
| D10 | 50-100本 | 110-224 kg | スターラップ主流 |
| D13 | 30-60本 | 120-239 kg | スラブ配力筋主流 |
| D16 | 20-30本 | 125-187 kg | 柱帯筋・小梁主筋 |
| D19 | 10-20本 | 90-180 kg | 梁主筋・柱主筋 |
| D22 | 10-15本 | 122-183 kg | 集合住宅主筋主流 |
| D25 | 8-10本 | 127-160 kg | 中高層主筋 |
| D32 | 5-8本 | 125-200 kg | 高層柱主筋 |
クレーン揚重の実務
1束150-300kgが標準的な吊り重量。10tラフタークレーン(旋回半径15m)で作業半径6m時の定格荷重3.5t=約20束/1回。1日の揚重サイクルは30-40回=1日600-1,200束、150-360t/日を上限として運用します。
吊り金物・玉掛け
吊り金物はワイヤーロープ(6×24 12mm)またはナイロンスリング(2t仕様)を使用。玉掛け技能講習修了者による作業が労働安全衛生法で必須。吊り角度60°以内、両吊り時の重量配分均等が安全作業の基本です。
RC躯体の鉄筋量目安
実プロジェクトの積算・見積り初期の一次見積り用に、建物用途別の鉄筋量目安を示します。
| 建物用途 | 鉄筋量(kg/㎡延床) | 備考 |
|---|---|---|
| 木造戸建て住宅の基礎のみ | 15-30 | ベタ基礎・布基礎、上部は木造 |
| RC造戸建て住宅 | 60-100 | 2-3階建て |
| RC造低層アパート(3階建て) | 80-120 | 集合住宅として一般的 |
| RC造中層マンション(5-9階) | 100-140 | 集合住宅の主流帯 |
| RC造高層マンション(10-14階) | 130-170 | 耐震壁多め、Fc30-42 |
| SRC造高層(15階以上) | 90-130+鉄骨 | 鉄骨併用で鉄筋量減 |
| 超高層(30階以上、免震) | 150-200+鉄骨 | 特殊構造、D41-D51使用 |
| RC造オフィスビル(中規模) | 90-120 | 大スパン、床厚さ確保 |
| RC造病院・学校 | 100-140 | 耐震性能重視、耐震壁多め |
| RC造倉庫・物流施設 | 60-90 | 大スパン、単純架構 |
躯体構成の内訳
鉄筋量の内訳は概ね基礎30%・柱25%・梁25%・スラブ15%・耐震壁5%。耐震壁比率の高い建物(病院・学校)では耐震壁比率が10-15%に増加します。
鉄筋加工場の段取り
加工工程
- 加工図作成 — 構造図から鉄筋の切断長・曲げ加工形状・本数を抽出。加工帳票(バーリスト)作成。
- 材料手配 — 定尺(3.5/4/4.5/5/5.5/6/7/8/10/12m)から効率的な組み合わせを選定。歩留まり95%以上が実務目標。
- 切断加工 — 高速切断機・シャーリング機で必要長にカット。誤差±25mm以内が業界標準。
- 曲げ加工 — 曲げ機で90°/180°フックを加工。内法直径(3D/4D/5D)の確保が重要。
- ネジ加工(機械式継手用) — 継手金物との接合部にネジ加工。JIS準拠のネジピッチ・ネジ長さ。
- タグ・結束 — 束ごとにタグを付け、識別可能な状態で結束。搬入時の混乱防止。
- 搬入 — 現場の施工順序に合わせて分割搬入。工程ごとの積み込み計画。
加工歩留まりと廃材
加工時の廃材(端材)は3-8%が業界標準。効率的な組み合わせ(定尺8mから3.5m+4.5m取り等)で歩留まりを向上させます。廃材はスクラップとして電炉メーカーへ売却(スクラップ相場40-60円/kg)します。
業界・現場での使い方
構造設計事務所・積算部門
構造計算後の鉄筋数量拾いと重量集計。バーリスト作成、SD呼び・D呼び別の集計、継手数の算定。積算数量計算基準(公共建築工事積算基準)に準拠した集計を行い、工事費内訳書に反映。
ゼネコン・工務店(発注担当)
設計積算をベースに、鉄筋工事業者・加工場への発注。現場の施工順序に合わせた分割納入指示、搬入日程調整、材料費+加工費の見積査定。市況変動リスクの管理。
鉄筋加工場(業者)
加工図からのバーリスト作成、材料手配、切断・曲げ加工、機械式継手用ネジ加工、束結束、搬入。1日1人100-150セット(300-450本)の加工能率が標準。
鉄筋工事業(施工)
現場での配筋作業、結束線による組立、スペーサー配置、継手位置調整、監理者検査対応。国土交通大臣認定の鉄筋施工技能士(1級・2級)が指導的立場。
鉄鋼メーカー・電炉業
電炉スクラップ相場に応じた鉄筋価格の設定、月次・週次の建値公表、需要家(問屋・ゼネコン)への直販。国内主要メーカーはJFEスチール、日本製鉄、共英製鋼、東京鐵鋼、朝日工業等。
大規模修繕・耐震補強
既存RC造の増設鉄筋・炭素繊維シート補強・鋼板巻補強での積算。あと施工アンカーの引抜き試験、既存鉄筋との干渉調査、電磁誘導式鉄筋探査機によるかぶり・配筋確認。
よくある間違い・注意点
- 呼び名の数字をそのまま直径として使用 — D22は「直径22mm」ではなく「公称直径22.2mm」。実測ではリブ含み外径がさらに3-5mm大きくなります。JIS G 3112表の公称値を正確に使うことが積算精度の基本。
- 単位重量を丸めすぎる — D13=1.0 kg/mと丸めると2%誤差=1トン材料で20kg差=約3,000円のズレ。積算では小数点3桁(D13=0.995 kg/m)まで使用します。大規模工事では丸め誤差が数十万円レベルに達します。
- 継手・定着長を含めず算定 — 設計図面の中心線長だけで計算すると、実際の必要長より10-30%不足。継手長(40D)+定着長(35-45D)を必ず加算します。図面上の鉄筋長さを鵜呑みにせず、加工図での実長を確認するのが業界の作法。
- スターラップ・帯筋の周長計算漏れ — 柱の帯筋・梁のあばら筋は主筋を包むループ形状で、1本の長さ=主筋周長+フック余長。柱寸法500×500mmなら帯筋1本=2,000+150(フック)=2,150mm。本数×長さの単純計算では大きな漏れが出ます。
- フック余長・結束線代を積算に含まない — フック余長(90°:8D、180°:4D)、結束線用の10-20mm余長は積算対象。カバーからハの字に飛び出す部分の全長を実測することが必要です。
- SD規格の混在発注ミス — SD295A・SD345・SD390を混同して発注すると、施工現場で仕分けが困難。図面のSD呼びを厳密に守り、色別テープ(SD345=白、SD390=青等)で識別することが実務の作法。
- 10mトラック満載で公道走行違反 — 積載量+車両重量が総重量制限20tを超えると道交法違反。長尺鉄筋(10-12m)は車両長制限にも抵触。搬入経路の橋梁重量制限・幅員・高さ制限も事前確認必須です。
- クレーン揚重時の吊り角度過大 — 吊り角度が60°を超えるとワイヤー張力が急増し破断リスク。長い鉄筋束を短いワイヤーで吊るのはNG。玉掛け技能講習で学ぶ「両吊り時のワイヤー角度60°以内」を厳守します。
関連する規格・法規
- JIS G 3112「鉄筋コンクリート用棒鋼」 ― 異形鉄筋(SD295A/SD345/SD390/SD490)の基幹材料規格。呼び名・単位重量・機械的性質。
- JIS G 3117「鉄筋コンクリート用再生棒鋼」 ― 電炉再生材のリサイクル鋼材規格。環境配慮建築での使用。
- 建築基準法 第37条・施行令 第64条 ― 建築材料の品質規定。JIS適合材料の使用義務。
- JASS 5「鉄筋コンクリート工事」 ― 日本建築学会。鉄筋工事の実質的な標準仕様書。
- 鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説 ― 日本建築学会。RC造構造設計の教科書的標準。
- 公共建築工事積算基準・積算数量計算基準 ― 国土交通省。官公庁工事の鉄筋数量集計方法。
- 労働安全衛生法(玉掛け技能講習・クレーン運転) ― 鉄筋束の吊り作業に必要な資格。
- 道路交通法・道路運送車両法(積載制限) ― 10tトラック等の総重量・車両長・積載重量規制。
- 建設リサイクル法 ― 解体現場での鉄筋スクラップの再資源化義務(電炉原料としての再利用)。
- JIS Z 3120「鉄筋のガス圧接継手」・JIS Z 3062「非破壊検査」 ― 継手施工と品質検査基準。
参考文献・公的資料
積算・発注・搬入計画の詳細確認は、下記の公的機関・業界団体の資料を参照してください。
- 日本産業標準調査会(JISC) ― JIS規格の公式検索。JIS G 3112・JIS G 3117の全文閲覧。
- 一般社団法人 日本鉄鋼連盟 ― 国内鉄鋼メーカーの業界団体。鉄筋の生産・流通・価格情報の一次資料。
- 一般社団法人 日本建築学会 ― JASS 5・RC規準を発行する学術団体。
- 一般社団法人 全国鉄筋工事業協会 ― 鉄筋工事業者の業界団体。鉄筋施工技能士・積算基準の実務情報。
- 一般社団法人 日本鉄筋継手協会 ― 継手工法の技術評定・品質認定。
- 全国圧接業協同組合連合会 ― ガス圧接業者の業界団体。
- 国土交通省 公共建築工事標準仕様書・積算基準 ― 官公庁工事の鉄筋工事積算の公式基準。
- 一般社団法人 日本建築構造技術者協会(JSCA) ― 構造設計者の業界団体。RC造設計の技術基準。
- 鉄鋼新聞(産業タイムズ社) ― 鉄筋・鉄鋼相場の週次専門紙。市中単価の実務情報。
- 国土交通省 建設統計 ― 建設投資・鉄筋需給の公式統計。
- 公益社団法人 土木学会 ― コンクリート標準示方書(土木RC造の標準基準)。
よくある質問(FAQ)
D13の鉄筋4mを100本発注すると何kg?
D13の単位重量0.995 kg/m×4m×100本=398 kg。市中生鉄筋130円/kgなら約51,740円、加工組立込250円/kgなら約99,500円。集合住宅のスラブ配力筋の典型的な発注単位です。
鉄筋の市中単価は?
2026年時点で生鉄筋130-160円/kg(SD345 D22基準)、加工組立込250-350円/kg(施工完了ベース)。電炉スクラップ相場・電力コスト・為替・中国需給・公共工事量で日次〜週次で変動します。見積時は変動リスクを見込むことが必要。
SD295とSD345の違いは?
降伏強度が295 N/mm² vs 345 N/mm²と1.17倍の差。SD295Aは小径(D10-D19)のスターラップ・帯筋・スラブ配力筋、SD345は主筋(D22以上)に多用。近年はコスト差がほぼないためSD345を全径で標準化する現場も増えています。
継手・定着長を含めた実長は?
設計図面の中心線長の1.1-1.3倍が実長の目安。継手長40D(SD345・Fc24)、定着長35-40D(標準)を必ず加算します。集合住宅では中心線長×1.15、複雑な平面形状では×1.25で計算するのが実務の目安です。
鉄筋の定尺(定価長)は?
3.5m、4m、4.5m、5m、5.5m、6m、7m、8m、10m、12mが定尺。加工場で必要長にカット・曲げ加工します。集合住宅の主筋には10m材、住宅基礎には4m材が典型的な使い分けです。歩留まり95%以上を目標に組み合わせを最適化します。
10tトラック1台にどのくらい積める?
積載制限10tのうち、鉄筋本体+結束線+スペーサー+養生材で8-9tが上限、純鉄筋量は7.5-8.5tが実務上限。4-5m材で1,500-2,000本、10-12m材で300-500本の積載になります。搬入計画は総重量計算をベースに分割します。
クレーン揚重時の1束重量は?
1束150-300 kgが標準的な吊り重量。D13なら4m材30-60本、D22なら10-15本、D32なら5-8本。10tラフタークレーン(旋回半径15m)で作業半径6m時の定格荷重3.5tなら約20束/1回の揚重が可能です。
RC造マンションの鉄筋量目安は?
集合住宅で100-140 kg/㎡延床が中層マンションの標準。延床3,000㎡なら総鉄筋量300-450t=10tトラック35-50台分。基礎工事期3週間で10台、上棟までの3ヶ月で全量搬入するスケジュールが典型です。
鉄筋の単位重量はなぜ実測と違う?
JIS G 3112では実重量の許容範囲を規定しており、公称値との差は-3.5%〜+3.5%まで許容。実重量は公称値と若干異なる場合があります。ロールごとに±1%程度のばらつきは正常で、大量取引では合算での重量精算(実重量ベース)が一般的です。
スターラップ・帯筋の長さの計算方法は?
柱の帯筋・梁のあばら筋は主筋を包むループ形状で、1本の長さ=主筋周長+フック余長×2。柱寸法500×500mmなら帯筋=500×4-8×かぶり40×4+150(フック)×2=約2,100mm。本数×長さで積算します。単純な直線材と混同しないよう注意。
SD呼びの見分け方は?
鉄筋端面に刻印されており、SD295A(白)、SD345(白+リブ間隔違い)、SD390(青)、SD490(黄)と色別テープが巻かれていることが多い。現場では色別テープが最も分かりやすい識別方法。混在発注ミスを防ぐため、発注時の色指定が実務の標準です。
電炉スクラップ相場の影響は?
電炉鉄筋の主原料は鉄スクラップで、スクラップ相場が鉄筋原料費の40-60%を占めます。スクラップ40円→70円/kgで鉄筋原料費が10-15円/kg上昇。海外需給・国内景気で相場変動が大きく、2020-2022年は約2倍に上昇しました。
再生棒鋼(JIS G 3117)の使い所は?
電炉再生材のリサイクル鋼材規格。環境配慮建築(LEED認証、CASBEE評価)での使用が増加。従来のJIS G 3112と機械的性質が同等で、価格は若干安い場合も。長期優良住宅・低炭素住宅の追加ポイント対象。
加工歩留まりを上げるコツは?
定尺(3.5/4/4.5/5/5.5/6/7/8/10/12m)から効率的な組み合わせを選定。例:8m定尺から3.5m+4.5mを2組、10m定尺から4m+6m等。バーリスト作成時に最適化ソフト(RebarCAD等)を使用すると、歩留まり95%以上を実現できます。