切土・盛土量(平均断面法)
平均断面法または矩形近似で切土・盛土量を即算出。10tダンプ台数・残土処分費目安まで自動計算。土工事積算・造成計画に。
切土・盛土量(平均断面法)ツール
平均断面法
V = (A₁ + A₂) / 2 × L
A₁,A₂: 両端断面積 / L: 断面間距離
矩形近似: V = A(敷地面積) × H(平均高)
土量計算の最も基本的な方法。詳細には角柱法・プリズモイド式(V=(A₁+4Am+A₂)/6×L)なども使うが、土工事の初期見積りには平均断面法で十分。
10tダンプ積載量と土量目安
| 車格 | 積載体積 | 積載重量 |
|---|---|---|
| 2tダンプ | 1.2 m³ | 1.6 t (土) |
| 4tダンプ | 2.5 m³ | 3.3 t |
| 10tダンプ | 6 m³ | 約9 t |
| 大型 20tダンプ | 10-12 m³ | 約18 t |
切土・盛土量(平均断面法)の詳しい解説
土工事の数量算定は平均断面法(V=(A₁+A₂)/2×L)が最も基本の公式です。切土・盛土の断面積を両端で計測し、その平均に断面間距離を掛けます。長い法面・道路盛土のように断面が連続的に変わる場合は、複数区間に分割してそれぞれ平均断面法を適用します。
実務では「掘削 → 埋戻し → 残土処分」の3段階で数量を集計します。掘削土量から埋戻し量(建物基礎周囲の埋め戻し)を引いた残りが場外搬出土量(残土)で、これに10tダンプ1台=6m³を換算して搬出台数を算出。ダンプ運搬費(往復1回1.5-3万円)+残土処分費(1500-6000円/m³、種別・地域で変動)が現場のコスト構成です。
大規模造成ではほぐし率(1.15-1.3倍)・締固め率(0.85-0.95倍)の考慮が必要。切土100m³を運搬すると115-130m³になり、盛土に締固めると再度85-95m³に収縮。この体積変化を無視すると搬出台数・材料量が2-3割ズレます。土質(砂・粘土・砂利)で係数が変わるため土質試験結果を反映します。
業界・現場での使い方
宅地造成・分譲地開発
切土・盛土のバランス設計(内部でこなす=残土発生ゼロを狙う)、造成コスト削減。
道路工事・河川工事
キロ単位の長い路線の土量集計。ステーション(区間分割)ごとに平均断面法適用。
建築基礎工事
根切り(基礎掘削)土量、埋戻し量、残土処分費の初期見積り。
よくある間違い・注意点
- ほぐし率・締固め率を無視 — 土は掘削で15-30%膨張、締固めで5-15%収縮。無視すると搬出台数・盛土量2-3割誤差。
- 湧水・地下水を考慮せず — 地下水位以下の掘削では釜場排水・鋼矢板打設が必要。単純掘削と費用が3-5倍違う。
- 残土処分費を建設現場搬入と同料金と想定 — 処分場は種別(第1-4種)・地域で1500-6000円/m³と幅広い。事前見積り必須。
関連する規格・法規
- 土の単位体積質量試験方法。
- 道路土工要領 — 土量計算基準。
- 土工事の技術基準。
※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。
よくある質問(FAQ)
平均断面法とプリズモイド式の違いは?
プリズモイドは中央断面Amも含めた3点式でより精度高い。V=(A₁+4Am+A₂)/6×L。実務は平均断面法で十分な精度。
10tダンプの積載量は?
体積約6m³、土質重量約9トン。土種で±10-15%変動。
残土処分費の相場は?
第1-2種(良質土)1500-3000円/m³、第4種(粘性土)4000-6000円/m³。運搬費別途。
ほぐし率とは?
地山土を掘削すると空隙で体積が増える現象。砂1.15、砂利1.20、粘土1.25、岩1.5-2.0倍。
切土と盛土をバランス設計するメリットは?
搬入・搬出コストを最小化。理想は敷地内収支ゼロ(残土発生ゼロ)。