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型枠RC造積算大工

型枠面積 部位別展開|基礎・柱・梁・スラブ・壁のRC造型枠数量を即算出

基礎(布・ベタ)・柱・梁・スラブ・壁の型枠展開面積を部位別式で即算出。RC造・SRC造の型枠工事積算、生コン数量拾い、合板パネル(コンパネ)3×6版=1.66m²/枚の材料発注、型枠大工の労務手配まで一括対応。JASS 5・国土交通省建築工事標準仕様書・建築数量積算基準に準拠した実務ロジックです。

最終更新:2026-07-30/監修:計算ツールズ編集部

型枠面積 部位別展開ツール

部位別 型枠展開式

基礎(布基礎)

両面型枠面積 = 高さ × 延長 × 2

片面型枠面積 = 高さ × 延長 × 1 (捨てコン側の内側は不要)

布基礎は帯状の連続基礎。両面型枠の場合、外側と内側の両方に合板パネルを立てて挟み込みます。捨てコンクリート上に直接立ち上がる場合は片面のみ(内側)の型枠でOK。ベタ基礎の立ち上がりも同様の計算式が適用可能。

柱(角形)

柱型枠面積 = 4面 × 一辺 × 柱高さ

角柱の4面全てが打設面となるため、周長(4×一辺)×高さで展開。円柱の場合は「π × 直径 × 高さ」に置換。柱頭・柱脚は他部位(梁・基礎)との取り合いで型枠が省かれる場合がありますが、通常の積算では別途控除項目として整理。

梁(下端+2側面)

梁型枠面積 = (梁幅 + 梁せい × 2) × 梁長

梁は下端(1面)+両側面(2面)の3面展開が原則。上端は自由打ち面(スラブと一体打ちする場合)または後打ちのため型枠不要。梁の下面型枠は「底枠」、側面型枠は「側枠」と呼び分けます。

スラブ(下端のみ)

スラブ型枠面積 = 縦 × 横

スラブ(床版)は下端のみが型枠。上端は自由打ち面。開口部・階段の穴は控除項目として別途集計。連続スラブでは打ち継ぎ面の側枠が発生するため、周長×スラブ厚も加算します。

壁(両面)

壁型枠面積 = 縦 × 横 × 2

RC壁は両面型枠が基本。地下外壁や擁壁で外側に土がある場合は片面のみ(内側)。開口部(窓・ドア)は「せいまわり(周長×奥行き)」を加算して控除。

型枠材料と単価

型枠は消耗資材で、転用回数が単価に大きく影響します。以下は2026年時点の首都圏市中単価目安。

材料単価単位転用回数
塗装コンパネ(3×6版)2,500〜4,000円1枚(1.66m²)3〜5回
ラワン合板(3×6版)3,500〜5,000円1枚5〜7回
桟木(45×90mm)350〜500円1m10回以上
端太角(90×90mm)600〜900円1m10回以上
単管パイプ(48.6φ)1,000〜1,500円1本(4m)50回以上
セパレータ(B型8φ)60〜100円1本使い捨て
Pコン(20mm)15〜30円1個使い捨て
剥離剤(型枠用)800〜1,500円1L10m²/L
鋼製型枠(スチールフォーム)1〜3万円1m²10〜30回
アルミフォーム2〜5万円1m²50回以上

塗装コンパネ+副資材の総材料費は2,500〜5,000円/m²(1回転用時)、転用3回では800〜1,500円/m²程度まで単価が下がります。RC造マンション等の大型工事では鋼製型枠を採用し、初期投資は高いが転用回数で回収するのが主流。

部位別 型枠数量早見(RC造 住宅・小規模)

建物用途別の型枠数量/建築面積の目安です。実務ではこの係数を建築面積に掛けて概算予算を組みます。

部位m²/㎡建築面積備考
基礎(布基礎)1.5-2.0連続基礎
基礎(ベタ基礎)0.5-1.0スラブ+立上り
1階床スラブ0.9-1.0下端のみ
2階以上床スラブ0.9-1.0下端のみ
0.3-0.54面周長×高さ
0.4-0.7下端+両側面
0.3-0.8用途で変動大
階段0.05-0.1踏面+蹴上

RC造 住宅・小規模建築で延床の3〜5倍m²、中規模ビル・マンションで2.5〜4倍m²が型枠総数量の目安です。延床100㎡の住宅なら型枠300〜500m²、1000㎡ビルで2500〜4000m²が想定範囲。

建物規模別 型枠数量の実務目安

建物種別延床面積型枠総数量備考
木造平屋(基礎のみRC)50〜80m²50〜100m²基礎立ち上がり型枠のみ
木造2階建(基礎のみRC)100〜130m²80〜150m²ベタ基礎+立ち上がり
RC造住宅(戸建)100〜150m²300〜500m²延床の3〜5倍
RC造アパート(2〜3階)200〜400m²600〜1400m²延床の3〜4倍
RC造マンション(5〜10階)1000〜3000m²2500〜10000m²延床の2.5〜4倍
SRC造オフィスビル2000〜10000m²4000〜30000m²延床の2〜3倍(鉄骨併用)
擁壁・土木構造物実測片面型枠が多い

型枠大工の労務単価と施工歩掛

型枠工事の労務単価は加工・建込・解体の3工程で構成されます。2026年時点の首都圏実勢価格目安。

工程日当1人日の施工量特記事項
加工(墨出し・切断・組立)16,000〜24,000円30〜50m²/人日工場内加工が主流
建込(現場設置・固定)18,000〜26,000円15〜25m²/人日現場施工
解体・脱型14,000〜20,000円40〜60m²/人日養生後実施
楊重・運搬15,000〜22,000円クレーン別途

労務単価の目安は「材工共」で4,500〜7,000円/m²(住宅規模)、3,500〜5,500円/m²(RC造マンション規模)。材料費+労務費+運搬費+副資材費を含む総額です。RC造住宅1棟(延床100㎡)の型枠工事費は約100〜200万円が目安。

打設・型枠解体のスケジュール

コンクリート打設後の型枠解体は、コンクリート強度発現に応じて実施します。JASS 5(日本建築学会)の推奨に基づく養生期間です。

部位解体時期(平均気温15℃以上)解体時期(0〜15℃)
基礎側枠1〜3日2〜5日
柱・壁・梁側枠3〜4日5〜7日
梁底枠(支保工除く)7〜14日14〜21日
スラブ底枠(支保工除く)7〜14日14〜21日
片持ちスラブ底枠28日以上28日以上
支保工(全て)28日+設計強度確認28日+設計強度確認

圧縮強度試験の結果(材齢3日・7日・28日)で解体時期を判断するのが正式手順。特に梁・スラブの底枠と支保工は、若齢のコンクリートに載る荷重で長期変形の原因になるため、慎重な脱型判断が必要です。

業界・現場での使い方

🏗️ RC造・SRC造 型枠工事(専門工事会社)

型枠大工の見積り作成、材料発注、労務手配。基礎-躯体-スラブと工程順に数量拾いを行い、各工程の材料日量・労務日量を段取り。専門工事の見積り精度が原価管理の要。

📋 ゼネコン積算部門

実施設計図面からの数量拾い、複数専門工事会社への相見積り、原価予算の妥当性検証。「建築数量積算基準・同解説」に基づく標準化された拾い方が要求されます。

🏢 生コン数量の同時算定

型枠面積と生コン体積の両方を同時算定。生コン圧送車の予約数量、養生カバー、打設順序の計画に反映。1日打設量(通常100〜300m³)から工程日数を逆算。

🔨 現場監督(施工管理技士)

型枠職人の入場人数、日量進捗の管理、打設タイミングの調整、若齢コンクリート強度による解体判断。1級建築施工管理技士の実地試験でも頻出テーマ。

💰 発注者・建築主

RC造住宅・マンション新築時の型枠工事費の妥当性チェック。相見積りの比較検討、コストダウン提案の交渉材料。単純化された「延床×係数」でザックリ把握できる。

🎓 建築学生・研究者

数量積算演習、施工実習の予習、卒業設計のコスト検討。建築数量積算基準の理解と実務との橋渡しに。

よくある間違い・注意点

  • 梁の側面を片面だけ計算 — 梁の型枠は下端+両側面の3面展開が原則。片面だけだと1/3過小評価となり、材料不足・工程遅延の原因。
  • スラブの上端を含める — スラブは下端のみが型枠(上端は自由打ち面)。両面と誤ると2倍過大評価となり、原価が跳ね上がる。
  • 打ち継ぎ面を型枠に含める — 他部位との連結面(打ち継ぎ)には型枠不要、または簡略型枠。設計図・施工図で必ず確認。
  • 開口部(窓・ドア)の控除忘れ — 壁面積から窓・ドア部分の面積を控除。逆に「せいまわり(周長×奥行き)」は加算。正味面積の算定を怠らない。
  • 桟木・端太角・単管・セパを別途拾わない — 材料費は「合板+副資材」の総額で計上。副資材は合板単独の1.5〜2倍のコストになる。
  • 転用回数を過大評価 — 塗装コンパネの実転用は3〜5回。「10回転用可能」と楽観すると原価計算が破綻。設計段階では控えめな回数で計算。
  • 解体を早期に行う — 若齢コンクリートで解体すると長期変形・ひび割れの原因。JASS 5の養生期間を厳守。
  • 階段・バルコニー・パラペット等の細部を忘れる — 標準的な躯体以外の細部型枠は、全体の10〜20%を占める。細部を拾い切らないと数量不足。
  • 労務単価に地域差・時期変動を反映しない — 建設労務単価は毎年国土交通省が調査・公表。最新値と地域係数を確認。

関連する規格・法令

  • JASS 5 ― 日本建築学会「建築工事標準仕様書・同解説 鉄筋コンクリート工事」。RC造の型枠強度・変形・養生・解体時期の実務基準。
  • 国土交通省 公共建築工事標準仕様書(建築工事編) ― 官公庁工事の型枠材料・施工基準。民間工事もこれに準拠することが多い。
  • 建築数量積算基準・同解説 ― 建築数量積算研究会。型枠面積の数え方・控除項目・加算項目の標準化。
  • 建築基準法・同施行令 ― RC構造の設計基準。コンクリート強度・鉄筋比・かぶり厚さを規定。
  • 労働安全衛生法・同施行規則 ― 型枠支保工の組立・解体に関する安全基準。5m以上は届出。
  • コンクリート標準示方書(土木学会) ― 土木工事の型枠工事基準。橋梁・擁壁等の型枠設計にも準用。
  • 建設業法 ― 型枠工事は「型枠工事業」または「大工工事業」の許可業種。500万円以上の工事は建設業許可必須。

参考文献・公的資料

型枠工事の最新基準・単価・実務手順は必ず以下の一次資料でご確認ください。

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の型枠設計・施工・法令適用は、JASS 5および国土交通省公共建築工事標準仕様書の最新版に従ってください。型枠支保工の設計・組立・解体は労働安全衛生規則第240条以下で規定されており、規模により労働基準監督署への届出・専門技術者の立会が必要です。材料単価・労務単価は地域・時期・工事規模で変動しますので、必ず複数社見積りで妥当性を確認してください。

よくある質問(FAQ)

梁の型枠面積の計算式は?

(梁幅 + 梁せい×2) × 梁長。下端1面+両側面2面の3面展開。上端はスラブと一体打ちのため型枠不要。単独打ちの場合は上端も加算しますが、標準的なRC造では3面展開が原則です。

型枠数量の目安は?

RC造 住宅で延床の3〜5倍m²(延床100㎡→型枠300〜500m²)。小規模ビル・マンションで2.5〜4倍。SRC造・鉄筋比の高い建物ほど型枠数量は増える傾向。基礎は布基礎の方がベタ基礎より型枠が多い。

型枠材料の単価は?

塗装コンパネ2,500〜4,000円/枚(3×6版)、桟木・端太角・単管パイプ・セパレータ等の副資材を含む総材料費は2,500〜5,000円/m²(1回転用時)。転用3回で800〜1,500円/m²程度。

型枠の転用回数は?

塗装コンパネで3〜5回、ラワン合板で5〜7回、鋼製型枠(スチールフォーム)で10〜30回、アルミフォームで50回以上。転用回数で単価は大幅に低減しますが、実転用回数は工事条件・材質・扱い方で変動します。

打設と型枠解体の順序は?

JASS 5では平均気温15℃以上で、基礎側枠1〜3日・柱壁梁側枠3〜4日・梁底とスラブ底7〜14日。片持ちスラブと支保工は28日以上。若齢コンクリートで解体すると長期変形・ひび割れの原因になるため、厳守が必要。

コンパネ(3×6版)は1枚何m²?

3尺×6尺(910mm×1820mm)=1.66m²/枚。型枠面積が500m²なら500÷1.66=約300枚が必要枚数。ロス率5〜10%を見込んで320〜330枚の発注が実務。1枚あたり2,500〜4,000円(塗装コンパネ)なので、材料費は約80〜130万円。

型枠工事の労務単価は?

材工共で4,500〜7,000円/m²(住宅規模)、3,500〜5,500円/m²(RC造マンション規模)が2026年首都圏の目安。材料費+労務費+運搬費+副資材費を含む総額。国土交通省の公共工事設計労務単価も参考になります。

開口部(窓・ドア)の型枠はどう扱う?

壁の型枠面積から開口部の面積を控除し、開口部の側面(せいまわり=周長×奥行き)を加算します。窓は1〜2m²/箇所、ドアは2〜3m²/箇所の控除が一般的。建築数量積算基準に控除項目の詳細規定があります。

階段の型枠はどう計算する?

踏面(下端の下面)+蹴上(側面)+側壁を全て展開。延床の5〜10%程度の追加数量。階段は複雑な形状のため、実測または3D積算ソフトでの拾い出しが実務。

型枠と支保工の違いは?

型枠はコンクリート打設面を形作る面材(合板・パネル)、支保工は型枠を下から支える柱状部材(単管パイプ・鋼製サポート)。梁・スラブでは支保工が必須で、労働安全衛生規則第240条以下に組立・解体の安全基準が規定されています。

片持ちスラブの型枠解体はいつ?

片持ちスラブ(バルコニー・ひさし)は自重を支える片持ちのため、28日以上養生後に解体するのが原則。若齢での解体は撓み・ひび割れの直接原因になります。設計強度100%達成の圧縮強度試験結果を確認してから解体を判断。

型枠工事に建設業許可は必要?

1件500万円以上の工事は建設業許可が必要。業種は「型枠工事業」または「大工工事業」。500万円未満なら軽微工事として無許可でも可能ですが、元請ゼネコンからの下請では許可保有が事実上要件になっています。