鉄骨重量(H形鋼・角パイプ・アングル)
H形鋼・角パイプ・アングル・C形鋼の単位重量とm×本数から総重量(kg・トン)を即算出。S造(鉄骨造)の建方計画・積算・搬入計画・クレーン揚重判定に。
鉄骨重量(H形鋼・角パイプ・アングル)ツール
形鋼の単位重量
JIS G 3192「熱間圧延形鋼」に規定
総重量 = 単位重量(kg/m) × 長さ × 本数
形鋼(H形鋼・I形鋼・C形鋼・アングル)は断面形状ごとにJISで単位重量が規定されており、これを直接使うのが最も正確。板厚から計算するより誤差が少ない。角パイプ・平鋼はJIS G 3466等が対応規格。
主要形鋼の単位重量早見
| 断面 | 寸法 | 単位重量 |
|---|---|---|
| H-100 | 100×100×6×8 | 17.2 kg/m |
| H-200 | 200×200×8×12 | 49.9 kg/m |
| H-300 | 300×300×10×15 | 94.0 kg/m |
| H-400 | 400×400×13×21 | 172 kg/m |
| H-500 | 500×200×10×16 | 89.6 kg/m |
| 角パイプ□100 | 100×100×3.2 | 9.52 kg/m |
| 角パイプ□200 | 200×200×6 | 35.8 kg/m |
| L-100 | 100×100×10 | 14.9 kg/m |
| C-200 | 200×90×8×13.5 | 30.6 kg/m |
鉄骨重量(H形鋼・角パイプ・アングル)の詳しい解説
鉄骨造(S造)の重量計算はJIS G 3192「熱間圧延形鋼」の単位重量表を直接使うのが最正確です。H形鋼・I形鋼・C形鋼・アングル・T形鋼が規格化されており、板厚から断面積計算すると2-5%誤差が出るため、公表値の使用が実務標準。近年は極厚材(BH形鋼)・SN材(建築構造用鋼材SN400/490)が主流化しています。
実務では建方(たてかた)計画が最大のポイント。1階柱2-3本+梁10-15本を1日で組み立てるペースが標準で、クレーン揚重能力・部材束重量・搬入順序を厳密に管理します。H-400柱1本×6m=1030kg、H-300梁1本×6m=560kgと重量物ばかりのため、25t/50tクレーンでは半径による揚重能力表と照合しながら段取ります。
市中単価は普通鋼(SS400)で100-150円/kg、高強度鋼(SN490B/SM490)で140-200円/kg、加工工賃50-100円/kgが2026年目安。鉄骨造1棟(住宅・小規模ビル)で20-100トンの鋼材使用、鉄骨費用だけで500万〜3000万円になります。市況変動が大きく、月次で価格改定される業界。
業界・現場での使い方
S造(鉄骨造)建方
建方1日あたり10-20トンペース。クレーン能力・搬入トラック台数・現場占有時間の計画。
工場・倉庫・体育館
H形鋼柱+H形鋼梁のシンプルな架構。スパン10-30mで100-500トン規模。
鉄骨加工工場
購入鋼材の切断・穿孔・組立・塗装。加工歩留り管理と工場搬出前の全体重量確認。
よくある間違い・注意点
- 断面積計算で単位重量を出す — フィレット部(R)を含む実断面と5%程度差が出る。JIS公表値を必ず使う。
- SN材とSS材の単価を同じと想定 — SN材はSS材の1.2-1.4倍。積算時に材種を明記。
- 揚重能力を半径小さい方で判定 — クレーンの吊り重量は半径増で急減。半径10m時の能力表で判定。
関連する規格・法規
- 熱間圧延形鋼の形状・寸法・質量及びその許容差 — 国内標準。
- 建築構造用炭素鋼鋼管 — 角パイプ・鋼管規格。
- 建築構造用圧延鋼材(SN材) — 阪神大震災後に制定された建築特化材。
※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。
よくある質問(FAQ)
H-300×300×10×15の単位重量は?
94.0 kg/m。6m材1本で564kg。10t車1台に約17本(≒100トン)搭載可。
SN400BとSS400の違いは?
SS400=一般構造用鋼(強度・靭性のばらつき許容)、SN400B=建築構造用鋼(靭性・降伏比等の下限を厳格規定)。阪神大震災後にSNが標準化。
鋼材単価の目安は?
SS400 100-150円/kg、SN400/SN490 130-200円/kg、加工組立50-100円/kg。市況で変動大。
建方1日あたりの重量は?
20-50トンが標準。50tクレーン1台・専門鳶職6-10人の体制。
形鋼と鋼管どちらが軽い?
同じ断面積なら鋼管の方が単位重量小(中空だから)。ただし加工性・接合性で使い分け。