異形鉄筋D径 計算ツール|D6〜D51の公称径・公称断面積・単位重量早見と配筋設計
異形鉄筋(Deformed Bar)のD呼称から、公称径(mm)・公称断面積(mm²)・単位重量(kg/m)を瞬時に表示。JIS G 3112「鉄筋コンクリート用棒鋼」規格に完全準拠、D6・D10・D13・D16・D19・D22・D25・D29・D32・D35・D38・D41・D51の全13サイズに対応。SD295A(旧SD30)・SD345(旧SD35)・SD390・SD490など降伏強度別の材料規格、主筋・帯筋(フープ)・スターラップ(あばら筋)・配力筋・組立筋など部位別の用途区分、鉄筋コンクリート(RC)造の柱・梁・床スラブ・耐震壁の配筋設計、鉄筋トン数算出、日本建築学会「鉄筋コンクリート構造計算規準(RC規準)」・建築基準法・国土交通省告示に基づく実務対応まで、設計士・構造計算実務者・現場監督・鉄筋工の視点で完全解説。D13なら断面積126.7 mm²・1m 0.995kg等、頻用値の即算出。
異形鉄筋D径 計算機
計算式と規格値
公称断面積・単位重量の計算
公称断面積 A(mm²)= π × (公称径 d / 2)²
単位重量 w(kg/m)= 公称断面積 × 密度 7.85 × 10⁻³
1本総重量 W(kg)= 単位重量 × 長さ(m)× 本数
異形鉄筋は表面に節(リブ)が突出した棒鋼で、コンクリートとの付着力を高めることで鉄筋コンクリート(RC)造の引張力を分担します。断面は完全な円ではないため、「公称径」「公称断面積」「単位重量」はJIS G 3112規格で厳密に定義されたリファレンス値を使います。密度は鉄の密度7.85 g/cm³が基準です。
D呼称と実測径の関係
D呼称の数字は公称径のmm近似値で、実際の公称径はやや小さめ。D13なら実際は12.7mm、D19なら19.1mm、D25なら25.4mm。設計計算・配筋詳細図では公称径・公称断面積を使い、施工現場での重量検収は単位重量×長さ×本数で確認します。
公称径の刻み方
D6・D10・D13・D16・D19・D22・D25・D29・D32・D35・D38・D41・D51
3-4mm刻みの標準サイズが規格化されており、これ以外の径は特注扱いです。海外規格(米ASTM A615、欧EN 10080)では#3・#4・#8等の呼称が使われ、径の刻み・材質も異なるため輸入品を使う場合は換算表が必要です。
異形鉄筋と丸鋼の違い
コンクリート補強に使われる鉄筋には、大きく分けて異形鉄筋(SD材)と丸鋼(SR材)があります。両者の違いを整理します。
| 項目 | 異形鉄筋(SD) | 丸鋼(SR) |
|---|---|---|
| 表面形状 | 節(リブ)付き | 平滑 |
| コンクリート付着 | 強い(節でロック) | 弱い |
| 呼称 | D6・D10等 | φ6・φ9等 |
| JIS規格 | G 3112 | G 3112 |
| 降伏強度 | SD295A・SD345・SD390・SD490 | SR235・SR295 |
| 主要用途 | RC造の主筋・帯筋・スターラップ | 組立筋・スペーサ・鉄骨補強 |
| 市場流通 | 圧倒的主流(95%以上) | 限定的 |
現代の建築現場では異形鉄筋がほぼ全ての構造用途を占めます。丸鋼は組立補助・スペーサ・仮設用途に限定的に使用されるのが実態です。
D6〜D51の完全早見表(JIS G 3112規格値)
JIS G 3112「鉄筋コンクリート用棒鋼」規格の公称径・公称断面積・単位重量の全13サイズです。RC構造計算・配筋設計・数量算出はこの値を使用してください。
| D呼称 | 公称径 mm | 公称断面積 mm² | 単位重量 kg/m | 主な用途 |
|---|---|---|---|---|
| D6 | 6.35 | 31.67 | 0.249 | 組立筋・スペーサ・小スラブ |
| D10 | 9.53 | 71.33 | 0.560 | 帯筋(フープ)・スターラップ・配力筋 |
| D13 | 12.7 | 126.7 | 0.995 | 小梁・小柱の主筋、住宅基礎 |
| D16 | 15.9 | 198.6 | 1.56 | 住宅・小規模RC造の柱主筋 |
| D19 | 19.1 | 286.5 | 2.25 | 中規模建物の柱・梁主筋 |
| D22 | 22.2 | 387.1 | 3.04 | マンション・ビルの柱主筋 |
| D25 | 25.4 | 506.7 | 3.98 | 大梁・大柱・耐震壁 |
| D29 | 28.6 | 642.4 | 5.04 | 大規模RC構造・免震層 |
| D32 | 31.8 | 794.2 | 6.23 | 超大梁・大断面柱 |
| D35 | 34.9 | 956.6 | 7.51 | 橋梁・大規模構造 |
| D38 | 38.1 | 1140 | 8.95 | 橋梁・港湾 |
| D41 | 41.3 | 1340 | 10.5 | 大型構造物 |
| D51 | 50.8 | 2027 | 15.9 | 特大構造・原発・ダム |
D35以上は特殊構造用で、通常の建築物ではD32までが標準です。橋梁・港湾・ダム・原子力施設等のインフラ構造では大径鉄筋が使用され、鉄筋工事も専門業者が対応します。
SD材質記号と降伏強度
異形鉄筋は径と別に降伏強度(Yield Strength)で材質等級が区分されます。JIS G 3112ではSD295A・SD295B・SD345・SD390・SD490の5等級が規定されています。
| 材質記号 | 降伏強度 N/mm² | 引張強度 N/mm² | 用途 |
|---|---|---|---|
| SD295A | 295以上 | 440-600 | 汎用・住宅・小規模 |
| SD295B | 295-390 | 440以上 | 溶接構造用 |
| SD345 | 345-440 | 490以上 | 中大規模RC・標準的建物 |
| SD390 | 390-510 | 560以上 | 大規模建築・免震構造 |
| SD490 | 490-625 | 620以上 | 超高層・大スパン |
「SD」は「Steel Deformed(異形棒鋼)」の略、続く3桁数字が降伏強度の下限値(N/mm²=MPa)を示します。SD345が現代の標準等級で、旧規格の「SD35」に相当します。SD295Aは主に住宅・小規模建築、SD390・SD490は超高層・免震構造で使用。
色識別(結束線・キャップ)
現場での識別を容易にするため、鉄筋の端部にキャップ色分けが業界慣習として行われています(SD295A:緑、SD345:黄、SD390:赤、SD490:青など、メーカーによりバリエーションあり)。ミルシート(鋼材規格証明書)で材質を証明します。
部位別の使い分け
鉄筋コンクリート造では、部位ごとに主に使う径・材質が慣習化されています。日本建築学会「鉄筋コンクリート構造計算規準(RC規準)」に沿った代表的な組み合わせです。
| 部位 | 主筋(主に引張担当) | 帯筋・スターラップ | 備考 |
|---|---|---|---|
| 住宅基礎(べた基礎) | D13 | D10 | SD295A |
| 住宅布基礎 | D13 | D10 | SD295A |
| 2-3階建てRC住宅・柱 | D19-D22 | D10 | SD295A・SD345 |
| 2-3階建てRC住宅・梁 | D16-D19 | D10 | SD295A・SD345 |
| マンション(5-10階)・柱 | D25-D32 | D10-D13 | SD345 |
| マンション・梁 | D22-D29 | D10-D13 | SD345 |
| マンション・床スラブ | D10-D13 | — | SD295A・SD345 |
| 耐震壁 | D13-D16 | — | SD295A・SD345 |
| タワーマンション(20階〜) | D32-D41 | D13-D16 | SD390・SD490 |
| 橋梁・道路構造物 | D22-D51 | D13-D19 | SD345・SD390 |
用語整理
- 主筋 ― 梁・柱の長手方向に配置され、曲げ・引張力を主に担当する鉄筋
- 帯筋(フープ) ― 柱の主筋を囲むように水平配置し、せん断力抵抗と主筋座屈防止を担う
- スターラップ(あばら筋) ― 梁の主筋を囲むように配置し、せん断力を担当
- 配力筋 ― 床スラブで主筋と直交方向に配置し、応力分散を担う
- 組立筋 ― 主筋の位置決めのための補助筋。構造計算に算入しないことも多い
鉄筋数量・重量計算
基本式
鉄筋総重量(kg)= 単位重量(kg/m)× 長さ(m)× 本数
1トンあたり本数 = 1000 ÷(単位重量 × 定尺長さ)
コンクリート容積あたり鉄筋量 kg/m³ = 鉄筋総重量 ÷ コンクリート容積
鉄筋の定尺長さは3.5・4.0・4.5・5.0・5.5・6.0・6.5・7.0・8.0・9.0・10.0・12.0mが標準流通で、5.5mが最も安価。現場切断ロスと定尺調整で見積・発注量を最適化します。
参考:RC造の鉄筋比率(kg/m³)目安
| 建物種別 | 鉄筋量 kg/m³コンクリート |
|---|---|
| 住宅(2-3階RC) | 80-120 kg/m³ |
| マンション(5-10階) | 120-180 kg/m³ |
| オフィスビル(10-20階) | 150-220 kg/m³ |
| タワーマンション(20階〜) | 200-350 kg/m³ |
| 倉庫・工場 | 60-100 kg/m³ |
| 橋梁 | 200-400 kg/m³ |
躯体工事費のうち鉄筋比率は10-20%を占め、鋼材市況(鉄鋼平均価格・スクラップ相場)で見積が変動します。日本鉄筋工業協同組合連合会(JBIA)等が価格動向を公開しています。
現場での応用
構造設計士・意匠設計
柱・梁・床スラブ・耐震壁の応力解析結果から必要鉄筋量を算定し、径×本数×ピッチで詳細図に落とし込む。同じ引張力でもD22×4本とD25×3本で施工性・鉄筋量・コストが異なるため、最適配筋の探索が設計者の腕。RC規準の最小鉄筋比・最大鉄筋比の遵守と、鉄筋定着長さ・重ね継手長さの確保が構造安全性の鍵です。
鉄筋工・現場施工
配筋詳細図に基づき、鉄筋加工場での切断・曲げ加工、現場での組立・結束を実施。太径鉄筋(D25以上)は機械式継手(ネジ式・圧接式)が主流、細径は重ね継手が一般的。かぶり厚(コンクリート表面から鉄筋までの距離)30-40mm確保がJASS 5・RC規準の要件で、スペーサ設置で担保します。
鉄筋加工業者・拠点工場
設計図から加工帳(バーリスト)を作成し、切断・曲げ・スパイラルフープ製造を工場一貫生産。プレハブ鉄筋(工場加工した配筋ユニット)を現場搬入する省人化が主流化。JIS Q 9001(品質)・工場認定制度で加工精度と材質保証を確立しています。
ゼネコン・工事監理
ミルシート(鋼材規格証明書)による材質確認、径・本数・ピッチの現場照合、かぶり厚・継手長さの検査、生コン打設前の配筋検査(社内・監理者・第三者検査機関)を通じて品質保証。国土交通省告示・共通仕様書に準拠した検査記録の保管が法令要件です。
数量積算・見積
設計図から鉄筋数量(トン数)を算出し、鉄筋工事費・鉄筋材料費・鉄筋加工費・運搬費を積算。国土交通省の公共建築工事積算基準、日本建築積算協会(BSIJ)の積算指針が業界標準。1トンあたり単価×トン数で概算し、市況変動・特殊形状加算で調整します。
維持保全・耐震診断
既存RC建物の耐震診断では、実測による鉄筋径・本数・ピッチの確認(電磁誘導法・X線・穴あけ確認)から現況耐力を算定。日本建築防災協会「耐震診断基準」に基づき、Is値(構造耐震指標)0.6以上を目標に補強設計(増打ち・鉄骨ブレース・免震改修)を進めます。
よくある間違い・注意点
- 公称径と実測径を混同 — D13は「呼称13mm」ですが実際の公称径は12.7mm。設計計算・配筋詳細図では公称径・公称断面積を使い、実測でノギスを当てても12.7mmになる点に注意。数字の一致を厳密に求めると誤解を招きます。
- SD295AとSD345を混同 — 降伏強度が295と345で約17%違います。設計はSD345で発注はSD295Aだと構造耐力が不足し、逆に高強度側なら過剰設計。ミルシート照合と現場での色識別を必ず行ってください。
- かぶり厚さ確保を軽視 — 鉄筋のコンクリート被覆(かぶり厚)30-40mm未満だと、中性化・塩害・凍害でサビが進行し構造性能が低下。JASS 5・RC規準の要件を必ず遵守し、スペーサ・サイコロで維持してください。
- 継手長さの規定違反 — 重ね継手長さは鉄筋径の40-50倍(材質と応力条件による)が必要。「フックなし直線重ね」と「フック付き」で必要長さが異なります。RC規準・告示第1024号の規定を照合してください。
- 圧接部の位置ずれ — 機械式・ガス圧接継手は所定位置(応力集中部を避ける)に配置。柱の場合、柱頭・柱脚から一定距離を離す設計指針があります。位置ずれは強度低下と検査不合格の原因になります。
- ピッチ・かぶり無視の詰め込み配筋 — 主筋間隔・帯筋ピッチ・鉄筋純間隔の最小値(径×1.5倍または25mm以上)を守らないと、コンクリートが充填されず内部空洞ができます。過密配筋は施工性・耐震性の両面で問題です。
- 錆・汚れが付いたまま組立 — 表面の錆はコンクリートとの付着を阻害します。軽い浮き錆はブラッシングで除去可、深い赤錆は使用不可。雨天保管・長期放置を避け、加工時に錆状態を必ずチェックしてください。
関連する規格・法令
- JIS G 3112 ― 鉄筋コンクリート用棒鋼。異形鉄筋(SD)・丸鋼(SR)の公称径・断面積・単位重量・降伏強度・引張強度の国内基準規格。
- JIS G 3117 ― 鉄筋コンクリート用再生棒鋼。リサイクル鋼材の規格。
- JIS Z 3120 ― 鉄筋の交流アーク溶接方法。
- JIS Z 3062 ― 鉄筋のガス圧接継手試験方法。
- 建築基準法・同施行令 ― 第52条以下、構造耐力・鉄筋の許容応力度・かぶり厚さ等の建築物構造規定。
- 国土交通省告示第1024号 ― 鉄筋の重ね継手・機械式継手・ガス圧接継手の性能規定と設計指針。
- 日本建築学会 鉄筋コンクリート構造計算規準(RC規準) ― RC設計の業界標準指針。許容応力度・断面算定・靱性設計を規定。
- 日本建築学会 JASS 5(建築工事標準仕様書・同解説:鉄筋コンクリート工事) ― 施工品質の業界標準。かぶり厚・継手・打設養生の詳細規定。
- 国土交通省 公共建築工事共通仕様書 ― 公共工事の鉄筋加工・組立・検査の統一基準。
- ISO 6935 ― Steel for the reinforcement of concrete(鉄筋コンクリート用鋼材の国際規格)。
参考文献・公的資料
異形鉄筋の規格・設計・施工については、以下の公的機関・業界団体の資料を参照してください。
- 産業技術総合研究所 計量標準総合センター(NMIJ) ― 日本の国家計量標準機関。質量・長さの一次標準を管理し、鉄筋材質検査の校正基準を提供。
- 経済産業省 計量法 ― 取引・証明用の計量制度。鉄鋼取引の重量計量の基本法。
- 日本産業標準調査会(JISC) ― JIS G 3112(鉄筋コンクリート用棒鋼)・JIS Z 3120(鉄筋溶接)等の公式索引。
- 国際度量衡局(BIPM) 国際単位系(SI) ― kg・mmの国際定義。
- 米国国立標準技術研究所(NIST) Weights and Measures ― 米国のASTM A615(Deformed Bars)等の換算資料。
- ISO 6935 Steel for reinforcement of concrete ― 鉄筋コンクリート用鋼材の国際規格。
- 国土交通省 建築物の構造関係技術基準解説書 ― 建築基準法に基づく鉄筋・RC構造の技術基準。
- 日本建築学会(AIJ) ― RC規準・JASS 5等、建築構造の学術団体規準を策定。
- 日本鉄筋工業協同組合連合会(JBIA) ― 鉄筋加工・工事業界団体。鋼材市況・技術情報を提供。
- 日本建築防災協会 ― 既存建物の耐震診断基準・改修設計指針の策定機関。
よくある質問(FAQ)
D13は何mmですか?
D13の公称径は12.7mmで、公称断面積126.7 mm²、単位重量0.995 kg/m。JIS G 3112規格値です。「D13=呼称13mm」は近似で、実際は12.7mmとやや小さめ。住宅基礎・小梁の主筋、マンション床スラブ、耐震壁の縦筋横筋として最も広く使われるサイズです。1m 約1kgと覚えると重量計算が瞬時にできます。
SD295AとSD345の違いは?
降伏強度の下限値が異なります。SD295A=295 N/mm²(旧SD30)、SD345=345 N/mm²(旧SD35)で、SD345のほうが17%高強度。住宅・小規模建築はSD295A、中規模RC造・マンションはSD345、超高層はSD390・SD490が標準。設計図の指示と実際の入荷材質は必ずミルシートで照合してください。
鉄筋1mあたり何kgですか?
径により異なります。D10で0.560 kg/m、D13で0.995 kg/m(≒1 kg/m)、D19で2.25 kg/m、D22で3.04 kg/m、D25で3.98 kg/m、D32で6.23 kg/m、D51で15.9 kg/m。密度7.85 g/cm³基準のJIS規格値です。数量計算は径ごとの単位重量×長さ×本数で求めます。
異形鉄筋と丸鋼の違いは?
異形鉄筋は表面に節(リブ)が突出しコンクリートとの付着が強い、丸鋼は表面が平滑で付着が弱い。現代の建築構造用はほぼ100%異形鉄筋(SD材)で、丸鋼は組立筋・スペーサ・仮設用途に限定されます。呼称もD6・D10(異形)とφ6・φ9(丸鋼)で区別します。
D呼称の意味は?
「D」は「Deformed(異形の)」の略、続く数字は公称径のmm近似値を示します。D13なら公称径12.7mm、D19なら19.1mm、D25なら25.4mm、D32なら31.8mm。JIS G 3112で標準サイズが規格化され、3-4mm刻みで流通しています。海外規格(ASTM #3・#4等)とは別体系です。
柱・梁の主筋に何を使う?
構造規模で異なります。2-3階建てRC住宅の柱主筋はD19-D22、マンション(5-10階)の柱主筋はD25-D32、タワーマンションではD32-D41。梁主筋は柱より一段小さめ。SD345が標準材質で、超高層はSD390・SD490を採用。日本建築学会RC規準に沿った配筋設計が必要です。
床スラブの配筋は?
床スラブの主筋はD10-D13が主流、ピッチは150-250mm程度。マンションの標準的な床スラブはD13@200(D13を200mm間隔)のシングル配筋またはダブル配筋。RC規準で最小鉄筋比0.2%以上、たわみ・ひび割れ・遮音等級(LL-40/LH-50)の要件も考慮します。
鉄筋のかぶり厚さは?
コンクリート表面から鉄筋までの距離を「かぶり厚さ」と呼び、耐火・耐久・付着の観点から30-40mm以上が建築基準法・RC規準の要件。屋外の壁・柱で40mm、床スラブで30mm、基礎で60mm等、部位により異なります。スペーサ・サイコロで施工中に確保し、生コン打設前の配筋検査で確認します。
鉄筋の継手方法は?
3種類あります。重ね継手(鉄筋径の40-50倍長さで重ねる)は細径(D25以下)で標準、ガス圧接継手(現場加熱圧着)は太径(D19以上)で汎用、機械式継手(ネジ式・スリーブ式)は施工性と品質確保で近年増加。JIS Z 3062等の規格に沿った試験・検査が必要です。
鉄筋1トンで何mですか?
径により異なります。D13なら約1005m、D16なら約641m、D19なら約444m、D22なら約329m、D25なら約251m、D32なら約161m。1000÷単位重量で算出。定尺長さ(5.5m・6.0m等)で割ると本数換算できます。鉄筋発注・数量拾いで頻用する値です。
錆びた鉄筋は使えますか?
錆の程度による。表面の浮き錆(軽い赤茶色)はブラッシングで除去して使用可、コンクリートとの付着に有利ともされます。深い赤錆・断面欠損・剥離状の錆は使用不可で、廃棄または加工除去が必要。屋外雨天保管・長期放置を避け、加工前・組立前に錆状態を必ずチェックしてください。
RC造の鉄筋量の目安は?
建物種別で異なります。住宅(2-3階RC)で80-120 kg/m³、マンション(5-10階)で120-180 kg/m³、オフィスビル(10-20階)で150-220 kg/m³、タワーマンション(20階〜)で200-350 kg/m³のコンクリート容積あたり鉄筋量が業界目安。躯体工事費の10-20%が鉄筋関連コストです。