交通事故 慰謝料 計算ツール|入通院・後遺障害・死亡の3基準で即時算出
交通事故の慰謝料を、入通院・後遺障害・死亡別に、自賠責基準・任意保険基準・弁護士基準(裁判所基準/通称「赤い本」)の3パターンで一発比較する完全無料ツール。後遺障害は等級14級〜1級まで対応した精密シミュレーターで、日本弁護士連合会・日弁連交通事故相談センター発行の「損害賠償額算定基準(赤い本)」に基づく最新の弁護士基準額を反映しています。交通事故の慰謝料は「どの基準で計算するか」で2〜3倍もの差が生じ、被害者が自分で保険会社と交渉すると自賠責〜任意保険基準の最低額で示談されるケースが大半。弁護士に依頼するだけで慰謝料が100万〜数千万円増額される可能性があるため、示談前に必ず本ツールで3基準を比較し、弁護士特約(多くの自動車保険に付帯)の活用を検討することを強く推奨します。
慰謝料 計算機
3つの基準(自賠責・任意保険・弁護士)
交通事故の慰謝料は同じ事故でも計算する「基準」によって金額が2〜3倍変わります。これは日本の交通事故賠償実務で確立されており、被害者が自分で交渉する場合はほぼ最低基準(自賠責〜任意保険)で示談されます。弁護士基準は裁判で認められる金額で、日弁連交通事故相談センターの「損害賠償額算定基準(通称:赤い本/青本)」が根拠。
| 基準 | 適用場面 | 金額レベル | 根拠 |
|---|---|---|---|
| 自賠責基準 | 自賠責保険の支給上限内 | 最低(標準1日4,300円) | 自動車損害賠償保障法施行令 |
| 任意保険基準 | 任意保険会社の社内基準 | 中間(自賠責+10〜30%) | 各社の非公開基準 |
| 弁護士基準(赤い本) | 弁護士が裁判で主張する基準 | 最高(自賠責の2〜3倍) | 日弁連交通事故相談センター |
| 青本基準 | 関西版の弁護士基準 | 赤い本と類似 | 大阪弁護士会 |
入通院慰謝料の計算
入通院慰謝料は「事故により治療のため入院・通院した苦痛」に対する慰謝料で、期間と実通院日数を基準に算定します。
自賠責基準(1日4,300円)
「実通院日数×2」と「治療期間(初診〜完治)」のいずれか短い方×4,300円。自賠責保険の傷害部分の上限120万円まで。
弁護士基準(赤い本 別表I/別表II)
別表I:他覚所見あり・重傷用(骨折・脱臼など)。別表II:他覚所見なし・軽症用(むち打ちなど)。以下は別表II(軽症)の通院月別慰謝料額の目安。
| 通院期間 | 別表II(軽症) | 別表I(重傷) |
|---|---|---|
| 1ヶ月 | 19万円 | 28万円 |
| 2ヶ月 | 36万円 | 52万円 |
| 3ヶ月 | 53万円 | 73万円 |
| 4ヶ月 | 67万円 | 90万円 |
| 5ヶ月 | 79万円 | 105万円 |
| 6ヶ月 | 89万円 | 116万円 |
| 9ヶ月 | 113万円 | 145万円 |
| 12ヶ月 | 131万円 | 168万円 |
| 15ヶ月 | 141万円 | 184万円 |
出典:日弁連交通事故相談センター「民事交通事故訴訟 損害賠償額算定基準」(赤い本)
後遺障害慰謝料の等級別金額
後遺障害が認定されると、通常の入通院慰謝料に加えて後遺障害慰謝料が上乗せされます。等級認定は自賠責調査事務所が事故と症状の因果関係を判断して行い、14級(最軽度)〜1級(最重度)の14段階。むち打ちの多くは14級9号(局部に神経症状を残すもの)に該当します。
| 等級 | 自賠責基準 | 任意保険基準 | 弁護士基準(赤い本) | 典型例 |
|---|---|---|---|---|
| 1級(最重度) | 1,650万 | 1,600万 | 2,800万 | 常時介護要 |
| 2級 | 1,203万 | 1,300万 | 2,370万 | 随時介護要 |
| 3級 | 861万 | 1,100万 | 1,990万 | 労働能力全喪失 |
| 4級 | 737万 | 900万 | 1,670万 | 両下肢欠損 |
| 5級 | 618万 | 750万 | 1,400万 | 片下肢欠損 |
| 6級 | 512万 | 600万 | 1,180万 | 両手指全機能喪失 |
| 7級 | 419万 | 500万 | 1,000万 | 片手指全機能喪失 |
| 8級 | 331万 | 400万 | 830万 | 片下肢短縮5cm |
| 9級 | 249万 | 300万 | 690万 | 片眼失明 |
| 10級 | 190万 | 200万 | 550万 | 片眼視力0.1以下 |
| 11級 | 136万 | 150万 | 420万 | 脊柱変形 |
| 12級 | 94万 | 100万 | 290万 | 骨折変形治癒 |
| 13級 | 57万 | 60万 | 180万 | 局部神経症状 |
| 14級 | 32万 | 40万 | 110万 | むち打ち軽症 |
出典:自賠責保険支払基準/日弁連赤い本/損害保険料率算出機構
死亡慰謝料の家族構成別
| 被害者の立場 | 自賠責基準 | 任意保険基準 | 弁護士基準 |
|---|---|---|---|
| 一家の支柱(世帯主) | 400万+遺族分 | 1,500〜2,000万 | 2,800万 |
| 母親・配偶者 | 400万+遺族分 | 1,300〜1,600万 | 2,500万 |
| 独身・子供・高齢者 | 400万+遺族分 | 1,100〜1,500万 | 2,000〜2,200万 |
これは被害者本人の慰謝料(本人分)で、遺族固有の慰謝料(民法711条・配偶者・父母・子)が別途加算されます。自賠責の遺族固有慰謝料は配偶者・子・父母の人数で550〜950万円が加算。実質、死亡事故では逸失利益(生涯収入の損失)が慰謝料以上に大きな金額になり、総額は数千万〜1億円超のケースも珍しくありません。
過失割合と慰謝料減額
被害者側にも過失があれば、慰謝料は過失割合分だけ減額されます(過失相殺・民法722条2項)。
| 事故類型 | 典型的な過失割合 | 備考 |
|---|---|---|
| 信号無視の車 vs 信号遵守の歩行者 | 100:0 | 歩行者過失なし |
| 横断歩道外の歩行者 vs 車 | 30:70〜20:80 | 状況で変動 |
| 右直事故(右折車 vs 直進車) | 80:20〜70:30 | 右折車が主過失 |
| 追突事故(停止中に追突) | 100:0 | 後続車全過失 |
| センターオーバー衝突 | 100:0 | 逸脱車全過失 |
| 青信号交差点で車同士出会い頭 | 40:60 | 優先道路側有利 |
過失割合の目安は「別冊判例タイムズ38号」(民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準)が実務標準です。損害保険会社は過去の裁判例を元に協議しますが、被害者側で交渉すると不利な割合を提示されがち。弁護士に依頼すれば適正な過失割合の交渉が可能です。
シーン別の使い方
むち打ち軽症のケース
通院3ヶ月・実通院40日で自賠責25万・弁護士基準53万、14級認定で+110万上乗せ。弁護士依頼で200万円以上の差が出ることも。
骨折・重傷のケース
入院1ヶ月+通院6ヶ月で別表I 145万円+後遺障害等級12級で290万円=合計435万円。任意保険提示額150万円程度から3倍増額の可能性。
後遺障害認定のケース
14級9号(むち打ち・神経症状)認定で自賠責32万→弁護士基準110万円。3.4倍差。弁護士基準への引き上げは弁護士介入が確実。
死亡事故のケース
本人分弁護士基準2,800万+遺族固有慰謝料550〜950万+逸失利益(40歳サラリーマン年収600万で6,000〜8,000万)で総額1億円超も。
弁護士特約使用
自身の自動車保険・火災保険に付帯している弁護士特約(300万円まで)を使えば、着手金・報酬とも保険会社負担で自己負担なし。
示談前の準備
本ツールで3基準を比較→弁護士基準で交渉可能な差額を確認→無料相談で見通し確認→弁護士特約の有無を保険会社に確認→依頼判断。
弁護士依頼のメリット
交通事故慰謝料は弁護士に依頼するだけで2〜3倍に増額される可能性が高く、多くの弁護士事務所は初回無料相談・成功報酬制で、着手金無料の事務所も多数。特に弁護士特約付きの自動車保険なら弁護士費用も保険負担(多くは300万円まで)で、実質自己負担ゼロで依頼できます。
慰謝料増額の実績
むち打ち14級で示談額80万→弁護士介入で250万に増額、後遺障害12級で示談400万→1,200万に増額など、平均2.5倍の実績。
後遺障害等級の適正認定
非該当→14級認定、14級→12級への異議申立てで年金型逸失利益が大幅増。弁護士の医療記録精査・意見書作成で認定率アップ。
過失割合の争い
被害者側にとって有利な判例を元に過失割合を交渉。8:2から9:1、10:0への変更で最終賠償額が10〜20%増加することも。
示談後の後遺障害悪化
示談後の症状悪化にも追加請求が可能(示談解除・追加賠償)。弁護士が交渉・訴訟を代理。
よくある勘違い
1. 保険会社の提示額 = 適正額と誤解
任意保険会社は自社基準(最低〜中間)で提示することがほとんど。弁護士基準の1/2〜2/3程度が普通で、その提示を「妥当」と受け入れると数百万円の損失。必ず弁護士基準と比較する。
2. むち打ちは大した金額にならないと誤解
むち打ち14級認定で弁護士基準110万円、通院慰謝料と合わせて200万〜300万円相当。自賠責基準では60万円程度で、差額は明らかに弁護士依頼で回収可能。
3. 通院回数が少ないと慰謝料も少ない
基本は通院期間で算定。ただし実通院日数×3を超える場合は実通院日数×3で算定。週1〜2回の通院ペースを維持することが慰謝料確保に重要。
4. 治療途中で示談する
治療中の示談は後遺障害認定前で慰謝料が確定できない。症状固定(これ以上治療しても改善しない)まで治療を続け、後遺障害認定を受けてから示談交渉するのが原則。
5. 弁護士費用が心配で依頼を躊躇
弁護士特約付きなら自己負担ゼロ。特約なしでも成功報酬制なら実質の損失なし。増額分の一部(10-20%)が弁護士費用となる場合が多く、それでも被害者が得する構図。
6. 過失割合を安易に受け入れる
「あなたも悪い」と保険会社に言われても、判例タイムズの基準を根拠に交渉可能。7:3→8:2への変更で慰謝料が10%増える。弁護士介入で客観的判定。
7. 領収書・診断書の保管漏れ
治療費・通院交通費・診断書代・入院雑費など、すべての領収書と診断書を保管。慰謝料以外の損害賠償(治療費・休業損害・逸失利益)の算定に必須。
参考リンク・公的資料
- 日弁連交通事故相談センター — 「損害賠償額算定基準(赤い本)」発行元
- 国土交通省 自賠責保険 — 制度概要と支払基準
- 損害保険料率算出機構 — 自賠責保険料率・後遺障害等級認定
- 自賠責保険ポータルサイト — 支給基準・手続き
- 日本弁護士連合会 — 弁護士検索
- 法テラス(日本司法支援センター) — 無料法律相談
- 交通事故紛争処理センター — 無料調停・和解あっせん
- 民法(不法行為・過失相殺) — 法律条文
- 自動車損害賠償保障法 — 自賠責の根拠法
- 裁判所 — 過去判例・訴訟手続
本ツールは日弁連交通事故相談センター発行「損害賠償額算定基準(赤い本)」および自賠責保険支払基準に基づく概算計算です。実際の慰謝料額は事故態様・被害の程度・過失割合・後遺障害等級・被害者の年齢・職業・家族構成などで大きく変動します。任意保険会社の基準は各社非公開のため、本ツールでは自賠責と弁護士基準の中間値で表示しています。実際の事故での適正な賠償額を求める場合は、必ず弁護士(交通事故専門)に相談してください。弁護士特約付き自動車保険なら費用負担なしで依頼可能。無料相談は日弁連・法テラス・交通事故紛争処理センター・自治体の法律相談窓口で受けられます。
よくある質問(FAQ)
むち打ちの慰謝料相場は?
後遺障害認定なしなら入通院慰謝料のみ。通院3か月(実通院30〜40日)で弁護士基準53万円・自賠責基準25万円程度。後遺障害14級9号認定なら追加で110万円が上乗せされ、合計160〜200万円が弁護士基準の相場。
弁護士に依頼するメリットは?
慰謝料が2〜3倍になる可能性が高い。多くの弁護士は無料相談・成功報酬制で、自身の保険の弁護士特約を使えば自己負担なし。むち打ち14級なら100万円以上の差額が出ることが普通。後遺障害等級認定・過失割合交渉もサポート。
後遺障害等級はどう決まる?
自賠責調査事務所(損害保険料率算出機構)が事故と症状の関係を判断して等級認定。むち打ち(頚椎捻挫)は14級9号が大半、より重い場合12級13号。認定されない(非該当)ケースもあり、その場合は入通院慰謝料のみ。異議申立ても可能。
過失割合はどう影響?
自分にも過失があれば慰謝料はその割合分減額。例:8:2の事故で自分2割過失なら、本来1,000万円の慰謝料も800万円。別冊判例タイムズ38号が実務基準で、弁護士介入で有利な割合に交渉できる。
弁護士特約とは?
自動車保険や火災保険に付帯できる特約で、弁護士費用(着手金+報酬)を保険会社が負担してくれる制度。上限300万円が多く、実質自己負担ゼロで弁護士依頼できる。年間保険料+1,500〜3,000円で付帯可能で、加入率は約7割。
示談のタイミングは?
治療中の示談はNG。症状固定(これ以上治療で改善しない状態)を医師に判定してもらい、後遺障害認定申請→認定結果を受けてから示談交渉。示談後の症状悪化には原則追加請求できないため、慎重に。
治療費以外の損害項目は?
治療費・通院交通費・入院雑費・付添看護費・診断書代・休業損害・逸失利益(後遺障害・死亡時)・慰謝料・葬儀費用(死亡時)・介護費用(重度後遺障害時)など。すべて領収書・診断書で証拠化。
時効はいつ?
物損は事故発生から3年、人身傷害は事故発生から5年、後遺障害は症状固定から5年。時効前に必ず示談・訴訟・調停等で権利行使すること。加害者不明の場合は事故を知った時から始まる。
死亡事故の逸失利益とは?
死亡により失われた将来の収入。年収×(1−生活費控除率)×就労可能年数のライプニッツ係数で算出。40歳サラリーマン年収600万・生活費控除30%なら約6,000〜8,000万円。慰謝料以外に加算される。
加害者が任意保険未加入の場合
自賠責保険からの支払いのみで上限120万円(傷害)〜4,000万円(死亡)まで。不足分は加害者本人に請求できるが回収困難な場合が多い。被害者自身の人身傷害保険・搭乗者傷害保険を活用。
ひき逃げ・当て逃げの慰謝料
加害者不明の場合、政府保障事業(国土交通省)が自賠責同等の補償。自賠責保険会社の窓口で申請。加害者判明後は加害者に賠償請求可能。
子ども・高齢者の慰謝料
被害者が学生・専業主婦・高齢者でも慰謝料は満額計算される。逸失利益は賃金センサス(男女別・年齢別平均年収)を基礎に算定。子どもの死亡事故でも数千万円の賠償になる。