計算ツール
電線サイズ選定電工負荷計算

電線サイズ選定(負荷電流→sq)

単相/三相・電圧・電力・力率から負荷電流を計算し、電線サイズ(sq)・推奨ブレーカ(A)を自動提案。エアコン・IH・EV充電器・厨房動力の電源設計に。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

電線サイズ選定(負荷電流→sq)ツール

負荷電流計算

単相: I = P / (V × 力率)

三相: I = P / (√3 × V × 力率)

負荷電力から流れる電流を算出し、それに1.25倍の安全率を掛けて電線サイズを選ぶ。電線管収納なら電流減少係数(0.63-0.70)で更に割り増し。

単相200V/三相200V 電線サイズ早見(電線管3本以下)

負荷kW単相200V三相200V
1kW2sq2sq
3kW3.5sq2sq
5kW5.5sq3.5sq
10kW14sq5.5sq
15kW22sq8sq
20kW38sq14sq
30kW60sq22sq
50kW100sq38sq

電線サイズ選定(負荷電流→sq)の詳しい解説

電線サイズ選定は電力工学の基礎中の基礎です。単相ならI=P/(V×力率)、三相ならI=P/(√3×V×力率)で負荷電流を求め、内線規程の許容電流表から必要サイズを選びます。実務では1.25倍の安全率が慣行的で、これはブレーカの短時間過負荷特性(定格の1.25倍で数分保持)に合わせた設計哲学です。

単相200Vと三相200Vでは同じ電力でも電流が√3倍(≒1.73倍)違います。10kWなら単相=57A、三相=33Aと、三相の方が細い電線で済みます。工場・厨房・大型空調で三相が使われる最大の理由は「同じ電力を細い電線で送れる=コスト削減」というシンプルな事実。

力率の見落としも要注意。モータ負荷は0.7-0.85と低め、インバータ機器や進相コンデンサ入り機器は0.9-0.95。ヒーター(純抵抗)は1.0。力率0.7と1.0では電流が43%違うため、モータ負荷は必ず銘板記載の力率で計算します。

業界・現場での使い方

新築住宅・エアコン増設

既設分電盤の余裕とブレーカ・電線サイズを逆算。オール電化・IH・EV充電器増設時の必須計算。

工場動力設計

生産機械・空調・ポンプの動力配線設計。三相200V/400Vの選択で電線サイズを最適化。

EV充電インフラ

普通充電6kW=単相200V/32A、急速充電50kW=三相400V/125Aの回路設計。

よくある間違い・注意点

  • 力率を1.0で計算 — モータ負荷実力率0.7-0.85を無視すると電流を過小評価。電線・ブレーカが不足。
  • 安全率を無視 — ブレーカは定格1.25倍で数分持つ特性。電線もそれに合わせて余裕見る。
  • 電線管本数の低減無視 — 電線管に6本入れると許容0.63倍。基本値のままだと発熱リスク。

関連する規格・法規

  • 日本電気協会 — 電線サイズ選定・許容電流表。
  • 低圧配線の電線サイズ選定基準。
  • 低電圧電気設備 — 国際整合規格。

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

単相と三相で電線サイズが違うのは?

三相の方が√3倍(1.73倍)少ない電流で同じ電力を送れる。同じ10kWでも単相57A→三相33A。細い電線で済む。

1.25倍の余裕率の根拠は?

ブレーカが定格1.25倍で数分持つ特性に合わせた電線設計。継続的な定格電流での運転を想定。

力率が悪いと何が問題?

無効電力分の電流が増え、電線発熱・電力ロス・電気代増加。工場では進相コンデンサで力率改善。

EV充電器の電線サイズは?

6kW普通充電=単相200V/32A→5.5sq以上、50kW急速=三相400V/125A→38sq以上。

三相200Vと400Vはどう使い分け?

同一電力なら400Vが電流半分で電線細く済む。20kW超の大型モータ、高層ビル幹線、EV急速充電で400V化が進む。