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力率コンデンサkvar省エネ

力率改善コンデンサ容量(kvar)

現状力率から目標力率(0.95-1.0)への改善に必要な進相コンデンサ容量(kvar)を即算出。電力会社の力率割引による基本料金削減効果も試算。工場・大型ビルの省エネ改修に。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

力率改善コンデンサ容量(kvar)ツール

進相コンデンサ容量

Qc (kvar) = kW × (tan(cos⁻¹p₁) − tan(cos⁻¹p₂))

p₁: 現状力率 / p₂: 目標力率

負荷の無効電力(遅れ)を打ち消すため、進み無効電力を持つコンデンサを並列接続。基準力率85%から1%改善するごとに基本料金1%割引の電力会社ルールを活用。

力率改善係数(kvar/kW)

現状PF→ PF 0.95→ PF 1.0
0.700.6911.020
0.750.5530.882
0.800.4210.750
0.850.2910.620
0.900.1560.484

力率改善コンデンサ容量(kvar)の詳しい解説

力率改善は電気料金の基本料金を直接下げられる数少ない省エネ手法です。日本の高圧電力契約では基準力率85%を境に、1%改善で基本料金1%割引(最大15%割引)、悪化で1%割増という力率割引制度があります。契約100kW・基本料金1650円/kWの事業所なら、力率0.75→0.95で20%割引=年間39.6万円の削減になります。

力率改善の技術原理は「無効電力の打ち消し」。誘導性負荷(モータ・変圧器)は遅れ無効電力を消費するため、進み無効電力を持つコンデンサを並列接続して両者を打ち消します。工場・ビルではモータ主体で力率が低下しやすいため、変圧器2次側や大型モータの電源側にコンデンサ盤を設置するのが定番です。

実務ではJIS標準容量のコンデンサ(10/20/50/100/200/300kvar等)を組み合わせ、変動負荷に対しては自動力率調整装置(APFR)で複数バンクを段階投入します。過剰改善(進み力率)は電圧上昇の原因になるため、目標力率は0.95-0.98に設定するのが慣行。1.0を狙うと調整困難になります。

業界・現場での使い方

工場・生産設備

モータ主体で力率0.7-0.8になりがち。コンデンサ盤設置で電気代年数十万〜数百万円削減。

高圧受変電キュービクル

変圧器2次側にコンデンサバンク設置。自動力率制御装置(APFR)で負荷変動に追従。

ビル設備・空調

エアハン・冷凍機の電源側に配置。省エネ改修工事とセットで検討。

よくある間違い・注意点

  • 過剰改善で進み力率 — 目標1.0を狙うと軽負荷時に進み力率化し電圧上昇。0.95-0.98が実用最適。
  • 自動制御なしで固定容量 — 負荷変動が大きい設備では固定コンデンサだと進み・遅れ両方に振れる。APFR推奨。
  • 高調波対策なしでコンデンサ設置 — インバータ機器の高調波でコンデンサ焼損。直列リアクトル併設で保護。

関連する規格・法規

  • 高圧進相コンデンサ規格。
  • 進相コンデンサ設備の設計・施工指針。
  • 電力会社の基準力率85%と割引ルール。

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

力率改善で電気代はいくら安くなる?

契約100kW・PF 0.75→0.95改善で基本料金20%割引=年40万円/契約100kWの試算。

コンデンサはいくらぐらい?

高圧50kvar盤で80-150万円、100kvar盤で120-200万円+工事費。ROI 3-7年が目安。

目標力率1.0にすべき?

いいえ。0.95-0.98が実用最適。1.0を狙うと軽負荷時に進み力率化して電圧上昇問題。

自動力率制御装置(APFR)は必要?

負荷変動大の工場では必須。負荷小の建物では固定容量でも可。

高調波対策リアクトルとは?

インバータ機器の高調波電流でコンデンサ焼損防止のため、直列に接続する保護リアクトル。JIS C 4902-1準拠。