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単位電気オームの法則家電

V/A/W/Ω変換ツール|オームの法則で電圧・電流・電力・抵抗を相互計算

電圧V・電流A・電力W・抵抗Ωを、オームの法則(V=IR)と電力の式(P=VI, P=I²R, P=V²/R)で相互計算する無料電卓。家庭のブレーカ選定・エアコン容量・IHコンロ・電子レンジの電力管理、電気代の概算、電気事業法・電気設備の技術基準に対応した実用ツールです。

最終更新:2026-08-05/監修:計算ツールズ編集部

V/A/W/Ω 変換ツール

オームの法則と電力の式

オームの法則(1827年 G.S.Ohm)

V = I × R
I = V ÷ R
R = V ÷ I

電圧V(Volt)は電気を押し出す圧力、電流I(Ampere)は流れる電気の量、抵抗R(Ohm)は流れにくさ。この3量の関係は、水道の水圧・流量・パイプ抵抗のアナロジーで理解できます。

電力の式

P = V × I = I² × R = V² ÷ R

電力P(Watt)は単位時間に消費されるエネルギー。100V × 10A = 1,000W = 1kWのように、電圧と電流の積で表されます。抵抗が既知なら、電流の2乗×抵抗、あるいは電圧の2乗÷抵抗でも算出できます。

電力量(電気代の基礎)

電力量 = 電力 × 時間 → kWh(キロワット時)

電気料金はkWh単位で請求されます。従量電灯B(東京電力エリア)で1kWh約31円(2026年目安)。エアコン1kW(1,000W)を1時間使うと約31円。

V・A・W・Ωの単位定義

単位意味定義身近な例
V(ボルト)電圧1Ωの抵抗に1Aの電流を流す電位差乾電池1.5V、コンセント100V、モバイル充電器5V
A(アンペア)電流1秒間に1クーロンの電荷が流れる量スマホ充電1A、ドライヤー10A、IH20A
W(ワット)電力1秒間に1ジュールのエネルギー変換LED電球5W、蛍光灯20W、電子レンジ1500W
Ω(オーム)抵抗1Vで1Aの電流が流れる抵抗値抵抗器10Ω、電熱線100Ω、絶縁体10⁶Ω以上
kWh電力量1kWの機器を1時間使ったエネルギー量電気代の請求単位、家庭年間3,000〜4,500kWh
Hz(ヘルツ)周波数1秒間の振動回数東日本50Hz、西日本60Hz

家庭内配電と電圧

日本の配電方式

日本の一般家庭は単相2線式100V(旧型)または単相3線式100V/200V(新型)が主流。電力会社から柱上変圧器で100V/200Vに変圧して各家庭に供給されます。契約アンペアで基本料金が決まります。

周波数の東西境界

東日本50Hz、西日本60Hzで、糸魚川-静岡構造線が境界。周波数が違うと一部家電(モーター系)の性能が変わります。周波数フリー家電は両対応ですが、古い家電は要確認。

契約アンペア

契約A同時使用電力目安世帯
10A1,000W単身・照明のみ
15A1,500W単身・小家電
20A2,000W単身・エアコン1台
30A3,000W2〜3人・標準家庭
40A4,000W4人家族・IHあり
50A5,000W4人家族・オール電化
60A6,000W大家族・オール電化

家電製品の消費電力早見

各家電のワット数の目安です。ブレーカ・延長コード選定の参考にどうぞ。

家電消費電力 (W)電流@100V (A)
LED電球5〜100.05〜0.1
ノートPC30〜900.3〜0.9
デスクトップPC150〜3001.5〜3.0
液晶テレビ32型50〜800.5〜0.8
冷蔵庫(大型)150〜250(平均)1.5〜2.5
洗濯機(乾燥なし)200〜5002〜5
掃除機500〜1,2005〜12
電子レンジ(500W)1,30013
電子レンジ(1500W)1,50015
電気ポット(保温)8008
電気ポット(沸騰)1,30013
ドライヤー1,20012
アイロン1,40014
ホットプレート1,30013
エアコン(6畳・冷房)6006
エアコン(10畳・冷房)8008
エアコン(14畳・暖房)1,50015
エアコン(200V・20畳)2,50012.5(200V換算)
IHクッキングヒーター1口1,400〜3,000200V専用
電気自動車充電(普通)3,000(200V)15(200V)

ブレーカ・電線の選び方

コンセント1回路の許容電流

家庭用コンセント1回路は15A(1,500W)が標準。同じ回路のコンセント合計で15Aを超えるとブレーカが落ちます。電子レンジ13A+ドライヤー12A=25Aで即断です。

電線の許容電流(VVFケーブル)

電線サイズ許容電流用途
1.6mm19A一般照明・コンセント回路
2.0mm27Aエアコン・電気ヒーター専用
2.6mm48AIH・エコキュート専用
3.2mm62A電気自動車200V充電

専用回路が必要な家電

電子レンジ(15A)、エアコン(15A・20A)、IH(30A/200V)、エコキュート(30A/200V)、電気自動車充電(15A/200V)は専用回路を推奨。他の家電と共用すると頻繁にブレーカが落ちます。

直流・交流の違いと三相

直流(DC)と交流(AC)

直流は電流の向きが一定。乾電池・USB・自動車バッテリー・LED。交流は周期的に向きが変わる(日本は50/60Hz)。コンセント・家電はほぼ全て交流。ACアダプタは交流を直流に変換する装置。

単相と三相

家庭用は単相(100V/200V)、業務用は三相200Vが主流。三相は3本の電線で位相の異なる交流を送り、モーター動力に最適。工場・エレベーター・大型エアコン・業務用IH等で使用。

三相電力の計算式

三相電力 P = √3 × V × I × cosφ (cosφは力率)

三相200V × 10A × 力率0.85 = 2,944W。工場の動力用モーター選定・電気設備設計で必須の式です。

業界別の応用

家庭・電気工事

ブレーカ選定、延長コード容量、太陽光パネルの発電計算。100V/200V配電の変更、EV充電器設置、蓄電池選定に必須。第二種電気工事士の資格範囲。

電気工事士試験

第二種電気工事士・第一種電気工事士の筆記試験でオームの法則・電力計算は頻出。ケーブルの許容電流、内線規程、電気設備技術基準の理解が必要。

電子工作・DIY

LED・抵抗器の選定(限流抵抗計算)、モータードライバ、Arduino/Raspberry Pi回路。V=IRで正しい抵抗値を選ばないと素子焼損。

自動車・EV

12V車載電源、EVの400V/800V駆動系。バッテリーAh容量から走行距離推定、充電時間計算。ハイブリッド車の高圧回路設計。

再生可能エネルギー

太陽光パネル出力(W/㎡)、パワーコンディショナー選定、蓄電池容量(kWh)計算。FIT売電単価との経済性シミュレーション。

データセンター・サーバ

UPS容量、PDU(電源分配ユニット)、冷却設備。1ラック5kW〜20kWの電源設計。省エネ法・電力使用の見える化。

よくある間違い・注意点

  • W = V × A の暗算で桁ミス — 100V × 10A = 1,000W。単位を確認して電卓で検算。
  • 直流用のA計算を交流に流用 — 交流はピーク値・実効値の区別、力率cosφの補正が必要。単純にV×AにならないケースあC。
  • 並列・直列抵抗の計算ミス — 直列は単純加算、並列は逆数の和の逆数。電池の直並列でも同じ規則。
  • ワット数と電気代の混同 — 「100W機器を10時間使うと10円」は誤り。100W×10h=1kWh=約31円が正解。
  • ブレーカの容量計算漏れ — 同じ回路のコンセント合計で15A超過は即断。IH・エアコンは専用回路が必須。
  • 単相と三相の力率考慮忘れ — 業務用機器の三相200V計算は必ず√3と力率を入れる。
  • USB・スマホ充電器の過剰負荷 — 5V/2Aの充電器に3A負荷は発熱・故障原因。定格を守る。
  • 延長コードで容量オーバー — 延長コードの定格1,500Wを超えると発火リスク。掃除機と電子レンジ同時使用等に注意。

関連規格・法令

  • 電気事業法 ― 電気の安定供給・保安規制の基本法。契約アンペア・電力量の法定基準。
  • 電気設備技術基準(電技解釈) ― 電気設備の技術基準を定める省令。ブレーカ・電線・接地の詳細規定。
  • 内線規程 ― 屋内配線工事の民間標準。JEAC 8001。実務の指針。
  • 電気工事士法 ― 電気工事の有資格者制度。第一種・第二種電気工事士の業務範囲。
  • 電気用品安全法(PSE法) ― 家電製品の安全基準。PSEマーク表示義務。
  • 省エネルギー法(省エネ法) ― 電力使用の効率化義務。トップランナー方式。
  • JIS C 8303 ― 配線用差込接続器(コンセント)。定格電流・電圧の規格。
  • JIS C 8305 ― 鋼製電線管。屋内配線工事の規格。

参考文献・公的資料

電気設備の設計・工事・保守は法令に基づく厳格な管理が必要です。以下の公的機関の資料を参照してください。

※本ページの計算結果は理論値の概算です。実際の家庭・業務用の電気設備工事は、電気工事士・電気主任技術者等の有資格者が電気事業法・電気設備技術基準・内線規程に基づき設計・施工する必要があります。感電・火災事故の危険があるため、素人判断でのブレーカ交換・配線変更・コンセント増設は絶対に行わないでください。電気代の目安計算は27円/kWh(東京電力従量電灯B 第2段階目安)で試算していますが、契約プラン・時間帯・季節で変動します。

よくある質問(FAQ)

100Vと200Vのメリット・デメリットは?

同じ電力なら200Vは電流が半分で済み、電線が細くて済む・電圧降下が少ない。エアコン・IH・EV充電の大電力機器に有利。デメリットは感電時のリスクがやや高いこと、機器価格が若干高いこと。日本の家庭は単相3線式で100V/200V両方使える。

ブレーカが落ちる理由は?

1つの回路で15Aを超過が主な原因。電子レンジ13A+ドライヤー12Aの同時使用等。契約アンペアを超えるとメインブレーカ(アンペアブレーカ)が落ちる。短絡・漏電の場合は漏電ブレーカが作動。

W=V×Aで正しい?

直流と交流の抵抗負荷(電熱・白熱電球)はこれでOK。交流の誘導負荷(モーター・蛍光灯・エアコン)は力率cosφが入り、有効電力P=VI×cosφとなる。皮相電力S=VI(VA)と区別。

1kWhは何円?

東京電力エリア(従量電灯B第2段階)で約31円/kWh(2026年目安)。関西電力は約26円、九州電力は約25円。時間帯別プランでは深夜16円、日中35円のプランも。

電気代の計算方法は?

電気代 = 消費電力(kW) × 使用時間(h) × 電気単価(円/kWh)。エアコン1kW(1,000W)を1時間で31円、24時間で744円。1ヶ月30日で22,320円という計算になる(実際は温度制御で節電)。

IHとガスコンロ、どっちが安い?

1食あたりのエネルギー費用でIHが約30〜40円、ガス(LP)が40〜60円、ガス(都市)が20〜30円。都市ガスが最安、IHは中位、LPガスが高い。初期投資と光熱費のバランスで決定。

直流と交流の違いは?

直流は電流の向きが一定(乾電池・USB・LED)、交流は50/60Hzで向きが周期的に変わる(コンセント・家電)。ACアダプタは交流→直流変換装置。日本の送電網は交流。

三相200Vと単相200Vはどう違う?

単相は2本の電線で1つの波形、三相は3本で位相120度ずれた波形。三相はモーター動力に最適で工場・業務用エアコン・EVで採用。一般家庭は原則単相のみ。

延長コードの容量を超えるとどうなる?

コードが発熱→絶縁被覆が溶ける→短絡・火災の危険。15A/1,500Wが一般的な定格。ドライヤー+電子レンジの同時使用は超過。定格表示を確認し、複数の高電力機器は別コンセントを使う。

USBの電圧・電流は?

USB 2.0:5V/0.5A(2.5W)、USB 3.0:5V/0.9A(4.5W)、USB Power Delivery:5〜20V/最大5A(100W)。急速充電規格はスマホ側と充電器側の両対応が必要。

抵抗の並列接続の計算は?

並列は合成抵抗R = 1 / (1/R1 + 1/R2 + …)。2本の10Ωを並列接続なら合成5Ω。並列にすると合成抵抗は最小抵抗より小さくなる。電池の並列接続では電流容量が増える。

家庭で契約すべきアンペア数の目安は?

2〜3人世帯で30A、4人家族で40A、オール電化なら50〜60Aが目安。基本料金は10A増えるごとに約280円/月アップ(東京電力)。同時使用する機器のW合計で判断。