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変圧器kVA受変電高圧キュービクル

変圧器容量選定(負荷合計×需要率)

電灯負荷+動力負荷の合計から高圧受変電設備の変圧器容量(kVA)を算出。電灯変圧器と動力変圧器を別々に容量選定・機種提案し、キュービクル設計・電気主任技術者の実務・トップランナー変圧器選定まで一括処理する現場向けツール。JIS標準容量シリーズ(10/20/30/50/75/100/150/200/300/500/750/1000/1500/2000kVA)から一段上を自動選定。

最終更新:2026-07-28/監修:計算ツールズ編集部

変圧器容量選定(負荷合計×需要率)ツール

計算式と考え方

実効負荷kW = 負荷合計 × 需要率

必要kVA = 実効負荷kW / 力率 × (1 + 将来余裕率)

負荷合計に需要率(30-100%)を掛けて実効負荷を、力率で除してkVA(皮相電力)を求め、将来増設用の余裕率(10-30%)を加算します。JIS標準容量(10/20/30/50/75/100/150/200/300/500/750/1000kVAシリーズ)から一段上を選定するのが日本の受変電設備設計の慣行で、電気主任技術者試験・電験三種の出題範囲にも含まれます。

需要率は「同時使用率」とも呼ばれ、契約電力算定・キュービクル選定・自家用電気工作物の保安規程作成すべてで一次インプットになる基礎パラメータです。オフィスビル・工場・データセンター・店舗ごとに標準的な参考値がJEAC(日本電気協会)や電気事業連合会の資料で公開されており、実測データが無い場合はこれらを参照します。

変圧器 JIS標準容量早見表

容量用途例典型的な建物規模
10-30kVA小規模店舗・事務所コンビニ、小規模テナント
50-100kVA中規模店舗・小工場スーパー、町工場、クリニック
150-300kVA中規模ビル・工場5-10階建てオフィス、中規模工場
500-750kVA大規模ビル・工場大型ショッピングモール、大工場
1000-2000kVA超大規模・データセンター大型商業施設、DC、大型病院

用途別 需要率の目安

用途需要率備考
オフィスビル60-80%PC・空調が主体、平日昼にピーク
店舗・小売50-70%冷凍冷蔵・照明が主体
工場40-70%生産設備の稼働率で変動大
データセンター90-95%24時間365日ほぼフル稼働
病院・介護施設60-80%医療機器・空調・厨房
ホテル50-70%季節・稼働率変動あり

選定手順(実務フロー)

  1. 負荷リストの作成 — 用途ごと(照明・OA機器・空調・生産設備・EV充電器・エレベーター等)にkW単位で負荷を洗い出す。設計段階では図面から、既設更新なら電力メーター実測値を使う。
  2. 電灯と動力の仕分け — 単相負荷(照明・OA)は電灯変圧器へ、三相負荷(モータ・エアコン室外機・エレベーター)は動力変圧器へ振り分け。
  3. 需要率の設定 — JEAC「高圧受電設備規程」・電気事業連合会資料の業種別標準値を採用。データセンター90-95%、オフィス60-80%、工場40-70%等。
  4. 力率の設定 — 電灯0.95、動力0.85が標準。実測データがあればそれを使う。
  5. 実効負荷kW計算 — 負荷合計×需要率で算出。
  6. 皮相電力kVA計算 — 実効kW÷力率で無効電力分を含めた値。
  7. 将来余裕率の加算 — 10-30%(EV充電器・太陽光・空調更新想定)。
  8. JIS標準容量から選定 — 10/20/30/50/75/100/150/200/300/500/750/1000/1500/2000kVAから一段上を選定。
  9. 力率改善コンデンサの検討 — 力率が0.9未満なら進相コンデンサ設置で電気料金削減。
  10. 保安規程・設計図書への反映 — 電気主任技術者確認、キュービクル製造メーカーへの発注。

変圧器容量選定(負荷合計×需要率)の詳しい解説

受変電設備の変圧器容量選定は需要率と力率を正しく反映することが最重要です。単純な負荷合計ではなく「実効負荷kW = 負荷合計 × 需要率」で同時使用率を織り込み、「必要kVA = 実効負荷kW ÷ 力率」で無効電力分も含めた皮相電力を算出します。この結果に将来余裕率(10-30%)を掛けて最終容量を決定し、JIS標準シリーズから一段上の機種を選ぶのが実務の基本フローです。

実務では電灯変圧器(単相)と動力変圧器(三相)を別々に選定するのが原則です。電灯は蛍光灯・LED・PC・OA機器で力率0.95前後、動力はモータ・エアコン室外機・生産設備で0.75-0.85と特性が違うため、混在計算だと不正確になります。特に力率0.85のモータ主体変圧器を力率1.0で計算すると17%容量不足になり、実運転で過負荷トリップ・巻線温度上昇を招きます。

JIS標準容量(10/20/30/50/75/100/150/200/300/500/750/1000/1500/2000kVA)から一段上を選定するのはメーカーカタログの共通仕様で、これに合わせないと納期・価格・保守部品の入手性がすべて悪化します。特注容量は選択肢としてありますが、費用は標準品の1.5-2倍、納期は3-6ヶ月伸びるのが一般的で、災害復旧時の代替機確保も難しくなります。

需要率の目安はオフィス60-80%、店舗50-70%、工場40-70%、データセンター90-95%、病院60-80%です。過大容量にすると変圧器の無負荷損(常時発生する鉄損)が電気代を押し上げ、一方で過小容量にすると増設時にキュービクル本体の更新が必要になり数百万円の追加費用が発生します。トップランナー変圧器(高効率型)は初期費用が10-20%高くても電気料金削減で10-20年で回収可能で、2014年からエネルギー使用の合理化法で新設・更新品への導入が実質的に義務化されています。

キュービクル(高圧受電設備)の変圧器選定では、電灯変圧器と動力変圧器の合計容量が受電契約容量を規定し、これが電気料金の基本料金(kVA単価×契約kVA)に直結します。過大選定は毎月の基本料金にそのまま跳ね返るため、変圧器kVAと契約kVAを一致させる契約設計が重要です。契約電力50kW以上の高圧受電では、変圧器容量から需要率を逆算した実負荷ベースで契約変更が可能なケースもあります。

短絡インピーダンス(%Z)は変圧器の内部インピーダンスを表す指標で、標準的には3-6%です。この値は並列運転時の負荷分担、短絡電流計算、電圧変動率算定すべてに影響します。並列運転する2台の変圧器で%Zが違うと、容量が小さい方に過負荷が偏るため、既設と同型の変圧器を追加するのが基本です。異機種併用は高度な負荷分担計算が必要になります。

変圧器の負荷率(load factor)は経済運転の観点で重要な指標です。負荷損(銅損)は負荷率の2乗に比例するため、負荷率50%で運転する変圧器は100%運転時の1/4しか負荷損が出ません。逆に無負荷損(鉄損)は電圧を印加しているだけで常時発生するため、負荷率が極端に低いと効率が悪化します。理論的には負荷率40-70%程度で総合効率が最大になるように設計されており、この範囲で運転するのが最も経済的です。

将来増設への配慮では、EV充電器導入・太陽光発電の逆潮流・空調のインバータ化・生産ライン増設が主要な検討項目です。特にEV充電器は1台6kW-50kW、急速充電器なら150kW超と大きく、後付けだと変圧器増設が必要になるケースが多発しています。新設時に将来余裕率を20-30%取っておくと、5-10年先の増設に既設容量で対応でき、キュービクル本体の再工事を回避できます。

業界・現場での使い方

新設高圧受変電設備

キュービクル(高圧受電設備)新設時の変圧器容量決定。電気主任技術者・電気設計事務所・キュービクル製造メーカーの実務で、負荷リストから需要率を掛けて実効負荷を算出し、JIS標準容量から選定する一連のプロセスがこのツールの用途です。設計図書・保安規程・電気事業法の使用前自主検査申請にも紐づきます。

既設変圧器の更新

経年30年経過や省エネ改修時の更新判断。トップランナー変圧器への交換で年間電気代5-15%削減が期待でき、耐用年数30-40年の変圧器では2-3回目の更新タイミングが重要な意思決定になります。負荷実績を計測(kWh・kVAh)し、真の需要率で再選定することで過大容量の是正が可能です。

太陽光・EV充電導入時

既設容量に対する増設分の需要率再評価。太陽光の逆潮流有無で契約種別が変わり、EV充電器は普通6kW・急速50-150kWと容量が大きく、後付けだと変圧器増設・キュービクル改修が必要なケースが頻発。事前の容量シミュレーションが投資判断のカギです。

工場の生産ライン増強

新規設備導入時に電灯変圧器・動力変圧器それぞれの負荷増を計算し、追加変圧器の要否を判断。動力機器はモータ始動時に定格の6-8倍の突入電流が流れるため、常時負荷率だけでなく始動時のフリッカ・電圧降下も検討します。

データセンター・サーバ室設計

需要率90-95%を前提とした変圧器選定。UPS+バッテリー+空調(PUE 1.3-2.0)の総合負荷で計算し、冗長性N+1・2Nを確保する電気設計。1MW級のDCでは変圧器2000kVA×2台構成が標準的で、変圧器容量が事業計画の核になります。

電験三種・設備士試験対策

電気主任技術者試験(電験三種)の「電力」「法規」で頻出の容量計算問題。負荷リストから需要率・力率・不等率を組み合わせた計算パターンが定番で、本ツールで数値感覚を養うことで択一問題の解答時間を短縮できます。

よくある間違い・注意点

  • kWとkVAを混同 — kVA=皮相電力(kW/力率)。動力主体の変圧器では力率0.8を無視すると25%容量不足になり、実運転で過負荷警報・巻線焼損リスク。変圧器の定格は必ずkVA表示です。
  • 需要率を100%で計算 — 実際には60-80%程度に収まるのが一般的。100%で選定すると過大容量になり、無負荷損(鉄損)が電気代に響き、契約基本料金も過大になります。
  • 電灯と動力を合算 — 力率・需要率が異なるため別々に計算するのが原則。合算計算は概算見積レベルでは可でも、実施設計・確認申請・保安規程では別変圧器で計上します。
  • 将来余裕率を無視 — 5-10年先のEV充電器・太陽光・空調更新まで見越さないと、増設時にキュービクル本体交換で数百万円の追加費用。新設時に20-30%見ておくのが結果的に安上がりです。
  • JIS標準容量を外した特注選定 — 特注は費用1.5-2倍、納期3-6ヶ月増、代替機確保も難。よほどの事情がない限りJIS標準容量から選定します。
  • 不等率を考慮しない — 複数変圧器がある場合、ピークが同時に来ないため不等率(1.1-1.3)で合成容量を割引可能。特に大規模施設では基本料金の削減効果が大きくなります。

油入変圧器 vs モールド変圧器 比較

項目油入変圧器モールド変圧器
絶縁方式絶縁油エポキシ樹脂
設置場所屋外・屋内・地下屋内・キュービクル
初期費用安い(基準)+30-50%
ランニング油分析必要メンテフリー
耐燃性可燃性(消防法規制)不燃性・自己消火
耐用年数30-40年20-30年
騒音低い(30-45dB)やや高い(35-50dB)
用途工場・野外・大容量ビル・地下・都市部

需要率と契約電力の関係

契約電力(kW)と変圧器容量(kVA)の関係は以下。契約電力=変圧器kVA×需要率×力率が実務の目安で、業種別の標準値を参考にする。

変圧器容量需要率力率契約電力目安
100kVA70%0.963kW
200kVA65%0.9117kW
300kVA60%0.85153kW
500kVA60%0.85255kW
1000kVA55%0.85468kW

関連する規格・法規

  • JIS C 4304「配電用6kV油入変圧器」— 標準容量シリーズ・寸法・性能規定。国内メーカーはすべてこの規格準拠。
  • JIS C 4306「モールド変圧器」— 屋内・キュービクル用途の樹脂モールド型変圧器規定。
  • エネルギー使用の合理化に関する法律(省エネ法)— トップランナー変圧器の効率基準を規定。2014年から適用され、新設・更新品はこの基準を満たす高効率型が実質標準に。
  • 電気事業法・電気設備技術基準— 高圧受電設備・保安規程の作成義務、電気主任技術者の選任義務(契約電力50kW以上)。
  • JEAC 8021「高圧受電設備規程」— 日本電気協会の規程で、キュービクル設計・保安・点検の実務指針。
  • 内線規程 JEAC 8001— 低圧側の配線・分電盤設計の実務規定。変圧器二次側配線設計にも参照。

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。電気工事士法・電気事業法に基づく手続きは有資格者が行ってください。

設計・発注時のチェックリスト

  • 負荷リストは最新図面と現地実測のクロスチェック済み
  • 電灯負荷と動力負荷を系統別に分類済み
  • 需要率は業界標準値(JEAC等)を採用または実測ベースで設定
  • 力率は電灯0.95・動力0.85を基本、実測値があればそれを反映
  • 将来余裕率10-30%を設定(EV充電・太陽光・空調更新想定)
  • JIS標準容量から一段上を選定、特注は原則避ける
  • トップランナー変圧器の効率クラスを確認(A・B・C種別)
  • 並列運転時は既設と同%Z・同容量比の機種を選ぶ
  • 設置場所の消防法規制・避難通路確保・搬入経路を確認
  • 電気主任技術者による保安規程作成・電気事業法手続き
  • キュービクル製造メーカーへの詳細発注仕様書作成
  • 試験成績書(製造前・製造後・現場据付後)の受領計画

変圧器の初期費用・ランニングコスト目安

容量油入価格モールド価格年間電気損失(概算)
100kVA80-120万円120-180万円3-5万円
200kVA120-180万円200-280万円5-8万円
300kVA180-250万円280-380万円7-12万円
500kVA280-400万円450-600万円12-20万円
750kVA400-550万円650-850万円18-28万円
1000kVA550-750万円900-1200万円25-40万円

※価格・損失値は概算目安。実際はメーカー・仕様・年度で変動。キュービクル本体・配線・工事費・保安検査費は別途。

よくある質問(FAQ)

kWとkVAの違いは?

kW=有効電力(実際の仕事に使われる電力)、kVA=皮相電力(電圧×電流)。両者の比が力率で、kVA=kW÷力率の関係。変圧器・発電機の定格はkVA(皮相電力)で表示され、これは変圧器の巻線に流れる電流(=銅の断面積)で決まる物理的な上限を示すためです。

需要率はどう決める?

用途別の標準値としてオフィス60-80%、店舗50-70%、工場40-70%、データセンター90-95%、病院60-80%が目安。実測データがあればそれを、無ければJEAC「高圧受電設備規程」やメーカー資料の類似物件実績値を採用します。過度に控えめだと過大選定、過度に強気だと過負荷リスク。

電灯と動力を別変圧器にする理由は?

力率(電灯0.95・動力0.85)、電圧(電灯単相200V・動力三相200V)、負荷特性(電灯は連続・動力は間欠)、需要率がすべて異なるため、別変圧器にすることで容量最適化・保守区分の明確化・部分停電時の影響最小化が可能。分電盤・配線工事も別系統になり管理しやすくなります。

将来余裕率はどれくらい?

10-30%が慣行。オフィス増床・エアコン増設・EV充電器導入・太陽光発電・生産ライン増強を想定し、投資回収期間(20-30年)の間に想定される増加負荷分を織り込みます。近年はEV充電器需要が急増し、20-30%見ておくのが安全側です。

トップランナー変圧器の効果は?

無負荷損・負荷損とも標準機の30-50%減。年間電気代削減額は500kVA機で15-25万円/年程度で、初期費用差額(20-40万円)を10-20年で回収可能。省エネ法の効率基準を満たすため2014年以降の新設・更新品では実質標準になっています。

需要率と負荷率の違いは?

需要率=最大需要電力÷設備容量、負荷率=平均需要電力÷最大需要電力。需要率は設計時の容量選定、負荷率は運用時のコスト分析に使う指標で、両者は目的が異なります。契約電力算定は需要率、電気料金の平準化検討は負荷率が主軸です。

不等率とは何ですか?

複数負荷群の最大需要電力の合計÷合成最大需要電力。1.1-1.3程度で、複数の変圧器・複数の系統がある場合にピークが同時発生しないことを反映する係数。大規模施設で不等率を活用すると合成容量を10-30%削減でき、キュービクル小型化・基本料金削減の効果があります。

変圧器の耐用年数は?

法定耐用年数15年、実用寿命30-40年。絶縁油劣化・巻線絶縁劣化が主因で、油入変圧器は絶縁油分析(ガス分析・水分・酸価)で余寿命診断が可能。モールド変圧器は油交換不要でメンテフリーですが、経年で樹脂ひび割れリスクがあります。

油入変圧器とモールド変圧器の使い分けは?

油入は屋外設置・大容量向き、モールドは屋内・キュービクル内・地下向き。モールドは不燃・省スペースで消防法上の制約が少ないですが、価格は油入の1.3-1.5倍。近年はビル用途ではモールド、工場・野外ではオイル型が主流です。

電気主任技術者の選任義務は?

契約電力50kW以上(高圧受電)で選任必須。500kW未満は外部委託承認可、500kW以上は専任義務。変圧器容量選定・保安規程作成・年次点検すべてに電気主任技術者の関与が必要で、電験三種以上の有資格者が担当します。

選定ケーススタディ

ケース1:中規模オフィスビル(延床3000㎡)

  • 電灯負荷:照明・OA機器・空調 → 120kW
  • 動力負荷:エレベーター・空調室外機・給排水ポンプ → 200kW
  • 電灯需要率70%・力率0.95 → 実効84kW・kVA88 → 電灯変圧器100kVA
  • 動力需要率65%・力率0.85 → 実効130kW・kVA153 → 将来20%余裕で184 → 動力変圧器200kVA
  • 合計300kVA構成、キュービクル1面で収まる標準的な設計

ケース2:小規模製造工場(生産設備20台)

  • 電灯負荷:照明・事務所 → 30kW
  • 動力負荷:モータ・コンプレッサ・生産機器 → 400kW
  • 電灯需要率75%・力率0.95 → 24kW → 25kVA → 電灯変圧器30kVA
  • 動力需要率50%(交替稼働) → 200kW → 235kVA → 余裕20%で282 → 動力変圧器300kVA
  • 動力が主体で、生産設備の稼働パターンで需要率が大きく変動

ケース3:中規模データセンター(サーバラック100台)

  • IT負荷:サーバラック100台×5kW = 500kW
  • 空調負荷:PUE1.5 → 250kW
  • 合計750kW・需要率95%・力率0.95 → 750kVA
  • N+1冗長のため 750kVA×2台または1000kVA+500kVA構成
  • 24時間365日運転で無負荷損の削減効果が大きくトップランナー機必須

用語集

皮相電力(kVA)
電圧と電流の積で表される見かけの電力。有効電力+無効電力のベクトル和。変圧器の定格容量はこれで表す。
有効電力(kW)
実際に仕事に使われる電力。P=V×I×cosφで計算。電気料金の従量部分は主にこれ。
無効電力(kvar)
磁界・電界の充放電に使われる電力で、実際の仕事はしないが電圧・電流には流れる。誘導性負荷(モータ)で発生。
力率(cosφ)
有効電力/皮相電力の比。1に近いほど効率的で、電気料金の割引にも直結。
需要率
最大需要電力÷設備容量。実際に同時使用される割合を示す係数(0-1)。
負荷率
平均需要電力÷最大需要電力。負荷の平準化度合いを示す。
不等率
個別最大需要の合計÷合成最大需要。複数系統のピークが同時発生しない度合い。
キュービクル
金属箱に収納した高圧受電設備。工場・ビルの受電に標準的に使われる。
受電契約容量
電力会社との契約kVA。基本料金の算定基礎になる。
トップランナー変圧器
省エネ法に基づく高効率型。無負荷損・負荷損とも標準機の30-50%削減。
電気主任技術者
電気事業法に基づく国家資格。50kW以上の高圧受電設備で選任必須。
JIS標準容量
10/20/30/50/75/100/150/200/300/500/750/1000/1500/2000kVAシリーズ。国内メーカーの共通仕様。
無負荷損(鉄損)
変圧器の一次側に電圧を印加しただけで発生する損失。24時間365日発生し電気代に直結。
負荷損(銅損)
負荷電流によって巻線抵抗で発生するジュール熱。負荷率の2乗に比例。
短絡インピーダンス(%Z)
変圧器の内部インピーダンスの目安。並列運転や短絡電流計算に使用。標準的には3-6%。

参考文献・公的リソース

  • 経済産業省 資源エネルギー庁「省エネ法・トップランナー制度」enecho.meti.go.jp
  • 日本産業標準調査会「JIS C 4304 配電用6kV油入変圧器」jisc.go.jp
  • 日本電気協会「高圧受電設備規程 JEAC 8021」denki.or.jp
  • 電気設備学会「電気設備技術基準・解釈」ieiej.or.jp
  • 電気事業連合会「電力需要実績・需要率参考値」fepc.or.jp
  • 電気技術者試験センター「電験三種試験問題(電力・法規)」shiken.or.jp