CMYK総インキ量(TAC値)
CMYK 4色のインキ量合計(TAC値)を算出、用紙別上限との適合性を判定。DTPデザイン・カラー設計に。
CMYK総インキ量(TAC値)ツール
TAC値(Total Area Coverage)
TAC = C% + M% + Y% + K%
4色すべて100%だとTAC=400%だが、これは実印刷不可。用紙により200-350%が上限。オフセット印刷でこれを超えると裏移り・乾燥不良・インキつまり・オフセットの原因になる。
用紙別 TAC上限
| 用紙 | 上限TAC |
|---|---|
| コート紙(高級) | 320-350% |
| コート紙(標準) | 300-340% |
| マット紙 | 300-330% |
| 非塗工紙 | 240-280% |
| 新聞紙 | 220-240% |
CMYK総インキ量(TAC値)の詳しい解説
TAC値は「4色すべての面積率合計」で、印刷可能なインキ量の上限を示す指標。用紙品質でこれが変わり、高級コート紙で320-350%、非塗工紙で240-280%が上限。これを超えるとインキ乾燥不良・裏移り・ローラー付着・ブランケットずれの原因になります。
実務では「リッチブラック」(黒を鮮やかに見せる) の設定でTAC調整が重要。K100%だけでは色薄く見え、C60/M60/Y60/K100(TAC 280%)などで深い黒を演出。ただし用紙上限を超えないよう Adobe IllustratorやInDesignで事前チェックが必須です。
業界・現場での使い方
DTPデザイン
入稿前の各要素TAC値確認。プリフライトチェック。
印刷所
受入時の品質チェック。上限超え原稿は修正依頼。
広告制作
リッチブラック指定時のTAC最適化。
よくある間違い・注意点
- K100+C/M/Y100の重ね — TAC 400%で乾燥不良確実。上限内に調整。
- 用紙変更時にTAC再確認せず — 非塗工紙変更で以前の設定が不適合に。
- プロファイル無視 — JapanColor 2011 Coatedなど適正プロファイル使用。
関連する規格・法規
- ISO 12647-2 オフセット印刷カラー
- JapanColor 印刷カラー標準
※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。
よくある質問(FAQ)
リッチブラックのTAC推奨値は?
コート紙で250-280%程度が安全。
4色すべて100%は?
TAC 400%で乾燥不良確実。実印刷ほぼ不可。
用紙上限超過の症状は?
裏写り、乾燥時のブロッキング、ローラー付着、色ムラ。
プリフライトでTAC警告は?
Adobe Acrobat Proの分色プレビュー・PDF/X-1a検証で確認可。