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住民税 計算ツール|所得割10%+均等割5000円で年税額を即算出

個人の住民税(市区町村民税+道府県民税)の年税額を、所得と扶養人数から瞬時に計算。所得割10%(市町村6%+道府県4%)均等割5000円(森林環境税1000円含む)の内訳、基礎控除43万円扶養控除38万円/人、ふるさと納税・iDeCo・住宅ローン控除の連動、退職時の一括徴収、副業・フリーランスの申告まで、総務省・国税庁の公式資料に基づき解説します。

最終更新:2026-08-02/監修:計算ツールズ編集部

住民税 概算計算機

住民税の計算式

基本式

課税所得 = 所得 − 基礎控除43万円 − 扶養控除38万円×人数 − 各種控除

所得割 = 課税所得 × 10%(市町村民税6% + 道府県民税4%)

均等割 = 5,000円(市町村3,500円 + 道府県1,500円、森林環境税1000円含む)

年間住民税 = 所得割 + 均等割 − 調整控除等

本ツールは基礎控除と扶養控除のみを反映した概算です。実際には、社会保険料控除・生命保険料控除・iDeCo(小規模企業共済等掛金控除)・ふるさと納税(寄附金控除)・住宅ローン控除など、多くの所得控除・税額控除が影響します。詳細な計算は各自治体の住民税シミュレータや税務署でご確認ください。

所得割の税率内訳

種類税率納付先
市町村民税(所得割)6%お住まいの市町村
道府県民税(所得割)4%都道府県
合計10%

政令指定都市(横浜・大阪・名古屋・福岡等20市)は「市8%+県2%」の比率になっていますが、合計10%は同じです。所得税と異なり、所得の多寡に関わらず一律10%(比例税率)なのが住民税所得割の特徴。

住民税の構造(所得割・均等割)

住民税は「所得割」と「均等割」の2階建て構造です。

項目所得割均等割
性格能力に応じた負担一律の会費的負担
税額課税所得×10%年間5,000円(標準)
非課税基準課税所得ゼロなら非課税合計所得45万円以下等で非課税
控除の適用あり(基礎・扶養・社保等)なし(定額)
森林環境税含まず1,000円が含まれる(2024年〜)

均等割5,000円の内訳は「市町村民税3,500円+道府県民税1,500円」で、うち1,000円は2024年度から国税「森林環境税」に切り替わり、市町村が徴収して国に納付する仕組みです。

主な所得控除一覧

住民税の所得控除は所得税と多くが共通ですが、金額が異なる項目もあります。

控除名住民税での控除額所得税での控除額
基礎控除43万円(改正なし)104万円(合計所得489万円以下・2026年分)
配偶者控除(70歳未満)33万円38万円
配偶者控除(70歳以上)38万円48万円
扶養控除(一般、16-18歳)33万円38万円
扶養控除(特定、19-22歳)45万円63万円
扶養控除(老人、70歳以上・別居)38万円48万円
扶養控除(老人、同居)45万円58万円
社会保険料控除全額全額
生命保険料控除(新契約合計上限)7万円12万円
地震保険料控除(上限)2.5万円5万円
iDeCo等(小規模企業共済)全額全額
寡婦・ひとり親控除26万円/30万円27万円/35万円
障害者控除(一般)26万円27万円

控除額は住民税の方が小さいため、所得税がゼロでも住民税は課税されるケースがあります。特に扶養控除の16-18歳は住民税33万円で、本ツールの38万円概算はやや過大なため、より正確な計算は自治体シミュレータでご確認ください。

2026年分(令和8年分)の所得から、所得税の基礎控除だけが大きく変わりました。改正前は所得税48万円/住民税43万円でしたが、所得税は合計所得489万円以下で104万円(489万円超は67万円、655万円超は62万円と段階的に縮小)。一方住民税の基礎控除43万円は改正されておらず据え置きです。所得税がゼロでも住民税がかかる差は、以前よりむしろ広がっています。

実務での使い方

年収からのライフプラン試算

手取り試算の要素として、所得税・社会保険料と並ぶ住民税を織り込む。住宅購入・教育費計画・老後資金設計で「税引後可処分所得」を明確化するのに使用します。

ふるさと納税の上限計算

ふるさと納税は「実質2000円で寄附額分の返礼品」がもらえる制度で、住民税所得割の約20%が上限目安。年収500万円独身なら約6万円、年収1000万円独身なら約17万円が目安。詳細はふるさと納税上限で。

iDeCo・NISA節税額試算

iDeCo拠出額×10%が住民税の節税額(所得税と合わせて15-45%の節税)。年間27.6万円(会社員・企業年金なし)拠出で住民税約2.8万円削減。教育資金・老後資金の同時形成に有効。

退職金・退職前収入計画

退職翌年6月から住民税が課税されるが、退職時に一括徴収も選択可。退職金は住民税の対象になるが「退職所得控除」と「1/2課税」で優遇。定年前の1年間の収入水準が住民税額に大きく影響。

副業・フリーランスの申告

副業年20万円超は確定申告必須、20万円以下でも住民税申告は必要。会社に副業がバレたくない場合は「住民税を普通徴収に切替」を確定申告書に記載。詳細は副業税で。

個人事業・法人の役員報酬設計

法人成りするか、役員報酬をいくらに設定するかで所得税・住民税・社会保険料が変わる。個人vs法人で比較試算、役員報酬最適化は節税マスターで。

特別徴収と普通徴収

住民税の納付方法は「特別徴収」と「普通徴収」の2種類があります。

項目特別徴収普通徴収
対象給与所得者(会社員・公務員)個人事業主・年金受給者・退職者
納付方法毎月の給与から天引き年4回(6月・8月・10月・翌1月)
期間6月〜翌5月(12ヶ月)6月・8月・10月・翌1月
納付元会社が代行納付本人が納付書or口座振替
納期毎月10日(会社→市)各期の月末

会社員は「特別徴収」が原則で、給与明細から天引き。退職すると「一括徴収(残額を最終給与から差引)」または「普通徴収(退職後は本人納付)」の選択が可能。副業所得の住民税は確定申告書に「自分で納付」チェックで普通徴収にでき、会社への通知を防げます。

退職・転職・副業時の住民税

住民税は「前年所得ベースで翌年6月から徴収」という特徴があるため、以下の場面で注意が必要です。

退職翌年の課税

退職しても、前年の給与所得に対する住民税が翌年6月から課税されます。退職金では住民税を支払えない場合が多く、無職期間の生活費計画で必ず織り込む必要があります。退職前12ヶ月分の住民税を貯蓄しておくのが安全。

転職時の住民税引継ぎ

転職先で特別徴収を継続する場合、退職元会社が「給与所得者異動届出書」を市に提出し、転職先で天引き再開。手続き漏れがあると普通徴収に切替わり、まとめて納付書が届きます。

副業所得の申告

副業年20万円超は確定申告義務。20万円以下でも住民税申告は必要(市役所へ)。副業所得の住民税を会社給与から天引きされたくない場合は、確定申告書第二表の「住民税に関する事項」で「自分で納付」を選択。

フリーランス独立時

会社員→フリーランスの初年度は、前年会社員時代の住民税が普通徴収で請求される(6月・8月・10月・翌1月の4回)。開業初年度で売上が少ないうちは、この住民税負担が意外と大きいので事前に資金確保。

住民税の非課税基準

低所得者・扶養家族が多い方などを対象に、住民税が非課税となる基準が定められています。「住民税非課税世帯」の認定は多くの給付金・公的サービスの要件になるため重要です。

世帯区分均等割非課税基準(合計所得)所得割非課税基準(合計所得)
単身者(生計同一の扶養なし)45万円以下45万円以下
扶養1人101.9万円以下112万円以下
扶養2人136.9万円以下147万円以下
扶養3人171.9万円以下182万円以下
障害者・未成年・寡婦・ひとり親135万円以下135万円以下
生活保護受給者非課税非課税

「住民税非課税世帯」認定を受けると、臨時特別給付金・高等教育修学支援・国民健康保険料軽減・介護保険料軽減・保育料軽減など、多くの公的支援を受けられます。基準金額は自治体により若干異なるため、詳細は住民票所在地の市区町村役場で確認してください。

よくある間違い・注意点

  • 「今年の所得に対して今年課税」と誤解 — 住民税は「前年所得ベースで翌年6月から徴収」の後払い方式。今年収入が減っても、来年6月以降に前年高収入分の住民税が課されます。退職・失業時の資金計画で最重要ポイント。
  • 所得税と住民税の控除額の違いを見落とす — 2026年分(令和8年分)の基礎控除は所得税104万円(合計所得489万円以下)/住民税43万円、扶養控除38万円/33万円と住民税の方が小さい(改正前の所得税の基礎控除は48万円)。所得税ゼロでも住民税が課税されるケースが多発します。
  • ふるさと納税の上限を超過 — 住民税所得割の約20%が上限。超過分は「実質2000円+超過部分の自己負担」となり損。年収・扶養家族数・他の控除で上限が変動するため、シミュレータで年内複数回チェックしてください。
  • 副業を確定申告せず住民税でバレる — 副業所得も自治体は把握しており、給与所得が急増したら会社に通知され副業がバレる原因に。確定申告時に「自分で納付」を選択すれば副業分は本人納付になり通知回避可能。
  • 退職時に住民税を無視 — 退職後も前年分の住民税は納付義務あり。退職金・失業給付・再就職手当だけでは足りず、家族の家計に迷惑がかかるケースが頻発。退職12ヶ月前から住民税相当額を貯蓄しましょう。
  • iDeCo拠出の住民税節税効果を過小評価 — iDeCoは全額所得控除で、所得税15-45%+住民税10%の合計25-55%の節税。「毎月5000円積立が実質3000円程度の負担で老後資産形成できる」インパクトを見落としがちです。
  • 住宅ローン控除で住民税も減額される事実の見落とし — 所得税で控除しきれなかったローン控除は住民税から最大9.75万円/年控除。所得税がゼロでもローン控除の恩恵を受けられます。

年収別の住民税シミュレーション

会社員(給与所得者)の年収別に、住民税年額の概算目安を示します。2026年分(令和8年分)の給与所得控除(年収220万円以下は74万円、〜360万円は収入×30%+8万円、〜660万円は収入×20%+44万円、〜850万円は収入×10%+110万円、850万円超は195万円)と住民税の基礎控除43万円・社会保険料控除を反映した簡易試算です(独身・扶養なし・その他控除なしを前提)。住民税年額=(給与所得−社保料−43万円)×10%+均等割5,000円。

年収給与所得社保料概算住民税年額(概算)
200万円126万円約28万円約6万円
300万円202万円約43万円約12万円
400万円276万円約58万円約18万円
500万円356万円約71万円約25万円
600万円436万円約87万円約31万円
700万円520万円約101万円約38万円
800万円610万円約118万円約45万円
1000万円805万円約144万円約62万円
1500万円1305万円約174万円約109万円
2000万円1805万円約184万円約158万円

改正前(給与所得控除の最低保障55万円・〜180万円は収入×40%−10万円)では年収200万円の給与所得は132万円でした。年収300万円以上の帯は給与所得控除の計算式が変わっていないため、給与所得の額は改正前後で同じです。住民税の基礎控除は43万円のままなので、住民税が下がるのは年収220万円以下の帯に限られます。

年収が上がるほど住民税負担も比例して増えますが、税率一律10%のため累進する所得税ほどの急上昇はありません。ただし社会保険料は上限があるため、高所得ゾーンでは所得税+住民税の負担割合が相対的に増えます。年収1500万円以上で「所得税+住民税」の実効税率30%超は普通です。

住民税非課税世帯の給付・軽減

住民税非課税世帯の認定を受けると、幅広い公的支援を利用できます。年収基準ギリギリの方は、iDeCo・寄附金控除・青色申告特別控除等で課税所得を下げて非課税認定を狙うのも選択肢です。

制度非課税世帯向け支援内容
臨時特別給付金物価高対策の一時金(数万-10万円/世帯、時期による)
高等教育修学支援(大学無償化)授業料・入学金免除、給付型奨学金
高等学校就学支援金公立無償、私立に上乗せ支給
保育料0-2歳児の保育料無償化(3歳以上は原則全世帯無償)
国民健康保険料均等割・平等割の7割・5割・2割軽減
介護保険料第1〜3段階に該当し保険料軽減
後期高齢者医療保険料均等割軽減(7割・5割・2割)
NHK受信料全額免除(条件による)
公営住宅優先入居・家賃減額
医療費(高額療養費)自己負担限度額が大幅に低くなる

非課税認定は「前年所得ベース」で判定されるため、退職・失業・所得急減時は翌年6月から適用開始で、緊急支援には時差があります。生活困窮時は生活保護・生活困窮者自立支援制度も併用検討してください。

関連する法令・制度

  • 地方税法 ― 住民税の根拠法。所得割の税率・均等割の額・非課税基準・特別徴収等の規定。
  • 地方税法施行令 ― 各控除額・課税所得の計算方法の詳細規定。
  • 森林環境税及び森林環境譲与税に関する法律 ― 2024年度からの国税「森林環境税」1000円の根拠法。市町村が住民税と同時徴収。
  • 所得税法 ― 住民税の課税ベース(所得金額)は所得税法に準拠。
  • 租税特別措置法 ― 住宅ローン控除・ふるさと納税等の特例措置の根拠。
  • 地方税法附則 ― 給与所得控除・公的年金等控除など、時限的措置の規定。

参考文献・公的資料

住民税の正確な計算・申告は、以下の公的機関の一次資料を参照してください。

※本ページの計算結果は概算値で、基礎控除43万円と扶養控除38万円のみ反映した簡易試算です。実際の住民税額は、社会保険料控除・生命保険料控除・寡婦控除・ひとり親控除等、所得の種類(給与・事業・退職・年金)、住宅ローン控除・寄附金税額控除など多くの要素で決まります。正確な税額は市区町村の住民税シミュレータや税務署、税理士にご相談ください。

よくある質問(FAQ)

住民税はいつからいつまで払う?

「前年1〜12月の所得」に対する住民税を、翌年6月から翌々年5月までの12ヶ月間で納付します(給与天引きの場合)。普通徴収は年4回(6月・8月・10月・翌1月)。「今年の所得に対して今年課税」ではなく後払い方式なので、退職・転職時の資金計画で重要です。

所得税と住民税の税率はどう違う?

所得税は5-45%の累進課税(7段階)、住民税は原則一律10%(所得割)。所得税は年内源泉徴収+年末調整、住民税は翌年後払い。基礎控除も2026年分(令和8年分)は所得税104万円(合計所得489万円以下)/住民税43万円と大きく異なります(改正前の所得税は48万円。住民税43万円は改正なし)。年収が高いほど所得税負担が大きくなり、住民税は所得に比例して増加します。

住民税がかからない年収はいくらまで?

住民税の非課税限度額(単身で合計所得45万円以下など)は自治体の級地区分で異なるため、年収での断定はできません。ただし2026年分(令和8年分)の所得からは給与所得控除の最低額が55万円→74万円に上がったので、非課税で収まる年収ラインは改正前(年収100万円前後)より20万円ほど上になります。住民税の基礎控除43万円自体は改正されていません。扶養家族がいる場合は非課税ラインが上がります。正確なラインはお住まいの市区町村にご確認ください。「住民税非課税世帯」認定は各種給付金・保険料軽減の要件になり重要。

均等割5000円の内訳は?

市町村民税3500円+道府県民税1500円ですが、2024年度から国税「森林環境税」1000円が加算され、実質的に「均等割4000円+森林環境税1000円=5000円」を市町村が同時徴収します。旧「復興特別税」500円は2023年度で終了、代わりに森林環境税が導入されました。

ふるさと納税の上限はどう決まる?

住民税所得割の約20%(正確には特例控除の上限)がふるさと納税実質2000円で寄附できる上限。年収500万円独身なら約6万円、年収1000万円独身なら約17万円、扶養家族数・iDeCo・住宅ローン控除で変動します。ふるさと納税上限で詳細試算を。

iDeCoで住民税はいくら減る?

iDeCo拠出額×10%が住民税節税額。会社員(企業年金なし)は年間27.6万円まで拠出可、住民税約2.76万円削減。所得税分と合わせると年間5-13万円の節税で、老後資金を効率的に形成できます。詳細計算はiDeCo計算を参照。

住宅ローン控除は住民税から引ける?

引けます。所得税で控除しきれなかったローン控除額は、住民税から最大9.75万円/年(2022年入居以降)控除されます。所得税がゼロでもローン控除の恩恵を受けられ、共働き夫婦のペアローンでも各自の住民税から控除可能。

副業の住民税だけ会社にバレないようにできる?

できます。確定申告書第二表の「住民税に関する事項」で「自分で納付(普通徴収)」を選択すれば、副業分の住民税は本人宛て納付書が届き会社の給与天引き対象外に。ただし副業がアルバイト(給与所得)の場合は普通徴収にできないケースがあり、事業所得・雑所得の区分にすることが重要。

退職翌年の住民税はどう払う?

退職時に「特別徴収の残額を退職金・最終給与から一括徴収」「普通徴収に切替」の2択。1〜5月退職なら5月分まで一括徴収が原則、6〜12月退職は本人選択。退職翌年6月からは前年給与ベースの新年度住民税が普通徴収で請求され、無職期間の資金負担になります。

住民税を滞納するとどうなる?

納期後20日以内に督促状、それ以後は延滞金(年8.7%程度)発生。3ヶ月経過で財産調査、6ヶ月経過で差押え(給与・預金・不動産)のリスク。分納相談は市区町村の税務課で受付可能で、生活困窮時は減免制度もあるので早期相談が原則。

政令指定都市の住民税は違う?

合計税率10%は同じですが、内訳が「市8%+県2%」となり市の取り分が大きくなります(横浜・大阪・名古屋・福岡・仙台・札幌・京都・神戸・広島・北九州・千葉・堺・浜松・新潟・静岡・岡山・相模原・熊本・さいたま・川崎の20市)。納税者から見た負担額は変わりません。

個人事業主の住民税はどう計算する?

「事業所得-青色申告特別控除(65万円)-各種控除」に10%の所得割+均等割5000円。会社員時代の給与天引きとは違い、年4回(6月・8月・10月・翌1月)の普通徴収。青色申告65万円控除・家族専従者給与・小規模企業共済(iDeCo同様全額控除)の活用で節税効果大です。