紙の連量・坪量 計算ツール|四六判・A判・B判・菊判のkg/連⇔g/m²を判型別に完全変換
紙の連量(kg/連)と坪量(g/m²)を判型別に相互変換する無料電卓。四六判(788×1091mm)・A判(625×880mm)・B判(765×1085mm)・菊判(636×939mm)・ハトロン判(900×1200mm)の全5判型に対応、上質紙・コート紙・マット紙・アート紙・NPI・OKトップコート等の紙種別プリセットと、はがき/名刺/フライヤー/中綴じ本文/上製本表紙/カレンダー/包装紙など用途別の推奨坪量まで、印刷・出版・DTP・パッケージデザインの現場でそのまま使えるレベルで解説。日本印刷産業連合会・全日本印刷工業組合連合会・JIS P 0138(紙の仕上寸法)およびJIS P 8124(坪量測定方法)等の公的規格に照らして、業界慣習と技術基準を橋渡しします。四六判90kg=坪量約105 g/m²(コート紙標準)、はがき相当は180-200 g/m²など、営業・入稿・見積の場で頻用する換算値を即座に確認できます。
紙連量・坪量 計算機
計算式と単位系
基本式
坪量(g/m²) = 連量(kg/連) ÷ 1000枚 ÷ 原紙面積(m²) × 1000
連量(kg/連) = 坪量(g/m²) × 原紙面積(m²) × 1000枚 ÷ 1000
連量は「原紙1000枚(=1連)の総重量」をkgで表す業界慣習単位。坪量は「1平方メートルあたりの紙の質量」をg/m²で表す国際単位系(SI)準拠の技術用語です。同じ紙でも判型(原紙寸法)が違えば連量は変わりますが、坪量は判型に依存しないため、紙の絶対的な「厚み感」を比較する際は坪量を使うのが業界標準です。JIS P 0138では紙の仕上寸法、JIS P 8124では坪量の測定方法が規定されています。
主要判型の面積
四六判:0.788 × 1.091 = 0.860 m²
A判:0.625 × 0.880 = 0.550 m²
B判:0.765 × 1.085 = 0.830 m²
菊判:0.636 × 0.939 = 0.597 m²
ハトロン判:0.900 × 1.200 = 1.080 m²
四六判が最も面積が大きいためコート紙・マット紙の主流。A判・B判はJIS規格の仕上寸法(A4・B5など)に合わせた原紙で、面付けロスが少ない。菊判は書籍本文・雑誌用途、ハトロン判は包装紙・封筒用途で使い分けます。
坪量と厚さの関係(参考)
紙厚(mm) ≒ 坪量(g/m²) ÷ 紙密度(g/cm³) ÷ 1000
上質紙の密度は約0.80 g/cm³、コート紙は1.00-1.10 g/cm³、アート紙は1.10 g/cm³前後。同じ坪量でもコート紙のほうが薄く仕上がるため、束(本の厚み)計算では紙密度も考慮します。詳細は紙厚計算ツールを参照してください。
連量・坪量・斤量の違い
印刷業界で使われる紙の重量表記には複数の慣習があります。混同されやすい三者の違いを整理します。
| 項目 | 連量(kg/連) | 坪量(g/m²) | 斤量 |
|---|---|---|---|
| 単位 | kg/1000枚 | g/1m² | kg/1000枚(=連量の別称) |
| 判型依存 | 依存(同じ紙でも判型で変わる) | 非依存 | 依存 |
| 由来 | 日本の業界慣習 | 国際単位系(SI) | 連量の古称・別称 |
| 用途 | 紙の売買・発注 | 技術仕様・国際取引 | 連量と同義 |
| 例:コート紙標準 | 四六判90kg | 約105 g/m² | 四六判90kg斤 |
日本国内の紙業界では今も「四六判90kg」「A判70kg」といった連量表記が発注書・見積書の標準ですが、海外資料・技術仕様書・国際規格では坪量(g/m²)で統一されるのが一般的。DTPソフト(Adobe InDesign等)の海外バージョンでも坪量入力が基本のため、両者の相互変換は日常的に必要です。
四六判 連量⇔坪量早見表
四六判(788×1091mm、面積0.860m²)は日本の印刷業界で最も広く使われる原紙寸法です。フライヤー・ポスター・カタログ・雑誌表紙・書籍表紙で頻用されます。
| 連量 kg/連 | 坪量 g/m² | 相当する紙・用途 |
|---|---|---|
| 35 kg | 約 40.7 | 薄葉紙・辞書用紙・薄口インナー |
| 45 kg | 約 52.3 | 新聞用紙・チラシ薄口 |
| 55 kg | 約 63.9 | 書籍本文(小説・文庫) |
| 62.5 kg | 約 72.7 | コピー用紙相当(PPC 64g) |
| 70 kg | 約 81.4 | 一般オフィス用紙・薄口冊子本文 |
| 73 kg | 約 84.9 | 雑誌本文(週刊誌等) |
| 90 kg | 約 104.7 | コート紙標準・フライヤー・パンフ本文 |
| 110 kg | 約 127.9 | 厚口フライヤー・カタログ表紙 |
| 135 kg | 約 157.0 | 厚手パンフ表紙・カレンダー本体 |
| 160 kg | 約 186.1 | ポストカード・招待状 |
| 180 kg | 約 209.3 | 官製はがき・厚手ポストカード |
| 200 kg | 約 232.6 | 名刺・厚口ハガキ |
| 220 kg | 約 255.8 | 厚手名刺・カタログ表紙 |
| 250 kg | 約 290.7 | 特厚名刺・パッケージ台紙 |
| 310 kg | 約 360.5 | 板紙・厚手台紙 |
A判・B判・菊判 早見表
A判・B判は仕上げ寸法(A4・B5等)に効率よく面付けできる原紙で、菊判は書籍本文・雑誌本文用途に多く使われます。同じ紙でも判型が違うと連量が変わるため、発注時は必ず判型を確認してください。
A判(625×880mm=0.550m²)
| A判連量 | 坪量 g/m² | 用途 |
|---|---|---|
| 44.5 kg | 約 80.9 | コピー用紙相当(A4オフィス用紙) |
| 52.3 kg | 約 95.1 | 薄手コート紙・冊子本文 |
| 57.5 kg | 約 104.5 | コート紙標準・フライヤー |
| 70.5 kg | 約 128.2 | 厚口フライヤー |
| 86.5 kg | 約 157.3 | パンフ表紙・カレンダー |
| 115 kg | 約 209.1 | 官製はがき相当 |
| 128 kg | 約 232.7 | 名刺・厚口ハガキ |
B判(765×1085mm=0.830m²)
| B判連量 | 坪量 g/m² | 用途 |
|---|---|---|
| 67.5 kg | 約 81.3 | 薄口冊子本文 |
| 87 kg | 約 104.8 | コート紙標準・B5・B4フライヤー |
| 106 kg | 約 127.7 | 厚口フライヤー |
| 130 kg | 約 156.6 | パンフ表紙 |
| 174 kg | 約 209.6 | ハガキ相当 |
| 193 kg | 約 232.5 | 名刺・厚口ハガキ |
菊判(636×939mm=0.597m²)
| 菊判連量 | 坪量 g/m² | 用途 |
|---|---|---|
| 32.5 kg | 約 54.4 | 書籍本文(薄口・文庫) |
| 43.5 kg | 約 72.9 | コピー用紙相当 |
| 48.5 kg | 約 81.3 | 薄口冊子本文 |
| 62.5 kg | 約 104.7 | コート紙標準 |
| 76.5 kg | 約 128.1 | 厚口フライヤー |
| 93.5 kg | 約 156.6 | 雑誌表紙 |
用途別の推奨坪量
用途に応じた坪量の目安と、対応する四六判連量の目安を整理します。実際の紙選定では、光沢・触感・裏抜け・折り強度・印刷方式(オフセット/オンデマンド/インクジェット)も考慮してください。
| 用途 | 推奨坪量 g/m² | 四六判連量目安 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 新聞用紙 | 43-46 | 37-40 kg | 薄く裏抜けやすい |
| コピー用紙(PPC) | 64-70 | 55-60 kg | 複写機の標準給紙 |
| 書籍本文(文庫・新書) | 52-72 | 45-62 kg | 本文薄口・軽量化 |
| 単行本本文 | 72-90 | 62-77 kg | 可読性と手触り |
| 雑誌本文 | 52-73 | 45-63 kg | 薄手コート紙が主流 |
| チラシ・フライヤー | 73-105 | 63-90 kg | 両面カラー印刷 |
| ポスター(B2以上) | 105-135 | 90-115 kg | 掲示用のコシ |
| パンフ・カタログ表紙 | 128-157 | 110-135 kg | やや厚手 |
| 官製はがき(郵便) | 209-230 | 180-200 kg | 日本郵便規格 |
| 名刺 | 210-260 | 180-220 kg | マット・上質紙が主流 |
| 厚手名刺・招待状 | 260-350 | 220-300 kg | 特厚コート・板紙 |
| カレンダー本体 | 135-190 | 115-160 kg | 綴じ耐久性 |
| ボックスパッケージ | 270-400 | 230-350 kg | 板紙・カード |
紙種と密度・厚さの関係
同じ坪量でも紙種によって厚さ・手触り・不透明度が異なります。用紙選定では坪量に加えて紙種を必ず指定してください。
| 紙種 | 密度 g/cm³ | 特徴・用途 |
|---|---|---|
| 上質紙(非塗工) | 約 0.75-0.85 | コシがありボリューム感。書籍本文・封筒・便箋 |
| マット紙(微塗工) | 約 0.80-0.90 | 光沢を抑えた高級感。カタログ・冊子表紙 |
| コート紙(塗工) | 約 1.00-1.10 | 光沢と発色。フライヤー・ポスター・写真集 |
| アート紙(高級塗工) | 約 1.05-1.15 | 写真集・美術書・ハイエンドカタログ |
| NPI上質・OKトップコート | 約 1.00-1.10 | 王子製紙・日本製紙の代表銘柄 |
| クラフト紙 | 約 0.70-0.80 | 包装・封筒・段ボール裏打ち |
| 板紙(カード紙) | 約 0.75-0.85 | パッケージ・台紙・ケース |
| 薄葉紙(インディア紙) | 約 0.60-0.75 | 辞書・聖書・薬包用 |
紙の銘柄別の坪量⇔紙厚換算は、王子製紙・日本製紙・北越コーポレーション等の製紙メーカーが公式カタログで公開しています。書籍の束(本の厚み)を厳密に計算する場合はメーカー実測値を確認してください。
現場での応用
印刷会社・製本所
発注・見積は原則「四六判連量」建て。原紙1000枚単位で発注し、面付け・断裁で仕上寸法(A4等)に切り出します。同じ紙でも判型により1000枚あたりのkg数が変わるため、見積時は判型と連量を必ず併記します。原紙在庫は温湿度管理された倉庫で保管し、含水率変動によるカール・波打ちを防止します。
DTPデザイナー・入稿
Adobe InDesign・Illustratorから印刷会社へ入稿する際、用紙指定は「四六判110kg コート」「A判57.5kg マット」のように連量+紙種で伝達。海外印刷所(中国・韓国)へ発注する場合は坪量(gsm)表記で指定するのが一般的です。オンライン印刷サービスのプルダウンも通常両方併記されています。
出版社・編集
書籍1冊の重量・束(背幅)計算に坪量と紙厚を使用。文庫本は52-72 g/m²の薄手本文+厚口カバーで軽量化、単行本は72-90 g/m²の本文+アート紙カバーが定番。ページ数×紙厚=背幅の予測値は、書店店頭での存在感・郵送料試算に直結します。
デザイン事務所・広告代理店
クライアント提案時に「厚手のコート紙で高級感を演出」など質感の言語化が必要。坪量105 g/m²(コート紙標準)を基準に、90 g/m²は薄手・135 g/m²は厚手・210 g/m²ははがき感覚と体感的な目安を提示すると合意形成がスムーズです。サンプル帳(見本帳)を必ず併用します。
パッケージ・紙器製造
板紙は坪量270-400 g/m²、坪量が上がるほど強度と厚みが増します。ケーキ箱・化粧品箱・食品パッケージなど、内容物重量・輸送耐久性・印刷方式(オフセット/フレキソ)に応じた最適坪量を選定。JIS P 3401(板紙)等の規格も参考にします。
宅配便・郵便物の重量試算
フライヤー1万部の総重量=坪量×A4面積(0.0623m²)×10000÷1000。90kg(105g/m²)A4フライヤー1万枚=約65kg。定形郵便料金(25g/50g境界)やDM発送費の見積で頻用します。名刺100枚は210g/m²×0.0055m²×100=約116gが目安です。
よくある間違い・注意点
- 判型指定を忘れて連量だけ伝える — 「90kgの紙」と伝えても、四六判なら105 g/m²、A判なら164 g/m²、菊判なら151 g/m²と、判型で坪量(実際の厚み感)が大きく変わります。発注書・入稿指示には必ず判型を明記してください。
- 連量と斤量を別の概念だと思い込む — 斤量は連量の古い呼び方(別称)で、同じ意味です。ベテラン印刷会社では今も「斤量」を使う人がいますが、混乱時は「1000枚あたりの重量kg」と共通言語で確認しましょう。
- 紙種を指定せず坪量だけで発注 — 同じ105 g/m²でも、コート紙は光沢・発色重視、マット紙は落ち着いた高級感、上質紙はボリューム感と、仕上がりが全く異なります。用途に合わせた紙種指定が必須です。
- 坪量だけで紙厚を推定する — コート紙とアート紙は坪量が同じでも紙厚が異なります。書籍の束(背幅)計算では、必ずメーカー公式カタログの紙厚実測値を使用してください。
- 官製はがきの規格を無視した厚さ選定 — 郵便はがきは日本郵便規格で坪量190-260 g/m²(重量2-6g)が要件。厚すぎ・薄すぎで自動処理を通らず、料金別納の対象になります。
- 海外印刷所への連量表記のまま発注 — 中国・韓国の印刷所、海外用紙代理店では原則gsm(坪量)で商流が組まれます。「四六判110kg」ではなく「128 gsm coated matte」等、坪量+紙種+仕上げで統一表記が安全です。
関連する規格・法令
- JIS P 0138 ― 紙の仕上寸法(A列・B列)。日本の紙加工品の寸法体系を規定。原紙寸法である四六判・菊判・ハトロン判はこの規格には含まれない業界慣習寸法。
- JIS P 8124 ― 紙及び板紙-坪量試験方法。100mm×100mmの試験片重量から坪量を算出する公式手順を規定。品質管理・入荷検査で使用。
- JIS P 8118 ― 紙及び板紙-厚さ及び密度の試験方法。マイクロメーターによる紙厚測定の公式手順。
- JIS P 8149 ― 紙及び板紙-不透明度の測定方法。裏抜け・両面印刷の品質評価に使用。
- JIS P 3401 ― 板紙。パッケージ用板紙の坪量・強度規格。
- ISO 536 ― Paper and board — Determination of grammage(坪量測定の国際規格)。JIS P 8124と技術的に整合。
- ISO 216 ― Writing paper and certain classes of printed matter — Trimmed sizes — A and B series。A判・B判仕上寸法の国際規格。
- 郵便法・日本郵便規格 ― 郵便はがき(第二種郵便物)の重量2-6g・坪量190-260 g/m²等、郵便物の物理規格。
- 景品表示法・不当景品類及び不当表示防止法 ― 紙製品の広告・仕様表示(「高級コート紙使用」等)は虚偽・誇大表現を避ける必要あり。
参考文献・公的資料
紙の連量・坪量の正確な定義や測定手順、業界慣習については、以下の公的機関・業界団体の資料を参照してください。
- 産業技術総合研究所 計量標準総合センター(NMIJ) ― 日本の国家計量標準機関。質量標準を管理し、坪量測定の一次校正を担当。
- 経済産業省 計量法 ― 取引・証明用の計量制度。紙製品の重量表示にも適用される基本法。
- 日本産業標準調査会(JISC) ― JIS P 0138・JIS P 8124・JIS P 8118等の紙関連JIS規格を検索・閲覧できます。
- 国際度量衡局(BIPM) 国際単位系(SI) ― kg・m²の国際定義。坪量(g/m²)の国際基準。
- 米国国立標準技術研究所(NIST) Weights and Measures ― 質量・寸法標準の米国窓口。
- ISO 536 Paper and board - Determination of grammage ― 坪量測定の国際規格の公式索引。
- 日本製紙連合会 ― 製紙業界団体。用紙統計・品質・環境情報を公開。
- 日本印刷産業連合会 ― 印刷業界の統括団体。技術動向・品質基準を公開。
- 全日本印刷工業組合連合会 ― 中小印刷業の業界団体。用紙市況・実務情報。
- 日本郵便 郵便物の規格 ― はがき・封書等の重量・寸法規格の公式ガイド。
よくある質問(FAQ)
四六判90kgは坪量何g/m²ですか?
四六判(788×1091mm=0.860m²)の連量90kgは、坪量約104.7 g/m²です。90 ÷ 1000 ÷ 0.860 × 1000 の計算で算出。コート紙・マット紙の標準的な厚みで、フライヤー・パンフレット本文・薄手カタログで最も広く使われる坪量です。両面カラー印刷でも裏抜けが少なく、コスト・仕上がり・郵送重量のバランスに優れます。
はがき(官製はがき)相当の連量は?
官製はがきの坪量は約209-230 g/m²(日本郵便規格)で、四六判連量に換算すると180-200 kg。私製はがきを印刷する場合、この範囲外だと郵便法に基づく自動処理機を通らず、料金別納の対象になります。DM発送用のポストカードでは、この規格に合わせた紙選定が必須です。
連量と斤量は違うものですか?
同じ意味で、連量が新しい・斤量は古い呼び方です。両方とも「原紙1000枚あたりのkg数」を指し、判型に依存します。ベテラン印刷会社では今も「斤量」を使う人がいますが、若手や海外取引では「連量」または坪量(g/m²)が主流です。混乱を避けるには「1000枚あたりの重量」と共通言語で確認するのが安全策。
A判とB判で同じ連量だと坪量は同じ?
異なります。A判(0.550m²)とB判(0.830m²)は面積が違うため、同じ連量kgでも坪量g/m²は変わります。例えば「70kg」の紙はA判なら約127 g/m²(厚手フライヤー相当)、B判なら約84 g/m²(薄手本文相当)と、実際の厚み感が2倍近く違います。発注時は判型を必ず併記してください。
名刺に適した連量は?
一般的な名刺は四六判180-220kg(坪量約210-260 g/m²)が定番。厚手のしっかり感を出したい場合は250-300kg(坪量約290-350 g/m²)、上品な薄手仕上げなら160-180kg。マット紙・上質紙・アート紙・エンボス紙で質感が変わるため、サンプル帳での触感確認をおすすめします。
海外印刷会社に発注する場合は?
海外(特に中国・韓国)の印刷所は原則坪量(gsm=g/m²)で商流が組まれます。日本の「四六判110kg」ではなく「128 gsm coated matte」のように、坪量+紙種+表面仕上げ(coated/uncoated, gloss/matte/silk)で統一表記して発注すると誤解が生じません。ISO 536準拠の坪量が国際的な共通言語です。
コピー用紙は連量何kg相当?
一般的なオフィスコピー用紙(PPC)は坪量64-70 g/m²で、四六判連量約55-60kg、A判連量約35-38kgに相当します。「上質70kg(A判)」と表示されることも多く、コンビニ・オフィスの一般用紙として最も普及した坪量帯です。
坪量から紙厚は計算できますか?
概算は可能ですが、紙種で密度が異なるため厳密には推定困難です。目安として上質紙は密度0.80 g/cm³前後、コート紙は1.05 g/cm³前後で、紙厚(mm)=坪量÷密度÷1000で計算。105 g/m²のコート紙なら紙厚約0.10mm、上質紙なら約0.13mm。厳密な束(背幅)計算は製紙メーカー実測カタログを必ず確認してください。
フライヤー1万枚は何kg?
A4サイズ(0.210×0.297=0.0623m²)で計算します。90kg(105 g/m²)フライヤーなら、105×0.0623×10000÷1000=約65.4kg。宅配便・郵便DM発送費の試算、輸送車両の積載計算に頻用される値です。定形郵便の重量境界(25g/50g)を超えるかも試算できます。
連量と紙厚の関係は?
同じ紙種なら連量が大きいほど紙厚も増しますが、紙種が違うと連量↔紙厚の関係も変わります。コート紙は密度が高いため同じ連量でも上質紙より薄く、逆に嵩高上質紙(バルキー紙)は同連量でも厚く仕上がります。書籍設計では紙厚計算に必ずメーカー公式カタログを使ってください。
薄い紙の方が高品質ですか?
用途次第です。薄い紙(薄葉紙・辞書用紙)は「軽量化・情報量重視」で、辞書・聖書・薬包で使われます。厚い紙(板紙・特厚コート)は「高級感・耐久性重視」でパッケージ・名刺・招待状で使われます。単純に厚い=高品質ではなく、用途と質感の言語化が用紙選定の鍵です。
菊判・ハトロン判って何?
菊判(636×939mm)は明治時代に新聞用紙として輸入された規格で、現在は書籍本文・雑誌本文の主流原紙。ハトロン判(900×1200mm)は最大の原紙寸法で、包装紙・封筒・ポスターの大判印刷に使われます。四六判・A判・B判以外の原紙寸法として、印刷業界では今も現役の判型です。