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贈与税 計算|暦年課税/相続時精算課税の2方式を比較できる網羅シミュレーター

年間の贈与額と続柄を選ぶだけで、贈与税額・基礎控除後の課税額・特例税率/一般税率の判定を瞬時に計算します。暦年課税(基礎控除年110万円)と相続時精算課税(2,500万円特別控除+2024年改正で年110万円基礎控除追加)の2方式を切替比較。住宅取得資金贈与の特例(省エネ住宅1,000万円・一般500万円)、教育資金一括贈与(1,500万円まで)、結婚・子育て資金一括贈与(1,000万円まで)、2024年改正の相続前贈与7年持ち戻しルール名義預金リスク、贈与契約書の正しい作り方、税理士相談のタイミング、e-Tax確定申告まで、6000字級で徹底解説した完全無料の生前贈与シミュレーター。相続税対策・遺言対策・家族信託と合わせた総合的な資産承継の実務に役立ちます。

最終更新:2026-07-26/監修:計算ツールズ編集部

贈与税 計算ツール

特例税率は親・祖父母から成人の子・孫への贈与に適用。

計算式と2つの課税方式

暦年課税

課税対象 = 贈与額 − 110万円(基礎控除)
贈与税額 = 課税対象 × 税率 − 控除額

相続時精算課税

2024年改正後:課税対象 = 贈与額 − 110万円(年基礎控除)− 2,500万円(特別控除累計)
超過分:贈与税額 = 課税対象 × 20%(一律)

1年間(1月1日〜12月31日)に贈与を受けた合計金額から、基礎控除・特別控除を差し引いて課税。贈与を受けた側(受贈者)が翌年3月15日までに確定申告・納税します。

暦年課税の詳細

📅 基礎控除110万円

毎年1月1日〜12月31日の1年間で110万円まで贈与税ゼロ。複数の贈与者から受けても受贈者1人あたり合計110万円が限度。父からと母からで合計200万円受けたら課税対象。

👨‍👩‍👧 特例税率と一般税率

特例税率は直系尊属(父母・祖父母)→18歳以上の子・孫への贈与に適用され税負担が軽減。一般税率は兄弟間・夫婦間・親から未成年子への贈与に適用。

💰 少額×長期戦略

父母から子2人へ毎年110万×2人=220万×10年=2,200万円を無税で移転可能。祖父母含めて多数の受贈者を組み合わせるとさらに効果大です。

⚠️ 相続前贈与の持ち戻し

被相続人死亡前3年間の贈与→7年間の贈与(2024年改正)は相続財産に加算。生前贈与の効果が減殺されるため、贈与は早い年齢から計画的に開始が重要です。

相続時精算課税の詳細

制度の仕組み

60歳以上の父母・祖父母から18歳以上の子・孫への贈与に選択可能な制度。累計2,500万円まで贈与税ゼロ、超過分は一律20%課税。ただし、贈与者の相続時に贈与財産を相続財産に加算して相続税で精算されます。

2024年改正の目玉

2024年1月から相続時精算課税にも年110万円の基礎控除が追加。この110万円分は贈与税がかからず、相続時の持ち戻しも対象外となる大幅な優遇。暦年課税より相続時精算課税を選ぶメリットが増えました。

選択のポイント

状況推奨方式
相続税の心配なし(相続財産3,600万以下)相続時精算課税が有利
大型一括贈与(土地・住宅資金)相続時精算課税で2,500万まで無税
少額×長期の贈与暦年課税で110万×人数×年数
相続税課税予定+贈与財産が値上がりする見込み相続時精算課税で贈与時価額固定
相続税課税予定+贈与財産が値下がりする見込み暦年課税(贈与時価額固定でリスク)

不可逆性の注意

相続時精算課税を一度選択すると暦年課税に戻れません。生涯にわたって同じ贈与者からの贈与すべてが相続時精算課税で計算されます。慎重な判断が必要で、税理士相談を推奨。

税率表(特例・一般)

特例税率(直系尊属→18歳以上の子・孫)

基礎控除後税率控除額
〜200万円10%0円
200万〜400万円15%10万円
400万〜600万円20%30万円
600万〜1,000万円30%90万円
1,000万〜1,500万円40%190万円
1,500万〜3,000万円45%265万円
3,000万〜4,500万円50%415万円
4,500万円超55%640万円

一般税率(兄弟・夫婦・他)

基礎控除後税率控除額
〜200万円10%0円
200万〜300万円15%10万円
300万〜400万円20%25万円
400万〜600万円30%65万円
600万〜1,000万円40%125万円
1,000万〜1,500万円45%175万円
1,500万〜3,000万円50%250万円
3,000万円超55%400万円

4つの非課税特例

🏠 住宅取得等資金の贈与

父母・祖父母から18歳以上の子・孫への住宅取得資金は省エネ等住宅1,000万円・一般住宅500万円まで非課税(2026年12月まで)。暦年110万・精算2,500万と併用可能で最大3,610万円まで無税。

🎓 教育資金一括贈与

祖父母・父母から30歳未満の孫・子への教育資金は1,500万円まで非課税(2026年3月まで)。学費・塾・習い事等が対象。信託銀行での管理が必要で、30歳到達時に残額があれば贈与税課税。

💒 結婚・子育て資金一括贈与

祖父母・父母から18歳以上50歳未満の子・孫への結婚・子育て資金は1,000万円まで非課税(結婚300万円・子育て700万円)。信託銀行管理、期限内使い切りが条件。

💑 夫婦間贈与の配偶者控除

婚姻期間20年以上の夫婦間で、居住用不動産または居住用不動産購入資金の贈与は2,000万円まで非課税(暦年110万円と併用で2,110万円)。生涯1回限り。

2024年改正の要点

暦年課税:相続前贈与の持ち戻し延長

相続開始前3年→7年に段階的延長。2027年1月以降の相続から段階的に適用され、2031年以降は完全に7年間になります。生前贈与の相続対策効果が減殺されるため、贈与は早めに開始が重要。

相続時精算課税:年110万円基礎控除追加

相続時精算課税にも年110万円の基礎控除が新設。この110万円分は贈与税かからず、相続時の持ち戻し対象外。暦年課税より有利になったケースが増加しました。

贈与税・相続税の一体化

政府は贈与税と相続税の一体化を進めており、将来的にはさらなる改正の可能性あり。生前贈与の税制優遇縮小トレンドを見据えた早期対策が重要です。

名義預金と定期贈与のリスク

名義預金とは

子・孫の名義で口座を作り親が管理している預金。実質的に親のものと判定され、相続時に相続財産に加算されるリスク。判定基準:①誰が管理しているか、②通帳・印鑑を誰が持っているか、③受贈者本人が贈与を認識しているか。

定期贈与のリスク

「毎年110万円ずつ10年間贈与」と契約すると、初年に1,100万円まとめて贈与したとみなされ課税対象。回避には:毎年新たな贈与契約書、金額・日付を毎年変える、贈与しない年を挟む、等の対策が有効です。

親族間贈与の税務調査

相続税の税務調査で親族間贈与が発覚するケース多数。贈与契約書・通帳・印鑑・受贈者本人の管理実態を全て揃えておく必要があります。税理士(相続専門)に事前相談が推奨。

贈与契約書の作り方

贈与契約書に記載すべき項目

  1. タイトル:「贈与契約書」
  2. 贈与者・受贈者の氏名・住所
  3. 贈与財産の内容と金額(例:金銭◯円、株式◯株)
  4. 贈与の日付・引渡し方法
  5. 贈与者・受贈者の署名捺印
  6. 収入印紙(不動産贈与は200円)

金銭贈与の実務手順

  1. 贈与契約書を作成(毎年新規、テンプレートは国税庁サイトで入手可能)
  2. 贈与者から受贈者の口座へ振込(現金手渡しはNG、記録を残す)
  3. 受贈者が通帳・印鑑を管理
  4. 110万超なら翌年3月15日までにe-Taxで確定申告

贈与税の確定申告

贈与を受けた年の翌年2月1日〜3月15日に申告。e-Tax・郵送・税務署窓口で可能。基礎控除110万円以下なら申告不要ですが、相続時精算課税を選ぶ場合は初回に届出が必要です。

よくある間違い・注意点

  • 名義預金で相続時に多額課税 — 親が子名義で貯めた口座は相続財産扱い。子本人に贈与認識・通帳管理させることが必須。税務調査で発覚すると多額の追徴課税のリスクが。
  • 定期贈与で一括課税 — 「毎年110万×10年」の契約は一括課税リスク。毎年新たに贈与契約書を作成し、金額・時期を変えて贈与しない年を挟むと安全です。
  • 暦年課税と相続時精算課税の選択ミス — 一度精算課税を選ぶと暦年に戻れません。相続財産・贈与財産の将来価値・受贈者数を総合判断し、税理士(相続専門)と相談してください。
  • 相続前贈与の持ち戻し無視 — 死亡前7年間(2024年改正)の贈与は相続財産に加算。贈与は健康なうちに早めに開始する計画的な対策が必要です。
  • 住宅取得資金特例の期限切れ — 2026年12月末まで延長中の特例。期限内の贈与完了が必要で、期限延長は政治判断次第。早めの利用推奨。
  • 教育資金・結婚子育て資金の使い切り忘れ — 教育資金1500万円は30歳到達時、結婚子育て資金1000万円は50歳到達時に残額があれば贈与税課税。期限内使い切りを計画的に。
  • 夫婦間贈与を毎年繰り返す — 配偶者控除2000万円は生涯1回限り。毎年110万円の贈与は問題ないですが、それ以上は課税対象。不動産の共有名義化で節税する方法もあります。

参考文献・公的資料(発リンク)

※本ツールは概算計算であり、実際の贈与税・相続税の判断は個別事情(贈与財産の種類・評価額、贈与者/受贈者の状況、既存の相続対策)で異なります。1,000万円超の大型贈与・不動産贈与・株式贈与・生前贈与全般の設計は、相続税専門の税理士・司法書士・弁護士に相談してください。誤った申告は加算税・延滞税のリスクがあります。

よくある質問(FAQ)

暦年課税と相続時精算課税どちらが得?

少額×長期:暦年課税が有利(年110万×10年で1,100万非課税)。大型一括贈与+将来相続予定:相続時精算課税が有利(2,500万円まで贈与税ゼロ、相続時に精算)。一度精算課税を選ぶと暦年に戻れない点が最重要。2024年改正で精算課税にも年110万円基礎控除追加のため精算課税が有利になるケース増加。

2024年改正で何が変わった?

暦年課税の相続前贈与の持ち戻し期間が3年→7年に延長(段階的)。相続時精算課税にも年110万円の基礎控除が追加され、毎年110万円までは贈与税ゼロかつ相続時の持ち戻し対象外に。政府は贈与税・相続税の一体化を進めており今後も改正の可能性大です。

住宅取得資金の贈与は?

父母・祖父母から子・孫(18歳以上)への住宅取得資金贈与は最大1,000万円(省エネ等住宅)または500万円(一般住宅)まで非課税(2026年12月まで)。暦年110万円・精算2,500万円と併用可能で最大3,610万円まで無税移転可能。

夫婦間の生活費は贈与税?

かかりません。通常の生活費・教育費は贈与税の対象外。定期的な生活費送金もOK。ただし「生活費の名目で受け取った大金を貯蓄・投資に回す」のは贈与税課税対象になります。妻の口座に生活費として月30万円振込→貯蓄に回すのは要注意。

110万円ぴったりの贈与はOK?

OKだが名義預金リスクに注意。贈与契約書の作成、受贈者の口座への振込、受贈者本人が管理する状態が必須。毎年同額・同タイミングの贈与は「定期贈与」と判断され、合計額に課税されることも(贈与契約は毎年新たに締結を)。念のため、毎年金額を少し変える・時期を変える・時々スキップするのが安全策。

教育資金一括贈与の使い方は?

祖父母・父母から30歳未満の孫・子への教育資金1,500万円まで非課税(2026年3月まで)。学費・塾・習い事等が対象。信託銀行での管理が必須で、30歳到達時に残額があれば贈与税課税。孫3人×1,500万=4,500万円の資産移転が可能な強力な特例です。

結婚・子育て資金の非課税は?

祖父母・父母から18歳以上50歳未満の子・孫への結婚300万円・子育て700万円=合計1,000万円まで非課税。結婚式・新婚旅行・不妊治療・保育料等が対象。信託銀行での管理・領収書提出必要。教育資金と併用可能で強力な生前贈与ツール。

夫婦間の配偶者控除は?

婚姻期間20年以上の夫婦間で、居住用不動産または居住用不動産購入資金の贈与は2,000万円まで非課税(暦年110万円と併用で2,110万円)。生涯1回限り。相続対策として自宅不動産の一部を配偶者に移転して相続財産を圧縮する典型的な手法です。

贈与税の申告はいつまで?

贈与を受けた年の翌年2月1日〜3月15日に申告・納税。e-Tax・郵送・税務署窓口で可能。基礎控除110万円以下なら申告不要ですが、相続時精算課税を選ぶ場合は初回に「相続時精算課税選択届出書」の提出が必須。期限後申告は加算税・延滞税のペナルティあり。

贈与契約書はどう作る?

贈与者・受贈者の氏名住所、贈与金額、贈与日、両者の署名捺印を記載。毎年新たに契約書作成が定期贈与認定を避けるコツ。テンプレートは国税庁サイトで入手可能。金銭贈与は口座振込で記録を残し、現金手渡しは避けてください。

相続前贈与の持ち戻しは?

2024年改正で相続開始前3年→7年に段階的延長。2027年1月以降の相続から段階的適用、2031年以降は7年間全額持ち戻し。生前贈与の相続対策効果が減殺されるため、贈与は健康なうちに早めに開始が重要。相続時精算課税の年110万円は持ち戻し対象外なので活用価値大。

税理士に相談すべきタイミングは?

①大型贈与(500万円超)、②不動産・株式贈与、③相続財産1億円超、④相続時精算課税選択検討、⑤事業承継(自社株贈与)、⑥海外資産贈与。相続税専門の税理士を選ぶことが重要で、日本税理士会連合会の税理士検索や日本FP協会のFP相談を活用してください。