ネジ切りパス数(旋盤)
ねじ山高さとパス数を計算、等量/等面積切込対応。旋盤ネジ切り(G32/G76)工程設計に。
ネジ切りパス数(旋盤)ツール
ネジ切りパス数
ねじ山高さ h = ピッチP × 0.6134 (ISO並目)
等量切込: 各パス h/n
等面積切込: 1パス目 h×√(1/n)、2パス目 h×√(2/n)、... 各パス面積一定
材料が硬いほどパス数を多くして刃先負荷を分散。SUSは12-18、鋼10-12、アルミ・真鍮6-8が目安。
材料別 ネジ切りパス数目安
| 材料 | 推奨パス数 |
|---|---|
| アルミ | 6-8 |
| 真鍮 | 6-8 |
| 炭素鋼S45C | 10-12 |
| 合金鋼SCM | 12-15 |
| SUS304/316 | 12-18 |
| チタン | 15-20 |
ネジ切りパス数(旋盤)の詳しい解説
旋盤のネジ切りは1回で全ねじ山を切ることは不可能(工具負荷過大で欠損)、複数パスに分けて徐々に深く切り込みます。ピッチ1.5mmねじならISO並目でねじ山高さ0.92mm。SUS316なら15パス、1パス目切込0.24mm(等面積)からスタート、最終パスで0.05mm程度まで細かくして仕上げます。
切込方式は等量切込(全パス同じ切込)と等面積切込(切りくず断面積一定)の2種。等面積は最新CNCの標準で、工具寿命が2-3倍改善します。G76サイクル指令で自動的にこの計算が行われ、CNCオペレータは実質パス数選定だけでOK。
業界・現場での使い方
CNC旋盤ネジ切り
G32/G76指令でのパス数指定。加工プログラム作成に必須。
汎用旋盤
手動送り前の切込計画。ハンドル操作での切込量指示。
多品種少量生産
様々なピッチ・材料への対応。パス表を工程書に添付。
よくある間違い・注意点
- 材料関係なくパス数一定 — アルミなら6パスで済むところをSUS並で15パス→加工時間3倍。
- 等量切込のみで難削材 — SUS・チタンで工具欠損リスク大。等面積切込採用。
- 最終パスで大切込 — 仕上げは0.05mm以下の微切込に。ねじ山面粗度確保。
関連する規格・法規
- JIS B 0205 メートルねじ寸法
- ISO 68 メートルねじ基本山形
※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。
よくある質問(FAQ)
ピッチ1.5mmのねじ山高さは?
1.5×0.6134 = 0.92mm(ISO並目理論)。
SUSでパス数少ないとどうなる?
工具刃先欠損・面粗度悪化。パス数増加が結局早い。
等面積切込のメリットは?
各パスの工具負荷を均一化。寿命2-3倍改善。
G76サイクル指令の使い方は?
X最終外径・Z終端座標・パス数・切込形式を指定するだけ。パス計算は自動。