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モータ三相誘導電動機電工

三相モータ全負荷電流(kW→A)

三相誘導電動機の全負荷電流を出力・電圧・効率・力率から即算出。始動電流・推奨ブレーカ・電線サイズも自動提案。ポンプ・圧縮機・空調機器の電源設計に。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

三相モータ全負荷電流(kW→A)ツール

三相誘導電動機の電流

全負荷電流 I = 出力 / (√3 × V × 効率 × 力率)

始動電流 ≒ 直入6-8倍 / スターデルタ2-3倍 / インバータ1-1.5倍

三相誘導電動機は始動時に定格の6-8倍の突入電流が流れるため、電線サイズは全負荷電流ベース、ブレーカは始動電流も見込んで選定。スターデルタ・インバータ始動で突入電流を1/3以下に抑制可能。

三相200V 誘導電動機 全負荷電流早見

出力kW全負荷電流A推奨ブレーカ
0.753.315A
1.56.515A
2.29.420A
3.715.730A
5.52340A
7.53150A
114575A
1561100A
2290150A
37150225A
55220300A
75300400A

三相モータ全負荷電流(kW→A)の詳しい解説

三相誘導電動機は工場・ビル・農業で最も広く使われる動力機器で、電源設計の要となります。全負荷電流はI=P/(√3×V×効率×力率)で計算。効率は容量で変わり、0.75kW=約80%、5.5kW=85%、15kW=88%、55kW=92%と大型ほど高効率です。力率も0.75-0.85が一般的で、進相コンデンサ内蔵型なら0.9-0.95まで改善します。

電気設計の要注意点は始動電流です。直入始動では定格の6-8倍(数百A〜数千A)の突入電流が瞬時に流れ、電圧降下・他機器停止・ブレーカ動作を引き起こします。11kW超では原則スターデルタ始動(1/3電流)、55kW超ではインバータ(VFD)始動が定番。近年は省エネと始動電流抑制の両効果でインバータが小容量まで普及しています。

電線サイズは全負荷電流の1.25倍、ブレーカは1.5-2倍で選定するのが慣行。ブレーカは始動時の突入電流で誤動作しないよう瞬時引外し要素の設定に注意し、モータ保護用ブレーカ(MMS: Motor Manual Starter)を使うのが確実です。過負荷保護は熱動継電器(サーマルリレー)を別途組み合わせます。

業界・現場での使い方

工場動力設計

コンプレッサー・ポンプ・ファン・生産機械の電源設計。始動方式の選択でエネルギー効率・電源品質を最適化。

ビル設備・空調

エアハンドリングユニット・冷却塔ファン・ポンプの電源。運転時間長いためインバータ制御による省エネ効果大。

農業用揚水ポンプ

井戸ポンプ・スプリンクラー・畜舎換気の電源設計。単相200V vs 三相200V の選択判断。

よくある間違い・注意点

  • 効率・力率を1.0で計算 — 実効率0.85・力率0.85なら電流は35%増。過小電流で電線・ブレーカ不足。
  • 始動電流を無視してブレーカ選定 — 直入始動は定格の6-8倍の突入。標準ブレーカは瞬時要素で誤動作。MMS推奨。
  • 全機器同時始動を想定せず — 複数モータの同時起動で電圧降下重畳。シーケンス起動で分散。

関連する規格・法規

  • 一般用低圧三相かご形誘導電動機。
  • 回転電気機械 定格性能規格(IEC整合)。
  • IE3規格(プレミアム効率電動機)適合が原則。

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

3.7kWモータの全負荷電流は?

約15.7A(200V, 効率88%, 力率0.85)。実務では16A暗記値。5.5kW=23A、7.5kW=31A、11kW=45A、15kW=61Aと覚える。

直入始動とスターデルタ始動の使い分けは?

概ね11kW以上でスターデルタ検討。始動電流1/3、始動トルクも1/3になるため負荷特性で判断。

インバータ始動のメリットは?

突入電流ほぼなし(定格1-1.5倍)、始動トルク可変、省エネ(可変速制御)。ただし高調波発生の対策必要。

モータ用ブレーカの選び方は?

MMS(モータ・マニュアル・スターター)推奨。過電流+瞬時要素+熱動要素を最適化した専用機。

三相200Vと400Vで同じkWだと電線サイズは?

400V化で電流半分。同じ電線サイズなら電圧降下が1/4、電力損失も1/4。大容量では400V化が経済的。