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排水勾配SHASE配管設備

排水勾配 最小値(管径別)

管径別の最小排水勾配とManning式による流速判定、施工勾配のOK/NG判定を即算出。詰まり防止・自浄流速確保に必須の基準値。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

排水勾配 最小値(管径別)ツール

最小勾配の考え方

最小勾配 → 自浄流速 0.6-1.5 m/s を確保する勾配

排水管は勾配が緩すぎると流速が低下し、汚物・固形物が沈積して詰まりの原因になります。SHASE-S 206では管径別に最小勾配を規定し、満流時に自浄流速(汚物を押し流す最低流速)を確保できるようにしています。

Manning式(参考流速)

v = (1/n) × R^(2/3) × i^(1/2)

n: 粗度係数(塩ビ管0.011、鋳鉄管0.013、コンクリート管0.014) / R: 水理半径 / i: 勾配

SHASE-S 206 管径別最小勾配

管径最小勾配10mでの高低差
40-50mm1/50200mm
65-75mm1/75 - 1/100133-100mm
100mm1/100100mm
125mm1/15067mm
150mm1/20050mm
200mm以上1/20050mm

排水勾配 最小値(管径別)の詳しい解説

排水勾配は「詰まらせない」ための最重要パラメータです。SHASE-S 206では管径別に最小勾配を規定していますが、これは満流時に自浄流速0.6-1.5m/sを確保するための値。流速が0.6m/s以下だと沈殿物が堆積し、時間経過で管閉塞に至ります。

実務では細管ほど急勾配が必要です。40-50mmで1/50、100mmで1/100、150mmで1/200、300mmで1/300というスケールで、大口径ほど緩勾配で自浄可能。ただし勾配が急すぎる(1/25以下等)と水だけが先に流れて固形物が残る「逆流現象」が起き、これも詰まりの原因になります。上限は概ね1/25程度が目安。

横引き配管では途中の中間桝を50m以内で設置し、点検・清掃口を確保します。マンションの共用排水立て管は上下方向で重力流下するため横引きより緩勾配でも問題なく、伸頂通気管との組み合わせで設計します。

業界・現場での使い方

新築・リフォーム排水設計

設備設計事務所・水道業者が図面段階で確認。特に地下ピット排水・キッチン床下排水は勾配確保が難しく重点チェック。

浄化槽・下水道接続工事

合併処理浄化槽から下水本管への接続管の勾配計算。宅内排水と屋外接続で異なる基準。

マンション共用排水改修

築30-40年の共用排水立て管・横引管更新時に勾配再確認。既存不足の場合は経路変更や中継ポンプ導入。

よくある間違い・注意点

  • 大口径管も細管と同じ勾配で施工 — 150mm管を1/100で施工すると勾配過剰。水だけ流れて固形物が残る逆流現象で詰まりが増える。
  • 勾配が急すぎるほど良いと誤解 — 1/25以下の急勾配は水と固形物が分離。1/50-1/100が管径50-100mmでの実用最適。
  • 中間桝の設置間隔を守らない — 横引き50m超は中間桝必要。清掃・詰まり対応が不可能になる。

関連する規格・法規

  • 空気調和・衛生工学会規格 給排水衛生設備規準 — 排水勾配の管径別最小値。
  • 公益社団法人日本下水道協会 — 屋外排水設備の勾配基準。
  • 建築物の排水管の技術基準。

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

排水管100mmの最小勾配は?

1/100(水平100mで1m下がる)。SHASE-S 206規定の実用最小値。

勾配が緩すぎるとどうなる?

流速が自浄流速(0.6m/s)未満になり、汚物・固形物が沈積して詰まる。長期的に管閉塞に至る。

勾配が急すぎるとどうなる?

水だけ先に流れて固形物が残る逆流現象。1/25以下の急勾配は避ける。

横引き排水管の中間桝の間隔は?

50m以内が原則。清掃・点検口として必要。マンホール・雨水桝・汚水桝など。

雨水管と汚水管で勾配は違う?

汚水管はSHASE-S 206の最小勾配、雨水管は流量が瞬間的に大きいため下水道排水設備指針で細管ほど急勾配設定。