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配管摩擦損失Hazen-Williams設備

配管摩擦損失(Hazen-Williams式)

Hazen-Williams 式で水道配管の摩擦損失水頭を即計算。ポンプ揚程算定、給水系統設計、系統圧力チェックに。管種別C係数付き。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

配管摩擦損失(Hazen-Williams式)ツール

Hazen-Williams 式

摩擦損失水頭 hf (m) = 10.67 × L × Q^1.85 / (C^1.85 × D^4.87)

L: 配管長(m) / Q: 流量(m³/s) / D: 管内径(m) / C: 流速係数(管種と経年で決まる無次元定数)

Darcy-Weisbach式より簡便で、水道用配管の実用計算で世界的に使われる公式。管種と経年で係数Cを変えるだけで摩擦損失を推定できる。

Hazen-Williams 流速係数C(管種別)

管種C(新品)C(10年)C(20年以上)
ステンレス管150145140
塩ビ管VP130-140130-140130
銅管120110100
鋼管SGP(白管)11010085
鋳鉄管1109580
コンクリート管120110100

配管摩擦損失(Hazen-Williams式)の詳しい解説

配管の摩擦損失はポンプ揚程・給水圧力・系統設計の全てに関わる基礎計算です。Hazen-Williams式は1902年に発表され、水道業界で100年以上使われてきた実用式。Darcy-Weisbach式より粘度を明示的に扱わないぶんシンプルで、常温水道水のような流体では十分な精度を出せます。

C係数は管種と経年で大きく変わります。ステンレス新品150→鋼管新品110→鋼管老朽85と2倍近い差があり、これがそのまま摩擦損失に反映されます。同じ流量・管径・長さでも、老朽鋼管では新品ステンレスの2-3倍の圧力損失が発生。給水系統改修の判断根拠になります。

実務では管の直管損失に加えて継手・弁・エルボの局所損失(相当長換算)を加えて総摩擦損失を求めます。90°エルボ=直管の30倍相当長、仕切弁全開=8倍相当長など。系統全体でこれを積算し、ポンプ揚程要求を確定します。

業界・現場での使い方

給水・給湯設備設計

設備設計事務所・空調設備会社が新築・リフォームでポンプ揚程算定に使う。

スプリンクラー・消火栓設計

消防用配管の圧力損失計算。ヘッド末端の必要圧を確保するための必須計算。

工場プロセス配管

製造プラント・化学プラントで流量・圧力バランスを設計。系統改造・増設時の判断にも。

よくある間違い・注意点

  • 新品C係数のまま老朽配管を計算 — 経年20年の鋼管はC=85-90に低下。新品C=110のまま計算すると2倍近い誤差。
  • 直管損失だけで済ませる — エルボ・T字・弁の局所損失は直管の10-40倍相当長。相当長換算で加算必須。
  • 管内径と管呼び径を混同 — 呼び径50Aの管内径は約52.9mm(SGP)。呼び径そのまま計算するとエラー。

関連する規格・法規

  • 空気調和・衛生工学会規格 給排水衛生設備規準 — Hazen-Williams式を給水設計に採用。
  • 配管用炭素鋼鋼管(SGP) — 管内径寸法規格。
  • スプリンクラー配管の摩擦損失計算基準。

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

Hazen-Williams と Darcy-Weisbach どちらを使う?

常温水道水はHazen-Williamsで十分。高温水・油・空気・ガスはDarcy-Weisbach(粘度考慮)が正確。

C係数はどう決める?

管種と経年で決まる経験値。新品鋼管110、10年経過100、20年以上85が目安。詳細設計時は水道事業体の使用実績値を参照。

局所損失(継手・弁)はどう扱う?

相当長換算(equivalent length)で直管長に加算。90°エルボ=管径の30倍、仕切弁全開=8倍などの表を使う。

管内径と呼び径の違いは?

呼び径50A(SGP)の実内径は約52.9mm。管厚が違う分内径は呼び径と一致しない。JIS G 3452で規格化。

kPaとmH2Oの換算は?

1 m水頭 = 9.807 kPa ≒ 10 kPa ≒ 0.1 bar ≒ 100 mbar。実務では「1m≒10kPa」で簡易換算。