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化学分子量モル質量現場実務

分子量 計算ツール|化学式から原子量を合計して即算出・80元素対応・括弧ネスト対応

化学式(H2O・C6H12O6・Ca(OH)2・Fe2(SO4)3・KAl(SO4)2·12H2O など)を入力すると、原子量からモル質量(g/mol)を即時計算。IUPAC/日本化学会「化学便覧」原子量表(2023)に基づく80元素対応、括弧・添字・水和物のネスト構造にも対応します。薬剤調製・試薬秤量・食品分析・水質検査・肥料設計・薬剤師国家試験・危険物取扱・大学入試化学の実務と学習で必要になる分子量(式量)を、原子ごとの寄与内訳まで表示して透明性を担保します。

最終更新:2026-07-26/監修:計算ツールズ編集部

分子量 計算機

小文字でもOK。括弧()と数字の組合せに対応。例: NaCl, KMnO4, Fe2(SO4)3

分子量の定義と計算式

分子量とは、分子・イオン式・式量を構成するすべての原子の原子量を合計した値で、単位はg/mol(グラム毎モル、モル質量とも呼ぶ)。SI単位では kg/mol ですが、化学の実務ではほぼすべての場面で g/mol が使われます。

分子量 M = Σ(原子量 Ai × その元素の個数 ni

原子量は、炭素12(¹²C)を12ちょうどとした相対値で、天然存在比を考慮した平均値です。IUPAC(国際純正・応用化学連合)が2年ごとに標準原子量を改訂しており、日本化学会「化学便覧」でも最新値が採用されています。当ツールは2023年版原子量表に基づいて計算しています。

計算例

  • H₂O:H(1.008)×2+O(15.999) = 18.015 g/mol
  • NaCl:Na(22.99)+Cl(35.45) = 58.44 g/mol
  • Ca(OH)₂:Ca(40.08)+[O(16.00)+H(1.008)]×2 = 74.09 g/mol
  • C₆H₁₂O₆(グルコース):C(12.01)×6+H(1.008)×12+O(16.00)×6 = 180.16 g/mol
  • H₂SO₄(硫酸):H(1.008)×2+S(32.06)+O(16.00)×4 = 98.08 g/mol
  • KAl(SO₄)₂·12H₂O(ミョウバン):K+Al+S×2+O×20+H×24 = 474.39 g/mol

計算機の使い方(記法ルール)

本ツールは化学式の一般的な記法を柔軟に解釈します。以下のパターンをサポート。

  • 元素記号:大文字始まり(H, He, Cl, Na 等)。ツールは小文字入力も自動で正規化。
  • 添字(数字):元素記号の直後に数字を続ける。例: H2O, CO2, Fe2O3
  • 括弧():グループ化と繰り返しを表現。例: Ca(OH)2, Fe2(SO4)3, Al(NO3)3
  • 入れ子括弧:多層のネスト対応。例: K3[Fe(CN)6](角括弧は括弧扱い)
  • 水和物:中黒(·)またはドット(.)で結合。例: CuSO4·5H2O, KAl(SO4)2·12H2O

入力後リアルタイムで分子量と各元素の寄与量を表示します。エラー時は「不明な元素」または「エラー」を返します。

主要元素の原子量早見表(IUPAC 2023)

薬学・化学・分析で頻用する30元素の標準原子量です。IUPACが2023年に公表した「Atomic Weights of the Elements 2021」および日本化学会「化学便覧改訂6版」の値に基づきます。

元素名記号原子番号原子量電子配置(価電子)
水素H11.0081s¹
ヘリウムHe24.0031s²
リチウムLi36.941[He]2s¹
ホウ素B510.81[He]2s²2p¹
炭素C612.011[He]2s²2p²
窒素N714.007[He]2s²2p³
酸素O815.999[He]2s²2p⁴
フッ素F918.998[He]2s²2p⁵
ナトリウムNa1122.990[Ne]3s¹
マグネシウムMg1224.305[Ne]3s²
アルミニウムAl1326.982[Ne]3s²3p¹
ケイ素Si1428.086[Ne]3s²3p²
リンP1530.974[Ne]3s²3p³
硫黄S1632.06[Ne]3s²3p⁴
塩素Cl1735.45[Ne]3s²3p⁵
カリウムK1939.098[Ar]4s¹
カルシウムCa2040.078[Ar]4s²
チタンTi2247.867[Ar]3d²4s²
クロムCr2451.996[Ar]3d⁵4s¹
マンガンMn2554.938[Ar]3d⁵4s²
Fe2655.845[Ar]3d⁶4s²
ニッケルNi2858.693[Ar]3d⁸4s²
Cu2963.546[Ar]3d¹⁰4s¹
亜鉛Zn3065.38[Ar]3d¹⁰4s²
臭素Br3579.904[Ar]3d¹⁰4s²4p⁵
Ag47107.868[Kr]4d¹⁰5s¹
ヨウ素I53126.904[Kr]4d¹⁰5s²5p⁵
Au79196.967[Xe]4f¹⁴5d¹⁰6s¹
水銀Hg80200.59[Xe]4f¹⁴5d¹⁰6s²
Pb82207.2[Xe]4f¹⁴5d¹⁰6s²6p²

よく使う化合物の分子量50例

実験・調製・国家試験・工業現場で頻出する化合物のモル質量。1molの秤量目安、水和物込みの真の質量差にも注意。

化合物化学式分子量 (g/mol)用途・備考
H₂O18.02あらゆる分野の基準
二酸化炭素CO₂44.01温室効果ガス・炭酸飲料
酸素O₂32.00気体分子量計算の基準
窒素N₂28.01大気の78%
アンモニアNH₃17.03肥料原料・冷媒
メタンCH₄16.04都市ガス主成分
エタノールC₂H₅OH46.07消毒液・アルコール飲料
メタノールCH₃OH32.04燃料電池・化学原料
酢酸CH₃COOH60.05食酢・弱酸標準
グルコースC₆H₁₂O₆180.16血糖・輸液
スクロース(ショ糖)C₁₂H₂₂O₁₁342.30砂糖の主成分
アスピリンC₉H₈O₄180.16解熱鎮痛薬
カフェインC₈H₁₀N₄O₂194.19コーヒー・栄養ドリンク
塩化ナトリウムNaCl58.44食塩・生理食塩水
塩化カリウムKCl74.55肥料・輸液
塩化カルシウムCaCl₂110.98凍結防止・乾燥剤
塩化マグネシウムMgCl₂95.21豆腐凝固剤・にがり
水酸化ナトリウムNaOH40.00強塩基標準・石鹸原料
水酸化カリウムKOH56.11アルカリ電池
水酸化カルシウムCa(OH)₂74.09石灰・pH調整
塩酸HCl36.46強酸・洗浄剤
硫酸H₂SO₄98.08強酸・バッテリー
硝酸HNO₃63.01金属エッチング
過塩素酸HClO₄100.46超強酸・分析試薬
炭酸ナトリウムNa₂CO₃105.99ソーダ灰・洗剤
炭酸水素ナトリウムNaHCO₃84.01重曹・胃薬
炭酸カルシウムCaCO₃100.09石灰石・貝殻
硫酸銅(II)五水和物CuSO₄·5H₂O249.68試薬・水質検査
硫酸鉄(II)七水和物FeSO₄·7H₂O278.02鉄剤・還元剤
硫酸亜鉛七水和物ZnSO₄·7H₂O287.55亜鉛サプリ・農薬
硫酸マグネシウム七水和物MgSO₄·7H₂O246.47エプソムソルト・下剤
硫酸アンモニウム(NH₄)₂SO₄132.14硫安肥料
硝酸カリウムKNO₃101.10硝安肥料・火薬
過マンガン酸カリウムKMnO₄158.03酸化滴定標準
ミョウバンKAl(SO₄)₂·12H₂O474.39食品添加物・浄水
酸化鉄(III)Fe₂O₃159.69ベンガラ・鉄鉱石
四酸化三鉄Fe₃O₄231.53マグネタイト・磁石
酸化アルミニウムAl₂O₃101.96アルミナ・研磨剤
二酸化ケイ素SiO₂60.08石英・シリカゲル
硫化水素H₂S34.08火山性ガス・悪臭
過酸化水素H₂O₂34.01オキシドール・漂白
次亜塩素酸ナトリウムNaClO74.44ハイター・消毒液
クエン酸C₆H₈O₇192.12食品添加物・キレート
グルタミン酸ナトリウムC₅H₈NO₄Na169.11うま味調味料
アセトンC₃H₆O58.08溶剤・除光液
ベンゼンC₆H₆78.11芳香族基準・工業原料
トルエンC₇H₈92.14塗料溶剤・PET原料
フェノールC₆H₅OH94.11樹脂原料・消毒
尿素CO(NH₂)₂60.06肥料・化粧品保湿
アセチルサリチル酸C₉H₈O₄180.16バイエル・アスピリン

薬学・医薬品での分子量

薬学分野では分子量が薬物動態や剤形設計に直結します。分子量500以下の低分子医薬品は経口吸収されやすく(リピンスキーの「Rule of 5」)、分子量1000超の高分子(バイオ医薬品)は注射投与が中心。日本薬局方(第18改正)では、原薬・製剤の分子量表記が公定書として義務化されています。

医薬品分子量 (g/mol)投与経路・分類
アスピリン180.16経口・解熱鎮痛
アセトアミノフェン151.16経口・解熱鎮痛
イブプロフェン206.28経口・NSAIDs
ロキソプロフェン246.30経口・NSAIDs
カフェイン194.19経口・中枢刺激
アモキシシリン365.40経口・β-ラクタム系抗菌薬
アドレナリン183.20注射・アナフィラキシー
ペニシリンG334.39注射・β-ラクタム系
インスリン(ヒト)5807.57皮下注射・高分子
抗体医薬(IgG)約150000点滴静注・バイオ製剤

食品・栄養成分の分子量

食品分析・栄養計算では、ビタミン・アミノ酸・脂肪酸の分子量が用量換算のキー。厚生労働省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」および「日本人の食事摂取基準」の推奨量算定でも分子量が基礎になっています。

成分化学式分子量 (g/mol)
ビタミンC(アスコルビン酸)C₆H₈O₆176.12
ビタミンB₁(チアミン)C₁₂H₁₇N₄OS⁺265.35
ビタミンB₂(リボフラビン)C₁₇H₂₀N₄O₆376.36
ビタミンD₃C₂₇H₄₄O384.64
ビタミンE(α-トコフェロール)C₂₉H₅₀O₂430.71
グルタミン酸C₅H₉NO₄147.13
リシンC₆H₁₄N₂O₂146.19
トリプトファンC₁₁H₁₂N₂O₂204.23
オレイン酸C₁₈H₃₄O₂282.47
DHA(ドコサヘキサエン酸)C₂₂H₃₂O₂328.49

分子量・式量・モル質量の違い

「分子量」「式量」「モル質量」は日常語では同じように使われますが、学術的には区別があります。

用語対象単位
分子量共有結合分子(H₂O, CO₂)無次元(相対値)H₂O = 18.02
式量イオン結晶(NaCl, CaCO₃)無次元(相対値)NaCl = 58.44
モル質量物質1molあたりの質量g/molH₂O = 18.02 g/mol
原子量単一元素の相対質量無次元(¹²C=12基準)C = 12.01
分子質量1分子あたりの絶対質量Da(ダルトン)H₂O = 18.02 Da

実務では「分子量 = 式量 = モル質量の数値部分」として同義に扱われます。国際単位系(SI)では2019年改訂でモル(mol)がアボガドロ定数(6.02214076×10²³)で定義され、分子量とモル質量の関係が厳密化されました。

実務での応用シーン

試薬調製・分析化学

0.1 mol/L NaOH水溶液を1L作る場合、NaOH(40.00 g/mol)を4.00 g秤量して水に溶かし正確に1Lに定容。中和滴定・pH標準液・電位差滴定などJIS K 8001準拠の試薬調製で分子量計算は必須です。

医薬品・製剤開発

薬物のモル濃度⇔重量濃度換算、原薬・添加剤の秤量、輸液調製、活性成分含量計算。日本薬局方(JP18)や USP/EP に基づく製剤開発では、分子量表と純度計算が処方設計の基礎となります。

食品加工・栄養設計

ビタミン強化食品、機能性表示食品、特定保健用食品(トクホ)の成分表示。厚生労働省「栄養表示基準」の1食あたり摂取量算定で、mg⇔μmol換算に分子量を使用。糖度・塩分計算にも派生。

肥料・農業資材

硫安((NH₄)₂SO₄:132.14)、尿素(CO(NH₂)₂:60.06)、リン酸カルシウム、塩化カリウムなど肥料の窒素含量(N%)換算に分子量計算は必須。JAS/肥料取締法の品質保証でも管理項目。

水質検査・環境分析

硬度(CaCO₃換算 mg/L)、COD(酸素換算)、BOD、窒素・リン濃度(mg/L)の計算で分子量を活用。上水試験方法(日本水道協会)・下水試験方法・環境省告示測定法の基本前提。

受験化学・薬剤師国家試験

大学入試共通テスト・薬剤師国家試験・危険物取扱者・毒物劇物取扱責任者などで頻出。無機・有機・生化学の全領域で分子量計算スキルが土台となり、モル計算・気体計算・熱化学の全て前提知識です。

よくある間違い・注意点

  • 水和物を無水物と間違える — 硫酸銅CuSO₄(159.61)と硫酸銅五水和物CuSO₄·5H₂O(249.68)は分子量が90近く違います。試薬瓶ラベルの「·nH₂O」を必ず確認し、無水換算か含水換算かで秤量値を選び分けてください。
  • 大文字小文字の書き間違い — Co(コバルト 58.93)とCO(一酸化炭素 28.01)、Hg(水銀)とHG(存在しない)など、記号の大小で全く別物になります。ツール入力は自動正規化しますが、公式書類では正確に。
  • 括弧の付け忘れ — Ca(OH)₂を CaOH2 と書くと、Ca+O+H+2ではなく Ca+O+H2 (無意味) と解釈される場合あり。多価イオンの繰り返しは必ず括弧で括ってください。
  • 原子量の古い値を使用 — 一部書籍・古いテキストでは、S=32.07やCl=35.5など旧値を掲載しています。IUPACは2〜4年ごとに改訂しており、最新は2023年発表値。厳密な計算では最新版参照が原則。
  • 単位混同(g/molとkg/mol) — SI単位ではkg/molが正式ですが、化学の教科書・便覧はすべてg/mol。海外文献や物理化学論文で kg/mol 表記の場合、1000で割る必要があります。
  • 陽イオン・陰イオンの電子質量無視 — 質量分析(MS)などの精密測定を除き、通常は電子質量(0.000549 amu)を含めず、原子量そのままで計算します。0.01%精度以上を求める場合のみ考慮。
  • 同位体の存在比を考慮せず単一質量で計算 — 原子量は「天然存在比を考慮した平均値」。ある同位体の質量(¹²C=12, ¹³C=13.003)を使うのは同位体標識実験など特殊用途のみ。

関連する規格・学会基準

  • IUPAC 標準原子量2023 ― 国際純正・応用化学連合が2〜4年ごとに改訂する原子量の国際基準。安定同位体を持たない元素は代表同位体の質量数を採用。
  • 日本化学会「化学便覧 基礎編 改訂6版」 ― 日本国内で最も権威ある化学データ集。原子量・物性値・熱化学データを網羅。
  • 日本薬局方 第18改正(JP18) ― 医薬品の品質・純度・分子量表記の公定基準。厚生労働省が5年ごとに改訂。
  • JIS K 0050 ― 化学分析方法通則。試薬の秤量・調製・純度計算の標準手順を規定。
  • JIS K 8001 ― 試薬試験方法通則。試薬濃度・調製法・保存法の規格。
  • ISO/IEC 17025 ― 試験所・校正機関の能力に関する一般要求事項。分子量計算のトレーサビリティも規定範囲。
  • 肥料取締法(農林水産省) ― 肥料の主成分表示(N-P-K)は分子量に基づく含量計算が根拠。
  • 食品表示法/健康増進法 ― 栄養成分表示の算定でビタミン・ミネラルの分子量換算を使用。

参考文献・公的資料

より正確な原子量データ・分子量表・化学式のIUPAC命名法を確認したい場合は、以下の公的機関・学会の資料を参照してください。

※本ページの計算結果および原子量データは概算値です。医薬品製造・臨床試験・法定分析・公的報告に用いる場合は、上記IUPACの最新原子量、日本薬局方(JP18)、および認証標準物質(CRM)による校正済み測定器での実測結果を優先してください。特に劇物・毒物・危険物・医薬品原薬の秤量では、有資格者(薬剤師・毒物劇物取扱責任者・危険物取扱者)の判断を仰いでください。

よくある質問(FAQ)

分子量と式量、モル質量の違いは?

分子量は共有結合分子(H₂O, CO₂)の相対質量、式量はイオン結晶(NaCl, CaCO₃)の最小単位の相対質量、モル質量は1molあたりの質量(g/mol)。数値は同一で、実務ではほぼ同義。厳密に区別するのは大学レベル以上の学術文脈のみです。

原子量の数値はどこから来ている?

IUPAC(国際純正・応用化学連合)が2〜4年ごとに改訂する「Standard Atomic Weights」が国際基準。炭素12(¹²C)を12ちょうどとし、天然存在比を考慮した相対値。日本化学会「化学便覧」も同基準を採用しています。

水和物(結晶水)を含む化合物の分子量は?

硫酸銅五水和物CuSO₄·5H₂Oなら、CuSO₄(159.61)+5×H₂O(18.02×5=90.10)=249.71 g/mol。中点(·)またはドット(.)で結合されるH₂Oは通常の分子として合計に加えます。当ツールも自動対応。

分子量から質量を計算するには?

質量(g) = モル数(mol) × 分子量(g/mol)。例:NaCl 0.1molは 0.1×58.44 = 5.844g。逆に質量→モルなら、5.844g ÷ 58.44 = 0.1 mol。詳細はモル計算ツールを参照。

陽イオン・陰イオンの分子量計算はどうする?

通常の化学計算では、電子の質量(0.000549 amu)を無視して原子量そのままで計算。例:Na⁺=22.99、Cl⁻=35.45。質量分析(MS)などの精密測定でのみ電子質量補正が必要です。

大文字と小文字の区別は必須?

厳密には必須です。Co(コバルト 58.93)とCO(炭素+酸素 28.01)、Hg(水銀)とhg(存在しない)。当ツールは小文字入力を自動で大文字化して解釈しますが、Ca(カルシウム)を「ca」と書くとc(不明)+a(不明)ではなくCaと認識する仕様です。学術・公式書類では正しい大小で記述してください。

括弧やネストはどこまで対応?

丸括弧()と角括弧[]の複数階層に対応。例: K₃[Fe(CN)₆](フェリシアン化カリウム)=329.24、[Cu(NH₃)₄]SO₄=245.79 も正しく計算。中点(·)による水和物表記もサポートしています。

分子量が同じでも物質が違うのはなぜ?

異性体(構造式が違う同じ分子式)や、偶然分子量が近い異なる化合物が存在します。例:アスピリン(C₉H₈O₄)とグルコース(C₆H₁₂O₆)はどちらも180.16ですが全く異なる物質。分子量は分子を一意に特定しません。

ポリマー(高分子)の分子量はどう扱う?

ポリマーは繰り返し単位×重合度で計算します。例:ポリエチレン(-CH₂-CH₂-)ₙなら28.05×n。実際には重合度に分布があるため、数平均分子量(Mn)や重量平均分子量(Mw)といった統計量で扱います。ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)で測定。

分子量とダルトン(Da)の関係は?

1 Da = 1 u = 1/12 × ¹²C原子1個の質量 ≈ 1.66×10⁻²⁴ g。分子量18.02の水は、1分子の質量が18.02 Daです。生化学・タンパク質分野ではkDa(1000 Da)がよく使われます。数値は分子量と同じ。

気体の分子量が空気(28.97)より重いか軽いかで何が違う?

比重が空気より重い気体(プロパン44、CO₂ 44)は床に滞留し窒息・爆発リスク。軽い気体(H₂ 2、He 4、メタン16)は上昇し天井付近に溜まる。ガス漏れ検知器・換気設計・危険物貯蔵で必ず考慮されます。

タンパク質・DNAの分子量計算は?

タンパク質は構成アミノ酸の残基モル質量(平均110 g/mol)×アミノ酸数で概算。DNAは塩基対数×650 g/mol(bp)で近似。厳密にはUniProt・NCBIなどの配列データベースで計算するのが標準です。