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オフィス賃料経営管理総務

オフィス賃料 計算ツール|坪単価・1人あたり面積・人件費比率で最適規模判定

オフィス賃料を、エリア坪単価・社員数・1人あたり面積・共益費から瞬時に試算。都心3区・都心5区・23区・地方政令市・地方の相場に対応し、年額・1人あたり・人件費比率まで自動算定。移転検討・増床/減床判断・IR資料作成・スタートアップ資金計画で必要なオフィスコストの一次スクリーニングを行えます。三幸エステート・三鬼商事など大手仲介レポートに基づく相場感を反映しています。

最終更新:2026-08-05/監修:計算ツールズ編集部

オフィス賃料 計算機

標準6㎡・ゆとり10㎡

計算式と単位系

基本式

必要面積(坪)= 社員数 × 1人あたり面積(㎡) ÷ 3.3058

月賃料 = 必要面積(坪)×(坪単価 + 共益費)

オフィス賃料は「坪単価×面積」が基本構造です。1坪=3.3058㎡(正確には3.30578512㎡)で、業界慣行として賃料は「坪」単位、実用面積は「㎡」単位で扱います。共益費(管理費)は坪単価の8〜15%が一般的で、都心オールグレードAビルでは坪3,000〜5,000円が標準的です。

年間コストへの展開

年間賃料 = 月賃料 × 12

1人あたり月額 = 月賃料 ÷ 社員数

投資判断・IR資料では月額ではなく年間コストで管理するのが標準。1人あたり月額は同業他社・自社推移との比較指標で、都心オフィスでは月5〜10万円が相場感です。

人件費比率

人件費比率 = 年間賃料 ÷ 年間人件費 × 100%

年間人件費は「平均年収 × 社員数 × 社会保険料率(約1.18)」で概算します。オフィス賃料が人件費の5〜10%であれば健全水準、15%を超えると割高感、20%以上は再考の余地ありとされます。

エリア別坪単価の相場(2026年時点)

三幸エステート・三鬼商事・CBRE等の大手仲介会社によるオフィスマーケットレポートを参考に、日本主要エリアの坪単価目安を整理します。実際の物件募集賃料は築年数・グレード・階数・眺望・空室率で±30%程度の変動があります。

エリア坪単価/月特徴
丸の内・大手町・有楽町40,000〜60,000円都心3区最高グレード、外資金融・大手法人
虎ノ門・六本木・赤坂35,000〜50,000円再開発ハイグレード、外資・スタートアップ
渋谷・恵比寿30,000〜45,000円IT・スタートアップ集積
新宿・池袋22,000〜32,000円大型ターミナル、上場企業本社
品川・目黒25,000〜35,000円新幹線アクセス、外資
神田・秋葉原・水道橋18,000〜25,000円中堅企業、都心アクセス良好
23区(外周)13,000〜18,000円中小企業、士業事務所
横浜(みなとみらい)16,000〜24,000円神奈川県内主要ビジネスエリア
大阪(梅田・淀屋橋)18,000〜28,000円関西主要ビジネスエリア
名古屋(栄・伏見)14,000〜22,000円中部主要ビジネスエリア
福岡(天神・博多)13,000〜20,000円九州最大ビジネスエリア
札幌(大通・北大通)11,000〜16,000円北海道主要ビジネスエリア
仙台(青葉区中心部)10,000〜15,000円東北主要ビジネスエリア
その他地方主要都市8,000〜13,000円県庁所在地クラス
地方郊外・ロードサイド3,000〜8,000円倉庫兼オフィス・工業団地

三幸エステート「オフィスマーケット月報」および三鬼商事「オフィスビル空室率」の直近データが最も参照される一次情報です。

Aクラス・Bクラスビルの区分

同じエリアでもビルグレードによって坪単価は大きく変わります。業界慣行ではAクラスビルを「延床1万坪以上・築15年以内・都心一等地」、Bクラスビルを中規模ビルと位置づけます。同一エリアでもBクラスはAクラスの6〜7割の坪単価が目安で、例えば大手町・丸の内ならAクラス40,000〜70,000円に対しBクラスは25,000〜40,000円という開きがあります。さらに同じビル内でも階数・向き・区画形状で20〜30%の差が出ます。

1人あたり面積の目安

オフィスレイアウトの分野では、社員1人あたりの必要面積を用途別に分類する慣行があります。厚生労働省「事務所衛生基準規則」でも執務スペースの最低基準が定められています。

ワークスタイル1人あたり使途
コールセンター密集型3〜4㎡ヘッドセット業務、シフト2交代
省スペース標準5〜6㎡デスク+通路のみ、スタートアップ
標準オフィス7〜8㎡デスク+会議室+書庫、中小企業
ゆとり標準9〜10㎡執務+応接+役員室、上場企業
クリエイティブ・ABW11〜14㎡集中/コラボ/リフレッシュ区画
エグゼクティブ・弁護士15㎡以上個室+書棚+応接
ラボ・研究所15〜25㎡実験机+設備

ハイブリッド出社(週2〜3日出社)の場合、実出社率で必要面積を割り引きます。例えば実出社率60%なら、標準6㎡×社員数×0.6〜0.8で計算するのが実務的です。厚生労働省の事務所衛生基準規則第2条では、労働者1人あたり気積10m³(=床面積約2〜3㎡)以上が最低基準ですが、これはあくまで法令下限で、実用的な執務環境としては6〜8㎡が推奨されます。

初期費用の全体像

月額賃料は表面コストで、実際に契約するには以下の初期費用が必要になります。

項目相場備考
敷金・保証金賃料の6〜12ヶ月都心大型ビルは10〜12ヶ月が標準
礼金賃料の1〜2ヶ月都心ハイグレードは無しの物件も
仲介手数料賃料の1ヶ月+税宅建業法の上限
火災保険年間2〜5万円物件規模で変動
内装・什器坪10〜30万円スケルトンからの造作
OA機器・LAN工事坪5〜15万円PC・複合機・電話・ネット
移転作業(引越)坪3〜8万円什器解体・輸送・設置
原状回復(退去時)坪5〜15万円スケルトン戻し費用

例えば30坪(社員16〜18名)で坪25,000円のオフィスに移転する場合、初期費用は敷金だけで75万円×10ヶ月=750万円、内装込みで1,500〜2,500万円規模になるのが一般的です。原状回復費用は退去時にまとめて発生するため、賃料の6ヶ月分程度を積立想定しておくのが健全な財務運営です。

人件費比率と適正水準

オフィス賃料の適正水準を判断する指標として、売上高比率人件費比率の2つが主要です。業種・成長ステージで基準値が異なります。

業種売上比人件費比
製造業1〜2%3〜5%
卸売・小売0.5〜1.5%4〜7%
IT・ソフトウェア1〜3%5〜10%
広告・メディア2〜4%7〜12%
コンサル・専門サービス2〜5%5〜10%
士業(法律・会計)3〜7%8〜15%
スタートアップ(成長期)3〜8%10〜20%

人件費比率10%を超えると、フリーアドレス化・在宅併用・サテライトオフィス活用による「固定費削減」がCFOアジェンダに上がります。逆に3%未満は「採用競争力低下」(設備劣化で応募者に忌避される)リスクがあり、平均水準への引き上げも検討課題になります。

敷金・保証金の実務

事業用オフィスの敷金・保証金は、住宅用と比べ桁違いに高額です。都心大型ビルで賃料10〜12ヶ月分が標準的で、30坪×坪25,000円のオフィスなら敷金だけで750〜900万円の初期資金が必要になります。

敷金と保証金の違い

敷金は民法上の担保金で、退去時に原状回復費用等を差し引いて返還されます。保証金は主に商業ビルで使われる呼称ですが、実務上は敷金とほぼ同義。両者とも「返還される前提」の金銭で、契約書での償却率・返還条件の記載を必ず確認しましょう。

償却条項(差し引き)

契約書に「保証金のうち◯ヶ月分を償却」と記載される場合、その部分は退去時にも返還されません(実質的な礼金)。都心大型ビルで賃料2〜3ヶ月分の償却が一般的です。無償却契約は交渉次第で獲得できるケースもあります。

敷金の返還請求

退去時に敷金返還額をめぐるトラブルが多発。原状回復費用の見積書の内容確認、相場との照合、必要なら弁護士・宅建士に相談。事業用オフィスは消費者契約法の適用外ですが、暴利行為的な条項は無効になる判例あり。

経営判断での使い方

移転検討・増床/減床判断

採用計画と連動して、6〜12ヶ月後の想定社員数×1人あたり面積で新オフィス規模を試算。現契約と新契約の差額×契約期間で、初期費用(敷金・内装・移転)を回収できるか、投資判断に用います。CFOアジェンダで最も頻用される計算です。

スタートアップ資金計画

シード〜アーリーステージでは、賃料が固定費の30〜50%を占めることもあります。シリーズA調達前後で「賃料は月商の1〜3%以内」を目安に、バーンレート延命のためのオフィスサイズを試算します。共益費・什器リースまで含めた総額で経営会議に提出します。

ハイブリッドワーク移行の再計算

週2〜3日出社に切り替える場合、実出社率×社員数で有効面積を再計算。標準6㎡×社員数×0.5〜0.7で新規模を算定し、余剰面積の解約orサブリースで固定費削減余地を提示します。多くの大手企業が2022年以降、30〜40%の面積圧縮を実行しています。

IR資料・事業計画のインプット

上場企業では有価証券報告書・決算短信で「1株当たり固定費」や「販管費率」の推移が投資家に見られます。中期経営計画で「人件費比率○%以内」「賃料比率○%以下」等をKPI化する例も多く、その根拠として本計算を活用します。

採用計画とのアライメント

HR部門の3年採用計画(例:現状20名→3年後60名)に対し、席数不足の発生タイミングを試算。1年ごとの必要面積を算定し、契約更新のタイミングで増床交渉・移転を計画します。フリーアドレスや2席交代でも、6㎡×0.5〜0.7の最低確保が現実的です。

地方拠点・BCP対応

本社機能の一部を地方に分散するBCP対応では、都心の1/2〜1/4の坪単価で拠点を確保できます。例えば福岡・仙台にサテライト拠点を置き、災害時の業務継続と採用対策を両立させます。年間賃料の削減効果が採用単価アップを上回るかで判断します。

共益費・付帯費用の実務

共益費(管理費)の相場

共益費は賃料の10〜25%が一般的です。大手ビル・都心ハイクラスほど比率が高く、地方・中小ビルは低めになります。24時間セキュリティ・コンシェルジュ・共用ラウンジ等の付加サービスがあるビルでは25%を超えることもあります。

時間外空調料

平日9〜18時等の定時外に空調を使用する際、別途課金される費用です。坪あたり時間単価で10〜30円が相場。休日・深夜の利用が多いスタートアップ・IT企業では年間数十万円の追加コストになります。契約時に必ず確認してください。

その他の付帯費用

電気料金

ビル一括受電で従量課金、または電力会社と直接契約します。専有部の電気代は月額数万〜数十万円/フロアが目安です。

電話・通信

光回線・専用線の初期工事費が20〜50万円、月額利用料は5〜30万円/回線が目安です。

火災保険

年額数万円から。契約締結の条件になっているケースが多くあります。

ゴミ処理費

事業系一般廃棄物は自己処理義務があります。月額5,000円〜数万円が目安です。

駐車場代

都心Aクラスビルは1台あたり月4〜10万円。地方でも1〜3万円かかります。

看板・ネームプレート

エントランスの社名掲示は年額数万円から。デザインはビルの規定に従う必要があります。

フリーレントと原状回復の実務

フリーレント(賃料無料期間)

入居後の数ヶ月間、賃料を無料とする販売促進策です。2〜6ヶ月のフリーレントが相場。空室率が高い時期は、ビルオーナーが表面賃料を維持したままフリーレントで実質値下げする慣行があります。契約年数(通常2年)に対する実質割引率は「フリーレント月数÷契約月数」で計算でき、6ヶ月フリーレント÷24ヶ月=25%割引となります。

原状回復義務

オフィスの退去時は「契約時の状態」に戻す義務があります。個人住居と異なり「通常損耗」も借主負担となり、スケルトン返しが基本です。坪あたり5〜15万円の原状回復費が発生し、敷金から控除されます。

原状回復費の内訳目安

項目坪単価備考
クロス張替え1〜2万円/坪壁面積・グレードで変動
床カーペット・タイル張替え1.5〜3万円/坪タイルカーペットが多い
天井・照明の原状復帰1〜2万円/坪
パーテーション撤去実費造作物の規模による
ハウスクリーニング0.3〜1万円/坪
合計目安5〜15万円/坪設計・工事内容で幅がある

よくある間違い・注意点

  • 共益費・保証金を賃料に含めずに計算 — 表示賃料だけで比較すると、共益費(10〜15%)と保証金(10ヶ月分)の差で、実質総コストは数千万円ズレます。募集条件を「賃料+共益費+保証金」で一括比較しましょう。
  • 坪と㎡の換算ミス — 1坪=3.3058㎡です。「30坪=約100㎡」と暗算するのが実務。海外資料(ft²)は1㎡=10.76ft²で換算します。契約書の面積は「壁芯」か「内法(うちのり)」かで実用面積が変わる点にも注意。
  • 原状回復費用の見落とし — 退去時に坪5〜15万円の原状回復費用が発生。契約期間中の支払い賃料の総額に加算して、真のオフィスコストを算出しましょう。国土交通省「原状回復ガイドライン」は住宅用で、事業用オフィスは基本的にスケルトン戻しが原則です。
  • 採用計画とのミスマッチ — 現在の社員数だけで面積を確保すると、1〜2年で席不足になり再移転コストが発生します。3年後の想定社員数×1人あたり面積の80%程度で契約するのが折衷案です。
  • 賃料交渉の余地を考慮しない — 都心の空室率が5%を超えるフェーズでは、坪単価の10〜20%引き・フリーレント3〜6ヶ月・敷金減額など、交渉余地が大きくなります。仲介経由で市況を確認しましょう。
  • ハイブリッドで席数計算をしない — 週2〜3日出社なら実出社率50〜70%で面積算定できます。固定席前提の計算では過大になります。フリーアドレスと組み合わせて、面積を30〜40%削減できます。
  • 更新料・賃料改定条項の確認漏れ — 事業用オフィスは2年ごとの更新料(賃料1ヶ月)・3〜5年ごとの賃料改定条項(CPI連動または坂上げ)が含まれることが多く、契約時にトータルコストで想定しましょう。
  • 火災保険・企業総合保険の見落とし — 賃貸オフィスでも、テナント側で火災保険(家財・什器・営業補償)加入が契約条件になることが多い。年間2〜10万円の追加コストが発生します。
  • 通信インフラの初期費用 — 光回線・専用線・電話工事で20〜100万円の初期費用が別途発生。特に大企業向けの専用線契約は月額も高く、通信費として別途予算化が必要です。
  • 什器・OA機器の減価償却 — 内装造作・什器は10〜15年、OA機器は3〜5年で減価償却。移転時の除却損(未償却分の一括損失)が財務諸表に影響することを、経理と事前確認しましょう。

関連する法令・規格

  • 事務所衛生基準規則(厚生労働省令) ― 労働安全衛生法に基づく事務所の衛生基準。労働者1人当たり気積10m³以上(第2条)、換気・照明・気温・給水等の詳細規定。
  • 建築基準法 ― オフィスビルの用途区分(事務所)、容積率・耐震基準・非常用進入口。定期報告制度により、建物所有者は3年ごとに特定行政庁へ報告義務。
  • 消防法 ― オフィスの防火管理者選任義務(収容人員50人以上)、避難経路・防火扉・スプリンクラー等の設置基準。用途変更届出も必要。
  • 宅地建物取引業法 ― 事業用オフィスの仲介手数料上限(賃料1ヶ月+税)。重要事項説明書の交付義務、宅建士による説明義務。
  • 借地借家法 ― 事業用テナントの契約更新・解約・敷金返還等の民事ルール。定期建物賃貸借は中途解約制限あり。
  • 個人情報保護法 ― オフィス内の入退室記録・監視カメラ映像等が個人情報として管理対象。プライバシーポリシー整備が必要。
  • 労働契約法 ― 就業場所の一方的変更は労働条件変更にあたる。オフィス移転時の通勤補償・引越費用のルール整備。
  • 都市計画法(用途地域) ― オフィス設置可能エリアの制限。工業専用地域では原則不可。

参考文献・公的資料

より正確なオフィスマーケットデータや詳細な法令解釈は、以下の公的機関・業界団体・大手仲介の資料を参照してください。

※本ページの試算結果および相場情報は概算値です。実際の物件募集賃料・条件は物件個別に大きく変動します。契約前には必ず複数の仲介会社見積り、宅建業法に基づく重要事項説明を受けた上で、税理士・弁護士・宅建士など有資格者の助言のもと最終判断してください。原状回復・敷金返還等をめぐる係争は、賃貸借契約書の条項が優先します。

よくある質問(FAQ)

1坪は何㎡?

1坪=3.3058㎡(正確には3.30578512㎡)です。実務では「1坪≒3.3㎡」と暗算し、「30坪≒100㎡」「100坪≒330㎡」で概算します。契約書では㎡表記が正式で、賃料は坪単価で表示するのが業界慣行です。

都心3区の坪単価はいくら?

2026年時点で丸の内・大手町・有楽町のAグレードで坪40,000〜60,000円、Bグレードで25,000〜35,000円が相場感です。物件のグレード・築年・眺望・空室率で変動します。三幸エステート・三鬼商事の月次レポートで最新値を確認できます。

1人あたり何㎡が標準?

標準的なオフィスでは1人あたり6〜8㎡が目安。ゆとりある環境で10㎡、コールセンター密集型で3〜4㎡、クリエイティブ職・ABWで11〜14㎡。厚労省事務所衛生基準規則は最低気積10m³(床面積2〜3㎡)ですが、実用的には6㎡以上を推奨します。

敷金は何ヶ月分が普通?

事業用オフィスの敷金は賃料の6〜12ヶ月分が一般的。都心大型ビルは10〜12ヶ月、中小ビル・郊外は6〜8ヶ月が標準です。退去時に原状回復費用を差し引いて返還されますが、その相殺で全額戻らないケースも多いです。

共益費(管理費)とは?

建物共用部(廊下・エレベーター・空調・清掃)の運営コストを、テナントで按分負担するもの。坪単価の8〜15%が相場で、都心Aグレードは坪3,000〜5,000円が標準的。契約書では賃料と別建てで記載されるため、比較時は合算で見る必要があります。

原状回復費用の相場は?

事業用オフィスは原則スケルトン戻しで、坪5〜15万円が相場。パーティション解体・カーペット張替・天井補修等が含まれます。契約書で「入居時原状回復」の場合は前入居者仕様のまま、「スケルトン戻し」の場合は完全解体が必要です。退去半年前に見積を取り、予算化しておきましょう。

フリーレント(賃料無料期間)はある?

空室率5%超・供給過剰のフェーズでは、都心Aグレードでも3〜6ヶ月のフリーレント(賃料無料)を交渉できることがあります。ただし契約解除時のペナルティ条項が入るため、途中解約リスクとセットで検討してください。

賃料の値上げは拒否できる?

借地借家法上、賃料改定は「経済事情の変動」等の合理性が必要で、一方的な値上げは拒否可能。ただし定期借家契約では中途解約制限があり、また供給不足の市況では実質的に応じざるを得ないケースも多いです。周辺相場の資料を集めて交渉に臨むのが実務。

ハイブリッド出社で面積を減らせる?

週2〜3日出社なら実出社率50〜70%で有効面積を再計算可能。フリーアドレス化と組み合わせて30〜40%の面積削減事例が多数あります。ただしピーク日(月曜出社等)の席不足を回避するため、実出社率×社員数×1.1〜1.2の余裕を持たせるのが実務。

スタートアップは賃料をどこまで抑えるべき?

シード〜アーリーで月商の1〜3%以内が健全水準。バーンレート延命を優先する場合、シェアオフィス・レンタルオフィス(1人あたり月2〜5万円)や、コワーキング(月1〜3万円)から始めるのが定石。シリーズA以降で自社オフィス移行が一般的です。

賃料交渉の余地はどう見極める?

三鬼商事・三幸エステートの空室率が5%を超えるとテナント有利。同一ビル内の類似区画の直近成約賃料を仲介経由で確認し、10〜20%引きの交渉余地があります。フリーレント・敷金減額・工事費補助まで含めた総額交渉が実務的です。

本社機能を地方に分散するメリットは?

坪単価は都心の1/2〜1/4、地方採用の給与も低く抑えられます。BCP対策・全国採用対策としても有効ですが、経営会議の頻度・出張費・拠点間コミュニケーションコストで一部相殺されるため、5〜10年スパンでROIを試算するのが実務です。

シェアオフィス・レンタルオフィスとの違いは?

シェアオフィス(WeWork・リージャス等)は月3〜10万円/人で共用スペース中心、レンタルオフィスは月5〜15万円/1〜3人個室・全設備込み。自社契約より圧倒的に初期費用が抑えられます。1〜5名規模のスタートアップ・支社機能に最適です。

坪単価の相場はどこで確認できる?

三幸エステート・三鬼商事・CBRE・JLLの月次マーケットレポートが業界標準。エリア別・グレード別の平均賃料・空室率が毎月更新されます。個別物件は仲介会社経由でしか情報が出ないため、複数社に問い合わせるのが実務です。

倉庫兼オフィスは通常オフィスより安い?

ロードサイド・工業団地の倉庫兼オフィスは坪3,000〜8,000円と、都心オフィスの1/5〜1/10の水準。物流業・製造業のバックオフィス機能に最適。ただし駅アクセス・採用競争力・接客用途では都心オフィスに劣る点を織り込みましょう。

コロナ後のオフィス需要はどう変わった?

都心の空室率は2020〜2023年に上昇し、テナントに有利な市況が続きました。2024年以降は徐々に回復傾向で、都心Aグレードは満室に戻りつつあります。ハイブリッドワーク定着で、面積圧縮+一等地志向の二極化が進行中です。

坪単価はどのように決まる?

エリア(都心度)、ビルグレード(Aクラス/Bクラス)、築年数、階数(高層階ほど高い)、区画形状、設備水準、需給バランス、フリーレント込みか否か等の要素で決まります。同じビル内でも階数・向きで20〜30%の差が生じます。

賃料に消費税はかかる?

オフィス(事業用)の賃料は消費税の課税対象です(住居用は非課税)。月額表示が税抜か税込かは契約書で必ず確認してください。共益費・駐車場代・仲介手数料も課税対象で、インボイス番号が記載された請求書があれば仕入税額控除が可能です。