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角度・ラジアン換算 計算ツール|度・ラジアン・グラジアンを即算出、勾配%・分秒表記まで

角度を度(°)・ラジアン(rad)・グラジアン(gon)で相互換算。土木・測量の勾配%表記、天文・航海の60進法(分・秒)、方位角、円周・弧度法まで対応。SI単位系(rad)と工学・測量の実務単位の相互換算を、JIS/ISOの公的規格に沿って解説。CAD・機械設計・GPS・天文・航海の現場実務でご活用ください。

最終更新:2026-08-02/監修:計算ツールズ編集部

角度換算 計算機

計算式と換算係数

基本換算式

1周 = 360° = 2π rad ≈ 6.2832 rad = 400 gon

度 → ラジアン : rad = deg × π / 180

ラジアン → 度 : deg = rad × 180 / π

度 → グラジアン : gon = deg × 10 / 9 (= deg / 0.9)

グラジアン → 度 : deg = gon × 9 / 10 (= gon × 0.9)

SI単位系での位置づけ

国際単位系(SI)では角度はラジアン(rad)が正式なSI補助単位。1ラジアン=円の半径と等しい長さの弧に対する中心角と定義され、無次元量として扱われます(記号は"rad")。数学・物理学・工学解析の正式表記はラジアンで、円周長・弧長・角速度の計算式はラジアンが前提です。

実務での現状

実用では度(°)が世界標準で、CAD・図面・測量・GPS・天文で日常的に使われます。グラジアン(gon/grad)は仏語圏を中心とした測量分野で使われる方式で、直角=100gonで扱いやすい特徴があります。日本の測量では度が主流ですが、GNSS・GIS等の海外ライブラリではradとgonの両方が現れます。

度・ラジアン・グラジアンの違い

3つの角度単位の主な違いを整理します。

項目度(°)ラジアン(rad)グラジアン(gon)
1周360°2π ≈ 6.2832 rad400 gon
直角90°π/2 ≈ 1.5708 rad100 gon
由来バビロニア60進法幾何学的定義フランス革命の10進法
主用途実用全般数学・物理・プログラミングフランス測量・軍事
SI非SI(併用容認)SI補助単位非SI
小数計算のしやすさ中(60進で複雑)π含みで注意10進で最も扱いやすい

プログラミングではMath.sin/cos/tanは全てラジアン引数が世界共通です(C・Python・JavaScript・Java等)。度で計算したい場合はπ/180を掛ける変換が必須で、変換忘れがバグの主要原因になります。

代表角度の3単位早見表

頻用する代表角度の度・ラジアン・グラジアン換算表です。

度(°)ラジアン(rad)グラジアン(gon)主な意味
00基準・水平
15°π/12 ≈ 0.261816.67
30°π/6 ≈ 0.523633.33正三角形の内角の半分
45°π/4 ≈ 0.785450正方形の対角線
60°π/3 ≈ 1.047266.67正三角形の内角
90°π/2 ≈ 1.5708100直角
120°2π/3 ≈ 2.0944133.33正三角形の外角
135°3π/4 ≈ 2.3562150正八角形の内角の半分
150°5π/6 ≈ 2.6180166.67正十二角形の内角
180°π ≈ 3.1416200直線・半回転
270°3π/2 ≈ 4.71243003/4回転
360°2π ≈ 6.28324001周・全回転
720°8002周

数学の三角関数の性質式(sin30°=0.5、cos60°=0.5、tan45°=1等)は度表記で暗記されていますが、実際の計算はラジアンで行うのが一般的です。

分・秒(60進法)と表記法

天文・航海・GPS等の伝統分野では、度をさらに分(')・秒('')に細分化する60進法が使われます。

1° = 60' (分) = 3600'' (秒)

1' = 60'' = 1/60°

1'' = 1/3600° ≈ 0.000278°

10進度⇔度分秒(DMS)変換例

35.6789° を度分秒(DMS)へ:
・度:35°(整数部)
・分:0.6789 × 60 = 40.734 → 40'(整数部)
・秒:0.734 × 60 ≈ 44.04''
結果:35° 40' 44.04''

DMS→10進度

35° 40' 44'' → 35 + 40/60 + 44/3600 = 35 + 0.6667 + 0.0122 ≈ 35.6789°

GPS座標の表記

GPS座標は「DMS(度分秒)」と「10進度」の両表記があり、Google Mapsは10進度優先。国土地理院の地形図・海図はDMS表記です。
例:東京タワー ≈ 35° 39' 31.0'' N, 139° 44' 45.0'' E = 35.6586° N, 139.7458° E

勾配%・傾斜と角度の関係

土木・道路・鉄道・建築の勾配は%表記が主流で、水平100m進んで垂直に何m上がるかを示します。

勾配(%) = tan(角度) × 100

角度(°) = arctan(勾配%/100)

勾配(%)角度(°)備考
1%0.573°高速道路の上り
2%1.146°道路の排水勾配標準
3%1.718°高速道路の限界勾配
5%2.862°屋根の緩勾配
10%5.711°坂道の警戒標識
12%6.843°一般道の急勾配
17%9.65°3寸勾配相当(1/6)
25%14.04°4寸5分勾配(≒1/4)
33.3%18.43°1/3勾配・スロープ限界
50%26.57°屋根の急勾配(6寸)
100%45°ちょうど1:1
500%78.69°ほぼ垂直

建築の屋根勾配は寸勾配(水平10寸に対する垂直○寸)で表現され、4寸勾配=40%=21.8°、5寸勾配=50%=26.57°が住宅の標準的な勾配です。

方位角・回転方向の慣例

方位・回転の測り方は分野によって慣例が異なるため、換算時に注意が必要です。

方位角(北基準・時計回り)

航海・測量・地図の標準。真北を0°として時計回りに測る。東=90°、南=180°、西=270°。GPS/GNSS・カーナビ・海図での標準表記。

数学慣例(東基準・反時計回り)

数学・物理学では、右手座標系で東(x軸正方向)を0°として反時計回り。北=90°、西=180°、南=270°。sin/cos計算の前提となる方向です。

コンパス磁北と真北の差(偏差)

コンパスは磁極を指すため、地図の真北(グリッド北)と偏差(declination)があります。日本国内の偏差は西偏5-9度(地域で異なる)。国土地理院のマップで確認可能です。

時計文字盤(12時基準・時計回り)

時計は12時を0°として時計回り。3時=90°、6時=180°、9時=270°。日常表現・グラフィカルな方向指示で使用されます。

業界応用(CAD・測量・天文・航海)

CAD・機械設計

AutoCAD・SolidWorks・Fusion360等のCADはユーザー設定で度・ラジアン切替可能。図面標記は度、内部計算はラジアンが多数派。角度公差(±0.1°等)はJIS B 0025で規格化。

土木・測量

日本では度表記が標準ですが、TS(トータルステーション)ではgon表記機種もあり。国土地理院基準点測量では度分秒表記。傾斜角・勾配%の相互変換が日常業務です。

建築・構造設計

屋根勾配は寸勾配(4寸=1/2.5=21.8°等)、階段は蹴上/踏面(建築基準法上限35°程度)、スロープ勾配は1/12以下(4.76°)がバリアフリー基準です。

天文・航海

天体位置は赤経(時分秒:1時=15°)・赤緯(度分秒)で表現。航海の船位・進路は方位角(0-360°)、海図は磁北基準・グリッド北基準が併記されます。国立天文台・海上保安庁基準。

GNSS/GPS/GIS

座標は緯度経度で度表記、WGS84が国際基準。国土地理院のGSI/JGD2011準拠。10進度と度分秒の相互変換が実務で頻用されます。

プログラミング

Math.sin/cos/tan/atan/asin/acos等の三角関数はほぼ全言語がラジアン引数。度計算する際は Math.PI/180 でrad変換必須です(Python・JS・Java・C等)。

プログラミング言語の関数仕様

各言語の三角関数はラジアン引数が標準です。度単位で計算したい場合は変換が必要です。

言語三角関数度⇔ラジアン変換
JavaScriptMath.sin(rad)Math.PI/180 * deg
Pythonmath.sin(rad)math.radians(deg) / math.degrees(rad)
JavaMath.sin(rad)Math.toRadians(deg) / Math.toDegrees(rad)
C/C++sin(rad)rad = deg * M_PI / 180
ExcelSIN(rad)RADIANS(deg) / DEGREES(rad)
MATLABsin(rad) / sind(deg)rad = deg * pi/180 / deg2rad
RubyMath.sin(rad)rad = deg * Math::PI / 180
Gomath.Sin(rad)rad = deg * math.Pi / 180

MATLABのsind(x)cosd(x)のように「度引数」の関数を持つ言語もありますが、標準ライブラリはほぼ全てがラジアン引数です。ラジアン変換忘れが最も多いバグ原因です。

三角関数の基本値表

角度と三角関数(sin/cos/tan)の基本値表です。CAD・機械設計・図面作成で頻用します。

角度(°)sincostan
010
15°0.25880.96590.2679
30°0.50.86600.5774
45°0.70710.70711
60°0.86600.51.7321
75°0.96590.25883.7321
90°10∞(未定義)
120°0.8660-0.5-1.7321
135°0.7071-0.7071-1
150°0.5-0.8660-0.5774
180°0-10

sin/cosは-1~1の範囲、tanは0°・180°で0、90°・270°で未定義(∞)となります。この基本値表は暗記しておくと、CAD・機械設計・測量現場で桁違いの計算ミスを検出しやすくなります。

よくある間違い・注意点

  • 関数の度・rad引数間違い — プログラミングでMath.sin(90)は約0.89(90ラジアン)を返します。sin(90°)=1にはMath.sin(Math.PI/2)が正解。バグの主要原因です。
  • 分・秒表記の10進化ミス — 35°40'という表記を「35.40」と読むと大きな誤差。正しくは35 + 40/60 ≈ 35.667°です。
  • 方位角の慣例違い — 数学慣例(東基準・反時計回り)と航海慣例(北基準・時計回り)を混同すると90°ずれる、または回転方向が逆になります。
  • コンパス磁北=真北と誤解 — 磁北と真北には偏差(日本国内で5-9度西偏)があり、無視すると航海・登山・GPS応用で数百m以上のずれが発生します。
  • グラジアン(gon)と度の混同 — 100 gon = 90°、100° ≠ 100 gon。海外CAD・測量機の初期設定でgonになっているケースあり、事前確認必須です。
  • 角速度の単位 — 角速度は物理式で rad/s が基本。回転数(rpm)を rad/s に変換するには×2π/60 が必要。工学計算の頻出ミスです。
  • マイナス角度・360°超えの正規化 — 三角関数は周期的ですが、-720°や720°等を扱う際は 0-360° 内に正規化しないと表示・比較でミスが出ます。
  • 勾配の水平距離基準と斜距離基準 — 勾配%は水平距離基準、道路標識も水平基準ですが、山地の距離表記は斜距離基準のことがあります。

関連する規格・法令

  • SI単位系(国際単位系) ― 角度のSI補助単位はラジアン(rad)。BIPM(国際度量衡局)が規定。
  • JIS Z 8000-1(量及び単位) ― 日本産業規格による量・単位の基本規格。ISO 80000-1と整合。
  • ISO 80000-3(量及び単位 第3部:空間及び時間) ― 角度・立体角の国際標準規格。
  • JIS B 0025(製図-寸法及び公差の表示方法-機械部品の稜) ― CAD図面の角度公差表示規格。
  • 計量法(日本) ― 取引・証明に使用可能な角度単位を規定。度・ラジアンは法定計量単位。
  • ITU-R標準(電波・角度) ― 衛星通信・レーダー等の角度単位はrad/deg双方使用可能。
  • IHO S-4(海図製作標準) ― 海図の緯度経度表記(度分秒)、方位角の国際規格。
  • ICAO Annex 4(航空図) ― 航空図における方位角・座標表記の国際規格。
  • 建築基準法施行令 ― 屋根勾配・階段勾配・スロープ勾配の上限規定。
  • 道路構造令 ― 道路の縦断勾配・横断勾配・カント(片勾配)の設計基準。

参考文献・公的資料

より正確な情報や最新の規格を確認したい場合は、以下の公的機関・国際機関の資料を参照してください。

※本ページの計算結果および表示値は概算値です。測量・航海・航空・建築等の公式計算には、有資格者(測量士・海技士・建築士・電気主任技術者等)による確認を必ず行ってください。特に法規制対象の勾配(スロープ・階段・道路)・座標系(JGD2011等)・精密機器のキャリブレーションでは、上記公的機関の最新規格・技術基準に従うことを推奨します。

よくある質問(FAQ)

ラジアンと度、どちらが正式?

SI単位系ではラジアン(rad)がSI補助単位として正式ですが、実用では度(°)が世界で最も広く使われます。数学・物理・プログラミング内部計算はラジアン、CAD・図面・GPS表示は度、という使い分けが一般的です。

π(パイ)ラジアンは何度?

π rad = 180°、2π rad = 360°、π/2 rad = 90°、π/4 rad = 45°、π/6 rad = 30°、π/3 rad = 60°。数学の三角関数の性質式(sin30°=0.5等)はこの対応で暗記されています。

グラジアン(gon)はなぜ100=直角?

フランス革命時に「10進法で角度を統一」する試みで導入されました。直角=100gon、1周=400gon。土木・測量ではgon表記が扱いやすく、仏語圏の測量機で標準採用されています。

プログラミングで sin(90) が0.89になる?

三角関数の引数はラジアンなので、sin(90)は「90ラジアン」の計算になります。sin(90°)を求めたい場合は sin(Math.PI/2) や sin(deg * Math.PI / 180) と度→ラジアン変換が必要です。バグの主要原因です。

方位角の0度は北?東?

航海・測量・地図では真北を0°で時計回り(東=90°)。数学慣例では東(x軸)を0°で反時計回り(北=90°)。慣例違いを混同すると90°ずれや回転方向が逆になるため、必ず基準を確認しましょう。

勾配10%は何度?

勾配10% = 水平100m進んで垂直10m上がる = tan⁻¹(10/100) ≈ 5.711°。道路の坂道警戒標識で頻出です。1%=0.573°、3%=1.72°、5%=2.86°を目安に。

4寸勾配は何%・何度?

4寸勾配=水平10寸に垂直4寸=40%=21.8°。住宅屋根の標準勾配。3寸=16.7°、5寸=26.6°、6寸=30.96°、10寸=45°。

GPSの度分秒と10進度の変換は?

35° 40' 44'' → 35 + 40/60 + 44/3600 ≈ 35.6789°。逆に35.6789° → 度35°・分(0.6789×60)=40.734'→40'・秒(0.734×60)≈44''。Google Maps・Excel等で頻出です。

コンパスと地図の北はズレる?

ズレます。コンパスは磁極を指すため、地図の真北とは偏差(declination)があります。日本国内で5-9度西偏。国土地理院マップで各地の偏差が確認できます。登山・航海で無視すると数百m以上のずれが発生します。

ラジアンとステラジアン(sr)の違いは?

ラジアン(rad)は平面角のSI補助単位、ステラジアン(sr)は立体角のSI補助単位です。球面上で半径²の面積に対応する立体角=1srで、光度・放射照度・レーダー等で使われます。

角速度の単位は?

SIではrad/s(ラジアン毎秒)。回転数はrpm(revolutions per minute、回転/分)で表現し、rad/sへの変換は×2π/60。例:3000rpm = 3000 × 2π / 60 ≈ 314 rad/s。

角度計算で誤差が出るのはなぜ?

π=3.1415926...は無理数のため、浮動小数点計算では丸め誤差が発生します。特に0.1°未満の精度が必要な測量・天文計算では、倍精度(double)以上・累積計算の順序に注意が必要です。