カップ容量 国別換算ツール|日本200ml・米国240ml・英国284ml・メートル250mlの相互換算
料理レシピの1カップは国で定義が異なります。日本(JAS計量法)は200ml、米国(USDA)は240ml、英国(Imperial)は284ml、メートル法(オーストラリア・NZ・国際)は250ml。海外レシピをそのまま使うと最大42%の誤差が生じ、製菓・パン作りでは失敗の原因になります。当ツールは公式基準に準拠して4カップと ml・fl oz を相互換算し、砂糖・小麦粉・米・バターなど食材別のg換算まで即時算出します。
カップ容量 国別換算 計算機
計算式と定義
基本定義(ml基準)
日本カップ = 200 ml (JAS計量法・厨房用)
メートルカップ = 250 ml (国際・オーストラリア・NZ)
米国カップ = 240 ml (USDA・US Legal)
米国慣用カップ = 236.588 ml (US Customary・8 fl oz)
英国カップ = 284.131 ml (Imperial・10 UK fl oz)
換算式
量A(単位A)から量B(単位B)への換算
量B = 量A × (基準ml_A ÷ 基準ml_B)
例:日本1カップを米国カップに換算する場合、200 ÷ 240 = 0.833 カップ。逆に米国1カップを日本カップにすると、240 ÷ 200 = 1.2 カップです。
fl oz(液量オンス)との関係
1 US fl oz = 29.5735 ml
1 UK fl oz = 28.4131 ml
1 US cup = 8 US fl oz
1 UK cup = 10 UK fl oz
米国の1カップ=8 fl ozは慣用的な236.588 mlで、栄養表示法(USDA Legal Cup)では240 mlに丸めています。両者は3.4 ml差で微妙に異なるので注意。
主要国のカップ定義
世界の「1カップ」定義を一覧化しました。JAS計量法・USDA・NIST・BS(英国規格)等の公的基準に基づきます。
| 国・地域 | ml | 基準・法令 | 用途 |
|---|---|---|---|
| 日本 | 200 | JAS計量法・厨房用計量カップ | 家庭料理・レシピ本 |
| メートル法(国際) | 250 | ISO 8655・オーストラリアStandards Australia | 豪州・NZ・アジア諸国レシピ |
| 米国 Legal Cup | 240 | US FDA栄養表示規則(21 CFR 101.9) | 栄養成分表示・パッケージ |
| 米国 Customary Cup | 236.588 | US Customary System・NIST | 米国家庭レシピ・料理本 |
| 英国 Imperial Cup | 284.131 | British Imperial System・BS 1974 | 英国伝統レシピ(現代は250mlに移行中) |
| カナダ | 250 | Metric Commission Canada | カナダ料理・製菓 |
| ドイツ・EU | 250 | metric cup | 欧州レシピ標準 |
| 韓国 | 200 | 大韓民国 標準規格KS | 韓国家庭料理 |
| 中国 | 250 | GB国家標準 | 中華料理・製菓 |
| ラテンアメリカ | 240-250 | 国により差異 | メキシコ料理等 |
米国の家庭レシピは「1カップ=236.588 ml」で書かれることが多いですが、栄養表示・パッケージ食品は「1 cup = 240 ml」を採用。日本の翻訳レシピ本では240 mlで換算されているケースが多いです。
なぜカップサイズが違うのか
「1カップ」は各国の歴史的な度量衡から発展したもので、統一的な基準がないまま現代に至っています。
米国 236.588 mlは英国のImperial fl oz(28.41 ml)ではなく、当時の英国の「Wine Gallon (231立方インチ)」に由来し、1 US pint = 16 fl oz = 473 ml、その半分の 236.588 ml が「1 cup」となりました。1785年の独立以降、米国は英国基準から独自に発展。
英国 284.131 mlは1824年のImperial Actにより「10 fl oz = 1 cup」と定義。米国と英国のfl oz自体が異なるため、両国のカップは50 ml近く違います。ただし現代の英国家庭では250 mlメートルカップが主流。
日本 200 mlは明治時代に西洋料理が普及する際、キリのよい200 mlが選ばれ、JAS計量法で公式化されました。日本の升(180.39 ml)ではなく国際単位系のmlを基準にした点が特徴。
250 mlメートルカップは1970年代以降、豪州・NZ・カナダ等の英連邦諸国が採用。米国以外の英語圏はこちらに移行しつつあります。
fl oz(液量オンス)との関係
米国・英国のカップはfl oz(fluid ounce)単位が基本。表示単位を確認しないと誤差が生じます。
| 単位 | 米国 (ml) | 英国 (ml) | 差 |
|---|---|---|---|
| 1 fl oz | 29.5735 | 28.4131 | +4.1% |
| 1 cup(慣用) | 236.588 (8 fl oz) | 284.131 (10 fl oz) | +20% |
| 1 pint | 473.176 (16 fl oz) | 568.261 (20 fl oz) | +20% |
| 1 quart | 946.353 (32 fl oz) | 1136.523 (40 fl oz) | +20% |
| 1 gallon | 3785.41 (128 fl oz) | 4546.09 (160 fl oz) | +20% |
「fl oz」表記があった場合は、レシピの原産国を確認して換算率を選ぶ必要があります。カクテル・バーテンダー本は米国基準(29.57 ml)、伝統的な英国パブ料理本は英国基準(28.41 ml)が主流です。
食材別 カップ→g 換算表
1カップ200ml基準での主要食材の質量目安です。文部科学省「食品成分データベース」と一般社団法人日本計量士会の資料を参考にしています。実際は食材の水分・詰め方で±10%の変動があります。
| 食材 | 日本1カップ(200ml) | メートル1カップ(250ml) | 米国1カップ(240ml) |
|---|---|---|---|
| 水 | 200 g | 250 g | 240 g |
| 牛乳 | 210 g | 263 g | 252 g |
| 薄力粉(ふるい済) | 105 g | 131 g | 126 g |
| 強力粉 | 120 g | 150 g | 144 g |
| 米粉 | 120 g | 150 g | 144 g |
| 上白糖 | 120 g | 150 g | 144 g |
| グラニュー糖 | 110 g | 138 g | 132 g |
| 粉砂糖 | 100 g | 125 g | 120 g |
| 塩(食塩) | 240 g | 300 g | 288 g |
| 米(精米) | 125 g | 156 g | 150 g |
| もち米 | 130 g | 163 g | 156 g |
| パン粉(乾燥) | 100 g | 125 g | 120 g |
| 片栗粉 | 130 g | 163 g | 156 g |
| コーンスターチ | 130 g | 163 g | 156 g |
| バター | 180 g | 225 g | 216 g |
| サラダ油 | 184 g | 230 g | 221 g |
| オリーブ油 | 184 g | 230 g | 221 g |
| マヨネーズ | 190 g | 238 g | 228 g |
| ケチャップ | 230 g | 288 g | 276 g |
| はちみつ | 280 g | 350 g | 336 g |
| 粉チーズ | 80 g | 100 g | 96 g |
| 粉ゼラチン | 140 g | 175 g | 168 g |
米国レシピを日本の200mlカップで再現する場合、粉類は「米国1カップ = 日本1.2カップ + 少し」と機械的に置換するだけでは失敗します。ふるい方・詰め方で±15%の誤差が出るため、可能な限り重量(g)で計量するのが確実です。
海外レシピ換算の実務ポイント
製菓・パン作りは水分・粉のバランスがシビアで、カップ換算ミスが失敗に直結します。以下のガイドを参考にしてください。
- 米国レシピ「1 cup flour」→ 日本カップ換算では強力粉145g前後(米国のspoon-and-level法によるふんわり詰めが標準)。詰め込むと170g超になるため要注意。
- 英国レシピ「1 cup」→ 米国の1.2倍・日本の1.42倍。ケーキ・スコーンの膨らみが変わる。
- 豪州・NZレシピ「1 cup」→ メートル250ml。日本の1.25倍で計算。
- fl oz表記は必ず国確認。米国 29.57 ml、英国 28.41 ml。
- 液体は密度差で誤差小、粉物は詰め方で誤差大。粉物ほどスケール計量を推奨。
こんな場面で使う
海外料理本の日本語再現
米国・欧州・豪州の料理本を日本の200mlカップで再現する時。特に製菓・パンは粉と水分のバランスがシビア。翻訳本のスケール表記を確認し、必要ならg換算で再計算します。
英語レシピサイト・YouTube視聴
Bon Appétit・NYT Cooking・Tasty等の英語動画を見ながら作る時、cup表示を日本の200mlで解釈すると量が足りず失敗します。US 1cup=1.2日本cupと即換算。
製菓・パン教室の輸入レシピ
フランス・イタリアのパティスリー学校のレシピは250ml基準。日本の教室で使う200ml基準に変換する必要がある。1.25倍換算で粉・液体を調整。
栄養成分表示の理解
米国パッケージ食品は1カップ=240ml基準で栄養表示。日本の食品栄養表示(100g基準)と比較する時に容量換算が必要です。
ホームバー・カクテル作成
バーテンダーの本場米国はfl oz基準(29.57 ml)。ジガー計量やレシピ本の「1 oz」を日本のml基準で理解するのに必須。
留学・海外赴任の自炊準備
海外に住む日本人が現地の計量カップで日本レシピを再現する時。米国240ml基準では日本200ml基準の1.2倍になるため注意。
よくある間違い・注意点
- 米国レシピをそのまま日本の200mlカップで作る — 米国は240ml基準なので分量が20%不足。特にお菓子・パンは膨らまない・パサつく原因。
- 「1カップ = 200g」と一律換算 — 水は200gだが薄力粉は105g、砂糖は120g、はちみつは280g。食材ごとに密度が違うので必ず食材別で換算。
- 英米のfl oz を混同 — 米29.57 ml、英28.41 mlで4%違い。カクテル・バーテンダー本の由来を確認。
- 粉物をカップ計量で正確と思い込む — ふるい方・詰め方で±15%の誤差。プロは必ずスケール計量。
- 英国レシピを米国基準で計算 — 英国cup(284ml)を米国cup(240ml)と混同すると18%の誤差。伝統的な英国料理本(Mrs Beeton等)は要注意。
- 豪州・NZレシピを米国基準で読む — 英連邦は250mlメートル。米国240mlとは4%の差。ケーキで微妙に膨らみが違う。
- 塩の1カップを液体感覚で計算 — 食塩は密度1.2 g/mlで、200mlで240g。しょっぱさを間違えると料理が食べられなくなります。
関連する規格・法令
- JAS計量法(日本) ― 家庭用計量カップ200ml、大さじ15ml、小さじ5mlを公式定義。経済産業省所管。
- US FDA 21 CFR 101.9 ― 米国栄養表示規則。パッケージ食品の1カップを240 mlと定義。
- US Customary System ― 米国慣用計量。1 US cup = 8 US fl oz = 236.588 ml。NIST公式値。
- British Imperial System ― 英国伝統計量。1 UK cup = 10 UK fl oz = 284.131 ml。BS 1974。
- Australian Standards AS 1349 ― 豪州の計量規格。1 metric cup = 250 ml。
- ISO 8655 ― 国際計量規格。実験室用容量計器の校正基準。
- GB国家標準(中国) ― 中国国家標準。1カップ250 ml採用。
参考文献・公的資料
より正確なカップ定義・食材換算を確認したい場合は、以下の公的機関の資料を参照してください。
- 経済産業省 計量法 ― 日本の計量制度公式情報。家庭用計量カップ・スプーンの基準。
- 文部科学省 食品成分データベース ― 日本の食品成分値・重量目安の一次資料。
- US FDA Food Labeling & Nutrition ― 米国栄養表示規則(21 CFR 101.9)の公式ページ。カップ=240ml基準。
- NIST Office of Weights and Measures ― 米国国立標準技術研究所。US Customary計量単位の一次基準。
- UK Government Weights, Measures & Packaging ― 英国計量法の公式資料。Imperial Systemの現行運用。
- Australian Government National Measurement Regulations ― 豪州計量規則。250mlメートルカップ基準。
- ISO 8655 Piston-operated volumetric apparatus ― 国際標準化機構の容量計器規格。
- 消費者庁 食品品質表示基準 ― 日本の食品品質表示・容量表示の公式ガイド。
- USDA Food & Nutrition ― 米国農務省の食品栄養・計量情報。
よくある質問(FAQ)
米国レシピをそのまま日本のカップで使える?
使えません。米国1カップ = 240 mlに対し日本1カップ = 200 mlで、20%の容量差があります。米国レシピを日本の計量カップで作ると分量が2割少なくなり、特に製菓・パン作りでは失敗の原因になります。米国1カップ ≒ 日本1.2カップ + 少しで換算してください。
英国カップはなぜ大きい?
英国は1カップ = 10 UK fl oz = 284.131 mlと定義しており、米国(8 fl oz = 236.588 ml)より20%大きい。ただしfl oz自体も米英で異なり(米29.57 ml・英28.41 ml)、英国伝統レシピは要注意です。現代英国家庭では250mlメートルカップに移行しつつあります。
1カップ砂糖は何g?
日本の200mlカップで上白糖は約120g、グラニュー糖は約110g、粉砂糖は約100g。米国240mlカップでは上白糖144g・グラニュー糖132g。砂糖の種類と国のカップサイズの両方で数値が変わるので注意。
1カップ薄力粉は何g?
日本の200mlカップでふるい済薄力粉が約105g、強力粉が約120g。米国240mlカップでは薄力粉126g・強力粉144g。粉物は詰め方で±15%変わるため、製菓では必ずスケール計量してください。
fl oz は米英で違う?
違います。米国1 fl oz = 29.5735 ml、英国1 fl oz = 28.4131 mlで4%異なります。カクテル・バーテンダーレシピは米国基準、伝統的な英国パブ料理は英国基準が主流。両者を混同すると誤差が拡大します。
メートルカップは何ml?
250 mlです。オーストラリア・ニュージーランド・カナダ・EU・中国が採用しており、国際レシピ本の主流基準となっています。日本の200mlより25%大きく、米国240mlより4%大きい容量です。
米国レガル(240ml)と慣用(236.588ml)の違いは?
米国FDA栄養表示規則(21 CFR 101.9)では1カップ=240 mlと丸めて定義。一方、伝統的な料理本は236.588 ml(8 US fl oz)のUS Customary基準。両者は3.4 ml差で微妙に異なりますが、家庭料理では実質同一と考えて問題ありません。
1カップお米は何g?
日本の200mlカップで精米125g、もち米130g。日本の炊飯器の「1合」は180ml(伝統単位)で150gに相当し、200mlカップとは異なるので注意。米国240mlカップでは精米150gです。
液体は容量差だけで換算すればいい?
ほぼその通り。水・牛乳・油等の液体は密度で微差はあるものの、体積比だけで実用的に換算可能。ただしはちみつ(密度1.4)、ケチャップ(1.15)など粘性液体は質量が大きく変わるので注意。
豪州レシピは何ml基準?
豪州・ニュージーランドは250 mlメートルカップが公式基準(Australian Standards AS 1349)。米国240 mlより4%大、日本200mlより25%大の容量です。
fl ozのカクテルレシピはどっち?
ほぼ米国基準(29.5735 ml)。世界のバーテンダー教本(IBA・USBG等)は米国基準を採用しており、ジガー計量も米国仕様が標準です。英国の古いパブレシピのみ28.41 ml。
製菓ではなぜカップ計量が推奨されないの?
粉物はふるい方・詰め方で密度が±15%変わるため、カップ計量では失敗率が高くなります。プロのパティシエ・パン職人は必ずデジタルスケール(0.1g精度)で重量計量。特にケーキ・パン・タルトなど生地バランスがシビアな菓子ほど重量計量が必須です。