DCF計算機|将来キャッシュフローから本質価値を算出
DCF(割引現在価値)を計算する無料電卓。FCF・成長率・割引率・継続価値から、企業の本質価値を瞬時算出。
DCF本質価値計算ツール
DCF評価とは
DCF(Discounted Cash Flow)法は企業の将来キャッシュフローを現在価値に割引いて合計する本質価値計算の王道。バフェットが「内在価値」と呼ぶものに最も近い手法で、M&A・IPO・株式投資のバリュエーションで広く使われます。「お金の時間的価値」と「リスク」を割引率で表現するのが特徴。
計算式と考え方
企業価値 = Σ(FCFt ÷ (1+r)^t) for t=1..n + 継続価値
継続価値 = FCF(n+1) ÷ (r − g)
継続価値の現在価値 = TV ÷ (1+r)^n
r=割引率(WACC)、g=継続成長率、FCF=フリーキャッシュフロー。明示予測期間(通常5〜10年)+継続価値(永久成長モデル)の二段階で計算。
計算例
- FCF 10億・成長8%・継続2%・割引率8% → 本質価値 約290億円
- FCF 10億・成長5%・継続2%・割引率10% → 約170億円
- FCF 10億・成長15%・継続3%・割引率8% → 約430億円
早見表・基準値
| 割引率(WACC) | 本質価値感度 | 解釈 |
|---|---|---|
| 6% | 非常に高い | 低リスク・大企業 |
| 8% | 標準 | 日本標準 |
| 10% | 低め | 成長企業・小型 |
| 12% | 低い | 新興・リスク高 |
| 15%以上 | 非常に低い | VC評価レベル |
注意点・落とし穴
- 仮定(成長率・割引率)に超敏感。1%変えると20-30%変わる。感度分析必須。
- 継続価値が全体の60-80%を占めるのが普通。永久成長率の仮定が決定的。
- マイナスFCF期間では使えない。スタートアップは別手法。
- シナリオ分析(楽観・標準・悲観)と組み合わせて評価することが推奨。
関連用語
- FCF
- フリーキャッシュフロー。営業CF−設備投資
- WACC
- 加重平均資本コスト。株主・債権者の要求リターン平均
- 継続価値
- 予測期間以降の永久キャッシュフロー価値
- 永久成長モデル
- ゴードンモデル。FCF/(r-g)
よくある質問(FAQ)
DCFが個人投資家に使えるか?
主要指標は四季報・有報から取得可能。但し精度よりも考え方学習が大事。
割引率の決め方は?
CAPMでCost of Equityを求め、Cost of Debtと加重平均=WACC。簡易的には10年国債+株式リスクプレミアム。
成長率は何を使う?
過去3-5年実績+アナリスト予想を参考に。3-5年は明示成長、以降は継続成長率。
継続成長率2%の根拠は?
長期インフレ率・GDP成長率近似。永久に超成長は不可能なので保守的設定。
DCFと比較対象は?
類似企業比較法(EV/EBITDA・PER)と並行で実施。両者の差から市場プレミアム評価。
DCFが本質価値より低い時は?
市場が将来悲観的・要因を再点検。場合により買い場の可能性。
FCFがマイナス企業のDCFは?
FCF黒字化時点まで予測延長必要。スタートアップは売上倍率法等代替手段。