計算ツール
ポンプNPSHキャビテーション設備

ポンプNPSHa(有効吸込ヘッド)

大気圧・蒸気圧・吸込条件からNPSHaを即算出。ポンプキャビテーション回避の必須計算。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

ポンプNPSHa(有効吸込ヘッド)ツール

NPSHa

NPSHa = (大気圧-蒸気圧)/9.81 + 吸込水頭 - 吸込損失

Available NPSH(有効吸込ヘッド)がポンプ必要NPSHr以上でないとキャビテーション発生。負圧側の吸込水面は負の値で入力。

水温別 蒸気圧

水温℃蒸気圧kPa
202.34
407.37
6019.9
8047.4
100101.3(沸騰)

ポンプNPSHa(有効吸込ヘッド)の詳しい解説

NPSHa(Available NPSH)はポンプ吸込側に存在する有効な水頭。この値がポンプ側の必要NPSHrを下回るとキャビテーション(気泡発生)が起こり、羽根車損傷・振動・騒音・性能低下を招きます。実務では NPSHa ≥ NPSHr + 0.5m の余裕を持たせるのが原則。

特に「高温水・吸上げ運転」で問題化しやすい。80℃湯を吸上げ2mするならNPSHa=(101.3-47.4)/9.81+(-2)-0.5=2.98mと危険水域。高温は蒸気圧が急上昇するため吸込条件に厳しく、水中ポンプ・下流設置・冷却などの対策が必要です。

業界・現場での使い方

プラント設計

高温水・危険液ポンプの吸込設計。

給水加圧

高置水槽なし直結増圧の吸込確認。

工業用水

スラリーポンプ・化学液ポンプの選定。

よくある間違い・注意点

  • 冷水前提でNPSHa計算 — 高温水では蒸気圧上昇で余裕減。
  • 吸込損失の過小評価 — ストレーナ・エルボの実測値必要。
  • NPSHrメーカー値を絶対視 — 経年劣化で余裕縮小。

関連する規格・法規

  • JIS B 8301 遠心ポンプ試験方法
  • ISO 9906 遠心ポンプ性能試験

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

NPSHaとNPSHrの違いは?

NPSHa=系統が持つ有効値、NPSHr=ポンプが要求する値。

キャビテーション発生の症状は?

異音・振動・流量低下・羽根車損傷。

対策は?

吸込配管拡径・エルボ削減・水中ポンプ化・冷却。

高温水で厳しい理由は?

蒸気圧上昇でNPSHaが下がる。80℃で20℃比NPSHa 4-5m減。