ドリル回転数(材質・径別)
ドリル径×被削材×工具材質から推奨RPM・切削速度・送り目安を即算出。ボール盤・マシニング穴あけの条件設定に。
ドリル回転数(材質・径別)ツール
ドリル回転数
N(rpm) = 1000 × Vc / (π × D)
ドリル加工は他の切削と違い、外周部と中心部で速度差が大きく、切りくず排出性も重要。標準的にVc=旋盤の70-80%程度で設定。深穴加工ではさらに下げる。
ドリル材質別 標準Vc(m/min)
| 被削材 | ハイス | 超硬 |
|---|---|---|
| アルミ | 80 | 250 |
| 快削鋼 | 35 | 150 |
| S45C | 25 | 100 |
| SUS304 | 15 | 60 |
| チタン | 8 | 30 |
| インコネル | 5 | 20 |
ドリル回転数(材質・径別)の詳しい解説
ドリル加工は切削速度Vc=旋盤の70-80%で運用するのが慣行。中心部の切削速度がゼロになる特殊性、切りくず排出の困難さ、冷却剤到達性の悪さが理由。φ10mmドリルでS45Cを超硬なら3183rpm、深穴(φの5倍以上深さ)なら30%減の2000rpm前後が実用値。
実務ではドリルの種類で条件が大きく変わります。標準ツイストドリル、超硬ソリッド、ろう付超硬、TiN/TiAlNコーティング、油穴付きドリル(オイルホール)、ガンドリル…と多様。特にステンレスや難削材では油穴付き超硬ドリルで生産性が2-3倍改善する事例多数。
業界・現場での使い方
ボール盤・マシニング
日常の穴あけ加工条件設定。
自動車部品加工
エンジンブロック・シリンダーヘッド等の量産穴あけ。
金型加工
冷却水穴・ノックピン穴の高精度穴あけ。
よくある間違い・注意点
- タップ下穴で高Vc設定 — タップ下穴は追加工削しろ残す精度が必要。切削速度控えめに。
- 深穴で送り一定 — ドリル径5倍超の深穴はステップ送り(啄み)で切りくず排出。
- 冷却剤なしでのSUS加工 — SUS304をドライだと工具寿命1/5。切削油or油穴ドリル必須。
関連する規格・法規
- JIS B 4301 ハイスドリル
- JIS B 4301-2 超硬ドリル
※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。
よくある質問(FAQ)
φ10mmドリルでS45Cの推奨RPMは?
超硬で3183rpm(Vc=100)、ハイスで796rpm(Vc=25)。
深穴の目安は?
ドリル径の5倍超が深穴。ステップ送り必須。
油穴付きドリルの効果は?
切削点への直接冷却で寿命2-3倍、生産性1.5-2倍。
ドリル送りの目安は?
径×0.01-0.03mm/rev。φ10で0.1-0.3mm/rev。