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アルコール 分解時間 計算|運転可能時刻・純アルコール量・BAC・適量を一発算出

ビール・日本酒・ワイン・焼酎・ウイスキー・ハイボール・ストロング系チューハイなど各種アルコール飲料の摂取量と、体重・性別からアルコール分解時間・運転可能時刻・血中アルコール濃度(BAC)・純アルコール量を瞬時に計算。厚生労働省「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン(2024)」の適量(男性20g・女性10g/日)判定、道路交通法の酒気帯び運転0.15mg/L基準、日本肝臓学会推奨の休肝日設定まで一括で確認できます。日本人特有のALDH2低活性(フラッシャー40%・完全欠損4%)、女性・高齢者の分解速度差、翌朝の残酒リスクにも触れ、飲酒運転ゼロ・肝機能保護・適量飲酒の意思決定を支援。

最終更新:2026-07-26/監修:計算ツールズ編集部

アルコール 分解時間 計算ツール

中瓶500mL/ロング缶500mL/中ジョッキ400mL。
1合=180mL。
グラス120mL/ボトル750mL。
シングル30mL/ダブル60mL/ハイボール缶350mL(7%)相当。
水割り1杯30mL程度。

計算式とアルコール代謝の科学

基本式

純アルコール量(g) = 飲酒量(mL) × アルコール度数 × 0.8(比重)
分解時間(h) = 純アルコール量(g) ÷ (体重(kg) × 0.1) ※男性の場合
血中濃度(%) = 純アルコール量(g) ÷ (体重(kg) × 体液分布係数) × 0.1
体液分布係数:男性0.68、女性0.55(体水分量差による)

ALDH2の日本人特性

アルコール(エタノール)は肝臓でADH(アルコール脱水素酵素)によりアセトアルデヒドに、次いでALDH2(アルデヒド脱水素酵素)により無害な酢酸に分解されます。日本人の約40%がALDH2の低活性型(ヘテロ型・フラッシャー)、約4%が完全欠損(少量でも重い症状)で、これは遺伝で決まります。低活性型は同じ量でも顔紅潮・動悸・頭痛が起きやすく、食道癌・咽頭癌リスクが数倍高いことが明らかになっています。

女性・高齢者の代謝特性

女性は男性と比較して1) 体内水分量が少ない(血中濃度が上がりやすい)、2) ALDH活性が低い、3) ホルモン影響 の3要因により、同量飲酒で血中濃度が約1.4倍になります。高齢者も肝機能低下により分解時間が延長し、同量でも酔いやすくなります。本ツールでは女性は分解速度0.7倍として計算しています。

主な飲料の純アルコール量早見表

飲料容量度数純アルコール分解時間(60kg男性)
ビール中瓶500mL5%20g3.3時間
缶ビール(350mL)350mL5%14g2.3時間
日本酒1合180mL15%22g3.7時間
日本酒2合360mL15%43g7.2時間
ワイン1杯120mL12%12g2.0時間
ワインボトル750mL12%72g12時間
ウイスキーダブル60mL40%19g3.2時間
ハイボール缶350mL7%20g3.3時間
焼酎水割り1杯30mL25%6g1.0時間
ストロング系チューハイ500mL9%36g6.0時間
梅酒ロック60mL15%7g1.2時間
シャンパン1杯100mL12%10g1.7時間

血中アルコール濃度と症状

WHO・日本アルコール関連問題学会の分類による、血中アルコール濃度(BAC)と身体・精神症状の関係です。

BAC(%)状態症状純アルコール目安
0.02-0.04爽快期陽気・皮膚紅潮10-20g(ビール1本)
0.05-0.10ほろ酔い脈拍速い・抑制解除30-50g(日本酒2合)
0.11-0.15酩酊初期気が大きくなる・呼吸速い60-70g(ワインボトル)
0.16-0.30酩酊期千鳥足・嘔吐・意識朦朧80-120g
0.31-0.40泥酔期立てない・意識混濁120-160g
0.41-0.50昏睡期意識消失・呼吸抑制160g超(生命の危険)

BAC 0.40%を超えると急性アルコール中毒で死亡リスクがあり、救急搬送が必要です。急ピッチの一気飲みは特に危険で、大学生の急性中毒死は毎年報告されています。

厚労省ガイドラインの適量基準

厚生労働省が2024年2月に策定した「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」の主要基準です。

対象1日の適量ハイリスク量推奨
成人男性純アルコール20g以下40g以上週2日以上の休肝日
成人女性純アルコール10g以下20g以上男性より少なめ厳守
65歳以上男性同、女性同より少なめ推奨転倒リスク考慮
妊娠中・授乳中0g(完全禁酒)胎児性アルコール症候群予防
20歳未満0g(法律禁止)脳発達阻害

1週間の総量では男性140g・女性70gが目安。ガイドラインでは「疾患ごとの発症リスクは1日あたり純アルコール量で決まる」と明記され、高血圧・脳出血・脂質異常症・食道癌のリスクは少量から上昇することが示されています。

酒気帯び運転の道交法基準

道路交通法第65条により、飲酒後の運転は明確に禁止されています。

区分基準罰則行政処分
酒気帯び運転(軽度)呼気0.15-0.25mg/L3年以下懲役・50万円以下罰金免停90日・違反13点
酒気帯び運転(重度)呼気0.25mg/L以上同上免許取消・違反25点
酒酔い運転正常運転困難5年以下懲役・100万円以下罰金免許取消・違反35点
危険運転致死傷飲酒運転の事故1-20年懲役免許取消・欠格10年
同乗者・提供者飲酒運転を知って同乗2-3年懲役・30-50万円罰金運転者と同等処分

呼気0.15mg/Lは血中0.03%相当。ビール中瓶1本で個人差により超えることがあります。「飲んだら乗るな」が絶対原則で、翌朝も残酒リスクを考慮してください。

用途別の活用シーン

翌朝の運転可否チェック

宴会・接待で飲酒した翌朝、通勤・営業運転前に残酒リスクを確認。前夜の摂取量から分解完了時刻を逆算、余裕をもって始業時刻に間に合わせるスケジューリング。

健康診断前の禁酒期間設定

健康診断のγ-GTP・ALT・尿酸値が飲酒で悪化するため、検診3-7日前からの禁酒推奨。「純アルコール0g」を維持する日数を可視化。

減酒・断酒プログラム

アルコール依存症治療・減酒外来で、1週間の純アルコール総量を可視化して減量目標を設定。「1回の量を減らす」より「頻度を減らす」ほうが成功率が高いとされる。

会食・宴会でのペース管理

2次会・3次会での過剰飲酒を防ぐため、1次会で摂取した純アルコール量を確認しペース配分。「あと1杯で40g超え」等の目安を可視化。

妊娠準備・授乳中の判断

妊娠前後は完全禁酒が原則。授乳中は「1杯飲んでも2-3時間で母乳中アルコールほぼ消失」の目安を計算。日本産科婦人科学会は「飲まないのが最も安全」を明記。

肝機能保護・脂肪肝改善

脂肪肝・γ-GTP高値の改善には週2日以上の完全休肝日が有効。1週間の総量管理で肝負担を可視化、非アルコール性脂肪肝(NAFLD)予防にも。

飲酒による健康リスク

疾患1日純アルコール量リスク上昇
高血圧20g/日超1.5-2倍
脳出血40g/日超3倍
肝硬変60g/日を10年10倍
大腸癌20g/日超1.2-1.4倍
食道癌(ALDH2低活性)少量から10倍以上
認知症40g/日超1.5-2倍
膵炎80g/日超5倍

WHO・国立がん研究センターは「アルコールは1類発癌物質」と分類。「少量なら健康」というJカーブ仮説は近年否定されつつあり、「飲まないのが最も健康」が国際的なコンセンサスになりつつあります。

よくある間違い・注意点

  • 「酔いが覚めた」感覚と実際の血中濃度は別 — 主観的な感覚では判断できません。呼気検査で陽性でも「酔ってない」と感じる場合が多く、翌朝の飲酒運転検挙の主原因です。
  • コーヒー・シャワー・食事で分解促進は迷信 — アルコール分解速度は肝臓のADH/ALDH酵素で決まり、他の要因では加速できません。「醒める」感覚は覚醒しただけで、血中濃度は変わっていません。
  • ストロング系チューハイの危険性 — 500mL缶で純アルコール36g、日本酒2合相当。安価で若者に人気ですが、急性中毒・依存症の入口になりやすい。厚労省も注意喚起を強化しています。
  • 「休肝日=1日禁酒」だけでは不十分 — 1日休んでも他の6日で40g/日飲むと合計240g/週、健康リスクは変わりません。週2日以上の休肝日+1日20g以下のセットが必要です。
  • お薬との相互作用 — 睡眠薬・精神安定剤・抗生物質・降圧薬などとアルコール併用で効果増強・副作用増強のリスク。特に睡眠薬併用は呼吸抑制で死亡例あり。
  • 「フラッシャーは鍛えれば飲める」の誤解 — 神経麻痺で症状が出にくくなるだけで、肝臓・食道への負担は逆に増加。ALDH2低活性型は「飲めるようにならない」体質と認識してください。

関連する規格・法令

  • 健康に配慮した飲酒に関するガイドライン(厚生労働省 2024) ― 純アルコール量に基づく適量・ハイリスクの明示、日本初の政府公式指針。
  • アルコール健康障害対策基本法 ― 2013年成立。国・自治体・事業者の責務を規定。
  • 道路交通法 第65条・第117条の2 ― 酒気帯び運転・酒酔い運転の禁止と罰則。呼気0.15mg/L以上で違反。
  • 未成年者飲酒禁止法(20歳未満ノ者ノ飲酒ノ禁止ニ関スル法律) ― 20歳未満の飲酒禁止と提供禁止。
  • 労働安全衛生法 ― 事業者による飲酒運転防止義務(安全配慮義務)。運送業では点呼時アルコール検知器義務化。
  • WHO Global Strategy to Reduce Harmful Use of Alcohol ― 世界保健機関のアルコール関連問題対策の国際枠組み。

参考文献・公的資料

より正確な飲酒判断・健康影響評価には、以下の公的機関・学会の資料を参照してください。

※本ページの計算結果は個人差の大きな概算値です。運転可否の絶対的な根拠にはなりません。「飲んだら乗るな、乗るなら飲むな」が唯一の安全基準で、飲酒運転の判断は必ず呼気検査で確認してください。アルコール依存症・肝疾患・服薬中の方は医師相談を。急性アルコール中毒の疑い(意識消失・嘔吐持続・呼吸抑制)があれば直ちに救急要請を。妊娠中・授乳中・20歳未満は完全禁酒が原則です。

よくある質問(FAQ)

翌朝の飲酒運転リスクは?

21時に大量飲酒(純アルコール60g)→ 翌朝7時でも体内にアルコール残留。「酔いが覚めた」感覚と血中濃度は別、呼気検査で陽性のリスク大。前夜の飲酒量×時間で慎重に判断してください。純アルコール40g以上飲んだ場合、翌朝の運転は避けるのが賢明です。

適量の目安は?

厚労省2024ガイドライン:男性20g/日、女性10g/日(ビール中瓶1本相当)。週2日以上の休肝日推奨。これ以上は肝機能低下・癌リスクUP。「少量なら健康」というJカーブ仮説は近年否定されつつあり、リスクは少量から上昇します。

女性が分解遅い理由は?

1. 体内水分量が少ない(血中濃度上がりやすい)、2. ALDH(分解酵素)活性が低い、3. ホルモン影響。男性と同量飲むと血中濃度が約1.4倍に。厚労省ガイドラインで女性の適量が男性の半分に設定されているのはこのため。

日本人の飲酒能力は?

日本人の40%がALDH2低活性型(フラッシャー)、4%は完全欠損。遺伝で決まる。「鍛えれば飲める」は神経麻痺で量増えただけで、肝臓負担は同等以上、食道癌・咽頭癌リスクは数倍に。少量で顔が赤くなる人は飲酒を控えるのが賢明です。

休肝日の効果は?

週2日以上でγ-GTP・ALT正常化、肝硬変リスク激減。連続飲酒は脂肪肝→肝炎→肝硬変→肝癌の進行ルート。月の総量が同じでも分散より集中飲酒のほうが害大。「休肝日1日+他の日で大量」は効果薄で、1日20g以下+週2日休肝がセットです。

ストロング系チューハイの危険性は?

500mL缶で純アルコール36gと日本酒2合相当。安価で味も飲みやすいため、若者・女性の急性アルコール中毒・依存症の入口になりやすい。厚労省・国税庁が業界に自主規制を要請、2020年頃から高アルコール度数製品の販売見直しが進んでいます。

コーヒーやシャワーで酔いは覚める?

覚めません。アルコール分解速度は肝臓の酵素処理能力で決まり、他の要因で加速できません。「醒める」感覚はカフェイン等で覚醒しただけで、血中濃度は変わらず飲酒運転検挙の対象です。時間の経過だけが唯一の解決法です。

お酒と薬の相互作用は?

睡眠薬・精神安定剤・抗生物質・降圧薬・抗ヒスタミン薬などとアルコール併用で効果増強・副作用増強のリスク。特に睡眠薬併用は呼吸抑制で死亡例あり。服薬中は必ず医師・薬剤師に飲酒可否を相談してください。

妊娠中・授乳中の飲酒は?

妊娠中は胎児性アルコール症候群(FAS)のリスクがあり、少量でも安全でないため完全禁酒。授乳中は「1杯飲んでも2-3時間で母乳中アルコール消失」の目安があるが、日本産科婦人科学会は「飲まないのが最も安全」を明記しています。

お酒とダイエットの関係は?

アルコール1g=7 kcalで炭水化物・タンパク質より高kcal。さらに肝臓がアルコール優先処理するため脂肪燃焼が停止、内臓脂肪蓄積を促進。おつまみも高kcal・高塩分になりがちで、ダイエット中は禁酒・減酒が有効です。

飲酒でγ-GTPが上がる理由は?

γ-GTPは肝臓・胆管の細胞膜酵素で、アルコール分解時に細胞が刺激されて血中に漏れ出るため上昇。禁酒2-4週間で正常化、これがアルコール性肝障害の指標に。50 U/L超は注意、100超は警戒レベルです。

アルコール依存症の目安は?

1. 飲酒コントロール喪失、2. 離脱症状(手の震え・発汗・不安)、3. 耐性形成(同量で酔わない)、4. 家庭・仕事への支障、5. 健康被害があっても止められない。1つでも該当したら依存症外来・専門医療機関への受診を。早期介入が回復率を上げます。