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災害備蓄量 計算ツール|家族人数×日数の必要量早見(水・食料・電池・トイレ)

家族の災害備蓄量(水・食料・電池・カセットボンベ・簡易トイレ・現金)を、人数と備蓄日数から瞬時に算出。内閣府防災「防災白書」首相官邸「災害の備え」農水省「家庭備蓄ポータル」のガイドラインに準拠し、南海トラフ・首都直下地震の想定、ローリングストック運用、乳幼児・高齢者・ペット別の追加品目まで整理しました。

最終更新:2026-08-05/監修:計算ツールズ編集部

災害備蓄量 計算機

計算式と国のガイドライン

基本式(内閣府防災・農水省ガイドライン準拠)

飲料+生活水 = 家族人数 × 3L × 備蓄日数

食料 = 家族人数 × 3食 × 備蓄日数

簡易トイレ = 家族人数 × 5回 × 備蓄日数

備蓄日数の国指針

  • 3日分:最低ライン。都市部の一般災害想定。
  • 7日分(推奨):内閣府防災の推奨備蓄量。南海トラフ・首都直下地震では救援物資が届くまで最低1週間が想定される。
  • 10日分:南海トラフ地震の想定被災地(西日本沿岸)で農水省が推奨。
  • 14日分:在宅避難で長期のインフラ復旧を想定する場合。

単価根拠(本ツール)

  • 飲料水:1人1日3L(飲用2L+調理・衛生1L)— 内閣府防災
  • 食料:1人1日3食 — 農水省家庭備蓄ポータル
  • 電池:1家族4本/日 → 大人1人あたり日1本 — LEDライト・ラジオ想定
  • カセットボンベ:1家族3本/日(1本連続燃焼60分想定)
  • 簡易トイレ:1人1日5回 — 内閣府「災害時トイレ確保・管理計画」
  • 現金:1人1万円+日1,000円/人 — 停電時のATM不通対策

主要備蓄品目の詳細

飲料水(1人1日3L)

飲用2L+調理・衛生1L。2Lペットボトル×人数×日数分を目安に。5年保存水(1本200〜400円)が主流。給水車・湧水利用ができない都市部では特に重要。

主食(1人1日3食)

アルファ米、レトルトパック、乾麺、缶詰、フリーズドライ食品など。加熱不要品と加熱必要品を7:3で組み合わせるとインフラ復旧段階で使いやすい。

おかず・タンパク源

缶詰(サバ・ツナ・鮭)、レトルトカレー、ソーセージ、豆類パウチ。ビタミン・食物繊維はドライフルーツ・野菜ジュース缶で補完。

調理・熱源

カセットコンロ+ボンベ(1本60分燃焼)。ボンベは1家族6本/週が目安。都市ガス・電気が止まった際の唯一の熱源。

照明・情報

LEDライト、ヘッドランプ、ラジオ、モバイルバッテリー。手回し充電式のラジオ・ライト一体型が防災グッズの定番。

衛生用品

ウェットティッシュ(体拭き用大判)、口腔ケア用マウスウォッシュ、ドライシャンプー、生理用品、紙おむつ(成人・乳児)。

簡易トイレの必要量

大規模災害でしばしば軽視されるのが「トイレ問題」。地震で下水管が破損すると、水洗トイレが使用不可になり数日〜数週間の非常事態が発生。東日本大震災では避難所トイレの衛生崩壊が深刻な問題となりました。

内閣府「災害時のトイレ確保・管理計画」

1人1日5回 × 家族人数 × 備蓄日数

4人家族×7日で140回分(凝固剤・処理袋のセット)が最低ライン。市販の簡易トイレセット(凝固剤+袋+抗菌剤)が1回50〜80円で入手可能です。

おすすめ製品と単価

  • アイリスオーヤマ 簡易トイレ50回分:3,000〜4,500円
  • BOS 非常用トイレ100回分:4,500〜6,000円
  • マイレット S-100(100回):4,000〜5,500円

また、トイレットペーパー(1人1日1/2ロール)、ゴミ袋(45L厚手・防臭)、消毒用アルコールも必需品です。

乳幼児・高齢者・ペット追加品目

乳幼児(0-2歳)追加

粉ミルク・液体ミルク(1日800mL目安)、紙おむつ(1日8枚)、離乳食パウチ、おしりふき、体温計、赤ちゃん用薬(ふだんの常備薬)。ミルクは液体タイプが水不要で災害時に有効

高齢者・要配慮者追加

常用薬(お薬手帳のコピー必須)、大人用紙おむつ、義歯洗浄剤、拡大鏡、補聴器の予備電池、車椅子のパンク修理キット。持病がある方は主治医と災害時投薬計画を確認。

ペット追加(小型犬猫)

ペットフード(1匹1週間分×人数)、水、ペットシーツ、キャリーバッグ、リード、ワクチン証明書コピー、ペットの写真(迷子対策)。環境省「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」参照。

女性の追加

生理用品(多めに)、防犯ブザー、着替え(複数)、体を拭くための大判ウェットタオル、化粧品よりも保湿クリーム優先。

持病がある方

常用薬2週間分、お薬手帳のコピー、糖尿病等の食事制限がある方は特別食備蓄、透析患者は「災害時透析患者手帳」に基づく行動指針を主治医と確認。

アレルギー保有者

アレルギー対応食品を必ず個別備蓄。避難所配給食にアレルゲン混入の恐れがあるため、自己完結型の備蓄が生死に直結する場合があります。

ローリングストック運用

ローリングストックとは、日常的に消費する食品・水を「多めに買い置き」しつつ、古いものから消費して補充する備蓄法。賞味期限切れを防ぎ、備蓄品を日常食化できる合理的な方法として内閣府防災も推奨しています。

ローリングストックの基本ルール

  1. 普段使いの食品を「1週間分多め」に購入
  2. 古いものから消費(FIFO:先入先出し)
  3. 消費した分を補充
  4. 災害発生時は「最新1週間分」が備蓄として機能

ローリング向き食品

食品賞味期限ローリング頻度
レトルトカレー2年月1回
缶詰(魚・果物)3年3ヶ月に1回
パスタ・乾麺3年月2〜3回
インスタント味噌汁1年週1回
ペットボトル飲料水2年月1〜2本
アルファ米5年年1回試食

災害別の想定期間

災害想定インフラ復旧推奨備蓄日数特記事項
都市部の地震(小〜中)2〜3日3日
首都直下地震(M7クラス)1週間〜1ヶ月7〜14日電気・水道・ガス長期停止
南海トラフ地震(M9クラス)1〜3ヶ月10〜14日広域被災で救援遅延
豪雨・洪水1〜3日3〜5日浸水は在宅避難不可
台風(大規模停電)3〜7日5〜7日2019年千葉台風の教訓
火山噴火(降灰)数週間7〜14日マスク・ゴーグル必須
感染症パンデミック不定2週間+買い出し困難な期間

南海トラフ地震は最悪シナリオで死者32万人と想定され、農水省は西日本の沿岸部で10日分の家庭内備蓄を推奨しています。

備蓄コストの目安(4人家族・7日分)

品目数量単価概算金額
5年保存水 2L42本300円約12,600円
アルファ米・レトルト主食84食250円約21,000円
缶詰・おかず28缶200円約5,600円
カセットボンベ 3本入7セット500円約3,500円
単3電池 12本パック3パック800円約2,400円
簡易トイレ140回分2セット4,500円約9,000円
手回しラジオ・ライト1台4,000円約4,000円
モバイルバッテリー 20000mAh2台4,000円約8,000円
ウェットティッシュ大判10袋300円約3,000円
その他消耗品約5,000円
合計目安約74,100円

初期投資として7〜8万円が目安。ローリングストック運用で日常食費に組み込めば実質負担は年1〜2万円程度に抑えられます。

よくある備蓄失敗

  • 賞味期限切れを気づかない — 一括備蓄で放置すると気付けば全滅。ローリングストック+年1回の総点検(9月1日 防災の日)を習慣化。
  • 水だけで満足 — 食料・電池・トイレ・熱源のバランス備蓄が重要。特にトイレは軽視されがちで最大の盲点。
  • 加熱必要品ばかり備蓄 — 電気・ガスが復旧しないと食べられない。加熱不要品を7割入れましょう。
  • 持病薬・現金の備蓄忘れ — 停電時ATM不通、薬局の休業に備え1〜2週間分の現金と常用薬を必ず。
  • ペット用品を人間と混同 — ペットフード・キャリーを別途備蓄。避難所によっては受け入れ不可の場合もあり、車中泊等のBプラン必要。
  • 備蓄場所を1ヶ所に集中 — 家屋倒壊・浸水リスクを考え、キッチン・寝室・車内・実家などに分散配置を。
  • 家族全員が備蓄場所を知らない — 発災時に取り出せない事例が多い。家族全員で場所・使い方を年1回確認しましょう。

参考文献・公的資料

※本ページの備蓄量・金額は、内閣府防災・農水省・首相官邸の公式ガイドライン(2026年8月時点)に基づく概算値です。実際の必要量は家族構成(乳幼児・高齢者・要配慮者・ペット)、住まいの災害リスク(浸水・土砂・地震)、地域のインフラ復旧見通しにより変動します。特に持病・アレルギー・要介護がある方は、医療機関・自治体と個別に備蓄計画をご相談ください。

よくある質問(FAQ)

1人あたりの水は何L?

1日3L(飲用2L+生活1L)が内閣府防災の推奨値。4人家族×7日なら84L(2Lペットボトル×42本)が目安です。生活水は歯磨き・傷の洗浄・食器すすぎ等を最小限にする想定量です。

賞味期限切れを防ぐには?

ローリングストックが推奨。日常食品を多めに買い、古いものから消費して補充する運用で、常に新しい備蓄状態を保てます。年1回(9月1日 防災の日)の総点検も併用しましょう。

保存食は何種類あれば?

5〜7種類以上が理想。主食(アルファ米・パン缶・シリアル)3種、主菜(缶詰・レトルト)3種、副菜・お菓子系1〜2種を組み合わせると栄養と満足度が高まります。

備蓄場所はどこがベスト?

分散保管が原則。キッチン・寝室・車の中・玄関収納の4ヶ所に分ければ、家屋倒壊・浸水の一部被害で全滅を防げます。取り出せる場所への設置が最重要。

簡易トイレはなぜ必要?

大地震で下水管が破損すると水洗トイレが使えません。1人1日5回×日数分の簡易トイレ(凝固剤+袋)を備蓄。東日本大震災では避難所トイレの衛生崩壊が深刻な問題となり、感染症流行の原因にもなりました。

電池は単3以外にも必要?

ライト・ラジオが単3電池主流のため、まずは単3を優先。使用機器によっては単4・ボタン電池も少数必要。手回し充電式の一体型ラジオ・ライトを追加すれば電池切れリスクを軽減できます。

ペットの備蓄も必要?

環境省の「災害時ペット救護ガイドライン」で飼い主による同行避難と自己完結型備蓄が推奨。ペットフード・水・キャリー・リード・ワクチン証明書コピーを必ず用意しましょう。

乳幼児がいる家庭の追加品目は?

液体ミルク・紙おむつ・離乳食・体温計・おしりふき。特に液体ミルクは水不要で災害時に重宝。粉ミルクのみだと水と加熱が必要で、大災害時のインフラ状況では確保が困難な場合があります。

現金はいくら備えるべき?

1人1万円+日1,000円を目安。停電時はATM不通・キャッシュレス決済不可のため、千円札と小銭を中心に用意。10万円程度が家庭の防災現金の目安です。

3日分でも大丈夫?

都市部の一般災害なら3日で救援物資が届きますが、南海トラフ・首都直下では最低7日、可能なら10〜14日が推奨。広域被災では救援が届くまでの期間が長くなります。

保存水はどれくらい高い?

5年保存水(2L)は1本300〜400円。通常のミネラルウォーター(150〜200円)の約2倍ですが、賞味期限を気にせず備蓄できます。ローリングストックで日常品を回すなら通常水でOK。

アレルギー対応食品はどうする?

避難所配給食にアレルゲン混入のリスクがあるため自己完結型の備蓄が生死に直結する場合があります。かかりつけ医と相談し、専用備蓄(アルファ米・レトルト等のアレルギー対応食品)を必ず用意してください。