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ペット食費 計算ツール|犬・猫の日/月/年額と体重別給餌量・品質別コスト比較

犬・猫のフード代を、体重とフード品質(普及品/中品質/プレミアム)から即時計算。犬 25g/kg/日猫 20g/kg/日を基準に、日額・月額・年額および15年ライフタイム総額まで一気通貫で算出。AAFCO/FEDIAFの栄養基準、療法食・シニア食のコスト差、環境省「一般家庭における飼育実態調査」、動物病院・獣医師会の公的資料に基づき、購入判断・長期飼育計画に役立つ実務情報を掲載しています。

最終更新:2026-08-05/監修:計算ツールズ編集部

ペット食費 計算機

計算式と栄養基準

基本式

1日の給餌量(g) = 体重(kg) × 25g (犬) または 20g (猫)

1日食費 = 給餌量(g) × フード単価(円/g)

本ツールでは、普及品0.5円/g、中品質1.2円/g、プレミアム2.5円/gを標準単価としています。これは市販の総合栄養食(ドライフード)の店頭価格から算出した実勢値で、ウェットフード・生肉・手作り食は別体系になります。

AAFCO・FEDIAF 栄養基準

ペットフードの栄養基準は米国AAFCO(Association of American Feed Control Officials)と欧州FEDIAF(European Pet Food Industry Federation)の2つが国際的な基準として広く採用されています。日本のペットフード安全法(2009年施行)は環境省・農林水産省が所管し、成分の安全性・表示ルールを規定しますが、栄養バランス基準はAAFCO/FEDIAFに準拠する製品が多数派です。

DER(Daily Energy Requirement)基準

より精密には、体重(kg)の0.75乗×70を安静時要求カロリー(RER)とし、成犬なら×1.6、避妊済み成犬なら×1.4、成猫なら×1.2〜1.4、活動的な犬なら×2以上を掛けて算出します。本ツールの25g/20gはこれらを平均的な体重の家庭飼育前提で単純化した数値です。詳細な計算はペット医療費ページの関連計算にも掲載しています。

フード品質の違い

グレード単価(円/g)主要原材料用途・特徴
普及品0.3-0.7穀類・肉類副産物・着色料スーパー・ドラッグストア。栄養は満たすが原材料の質にばらつき
中品質0.8-1.5肉・魚・穀類・野菜(グレインイン)ホームセンター上位・ペットショップ。バランス良い。多くの家庭の主流
プレミアム1.8-3.5ヒューマングレード肉・グレインフリー・ハーブ動物病院取扱・専門店。皮膚被毛・体重管理に効果
スーパープレミアム3.5-8.0オーガニック肉・冷凍生食(フリーズドライ)アレルギー対策・上級者向け
療法食2.0-6.0目的に応じた組成(腎臓/糖尿/心臓)獣医処方箋必須。処方食は保険適用外

普及品でも法令上の栄養基準は満たしますが、消化性やアレルギー反応の起こしやすさが原材料の質に依存します。中品質以上を基本推奨とし、皮膚被毛や消化トラブルが出た場合はプレミアム/療法食への切替を検討するのが一般的です。

体重別の1日給餌量目安

犬の体格別1日給餌量とドライフード月額

犬の体格体重1日g中品質月額プレミアム月額
超小型犬(チワワ・トイプー)2-4kg50-100g1,800-3,600円3,750-7,500円
小型犬(ミニチュアダックス)4-10kg100-250g3,600-9,000円7,500-18,750円
中型犬(柴犬・ビーグル)10-25kg250-625g9,000-22,500円18,750-46,875円
大型犬(ラブラドール)25-40kg625-1,000g22,500-36,000円46,875-75,000円
超大型犬(セント・バーナード)40kg超1,000g以上36,000円以上75,000円以上

猫の体格別1日給餌量とドライフード月額

猫の体格体重1日g中品質月額プレミアム月額
子猫(離乳〜6ヶ月)1-3kg40-80g(頻回)1,440-2,880円3,000-6,000円
成猫(1-7歳)3-5kg60-100g2,160-3,600円4,500-7,500円
大型成猫(メインクーン)5-8kg100-160g3,600-5,760円7,500-12,000円
シニア猫(7歳以上)3-5kg50-80g(食欲減)1,800-2,880円3,750-6,000円

ライフステージ別の食費

子犬・子猫期(0-1歳)

成長期用フードは高栄養で単価が高め。1日3〜4回の頻回給餌が必要で、月あたりのフード消費量が成犬・成猫より2〜3割多くなります。乳歯から永久歯への切替時期にはやわらかいウェットフードや水でふやかす手間も。

成犬・成猫期(1-7歳)

もっとも安定した給餌フェーズ。同じフードを長期間続けても問題なく、コスト予測がしやすい期間です。ワクチン接種や避妊去勢後は代謝が下がるため、体重増加に注意して量を調整します。

シニア期(7歳以上)

シニア用フード(低脂肪・関節ケア・腎臓配慮)への切替を検討。単価は中品質の中〜上位帯。歯周病で咀嚼が難しくなる個体も多く、ソフトドライやウェットへの移行でウェットフード費用の上乗せも発生。

ハイシニア期(15歳以上・猫では20歳以上も)

療法食への切替が増える時期。腎臓病用食、心臓病用食、糖尿病用食など病態別処方が必要になり、コストが月1万円を超えるケースも珍しくありません。

療法食の費用

療法食は動物病院で獣医師の診断のもと処方される特殊フードです。市販フードの1.5〜3倍のコストになりますが、症状改善・進行抑制に効果があります。

療法食の種類対象疾患1日費用の目安(体重5kg犬)
腎臓ケア慢性腎臓病(CKD)200-350円
肝臓ケア肝疾患200-300円
糖尿病ケア糖尿病250-400円
心臓ケア心臓病(僧帽弁閉鎖不全等)200-350円
アレルギー(加水分解タンパク)食物アレルギー350-600円
膀胱結石(ストルバイト/シュウ酸カルシウム)尿石症200-400円
低脂肪(膵炎)膵炎250-400円
体重管理肥満150-300円

総飼育費における食費の位置づけ

ペットの生涯総飼育費に占める食費の割合は、犬で30〜40%、猫で35〜45%が目安です。医療費(20-30%)、ペット保険料(10-15%)、日用品・トリミング(10-15%)、その他(ケージ・おもちゃ・ホテル等)で構成されます。中品質フードを15年給餌した場合、犬で約60〜100万円、猫で約30〜50万円が食費だけで発生します。

ライフタイム総飼育費モデル(小型犬・中品質フード)

費目年間目安15年累計割合
食費(中品質ドライ)6万円90万円約35%
予防医療(狂犬病・混合・フィラリア・ノミダニ)3.5万円52.5万円約20%
通常診療・慢性疾患治療3万円45万円約17%
ペット保険料3万円45万円約17%
トリミング・ホテル・その他2万円30万円約11%
合計17.5万円262.5万円100%

大型犬になると食費だけで年25〜35万円、15年累計で400万円超になるケースもあります。犬種選択の時点で長期予算の見通しを立てておくことが重要です。

保存方法とロス削減

ドライフードは開封後の酸化・湿気吸収が最大の劣化要因。適切な保存で嗜好性・栄養価の低下を防ぎ、実質的な食費削減にもつながります。

保存の基本ルール

  • 開封後は必ず密閉容器へ移し替え ─ シリカゲル(乾燥剤)入りの容器や、真空ポンプ付き容器が理想。袋のまま保存すると空気が入って酸化が進みます。
  • 冷暗所での保存 ─ 直射日光と高温多湿を避ける。夏場のキッチンや窓際は不向き。玄関収納や納戸が定石。
  • 冷蔵庫保存は結露リスク ─ 温度変化で結露が発生しカビの原因に。基本は常温保存が推奨されます。
  • 開封後1〜1.5ヶ月で使い切り ─ ドライフードの油脂は開封後30日で酸化が始まる。1袋のサイズはこの期間で使い切れる量に。
  • 賞味期限だけでなく製造日も確認 ─ 製造から6ヶ月以内の商品を選ぶのが理想。輸入プレミアムフードは製造〜輸送で時間がかかるため要注意。

ウェットフード開封後の管理

ウェットフードは開封後の日持ちが短く、常温では数時間で細菌増殖リスクが上がります。基本は1回で使い切りが原則ですが、大容量缶(400g級)を使う場合は残分を密閉容器に移し冷蔵庫で24時間以内、温める場合は電子レンジで人肌程度(40℃前後)に温めてから給餌します。冷たすぎるまま与えると嘔吐や消化不良の原因に。

大袋購入時の分割保存

多頭飼育などでどうしても大袋(10kg級)を購入する場合は、1週間分ずつ小分けにして真空パックで保存し、使用中の袋だけ常温、残りは冷暗所または冷凍保存にする方法が有効。冷凍からの解凍時は結露を避けるため常温に戻してから開封します。

代表的な使用シーン

飼い始め前の生涯コスト試算

ペットを迎える前に、15年〜20年のライフタイム食費を試算。年収に対する負担率、共働き・単身などの生活スタイルと照合し、実行可能な飼育計画を立てるのに使えます。

フード切替時のコスト比較

普及品→中品質→プレミアムに切り替える際の月額差額を数値化。皮膚被毛の改善効果を金額換算で判断でき、家計への影響を家族で話し合う材料に。

療法食導入時の家計インパクト

シニア期に腎臓病等で療法食が処方された際の月額アップを事前に把握。医療費と合算した月額を見積もり、ペット保険の療法食カバー特約の要否も判断できます。

多頭飼いのフード計画

体重が異なる複数頭飼いで、それぞれの給餌量とコストを個別算出。1頭あたりのフード予算・大袋購入の効率を最適化。

ペット保険の給付試算

ペット保険では療法食は原則対象外ですが、疾患治療費と合算した年間出費で保険料の元が取れるかを検討する材料に。

災害備蓄計画

環境省ガイドラインで推奨されている「ペット用食料5日〜1週間分」の備蓄コストを算出。ローリングストック方式で日常在庫と災害備蓄を兼ねる計画に。

よくある間違い・注意点

  • フード袋の給餌量表示を鵜呑みにする — メーカー表示はあくまで「体格の目安」で、活動量・去勢有無・年齢で最適量は変わります。獣医師や動物病院の栄養相談を活用し、月1回の体重測定で微調整するのが健康維持の基本です。
  • おやつ・トッピングを食費に含めない — 総合栄養食に加えておやつ・ジャーキー・野菜トッピングを毎日与えると、食費は月+2,000〜5,000円になります。総給餌カロリーの10%以内に抑えるのが肥満予防の目安。
  • 手作り食を安いと思い込む — 生肉・鶏ささみ等で手作り食を組むと、食材原価だけで市販中品質フードと同等以上になることが多く、加えて栄養バランス調整のサプリ・時間コストがかかります。獣医監修レシピが必須です。
  • 大袋で買い過ぎ酸化させる — ドライフードは開封後30〜45日で油脂が酸化し嗜好性が落ちます。1〜1.5ヶ月で使い切れるサイズを購入し、密封保存が原則。多頭飼い以外で大袋(10kg超)購入は要注意。
  • 療法食を勝手に途中で止める — 症状が落ち着いたからと市販食に戻すと再発リスクが高まります。切替は必ず獣医師の指示に従い、段階的に行うのが原則。
  • フード切替を急に行う — 新旧フードを1週間かけて段階的に混ぜていくのが基本。急な切替は下痢・嘔吐の原因になり、結果として動物病院代が食費節約分を上回ります。
  • 猫にドッグフードを与える — タウリン欠乏で心筋症を発症するリスク。逆(犬に猫用)も高タンパクで肥満・腎臓負担の原因。種別専用フードは必須です。

関連する法令・基準

  • ペットフード安全法(2009年6月施行) ― 環境省・農林水産省共管。愛玩動物用飼料の安全確保のための製造・輸入・販売規制。有害物質基準、表示ルールを規定。
  • 愛玩動物飼養管理士制度 ― 環境省認定の民間資格。ペットの適正飼育に関する知識の普及。
  • 動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護法) ― 環境省所管。適正飼養義務の根拠法。
  • AAFCO 栄養基準 ― 米国。犬猫の総合栄養食基準の国際的リファレンス。多くの日本製品も準拠。
  • FEDIAF 栄養基準 ― 欧州。AAFCOと並ぶ国際基準。
  • ペットフード公正取引協議会「ペットフードの表示に関する公正競争規約」 ― 消費者庁認定。総合栄養食・その他の食事療法食等の表示規定。

参考文献・公的資料

ペット食費や栄養管理について、より詳しく調べたい方は以下の公的資料・獣医師団体の情報を参照してください。

※本ページの計算結果および単価は概算値です。実際のフード費用は製品・購入店・購入時期・体格・活動量・健康状態で大きく変わります。療法食・食物アレルギー・肥満対策等の医療目的の場合は必ず獣医師にご相談ください。栄養バランスに不安がある場合は獣医師・愛玩動物飼養管理士の指導のもとで給餌計画を立ててください。

よくある質問(FAQ)

プレミアムフードの効果は?

ヒューマングレード原材料・グレインフリー・機能性成分(オメガ3・グルコサミン等)により、被毛の艶・皮膚トラブル改善・便の質向上・アレルギー低減に差が出るケースがあります。ただし個体差が大きいため、切替後1〜2ヶ月で効果を判断し、合わなければ別グレードへの変更が必要です。単純に高いから良いとは限りません。

手作り食のコストと注意点は?

食材原価だけでも中品質フードと同等以上になるうえ、栄養バランス調整のためのサプリメント・カルシウム剤等の追加費用と、毎日の調理時間コストがかかります。獣医監修レシピを使わないと必須アミノ酸・ビタミンD・タウリン(猫)の欠乏で健康被害が出るリスクが高く、初心者にはハードルが高い方法です。

療法食の費用感は?

市販フードの1.5〜3倍。腎臓病・アレルギー・糖尿病・膵炎などの疾患ごとに専用の療法食が存在し、獣医師の処方(または指導)のもとで使用します。ペット保険では原則対象外(一部特約あり)で、家計負担が長期化するケースが多いため、シニア期の医療費予算に食費増分も加味しておくと安心です。

大袋購入は本当にお得?

単価は下がりますが、ドライフードは開封後30〜45日で油脂が酸化し嗜好性・栄養価が下がります。1〜1.5ヶ月で使い切れないサイズは、酸化リスクによる健康被害と食べ残しでかえって高コストになりがち。多頭飼い(3頭以上)以外は1〜3kg袋を頻繁購入する方が結果的に経済的です。

ウェットフードとドライフードの併用は?

水分摂取量アップ(特に猫の腎臓病予防)、嗜好性向上、シニア期の咀嚼補助に有効です。ウェットフードはドライの3〜5倍単価が高いため、コスト面ではドライ主食+ウェット週2〜3回のトッピング程度が現実的なバランス。

おやつは食費のどれくらい?

ジャーキー、ボーロ、歯磨きガム等のおやつは月2,000〜5,000円が一般的。総給餌カロリーの10%以内が肥満予防の目安です。しつけのご褒美用途では低カロリーの少量おやつ(0.5g/個)を活用し、量を稼ぐのがコツ。

肥満対策のフードはどう選ぶ?

まず給餌量を10〜20%減らして体重推移を見るのが基本。それでも痩せない場合はダイエット用フード(低脂肪・高タンパク・高繊維)に切替。単価は中品質〜プレミアムの中〜上位帯。獣医師の指導のもとで週次体重測定を続けることが必須です。

年間のフード予算はどれくらい見ておけばよい?

小型犬(5kg)中品質で年5〜7万円、中型犬(15kg)で年12〜18万円、大型犬(30kg)で年25〜35万円が目安。成猫(5kg)中品質で年4〜6万円。プレミアムに切り替えると1.5〜2倍、療法食が入るとさらに1.5倍程度に増えます。

子犬・子猫期の食費はどう変わる?

成長期用フードは高栄養で単価が成犬用より1.2〜1.5倍。1日3〜4回の頻回給餌が必要で、月あたりのフード消費量が成犬・成猫より2〜3割多くなります。生後6ヶ月ごろから成犬・成猫用への切替が一般的。

災害備蓄はどれくらい必要?

環境省ペット防災ガイドラインでは最低5日〜1週間分のフードと水を推奨。中型犬なら約2〜4kg、猫なら約0.5〜1kg程度。ローリングストック(日常在庫を常に更新)方式にすると備蓄費用が別途発生せず効率的です。

ペット保険はフード代をカバーする?

原則として通常のフード代は対象外です。療法食も基本対象外ですが、一部の商品には「食事療法特約」があり、月上限で給付されるものもあります。特約付き保険料と療法食費用を比較して加入判断してください。

猫にドッグフードを与えてもいい?

絶対にダメです。猫は必須アミノ酸のタウリンを体内合成できず食事から摂取する必要があります。ドッグフードにはタウリンが不足しており、長期摂取で拡張型心筋症(DCM)を発症するリスクがあります。犬猫の栄養要求量は根本的に異なるため、種別専用フードは必須です。