純アルコール量 計算|厚労省20g基準・ビール500ml・日本酒1合・ストロング系36gの適正飲酒判定
ビール・日本酒・ワイン・ウイスキー・焼酎・ストロング系チューハイの純アルコール量(g)を「飲んだ量(ml)×アルコール度数(%)×0.8(エタノール比重)÷100」の公式で即座に算出。厚生労働省「健康日本21(第三次)」で示された1日純アルコール20g以下の「節度ある飲酒」、40g超の多量飲酒、60g超の生活習慣病・肝硬変・依存症リスク、女性は男性の約2/3量で同等リスクとされる知見まで、量的リスクを可視化。あわせて酒気帯び運転0.15mg/L(呼気)・0.03%(血中)境界、体重×係数による分解所要時間、1g=7.1kcalのカロリー、基準ドリンク10gの単位換算、休肝日でγ-GTP・ALTが改善する肝機能への影響までまとめて表示します。2024年2月に厚労省が公表した「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」、警察庁の道路交通法、国立がん研究センターの疫学研究に準拠した実用計算機です。
純アルコール量 計算ツール
純アルコール量の計算式
純アルコール量(g)= 飲酒量(ml)× アルコール度数(%)÷ 100 × 0.8
基準ドリンク(単位)= 純アルコール量 ÷ 10g
血中アルコール濃度(%)= 純アルコール(g)÷(体重kg × 体液率0.6)× 0.1
分解所要時間(h)= 純アルコール(g)÷(体重kg × 0.10(男)または 0.07(女))
「量(ml)×度数(%)×0.8÷100」の0.8はエタノールの比重(15℃で約0.7893g/mL)を丸めた値です。厚労省「健康日本21」や各都道府県の保健所啓発資料もこの計算式を用いており、日本酒1合(180ml×15%×0.8÷100=21.6g)、ビール500ml(500×5×0.8÷100=20g)、ワイングラス2杯(200×12×0.8÷100=19.2g)がいずれも「20g前後」に収まる標準単位として設計されています。ストロング系チューハイ500mlは9度×0.8で純アルコール36g、ロング缶1本で1日基準の1.8倍という計算になります。
関連する換算指標
| 指標 | 換算式 | 使用場面 |
|---|---|---|
| 基準ドリンク(Standard Drink) | 純アルコール10g=1単位 | WHO・厚労省 |
| エタノール比重 | 0.7893 g/mL(15℃) | 計算の0.8 |
| アルコール1gのカロリー | 7.1 kcal/g | 体重管理 |
| 血中濃度(BAC) | 純アルコールg÷(体重×0.6)×0.1 | Widmark式 |
| 体重60kg男性の分解速度 | 約6-7g/時(0.10×体重) | 運転可否目安 |
| 体重50kg女性の分解速度 | 約3.5-4g/時(0.07×体重) | 個人差20-30% |
| 呼気1L→血中% | 0.15 mg/L ≒ 0.03% | 道路交通法 |
| WHOリスクフリー水準 | 2023年より「安全な飲酒量なし」 | Lancet2018 |
厚労省ガイドラインと国際比較
日本の飲酒ガイドラインは、2000年の「健康日本21」で1日純アルコール20g以下が「節度ある適度な飲酒」の目安として初めて明文化されました。2013年の「健康日本21(第二次)」では「多量飲酒=1日60g以上」の定義が定着し、女性・高齢者・少量で顔が赤くなる人(フラッシャー)はさらに少量にすべきと注記。2024年2月に厚労省が公表した「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」では、大腸がんは1日20g以上、高血圧・脳出血・食道がんは女性で少量でも発症リスクがあると明記され、20g基準が絶対安全ではないことが強調されました。
国際比較では、WHO・欧州多くの国が「1日20-30g」を上限とする一方、2023年のWHOヨーロッパ地域事務局声明では「アルコールに安全な摂取量はない」との立場に移行。米国は男性2ドリンク/日(28g)、女性1ドリンク/日(14g)、英国は男女共通週14ユニット(112g、1日16g相当)と基準は異なりますが、いずれも「毎日飲まない」「休肝日を設ける」が共通推奨です。
基準ドリンク(Standard Drink)は国により定義が違い、日本・WHO 10g、米国 14g、英国 8g、豪州 10g。海外の「1 drink」を日本の1単位(10g)と勘違いすると15-40%多く摂取するリスクがあり、海外旅行時は要注意です。
主要酒類の20g早見表
1日の目安「純アルコール20g」に相当する各酒類の量です。これを毎日ではなく週3-4日以内にとどめ、週2日以上の休肝日を設けるのが厚労省推奨です。
| お酒 | 度数 | 20gに相当 | 備考 |
|---|---|---|---|
| ビール | 5% | 中ビン1本 500ml | ロング缶1本と同等 |
| ライトビール | 3.5% | 715ml | 350ml缶2本 |
| ハイボール(5%) | 5% | 500ml | 缶ハイボール1本 |
| ストロング系 | 9% | 278ml | 350ml缶=25g超 |
| チューハイ | 7% | 357ml | 350ml缶ほぼ1本 |
| 日本酒 | 15% | 1合 180ml(21.6g) | 1合で20g強 |
| ワイン | 12% | グラス2杯 200ml | ボトル1/4本 |
| シャンパン | 12% | フルート2杯 200ml | — |
| 焼酎(水割り前) | 25% | グラス1/2 100ml | ロック1杯 |
| 泡盛 | 30% | 83ml | ロック1杯強 |
| ウイスキー | 40% | ダブル1杯 62ml | シングル2杯 |
| ブランデー | 40% | 62ml | — |
| ジン・ウオッカ | 40% | 62ml | カクテル1杯 |
| テキーラ | 40% | ショット2杯 60ml | — |
ストロング系500ml缶は純アルコール36g(20g基準の1.8倍)、日本酒1合はやや基準超過(21.6g)ですが、これらの単位が日本の伝統的な「1杯」として設計された歴史があります。
1杯あたりのアルコール量
居酒屋・宅飲みで実際に注がれる1杯あたりの純アルコール量です。「1杯だけ」と思っても、飲む器の容量で摂取量は大きく変わります。
| 飲み物 | 1杯容量 | 度数 | 純アルコール | 20g換算 |
|---|---|---|---|---|
| ビール中ジョッキ | 435ml | 5% | 17.4g | 1.15杯 |
| ビール大ジョッキ | 700ml | 5% | 28.0g | 0.71杯 |
| 生ビール小 | 334ml | 5% | 13.4g | 1.49杯 |
| ビール瓶(中ビン) | 500ml | 5% | 20.0g | 1.00杯 |
| ビール瓶(大瓶) | 633ml | 5% | 25.3g | 0.79杯 |
| 日本酒(1合) | 180ml | 15% | 21.6g | 0.93合 |
| 日本酒(半合) | 90ml | 15% | 10.8g | 1.85合 |
| 焼酎水割り | 200ml(原酒60ml) | 25%→7.5% | 12.0g | 1.67杯 |
| 焼酎ロック | 60ml | 25% | 12.0g | 1.67杯 |
| ワイングラス | 125ml | 12% | 12.0g | 1.67杯 |
| ワイン大グラス | 200ml | 12% | 19.2g | 1.04杯 |
| ハイボール(レギュラー) | 350ml | 7% | 19.6g | 1.02杯 |
| ウイスキーシングル | 30ml | 40% | 9.6g | 2.08杯 |
| ウイスキーダブル | 60ml | 40% | 19.2g | 1.04杯 |
| ストロング系350ml | 350ml | 9% | 25.2g | 0.79本 |
| ストロング系500ml | 500ml | 9% | 36.0g | 0.56本 |
摂取量別の健康リスク
厚労省「健康日本21」および国立がん研究センターの疫学研究に基づく健康影響の目安。大腸がんは20g/日、脳出血・食道がん・高血圧は女性で少量からリスク上昇が確認されています。
| 1日純アルコール | 判定 | 健康影響 | 該当量の例 |
|---|---|---|---|
| 0g(休肝日) | 理想 | 週2日以上推奨。肝機能休息 | ノンアル・お茶 |
| 1-10g | 少量 | 心血管保護効果あり(旧説) | 日本酒1/2合、缶ビール小 |
| 20g | 節度ある飲酒 | 厚労省上限目安。大腸がんは境界 | ビール500ml、日本酒1合 |
| 30-40g | 多量傾向 | 高血圧・脂質異常・脳梗塞リスク上昇 | ストロング500ml、日本酒2合 |
| 40-60g | 多量飲酒 | 脂肪肝・肝炎・膵炎・心房細動 | ビール大瓶2本+焼酎ロック |
| 60g以上 | 危険 | 肝硬変・食道がん・依存症リスク激増 | 日本酒3合以上 |
| 100g以上(急性) | 致死圏 | 急性アルコール中毒・呼吸抑制 | ウイスキーボトル半分一気 |
| 女性は男性の2/3 | 特記 | 体重・体格・ADH活性が低いため | 女性13g/日目安 |
| 高齢者は男性の2/3 | 特記 | 体液減少・肝代謝低下 | 65歳以上13g/日目安 |
| 顔が赤くなる人(フラッシャー) | 特記 | ALDH2低活性・食道がん12倍リスク | 日本人30-40%該当 |
分解時間の目安表
体重×係数(男0.10・女0.07)を1時間あたりの分解量として、体格別・飲酒量別の推定分解時間を示します。個人差が大きく、これに1.2-1.5倍の余裕を見て運転可否判断してください。
| 体重・性別 | ビール500ml (20g) | 日本酒1合 (22g) | ストロング500ml (36g) | ハイボール2杯 (39g) |
|---|---|---|---|---|
| 男 50kg | 4時間 | 4.4時間 | 7.2時間 | 7.8時間 |
| 男 60kg | 3.3時間 | 3.7時間 | 6時間 | 6.5時間 |
| 男 70kg | 2.9時間 | 3.1時間 | 5.1時間 | 5.6時間 |
| 男 80kg | 2.5時間 | 2.8時間 | 4.5時間 | 4.9時間 |
| 女 45kg | 6.3時間 | 7時間 | 11.4時間 | 12.4時間 |
| 女 50kg | 5.7時間 | 6.3時間 | 10.3時間 | 11.1時間 |
| 女 60kg | 4.8時間 | 5.2時間 | 8.6時間 | 9.3時間 |
| 翌朝運転の目安 | 就寝前22時に飲酒終了 | 7時間経過で目覚めても残る可能性 | 7-11時間必要 | 翌日午前も要注意 |
飲み会で0時までストロング500mlを2本(純アルコール72g)飲んだ場合、体重60kg男性で分解に12時間要し、朝12時前後まで残ります。翌朝運転は「夜の飲酒量×体重・性別」で綿密に計算することが大事故を防ぎます。
場面別の飲酒設計
晩酌(毎日)は10-15g設定
毎日飲む「晩酌」は1日20gの半分に留めるのが実用的。ビール350ml缶1本(14g)、日本酒半合(10.8g)、ハイボール350ml缶1本(19.6g・少し超過)が目安。週2日は休肝日で肝機能休息、γ-GTP・ALT・ASTの改善に直結。
週末の飲み会は40g上限
週1-2回の外飲みなら40gまで許容。ビール中ジョッキ2杯(35g)+ハイボール1杯(20g)=55gは多量ゾーン。「乾杯ビール→焼酎水割り」で総量ペースダウン、〆のラーメン前に「もう一杯」の判断は要注意です。
忘年会・新年会・宴会
3-4時間で複数杯となる宴会はペース配分が肝心。ビール→日本酒→焼酎→ハイボールと種類を替えるより、「同じ酒を薄めて長く飲む」のが総量を抑えるコツ。ハイボール(薄め)1杯20分ペースで4時間=180g摂取のリスクを防止。
女性・高齢者・体格小
純アルコール女性13g・65歳以上13g・体重50kg以下15gを上限に。ワイングラス1杯(12g)、日本酒半合(10.8g)、ハイボール1杯(19g・やや超過)で1日終了イメージ。「もう1杯」の欲求は翌日のパフォーマンスに直結すると理解を。
お酒に弱い人(フラッシャー)
顔が赤くなる人はALDH2遺伝子低活性で、日本人の30-40%が該当。アセトアルデヒド分解が遅く、食道がんリスク12倍・上気道がん4-6倍(国立がん研究センター)。1日10g以下、週2-3回に厳格に管理すべきです。
妊娠・授乳期は完全禁酒
胎児性アルコール症候群(FAS)は少量でもリスクがあり、妊娠期は「安全な摂取量なし」(厚労省)。授乳期も母乳へ移行するため飲酒後2-3時間は授乳不可。妊活期の女性・パートナーもリスク低減のため断酒推奨です。
飲酒運転と法定基準
道路交通法の飲酒運転基準は「呼気1L中アルコール0.15mg以上で酒気帯び」、「アルコール分解が明らかに困難な状態で酒酔い」。0.15mg/Lは血中濃度で約0.03%、体重60kg男性がビール中ジョッキ1杯(17g)を飲んだ直後に到達し得ます。
| 飲酒量 | 血中濃度(BAC) | 状態 | 法的判定 |
|---|---|---|---|
| ビール小1杯(13g) | 0.036% | ほろ酔い初期 | 酒気帯び該当 |
| ビール中1杯(17g) | 0.047% | 陽気になる | 酒気帯び該当 |
| 日本酒1合(22g) | 0.061% | 頬が赤らむ | 酒気帯び該当 |
| ビール500ml(20g) | 0.056% | — | 酒気帯び該当 |
| ストロング500ml(36g) | 0.100% | 酔い明らか | 酒酔い可能性 |
| 日本酒3合(65g) | 0.181% | 千鳥足 | 酒酔い運転 |
| 酒気帯び運転の罰則 | 0.15mg/L超 | — | 免停・懲役3年以下・50万円以下罰金 |
| 酒酔い運転の罰則 | — | — | 免許取消・懲役5年以下・100万円以下罰金 |
2007年道交法改正で同乗者・車両提供者・酒類提供者にも罰則(酒気帯び運転者と同等の罰)が課せられ、飲食店側の責任も拡大。「送迎前提の宅飲み」「代行運転」「電車帰宅」が現実的対策で、朝の運転もアルコールチェッカーで0.10mg/L以下確認が確実です。
よくある間違い・注意点
- ビール1本=ちょっとだけと油断 — ビール500ml=純アルコール20gで、これだけで1日の厚労省基準ちょうど。「まだ1本目」ではなく「今日はもう終わり」の量です。ロング缶2本(40g)は多量飲酒、3本(60g)は生活習慣病リスク圏。
- ストロング系を「チューハイ感覚」で飲む — 9%のストロング系500ml缶は純アルコール36g=ビール2本相当。飲み口が甘くジュース感覚で、無自覚に2-3本(72-108g)飲むと肝臓・膵臓への急性負担が極大。2024年厚労省ガイドラインでも警告対象です。
- 「日本酒は米だから健康」の誤解 — 日本酒1合(180ml)は純アルコール21.6g、20g基準を超過。ワイン抗酸化・日本酒アミノ酸などの健康効果は量が少ないときだけで、多量飲酒すればアルコール毒性が優勢。1日1合以内が実用ラインです。
- 女性が男性と同量飲む — 女性は体格・体液率・肝ADH活性が低く、同量飲酒で血中濃度が男性より20-30%高くなる。20gを女性が飲むと男性26-30g相当のリスク。女性は12-13g/日(男性の2/3)を上限に。
- 顔が赤くなる人が普通に飲む — ALDH2低活性のフラッシャーは食道がん12倍・上気道がん4-6倍・脳梗塞2-3倍のリスク。日本人の30-40%が該当し、遺伝子検査でも判定可能。少量でも累積被曝でDNA損傷が蓄積します。
- ハイボール・カクテルの度数を軽視 — ハイボール(ウイスキー40%+炭酸)は一般に7%前後・350ml缶で純アルコール19.6g。ジンソーダ・ウォッカレモンも同等。「炭酸で薄まってる」印象より実量は多く、2杯で40g(多量)です。
- 翌朝残っていないと思って運転 — 睡眠中もアルコール分解は続きますが、体重60kg男性で1時間あたり6-7gしか代謝しない。深夜0時に純アルコール50g飲めば朝8時でも0-4g残存。呼気0.15mg/L超なら酒気帯び、警察の朝の検問で摘発事例多数です。
- 「食べながらなら大丈夫」で無制限に — 食事はアルコール吸収を遅らせるだけで総量は変わりません。空腹時BAC 0.1%到達が、食後は0.08%に減る程度。飲む総量が20gを超えれば健康影響は同等で、「食べつつ多量」も肝臓への負担は同じ。
- 薬との併用リスク — 睡眠薬・抗うつ薬・抗ヒスタミン薬・降圧剤・鎮痛剤(アセトアミノフェン)とアルコール併用で肝毒性・呼吸抑制・低血圧が増強。特にアセトアミノフェン+アルコールは急性肝不全の原因、市販薬服用時も飲酒回避を。
- 休肝日を「連続飲酒後の1日」で済ませる — 週2日以上の休肝日が肝細胞の再生時間を確保する原則。「土日連続飲み→月〜金毎日晩酌→土日連続」は肝機能改善効果が薄い。理想は月・火・木の3日連続禁酒で細胞代謝を回復させる設計です。
参考文献・公的資料(発リンク)
飲酒ガイドライン・健康影響・法定基準は、以下の一次資料でご確認ください。
- 厚生労働省 健康に配慮した飲酒に関するガイドライン(2024年2月) ― 純アルコール20g基準の公式解説、疾患別リスク。
- 厚生労働省 健康日本21 アルコール分野 ― 節度ある適度な飲酒の定義、多量飲酒60gの根拠。
- e-ヘルスネット(厚労省) アルコール ― 分解時間・血中濃度・依存症の啓発資料。
- 国立がん研究センター JPHC研究 飲酒とがん ― 日本人コホート研究のアルコールとがんリスク。
- 警察庁 飲酒運転根絶 ― 道路交通法の酒気帯び0.15mg/L・酒酔い運転罰則。
- WHO Alcohol Fact Sheet ― 世界保健機関のアルコール健康影響ファクトシート。
- アルコール健康障害対策関係者会議 ― 依存症対応・啓発事業。
- 日本アルコール・アディクション医学会 ― 医学的な依存症診断・治療ガイドライン。
- 厚労省 健康日本21(第三次) ― 2024-2035年目標・多量飲酒者削減目標。
- 米国NIH National Heart Lung Blood Institute アルコール ― 心血管への影響・国際基準の参考。
よくある質問(FAQ)
「節度ある飲酒」とは具体的に何g?
厚労省「健康日本21」で1日純アルコール20g以下と定義。ビール中ビン1本(500ml)、日本酒1合(180ml)、ワイングラス2杯(200ml)、焼酎グラス1/2(100ml)、ウイスキーダブル1杯(60ml)が該当。「これ以下なら健康影響が少ない」水準で、毎日ではなく週2日以上の休肝日を組み合わせるのが公式推奨です。2024年ガイドラインでは大腸がん・高血圧・脳出血で20g以下でもリスクゼロではないと明記されました。
ストロング系チューハイの純アルコール量は?
9度ストロング系500ml缶で純アルコール36g、350ml缶で25.2g。ロング缶1本だけで1日基準20gの1.8倍、350ml缶2本で50g(多量ライン)、3本で75g(危険域)。甘くジュース感覚で飲みやすいため、無自覚に大量摂取するリスクが高く、2024年厚労省ガイドラインで警告対象。缶飲料は「純アルコール量g」表示義務化の議論もあり、購入前に度数×容量で計算する習慣を。
女性は男性の2/3が同等リスクの理由は?
女性は体格・体液率(男性60%・女性55%)が低く、肝臓のアルコール脱水素酵素(ADH)活性が男性の70-80%。同じ純アルコール20gを飲んでも血中濃度が20-30%高くなり、肝細胞への曝露量も増大します。加えて女性ホルモンが肝代謝を遅らせる作用もあり、乳がんは女性で少量から発症リスク上昇(1日10g以上でリスク上昇との報告)。女性の目安は12-13g/日、ビール350ml缶弱・ワイン1杯・日本酒0.6合程度が実用ラインです。
顔が赤くなる人は本当にリスクが高い?
はい。ALDH2(アルデヒド脱水素酵素)遺伝子低活性の人は、アセトアルデヒドが分解されず体内に長く残ります。国立がん研究センターのデータでは食道がん12倍・上気道がん4-6倍・脳梗塞2-3倍のリスク上昇。日本人の30-40%がこのタイプで、遺伝子検査(数千円)で判定可能。「慣れれば飲める」と言う人ほど発がんリスクが累積するため、1日10g以下・週2-3回に厳格管理すべきです。
アルコール分解時間の計算方法は?
純アルコール(g)÷(体重kg × 0.10(男)または 0.07(女))≒ 分解所要時間(h)。体重60kg男性で1時間あたり6g、体重50kg女性で3.5gが代謝限界です。ビール500ml(20g)なら男性3.3時間、女性5.7時間で完全代謝。ただしこれは平均値で、ALDH2低活性・肝機能低下・体調不良・薬剤併用で1.5-2倍の時間を要することも。翌朝運転は「就寝時刻+余裕2時間」で計算すべきです。
血中アルコール濃度と酒気帯び基準は?
道路交通法:呼気1L中0.15mg以上で酒気帯び運転(血中約0.03%相当)、免停3ヶ月・懲役3年以下・罰金50万円以下。0.25mg超は違反点数25点で免許取消・懲役3年以下。「酒酔い運転」は数値でなく状態判断で、免許取消・懲役5年以下・罰金100万円以下。ビール中ジョッキ1杯(17g)で体重60kg男性は0.047%到達、実質「1杯飲んだら運転不可」と考えるべきです。
翌朝の運転は何時間空ければ安全?
純アルコール20g(ビール500ml)で体重60kg男性3.3時間、女性5.7時間の分解時間が理論値。ストロング500ml缶(36g)で男6時間・女8.6時間、日本酒3合(65g)で男10.8時間・女15.5時間必要です。「就寝で分解する」は誤解で、代謝速度は起床時と同じ。深夜0時までにストロング2本(72g)飲めば男性で朝12時、女性で夕方まで残ります。翌朝運転前はアルコールチェッカー実測で0.10mg/L以下を確認するのが確実です。
休肝日の医学的効果は?
週2日以上の休肝日で肝細胞の再生・γ-GTP/ALT/ASTの正常化・脂肪肝の改善が期待できます。連続飲酒が続くと肝細胞の分裂周期が乱れ、脂肪蓄積・炎症・線維化が進行。「月・木の休肝日」など間隔を空けるパターンが最も効果的で、金〜日連続飲みは肝機能改善効果が薄い。健康診断でγ-GTP 50超・ALT 40超が慢性化していれば、月火水木の4日連続禁酒で1-2ヶ月かけて数値改善を目指せます。
アルコールのカロリーは太る原因?
アルコール1g=7.1kcal(炭水化物・タンパク質4kcal、脂質9kcalの中間)。ビール500ml=142kcal、日本酒1合=157kcal、ハイボール1杯=136kcal。ただしアルコールは「エンプティカロリー」で優先的に燃焼されるため、飲酒中は脂肪燃焼が停止し、つまみの脂質・糖質が蓄積しやすい。「太る原因」は飲酒中のつまみ(唐揚げ・ポテト・〆ラーメン)で、ハイボール・焼酎水割りなど低糖質酒+低脂質つまみが体重管理には有効です。
飲酒と薬の併用はどのくらい危険?
特に危険な組み合わせは:①アセトアミノフェン(カロナール・ロキソニン等)+アルコール→急性肝不全、②睡眠薬(デパス・マイスリー等)+アルコール→呼吸抑制・記憶喪失、③降圧剤+アルコール→急激な血圧低下・失神、④抗ヒスタミン薬(花粉症薬)+アルコール→強い眠気、⑤抗うつ薬+アルコール→自殺念慮増強。市販薬含めすべての薬剤で服用中は飲酒回避が原則、判断迷う場合は薬剤師に確認を。
妊娠中・授乳中の飲酒はいつまでNG?
妊娠期は「安全な摂取量なし」(厚労省)。少量でも胎児性アルコール症候群(FAS)の発症リスクがあり、妊娠判明時から出産まで完全禁酒が必須。授乳期も母乳へアルコール移行し、乳児の脳発達に影響。飲酒後2-3時間は授乳不可、搾乳した母乳も破棄。妊活期の女性・パートナー双方も精子・卵子の質低下があるため、断酒推奨。ノンアルコール飲料(アルコール0.00%表示)は妊娠中も可、微アルコール(0.5%以下)は避けるべきです。
基準ドリンク(Standard Drink)の海外差は?
1ドリンクの純アルコール量:日本・WHO・豪州10g、米国14g、英国8g、カナダ13.6g、フランス10g、ドイツ12gと国により1.7倍差があります。海外バーの「1 drink」を日本の1単位と同視すると、米国では40%多く、英国では20%少なく摂取する計算違いに。純アルコール量g(アルコール度数×容量×0.8÷100)で管理するのが国際共通で誤差ゼロ。海外旅行時は各国の1杯サイズ(米国12oz=355mlビール、英国pint=568mlビール)と換算して総量を把握してください。