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ISO/JIS紙サイズ 詳細寸法ツール|A判・B判の全寸法・面積・√2比の解説

ISO 216 A判(A0〜A10)・JIS P 0138 B判(B0〜B10)の紙サイズ寸法・面積・アスペクト比を瞬時に表示。√2比(1:1.414)の設計思想、封筒との対応、印刷・製本・DTP・オフィス実務での使い方を、公的規格(ISO/JIS)に基づき解説します。

最終更新:2026-08-05/監修:計算ツールズ編集部

ISO/JIS紙サイズ 詳細ツール

√2比の計算式と設計思想

基本式

A0 = 841 × 1189 mm(面積 ≒ 1 m²)
A(n) の面積 = 1 ÷ 2ⁿ m²
アスペクト比 = 1 : √2 ≒ 1 : 1.4142

ISO 216で規定されるA判は、A0を基準として長辺を半分に折るごとにA1、A2、A3…と番号が増える設計です。特徴は√2:1のアスペクト比を維持することで、半分に折っても元と相似形になります。この性質により、拡大・縮小コピー(A4→A3:141%、A4→A5:71%)が単純な倍率で完結します。

√2比が選ばれた理由

18世紀のドイツの物理学者ゲオルク・リヒテンベルクが提案したローデ比を起源とし、1922年ドイツDIN 476で標準化、1975年にISO 216として国際規格化されました。折っても比率が変わらないため、印刷版下・封筒・製本・保管のあらゆる場面で無駄が出ません。

JIS B判とISO B判の違い

日本のJIS P 0138 B判はB0=1030×1456mmで、面積は約1.5m²。江戸時代の美濃紙寸法を継承したもので、ISO B判(B0=1000×1414mm、面積1.414m²)とは異なります。書籍・雑誌・広告物では日本独自のJIS B判が主流です。

A判 全サイズ早見表(ISO 216)

A0を1m²とし、半分ずつ小さくなる寸法系列です。名刺サイズはA8に近く、A4は世界標準のオフィス用紙、A3はプレゼンや設計図面に使われます。

サイズ寸法 (mm)面積 (mm²)主な用途
A0841 × 1189999,949ポスター・図面・タペストリー
A1594 × 841499,554ポスター・大型図面
A2420 × 594249,480ポスター・掲示物・設計図
A3297 × 420124,740プレゼン資料・図表・見開き雑誌
A4210 × 29762,370ビジネス書類・レターサイズ相当
A5148 × 21031,080手帳・ノート・文庫本相当
A6105 × 14815,540文庫本・ハガキ・チラシ
A774 × 1057,770ポケット手帳・カード
A852 × 743,848名刺相当(91×55mmは規格外)
A937 × 521,924切手・小型ラベル
A1026 × 37962切手・タグ

JIS B判 全サイズ早見表

日本独自のJIS P 0138規格。書籍・広告・写真プリントで多用されます。B4は新聞見開き半分に近く、B5は大学ノート・雑誌の標準サイズ。

サイズ寸法 (mm)面積 (mm²)主な用途
B01030 × 14561,499,680大型ポスター・工事看板
B1728 × 1030749,840ポスター・駅貼り広告
B2515 × 728374,920ポスター・掲示
B3364 × 515187,460中吊り広告・小ポスター
B4257 × 36493,548週刊誌見開き・大判ノート
B5182 × 25746,774大学ノート・週刊誌・単行本
B6128 × 18223,296単行本・手帳
B791 × 12811,648ポケット手帳・パスポート相当
B864 × 915,824ラベル・カード

ISO B判との違い

国際規格ISO 216のB判は、日本のJIS B判より一回り小さくなります。海外印刷会社にB4指定で発注すると寸法違いが発生するため、mm単位で指定するのが安全です。

サイズJIS B判 (mm)ISO B判 (mm)
B4257 × 364250 × 353約3%小さい
B5182 × 257176 × 250約3%小さい
B6128 × 182125 × 176約3%小さい

近年はDTP・電子出版でISO B判に統一する動きもあり、印刷指定書には「JIS/ISOどちらか」を明示することが業界慣行です。

封筒サイズとの対応

紙サイズを折り込む封筒には、A判・B判に対応した規格封筒(長形・角形・洋形)が用意されています。

封筒寸法 (mm)収納する紙
長形3号(長3)120 × 235A4三つ折り
長形4号(長4)90 × 205B5三つ折り
角形2号(角2)240 × 332A4折らず
角形3号(角3)216 × 277B5折らず
角形A4号228 × 312A4折らず(薄型)
洋形0号120 × 235A4三つ折り(横入れ)
洋形2号114 × 162A5・招待状

定形郵便として送るには長辺23.5cm以下・短辺12cm以下・厚み1cm以下・重量50g以下の制限があります(日本郵便)。それ以外は定形外扱いで料金が変わります。

米国レター・リーガル・タブロイド

米国・カナダ・メキシコではANSI Y14.1規格が主流で、A4ではなくレターサイズが標準です。海外からのPDF・書類は寸法違いに注意が必要です。

サイズ寸法 (mm)寸法 (inch)用途
レター (Letter)216 × 2798.5 × 11米国オフィス標準・A4より少し横長
リーガル (Legal)216 × 3568.5 × 14米国法律文書
タブロイド (Tabloid)279 × 43211 × 17米国新聞・図面
エグゼクティブ184 × 2677.25 × 10.5米国ビジネス用
ANSI A216 × 2798.5 × 11レターと同じ
ANSI B279 × 43211 × 17タブロイドと同じ
ANSI C432 × 55917 × 22設計図
ANSI D559 × 86422 × 34大型設計図
ANSI E864 × 111834 × 44建築図面

印刷・DTP実務のポイント

塗り足しと仕上がりサイズ

印刷では仕上がりサイズの周囲に3mmの塗り足し(裁ち落とし)を設けます。A4なら216×303mmで版下を作り、周囲3mmが裁断で落ちて210×297mmになります。DTPソフト(Illustrator・InDesign)ではドキュメント設定で「裁ち落とし3mm」を指定します。

解像度と拡大縮小

印刷は350dpiが標準(新聞は170dpi、大型ポスターは150dpi)。A4→A3拡大は141%(√2倍)、A4→A5縮小は71%(1/√2倍)。倍率を守れば同じ相似形が保たれます。

本文組みと余白

書籍のA5・B6・四六判では、天地左右の余白バランスが読みやすさを左右します。日本語文書ではヘボン比・黄金比を参考にした版面設計が用いられます。行間は文字サイズの1.5〜1.8倍が読みやすい目安。

紙目(縦目・横目)

洋紙にはパルプ繊維の並ぶ方向があり、長辺と平行ならT目(縦目)、短辺と平行ならY目(横目)と呼びます。書籍の背は紙目と平行にすると背が割れにくく、封筒は開口部を紙目と直角にすると強度が出ます。印刷所への発注時は「A4 T目」「B5 Y目」等と明示。

連量(斤量)と厚み

用紙の厚さは連量(斤量)で表現します。1連(1,000枚)あたりの重量kg。四六判135kgは名刺・葉書相当、四六判70〜90kgは書籍本文用、四六判180kg以上は表紙用。DTPソフトで版面設計する際は、実物サンプルを取り寄せて確認するのが確実です。

業界別の応用

オフィス・行政文書

日本の官公庁・企業のビジネス書類はA4が事実上の標準。稟議書・契約書・請求書・議事録すべてA4で統一。バインダー・キャビネット・複合機の設計もA4基準。

出版・書籍

文庫本はA6、新書はB40(103×182mm)、単行本は四六判または46判、大判はA5、写真集はB5。読者層と装丁予算で判型を決定。

広告・販促

駅貼りポスターはB0/B1/B2、中吊りはB3、チラシはA4/A5/A6が主流。折込チラシは新聞紙面(B4)に合わせる。フライヤーはA5/A6が配布しやすい。

設計・建築

建築図面はA1/A2、住宅設備はA3/A4、機械図面はJIS Z 8311でA0〜A4を規定。CAD図面もISO準拠。

電子書籍・PDF

KindleはA6相当、iPadはB5相当。PDF入稿はA4/B5が標準。電子出版ではピクセル寸法(1200×1600等)も併記。

教育・試験

大学入試・資格試験・学校配布物はB4/B5が長年の慣習。近年はA4への移行も進む。答案用紙・問題用紙のフォーマット統一が採点効率を左右。

よくある間違い・注意点

  • 「B4はISO?JIS?」の混乱 — JIS B4は257×364mm、ISO B4は250×353mm。海外印刷会社への発注時は必ずmm指定で。
  • 塗り足しを忘れて版下作成 — 3mm不足で断裁後に白フチが出る。IllustratorのアートボードとPDF裁ち落とし設定を必ず確認。
  • 拡大コピー倍率を間違える — A4→A3は141%(≒√2×100)。150%だとはみ出す。
  • 封筒に入らない — 長3封筒はA4三つ折り用。A4を二つ折りだと角2封筒が必要。
  • 定形郵便料金の勘違い — 長辺23.5cm・短辺12cm・厚み1cm・50g以下が定形。A4封筒は定形外。
  • 解像度不足 — Web画像(72dpi)を印刷(350dpi)に流用するとぼける。1/5の解像度しかない。
  • 用紙目(縦目/横目)の指定漏れ — 綴じ本や封筒は用紙目方向で強度が変わる。印刷所へは「T目/Y目」を明示。

関連規格・法令

  • ISO 216 ― Writing paper and certain classes of printed matter — Trimmed sizes — A and B series。国際紙サイズ規格の本典。
  • JIS P 0138 ― 紙加工仕上げ寸法。日本国内のA判・B判寸法を規定。
  • JIS Z 8311 ― 製図における表紙・図面の様式。設計図面の紙サイズと折り方を規定。
  • ANSI/ASME Y14.1 ― 米国製図規格。レター・タブロイド等の寸法。
  • ISO 269 ― 封筒サイズ規格。ISO C判系列(C4/C5/C6等)を規定。
  • 郵便法・内国郵便約款 ― 定形・定形外・郵便料金の区分と寸法制限。
  • DIN 476 ― 1922年制定のドイツ規格。ISO 216の起源。

参考文献・公的資料

より正確な寸法データや業界標準を確認したい場合は、以下の公的機関・団体の資料を参照してください。

※本ページの寸法はISO 216・JIS P 0138等の公式規格値を掲載していますが、実際の紙製品には製造誤差(±1mm程度)や裁断誤差があります。正確な寸法が求められる印刷・製本・封筒発注時は、必ず最新の規格書および印刷所・製本所の指定寸法を確認してください。海外向け印刷はISO/JIS/ANSIの区別を明示することを推奨します。

よくある質問(FAQ)

A4とレターサイズの違いは?

A4=210×297mm(ISO国際規格)、米国レター=216×279mm(ANSI)。A4はレターより6mm細く18mm長い。海外PDFはレターで作られていることが多く、A4プリンタでは上下がずれる。

A4を拡大してA3にする倍率は?

141%(正確には√2=1.4142倍)。逆にA3→A4縮小は71%(1/√2)。この倍率でアスペクト比が保たれる。コピー機のプリセットボタン「A4→A3」もこの倍率。

JIS B判とISO B判のどっちが正しい?

どちらも公式規格。日本国内の書籍・雑誌・広告物はJIS B判(B4=257×364mm)、海外印刷や電子書籍はISO B判(B4=250×353mm)が主流。発注時にmm指定するのが確実。

ハガキサイズはA6?

官製ハガキは100×148mmで、A6(105×148mm)に近いがわずかに狭い。私製ハガキも郵便規約でこの寸法範囲内。年賀状印刷ではハガキ寸法を選ぶ。

名刺サイズはA判?

日本の名刺は91×55mmが慣習で、A判規格ではない。欧米は85×55mm、韓国は90×50mmなど国で異なる。国際ビジネスでは相手国サイズも検討。

四六判・菊判とは?

四六判(127×188mm)は明治初期からの単行本標準、菊判(152×218mm)はやや大きめ。B6/A5に近いが独自寸法。老舗出版社の書籍で今も使われる伝統判型。

ポスター印刷はA1?B1?

駅貼り広告はB0/B1/B2、店内POPはA1/A2、映画ポスターはB2(515×728mm)が伝統的な標準。用途と掲示場所で決定。

コンビニコピーはA判・B判どちらも可?

セブン・ローソン・ファミマの複合機はA3/A4/A5/B4/B5に対応。B5モノクロ10円、A3カラー80円が相場。用紙選択画面で指定できる。

Excelの印刷でA4に収まらない理由は?

Excelの初期用紙設定が「Letter」になっている場合が多い。ファイル→ページ設定→用紙サイズを「A4」に変更。「拡大縮小印刷」で1ページに収める設定も併用。

写真プリントの2L判とは?

2L判は127×178mmで、B6より一回り小さい。L判(89×127mm)の2倍の面積。写真店・コンビニのプリントサービスで選択可能。

塗り足しはなぜ3mm必要?

断裁機の刃の誤差は±0.5〜1mm、束ねて切ると最大2〜3mmのズレが発生。3mmの余裕があれば白フチや絵柄切れを防げる。DTPソフトの初期値も3mm。

PDF入稿時のA4サイズ設定は?

Illustratorのアートボードを210×297mmに、裁ち落とし3mmを設定。書き出しPDFで「トンボと裁ち落とし」を含める。印刷所によっては「PDF/X-1a」形式を要求する。