ファイルサイズ詳細換算ツール|B/KB/KiB/MB/MiB/GB/GiB/TB/TiB・IEC 60027-2完全対応
ファイルサイズは10進SI系(KB=1000B)と2進IEC系(KiB=1024B)の2系統が混在し、Windowsは「値=2進なのに単位=SI」の奇妙な表記を採用しています。当ツールはB・KB・KiB・MB・MiB・GB・GiB・TB・TiB・PB・PiBを正確に相互換算し、HDD/SSDメーカー表記(SI)とOS表記(IEC)の乖離、ネットワーク帯域(bps/Bps)、動画ビットレート・撮影データ量の見積もりまで、開発者・システム管理者・動画クリエイターの実務判断をサポートします。
ファイルサイズ詳細換算 計算機
計算式と単位系
10進SI系(KB/MB/GB/TB)
1 KB = 10³ B = 1,000 B
1 MB = 10⁶ B = 1,000,000 B
1 GB = 10⁹ B = 1,000,000,000 B
1 TB = 10¹² B = 1,000,000,000,000 B
2進IEC系(KiB/MiB/GiB/TiB)
1 KiB = 2¹⁰ B = 1,024 B
1 MiB = 2²⁰ B = 1,048,576 B
1 GiB = 2³⁰ B = 1,073,741,824 B
1 TiB = 2⁴⁰ B = 1,099,511,627,776 B
SI/IEC の乖離率
KB→KiB: +2.4%
MB→MiB: +4.9%
GB→GiB: +7.4%
TB→TiB: +10.0%
PB→PiB: +12.6%
桁が上がるほど乖離が大きくなります。500GB HDDが実容量465.7 GiBと表示されるのは、この7.4%差が原因。1TB SSDは実際は931.3 GiBと表示されます。
ビット(bit)とバイト(B)の関係
1 B = 8 bit
1 KB = 8,000 bit = 8 Kbit
ネットワーク帯域は「bit毎秒(bps)」、ファイルサイズは「Byte」で表記される慣習。両者の混同はダウンロード時間の推定ミスに直結します。
IEC 60027-2規格の詳細
2進の1024基準に「Kilo/Mega/Giga」を使う伝統は1960年代のIBM S/360から始まり、コンピュータ分野で標準化されました。しかし1998年、IEC(国際電気標準会議)は「10進SI接頭辞との混同を避けるため、2進はKi/Mi/Giを使う」と IEC 60027-2で規定。
| 接頭辞 | 読み | 意味 | 値 |
|---|---|---|---|
| Ki (kibi) | キビ | kilobinary | 2¹⁰ = 1,024 |
| Mi (mebi) | メビ | megabinary | 2²⁰ = 1,048,576 |
| Gi (gibi) | ギビ | gigabinary | 2³⁰ = 1,073,741,824 |
| Ti (tebi) | テビ | terabinary | 2⁴⁰ ≒ 1.10 × 10¹² |
| Pi (pebi) | ペビ | petabinary | 2⁵⁰ ≒ 1.13 × 10¹⁵ |
| Ei (exbi) | エクスビ | exabinary | 2⁶⁰ ≒ 1.15 × 10¹⁸ |
| Zi (zebi) | ゼビ | zebibinary | 2⁷⁰ ≒ 1.18 × 10²¹ |
| Yi (yobi) | ヨビ | yobibinary | 2⁸⁰ ≒ 1.21 × 10²⁴ |
IEC規格はISO/IEC 80000-13としても採用され、JIS Z 8000-13で日本にも導入されています。Linux・macOSは概ねIEC規格に準拠、Windowsは非対応のため表記混乱が続いています。
SI(10進)・IEC(2進)完全対応表
| 10進 (SI) | バイト数 | 2進 (IEC) | バイト数 | 差 |
|---|---|---|---|---|
| 1 KB | 1,000 | 1 KiB | 1,024 | +2.4% |
| 1 MB | 1,000,000 | 1 MiB | 1,048,576 | +4.9% |
| 1 GB | 1,000,000,000 | 1 GiB | 1,073,741,824 | +7.4% |
| 1 TB | 10¹² | 1 TiB | 1.0995×10¹² | +10.0% |
| 1 PB | 10¹⁵ | 1 PiB | 1.1259×10¹⁵ | +12.6% |
| 1 EB | 10¹⁸ | 1 EiB | 1.1529×10¹⁸ | +15.3% |
実務でよく使う換算値:
- 500 GB HDD = 500 × 10⁹ B = 465.66 GiB(Windows表示)
- 1 TB SSD = 1 × 10¹² B = 931.32 GiB
- 2 TB HDD = 2 × 10¹² B = 1862.65 GiB
- 4 TB NAS = 4 × 10¹² B = 3725.29 GiB(4TiBは4.39 TB相当)
- 1 GB RAM = 1 GiB(2進、メモリのみIEC準拠)= 1073.74 MB
OS別の表記差(Win/Mac/Linux)
| OS | ファイル・ストレージ表記 | メモリ(RAM)表記 | 備考 |
|---|---|---|---|
| Windows 10/11 | KB/MB/GB (但し2進で計算) | GB (2進) | 単位はSI、値はIECの奇妙な表記 |
| macOS 10.6+ | KB/MB/GB (10進SI) | GB (2進) | ストレージのみSI準拠 |
| Linux (Ubuntu/RHEL) | KiB/MiB/GiB (IEC) | KiB/MiB/GiB | IEC完全準拠 |
| iOS/iPadOS | KB/MB/GB (10進SI) | GB (2進) | macOS準拠 |
| Android | KB/MB/GB (10進SI) | GB (2進) | SI準拠 |
Windowsの問題:単位表記は「GB」なのに実際の値は2進計算(GiB)。500GBのSSDが「465 GB」と表示され、ユーザーが「35GB少ない」と混乱する原因。macOS 10.6(Snow Leopard, 2009年)以降はストレージ表示を10進SIに変更し、この混乱を解消しました。
HDD/SSDメーカー表記と実容量
HDD・SSD・USBメモリ・SDカードのメーカー表記は10進SI(1 GB = 10⁹ B)が国際標準。JEDEC・IEC規格に準拠しています。
| メーカー表記 | 実バイト数 | Windows表示 | 使える容量(概算) |
|---|---|---|---|
| 128 GB SSD | 128,000,000,000 B | 119.2 GiB | 実質約111 GB(OS領域引く) |
| 256 GB SSD | 256 × 10⁹ B | 238.4 GiB | 実質230 GiB |
| 500 GB HDD | 500 × 10⁹ B | 465.7 GiB | 実質約460 GiB |
| 1 TB SSD | 1 × 10¹² B | 931.3 GiB | 実質920 GiB |
| 2 TB HDD | 2 × 10¹² B | 1862.6 GiB | 実質1850 GiB |
| 4 TB HDD | 4 × 10¹² B | 3725.3 GiB | NAS等で実質3700 GiB |
| 8 TB NAS | 8 × 10¹² B | 7450.6 GiB | 実質7400 GiB |
| 16 TB エンプラ | 16 × 10¹² B | 14901.2 GiB | RAIDで実効容量減 |
「500 GBなのに465 GBしか表示されない」問題は、メーカー(10進SI)とWindows(2進IEC)の解釈差が原因。詐欺ではなく規格差ですが、消費者庁の景品表示法上は「実容量表示」が推奨されています。
ネットワーク帯域(bps/Bps)との換算
通信速度は「bit毎秒(bps)」、ファイルサイズは「Byte」で表記する慣習。両者の混同はダウンロード時間の見積もりミスに直結します。
1 B = 8 bit
実効転送速度 = 表示速度 × 0.8-0.9(オーバーヘッド)
代表的な帯域と1GBファイル転送時間
| 回線 | 公称速度 | 実効速度 | 1GBダウンロード時間 |
|---|---|---|---|
| ADSL 12M | 12 Mbps | 約8 Mbps | 約17分 |
| フレッツ光 100M | 100 Mbps | 約80 Mbps | 約1分40秒 |
| フレッツ光 1G | 1 Gbps | 約500 Mbps | 約16秒 |
| NURO 10G | 10 Gbps | 約3 Gbps | 約3秒 |
| 4G LTE | 約100 Mbps | 約30 Mbps | 約4分 |
| 5G(sub6) | 1 Gbps | 約300 Mbps | 約27秒 |
| Wi-Fi 6 (802.11ax) | 9.6 Gbps | 約1 Gbps | 約8秒 |
| Wi-Fi 5 (802.11ac) | 867 Mbps | 約400 Mbps | 約20秒 |
公称値は理論値・ピーク値のため、実効速度は50-80%が現実的。TCP/IPオーバーヘッド、Wi-Fi干渉、ISP混雑も加味してください。
動画・写真のファイルサイズ目安
| コンテンツ | 解像度 | 1分あたり | 1時間あたり |
|---|---|---|---|
| iPhone写真(HEIC) | 4032×3024 | 約2 MB/枚 | — |
| RAW写真(APS-C) | 6000×4000 | 約25 MB/枚 | — |
| RAW写真(35mm) | 6720×4480 | 約45 MB/枚 | — |
| H.264 SD 480p | 640×480 | 約15 MB | 約0.9 GB |
| H.264 HD 1080p | 1920×1080 | 約60 MB | 約3.6 GB |
| H.265 4K 30fps | 3840×2160 | 約100 MB | 約6 GB |
| ProRes 422 HQ 4K | 3840×2160 | 約4 GB | 約240 GB |
| ProRes RAW 4K | 3840×2160 | 約10 GB | 約600 GB |
| Netflix 4K HDR | 3840×2160 | 約115 MB | 約7 GB |
| YouTube 1080p60 | 1920×1080 | 約100 MB | 約6 GB |
| Zoom会議(720p) | 1280×720 | 約15 MB | 約900 MB |
こんな場面で使う
HDD/SSD購入時の実容量チェック
「500GB」と書かれたHDD・SSDが実際にWindowsで465GBしか使えない理由をSI/IEC規格差から理解。予算・容量計画を正確に立てる。動画クリエイターは特に必須。
クラウドストレージのプラン選定
Dropbox・Google Drive・OneDriveの「2TB」プランが実際に何GiB相当か。移行するファイル量・写真動画容量の見積もりに活用。
Webサーバ・データベースの容量設計
AWS S3・GCP Cloud Storage・DBインスタンスの容量プラン。10進SI・2進IEC の両表記を意識しないと契約超過で追加料金発生。
動画・写真のバックアップ計画
スマホの写真・4K動画をNASや外付けHDDにバックアップする際の容量見積もり。RAW写真1枚45MB、ProRes動画1時間240GB等の実務値で計画。
ダウンロード時間の見積もり
「10GB更新ファイル」を100Mbps回線でDLするなら約13分。転送時間 = ファイルサイズ(GB) × 8 ÷ 実効Mbps 秒。会議・作業前の待機時間予測に。
プログラミング・スマコン開発
C/Rust・Solidity等でメモリアロケーション時、KiB/MiB単位で正確なバイト数を扱う必要あり。設計ドキュメント記述時にも重要。
よくある間違い・注意点
- 「HDDメーカーがサバを読んでいる」と誤解 — メーカー表記(10進SI)とWindows表記(2進IEC)の規格差。詐欺ではなく国際規格に基づく計算方式の違いです。
- MB と MiB を混同 — 1 MB = 100万 B、1 MiB = 1,048,576 B。4.9%の差。1GBファイルなら70MB以上の差になり、ストレージ設計で無視できません。
- Mbps と MB/s の混同 — 1 MB/s = 8 Mbps。100 Mbpsの回線でDL速度は最大 12.5 MB/s。「100Mbpsだから100MB/sで落ちるはず」は8倍の見積もりミスです。
- ネットワーク実効速度を公称値と誤解 — 公称速度は理論値。TCP/IPオーバーヘッド、Wi-Fi干渉、ISP混雑で50-80%が現実的です。
- RAM 表記が2進なのを忘れる — メモリ(RAM)のみは常に2進基準(1 GB = 1 GiB)。ストレージと表記が違うのが混乱の元。
- クラウドストレージの2TBを2TiBと誤解 — クラウドサービスの「TB」はほぼ10進SI。2TB = 1.82 TiB。想定より小さい容量になります。
- 動画ファイル容量を圧縮率だけで計算 — ProRes等の非圧縮系は10-20倍サイズが違う。H.264/H.265/AV1と圧縮方式で1桁変わります。
- USBメモリ・SDカードのフォーマットで容量減少を忘れる — FAT32/exFAT/NTFS等のファイルシステム自体が数GB使用。実効容量は表記から5-10%減。
参考文献・公的資料
より正確な単位定義・規格文書は、以下の公的機関の資料を参照してください。
- IEC 60027-2 Letter symbols to be used in electrical technology — 国際電気標準会議による2進接頭辞Ki/Mi/Gi/Tiの規格文書。
- ISO/IEC 80000-13 Quantities and units — Information science and technology — 国際標準化機構の情報科学単位規格。IEC 60027-2を統合。
- JIS Z 8000-13 情報の量・単位 — 日本産業標準調査会が制定したJIS版。日本国内でのIEC 80000-13対応。
- NIST Binary and decimal prefixes — 米国国立標準技術研究所による2進接頭辞の詳細解説。
- BIPM SI prefixes — 国際度量衡局によるSI接頭辞(k/M/G/T)の公式定義。
- JEDEC Standard 100B.01 — 半導体業界標準。メモリ・ストレージ表記の業界ルール。
- 総務省 情報通信白書 情報通信の基礎 — 日本の通信速度・データ量の公式定義解説。
- 消費者庁 景品表示法 — HDD/SSD等ストレージ製品の容量表示ルール。
- ITU-T Recommendations — 国際電気通信連合の通信品質・帯域規格。
よくある質問(FAQ)
500GB HDDが465GBしか使えないのはなぜ?
メーカー表記は10進SI (500 GB = 500,000,000,000 B)、Windows表記は2進IEC (1 GB表示 = 1 GiB = 1,073,741,824 B)のため。詐欺ではなく規格差で、7.4%の差が生じます。実容量は465.7 GiB相当。
MB と MiB の違いは?
MB = 1,000,000 B (10進)、MiB = 1,048,576 B (2進)。4.9%の差があります。IEC 60027-2規格ではMiBが2進の正式表記ですが、Windowsは非対応で混乱を招いています。
Mbps と MB/s は同じ?
違います。1 MB/s = 8 Mbps。100 Mbps回線での実効ダウンロード速度は最大 12.5 MB/s。単位を混同すると転送時間の見積もりが8倍ずれます。
1TB HDDは何GiB?
1 TB = 10¹² B = 931.32 GiB。Windowsでは「931 GB」と表示されます。実運用ではNTFSフォーマット領域・OS予約領域を引くと910-920 GB程度。
1024と1000どっちが正しい?
どちらも「正しい」が用途で使い分け。ストレージ・ネットワーク・通信は10進SI (1000)、メモリ(RAM)・カーネル内部は2進IEC (1024)。IEC 60027-2で明確に区別されました。
Windowsの表記はなぜ2進なのに単位はSI?
Windowsは1985年からの伝統で、単位「GB」を維持したまま2進で計算。macOS 10.6(2009年)以降は10進表記に統一されましたが、Microsoftは互換性維持のため変更していません。Windows 11でも同様です。
1MBの写真は何枚まで1GBに入る?
10進SI基準で1000枚(1 GB = 1000 MB)。実際のiPhone写真は2-4MBあるため、1 GBに250-500枚。RAW写真(25-45MB)なら20-40枚しか入りません。
Wi-Fi 6は本当に速い?
理論最大9.6 Gbpsですが、実効は500-1500 Mbps。それでもWi-Fi 5(867 Mbps理論)より2倍速く、混雑環境下での安定性が飛躍的に向上します。1GBファイルなら10-15秒程度。
4K動画1時間は何GB?
H.265圧縮で約6 GB、H.264で約8 GB、ProRes 422 HQで約240 GB、ProRes RAWで約600 GB。撮影・編集ワークフローで容量計画が必要です。
クラウドストレージの2TBは実質何?
ほぼ全サービスが10進SI基準で2 TB = 2 × 10¹² B = 1.82 TiB。Windowsでは1.82 TBと表示されます。実際の使用可能容量はメタデータ・スナップショット除外で1.8 TB程度。
RAM(メモリ)の表記は?
メモリ(RAM)のみは常に2進(1 GB = 1 GiB = 1,073,741,824 B)。半導体プロセスの都合で2の累乗が自然なため、JEDEC規格でも2進が採用されています。DDR4・DDR5とも同じ。
bit を byte に変換するには?
÷ 8すればOK。1 KB = 8 Kbit、1 MB = 8 Mbit、1 GB = 8 Gbit。ネットワーク帯域・動画ビットレートの計算で頻用します。100 Mbps = 12.5 MB/s。