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DPI・ピクセル 変換計算|印刷・Web・スマホRetinaまで用紙別に完全対応

ピクセル(px)・DPI・PPI・cm・インチ・用紙サイズを相互変換する高機能計算機。Web(96dpi)・印刷標準(350dpi)・大判(150dpi)・スマホRetina(326〜460ppi)の品質判定と、A4/A3/B4/名刺/ポスター/写真L判ごとの必要解像度を瞬時に算出。ISO 216/JIS P 0138(用紙寸法)およびAdobe/ISO印刷規格に準拠し、写真印刷・DTP・広告制作・Web デザイン・電子出版で使える実務値を提供します。

最終更新:2026-08-05/監修:計算ツールズ編集部

DPI・ピクセル 変換計算ツール

計算式と単位系

基本式

インチ = ピクセル ÷ DPI
cm = インチ × 2.54
必要ピクセル = 印刷インチ × DPI
ミリからインチ: mm ÷ 25.4

DPI(Dots Per Inch)は1インチあたりのドット数で、印刷やディスプレイの解像度を表す指標。1インチ=2.54cmを基準に、画像のピクセル数と物理サイズが結ばれます。例えば1920pxの画像を96dpiで表示すると20インチ(=50.8cm)ですが、300dpiで印刷すると6.4インチ(=16.3cm)にしかなりません。同じピクセル数でも解像度で見た目のサイズが3倍変わります。

用途別の標準DPI

用途によって推奨DPIが決まっています。Web/モニタ:96dpi、スマホRetina:326〜460ppi、商業印刷:300〜350dpi、大判ポスター:150dpi、遠見用ビルボード:72dpi、ファインアート:600〜1200dpi。適切な値を選ばないと過剰品質(大容量)または不足品質(ぼやけ)を招きます。

ファイル容量の概算

RAW容量(MB) ≒ 幅px × 高さpx × 3(RGB) ÷ 1,048,576

非圧縮RGBの場合、3,000×2,000pxで約17MB。JPEG圧縮では1〜3MB、TIFF/PSDでは30MB超になることも。印刷入稿はTIFF/PDF非圧縮が業界標準です。

DPIとPPIの違い

実務では混同されがちですが、厳密には異なる概念です。

項目DPI(Dots Per Inch)PPI(Pixels Per Inch)
意味1インチあたりのドット(点)数1インチあたりのピクセル数
主な用途印刷・プリンター解像度ディスプレイ・画像データ
単位物理的な点論理的な画素
典型値プリンター1200〜4800dpiiPhone Retina 326〜460ppi
関連規格ISO 12233(印刷解像度)W3C CSS Pixel Ratio

Adobe Photoshopや業界慣用では両者を厳密区別せずDPIと呼ぶ場合が多いですが、正確にはディスプレイのpx密度はPPI、印刷はDPIです。プリンターは1画素を複数ドットで表現(ハーフトーン)するため、実際のプリント精度は入力データの4〜10倍のDPIになります。

用紙サイズ×必要ピクセル早見表(ISO 216 A系列・JIS B系列)

ISO 216(国際規格)およびJIS P 0138に規定される用紙サイズと、DPI別の必要ピクセル数です。

用紙寸法(mm)96dpi(Web)300dpi(印刷)350dpi(高品位)
A0841×11893,179×4,4949,933×14,04311,588×16,383
A1594×8412,246×3,1797,016×9,9338,185×11,588
A2420×5941,588×2,2464,961×7,0165,787×8,185
A3297×4201,123×1,5883,508×4,9614,093×5,787
A4210×297794×1,1232,480×3,5082,894×4,093
A5148×210560×7941,748×2,4802,039×2,894
A6105×148397×5601,240×1,7481,447×2,039
B4257×364971×1,3763,035×4,2993,541×5,015
B5182×257688×9712,150×3,0352,508×3,541
写真L判89×127336×4801,051×1,5001,226×1,750
写真2L判127×178480×6731,500×2,1021,750×2,452
はがき100×148378×5601,181×1,7481,378×2,039
名刺55×91208×344650×1,075758×1,254

大判ポスター(A0以上)は150dpiで十分視認可能。ビルボード等遠見用は72dpiでも通用します。距離と解像度の逆比例関係(距離2倍で必要DPIは1/2)を理解すると過剰品質を避けられます。

デバイス別の実効解像度

デバイス解像度(px)PPI特徴
iPhone 15 Pro2556×1179460Super Retina XDR
iPhone 152556×1179460Super Retina XDR
iPad Pro 12.9"(M2)2732×2048264Liquid Retina XDR
MacBook Air 15"2880×1864224Liquid Retina
iMac 24"4480×25202184.5K Retina
4K UHD ディスプレイ 27"3840×2160163DCI-P3対応が多い
フルHD 27"1920×108081汎用オフィス
Nintendo Switch(液晶)1280×720236携帯モード
Kindle Paperwhite(11世代)1236×648300電子ペーパー
Apple Watch Ultra410×502338OLED

スマホRetina世代(iPhone 4以降)は300ppi超が標準。人間の目が識別できる限界は視距離25cmで約280ppiとされ、Retina以上の解像度は肉眼で識別困難です。

用途別のDPI推奨

Web/SNS投稿(96〜144dpi)

PCモニタは72〜96dpi、スマホは各サービスで自動最適化。Instagram推奨1080×1080px、YouTubeサムネ1280×720pxが実務値。過剰解像度でアップしても表示側で圧縮されるため意味なし。

スマホ表示Retina対応(326〜460ppi)

スマホ用画像は表示サイズの2〜3倍のピクセルを用意。CSS 100pxの画像はRetinaで200〜300pxの実ピクセルが必要。@2x/@3x命名でHTMLに指定します。

商業印刷・雑誌(300〜350dpi)

オフセット印刷の業界標準。写真集・カタログ・パンフレットはこの範囲。線数(lpi)175に対しDPI=lpi×2の350dpiが理想。300dpiでも実用充分。

大判ポスター(150〜200dpi)

視距離1m以上で見るB1・B2ポスターは150dpiで十分。過剰品質は入稿ファイルの重さで進行遅延の原因に。屋外ビルボードは50〜100dpiでも通用します。

プロ写真プリント(300〜600dpi)

Cプリント・銀塩は300dpi、インクジェット高精細プリント(EPSON SC-Pシリーズ等)は600dpi対応。ファインアート・ギャラリー展示は600dpi以上を推奨。

フォトブック・ミニアルバム(300dpi)

MyBook、しまうまプリント、Photobook等のフォトブック入稿は300dpiが標準。写真データは長辺2400px以上が推奨。スマホRAWでの撮影が理想的。

よくある解像度ミス

  • 「72dpi」で保存すると印刷でボケる ― Web用画像は72dpi設定が多いですが、ピクセル数が同じなら72dpiでも300dpiでも印刷品質は同じ。重要なのはピクセル数で、DPI値は「表示・印刷時の大きさ指定」に過ぎません。
  • スマホ撮影写真の低解像度アップロード ― Instagram等は自動圧縮で解像度が半分に。オリジナルデータはHEIC/RAWで保存し、印刷用は元データ使用が鉄則。
  • 拡大リサイズで画質を悪化 ― 500pxを2000pxに拡大しても画質は上がらず、ぼやけるだけ。「補間」で見かけ上のピクセルを増やしても情報量は元と同じです。
  • DPIとPPIの混同 ― Photoshopの「Resolution」欄はPPI(画像PPI)、プリンター設定のDPIは物理ドット密度。混同すると入稿時に業者から差し戻される原因に。
  • 大判ポスターに300dpi ― A0サイズを300dpiで作ると9,933×14,043pxとなり数百MBに。150dpiで十分視認できるためデータ量無駄が発生します。
  • フチなし印刷の余裕不足 ― フチなし印刷は3〜5mmの塗り足しが必要。ピクセル計算では紙サイズ+塗り足し分をカウントしないと端が切れます。
  • CMYK/RGBの混同 ― Web用RGBデータを印刷入稿すると色が変わります(彩度の高いRGBはCMYKで再現不可)。印刷入稿はCMYK変換必須。

リサイズと画質劣化

画像リサイズは元データに情報が加わるわけではないため、拡大は劣化、縮小のみ実用と覚えます。Photoshopなどのリサンプリングアルゴリズムは以下の使い分けが基本。

アルゴリズム用途特徴
ニアレストネイバー法ピクセルアート・ドット絵ぼかしなし・エッジ保持
バイリニア法汎用高速やや甘い仕上がり
バイキュービック(標準)写真の縮小Adobe推奨・自然
バイキュービック(シャープ)Web用縮小エッジ強調
バイキュービック(スムーズ)拡大時ジャギー抑制
ランチョス法写真拡大シャープさを保つ
AI超解像(Topaz Gigapixel等)2〜4倍拡大ディープラーニング補間

近年はAI超解像(Adobe Super Resolution、Topaz Gigapixel AI、GFPGAN等)で、従来の補間法を大きく超える拡大品質が実現可能に。ただし完全な情報復元ではなく、あくまで学習ベースの推定です。

関連規格・法令

  • ISO 216 ― 国際用紙サイズ規格(A系列・B系列・C系列)。A0=1m²の面積で始まり各サイズは1:√2の比率。
  • JIS P 0138 ― 日本産業規格の用紙寸法。ISO 216と同じA系列を国内規格化。
  • JIS Z 8305 ― 印刷用色刷り試験用色票(印刷色標準)。
  • ISO 12233 ― Photography — Electronic still picture imaging — Resolution measurement(デジタル画像解像度測定)。
  • ICC Profile v4 ― International Color Consortium規格。色管理の国際標準(印刷・ディスプレイ・カメラ間の色一致)。
  • Adobe PDF/X-1a ― 印刷入稿用PDF標準。CMYK・埋め込みフォント・解像度規定を含む業界慣習。
  • W3C CSS Values Level 3 ― CSSにおけるピクセル定義(1CSS px = 1/96 in @ 96 dpi前提)。

参考文献・公的資料

より正確な用紙寸法や印刷規格を確認したい場合は、以下の公的機関・団体の資料を参照してください。

※本ページの計算結果は概算値です。実際の印刷品質は、プリンター機種・用紙種類・インク・カラープロファイル・入稿データ形式に依存します。商業印刷への入稿前には、印刷会社の入稿仕様書、Adobe PDF/X-1a等の業界標準、カラープロファイル指定を必ずご確認ください。フチなし印刷では3〜5mmの塗り足しが必要です。

よくある質問(FAQ)

印刷時の最低DPIは?

150DPIが最低ライン、300〜350DPIが商業印刷の標準です。名刺・パンフレット・雑誌などは350DPI推奨、ポスター(B2以上)は視距離があるため150DPIで十分。ビルボードは50〜100DPIでも通用します。用途に応じた解像度選択が重要です。

DPIとPPIの違いは?

DPIは印刷ドット密度、PPIはピクセル密度です。DPI(Dots Per Inch)はプリンターの物理的な点の数、PPI(Pixels Per Inch)はディスプレイ・画像データの画素密度。実務では混同して使われがちですが、正確には印刷=DPI、Web=PPIと使い分けます。

スマホRetinaは何ppi?

326〜460ppiが主流。iPhone 15 Pro/15は460ppi、iPad Proは264ppi、Apple Watch Ultraは338ppi。人間の目の識別限界(視距離25cmで約280ppi)を超えているため肉眼では判別困難。ただし高精度作業では違いが認識されます。

A4を300DPIで印刷するには何ピクセル必要?

2,480×3,508ピクセル(約870万画素)です。A4は210×297mm=8.27×11.69インチなので、300DPI×インチ数で算出。350DPIなら2,894×4,093ピクセル(約1,180万画素)。フチなし印刷では3mm塗り足しを加えるため、実質は3%増しで計算します。

Web用画像のベストな解像度は?

実表示サイズの1〜2倍のピクセル数が最適。CSS表示100px幅ならRetina対応で200pxまで用意。過剰解像度はページ表示速度を遅くしSEOにも悪影響。Instagram推奨1080px、YouTubeサムネ1280×720px、FBカバー820×360pxが実務値。

DPIを72から300に変えるとぼやける?

ピクセル数が同じならぼやけません。DPI値は「同じピクセル数を何cmで印刷するか」を指定するだけで、ピクセル情報自体は変わりません。ぼやけるのはピクセル数を増やして拡大リサイズした場合。「DPI変更=再サンプル」の混同がミスを生みます。

大判ポスターに300DPIは必要?

過剰品質です。B2ポスター(50×72cm)を300DPIで作ると約5,900×8,500ピクセル(約5,000万画素)。視距離1m以上で見るポスターは150DPI(2,950×4,250px)で十分。データ容量が数百MBになると入稿トラブルの原因になります。

スマホで撮った写真は印刷できる?

できます。iPhone 15 Pro(4,032×3,024px = 約1,200万画素)ならA4を300DPIで印刷可能。iPad ProのRAW/HEIC撮影ならA3印刷もOK。JPEG圧縮より非圧縮HEIC/RAWの方が印刷向き。ただし夜景等の低光量撮影はノイズが目立つため注意。

拡大しても画質を保つ方法は?

AI超解像を使うのが現在のベスト。Adobe Photoshopの「スーパー解像度」機能、Topaz Gigapixel AI、AIGCサービス(waifu2x等)で2〜4倍拡大が実用レベル。ただし完全な情報復元ではなく、あくまで機械学習ベースの推定であることに留意。

プリンターの4800dpiと画像の300dpiは同じ?

違います。プリンター4800dpiは「1インチに4,800ドット打てる」という機械性能、画像300dpiは「入力データが1インチに300ピクセル格納」という情報量。プリンターは1画素をハーフトーンで数十ドットで表現するため、入力300dpi×プリンター4800dpiで実際の印刷品質は決まります。

フチなし印刷の塗り足しは何mm?

3〜5mmが業界標準です。裁断時の位置ずれ対策として、印刷データは完成寸法+塗り足しで作成。A4フチなしなら216×303mm(3mm塗り足し)。印刷会社により指定が異なるため入稿前に必ず確認を。JAGAT指針でも3mm推奨されています。

写真L判プリントに必要なピクセルは?

1,051×1,500ピクセル(約160万画素)で300DPI相当。スマホ撮影(通常800〜1,200万画素)なら余裕でクリア。逆に古いガラケー写真(30万画素程度)ではL判印刷でもぼやける可能性があります。フォトブックなら長辺2,400px以上が推奨されます。