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単位変換角度数学プログラミング

度↔ラジアン↔グラジアン 角度変換ツール|数学・物理・CAD・測量で使う角度単位の相互変換

度(degree, °)・ラジアン(radian, rad)・グラジアン(gradian, gon)・アークミニット(′)・アークセカンド(″)の角度単位を相互変換。三角関数(sin/cos/tan)の引数指定、JavaScript・Python・C++・Excel などプログラミングでの角度入力、物理学の回転運動・角速度・トルク・振動計算、CAD/CAM/CNC の座標系、測量・航空機・天文の角度表記を一括変換。BIPM(国際度量衡局)が定めるSI補助単位・JIS Z 8103(計測用語)に準拠し、実務で頻用する換算式・早見表・プログラミング実装例・よくある間違いまで網羅した完全無料ツールです。

最終更新:2026-07-26/監修:計算ツールズ編集部

度↔ラジアン 変換ツール

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換算式と単位系(度/ラジアン/グラジアン)

基本式

ラジアン = 度 × π ÷ 180 / 度 = ラジアン × 180 ÷ π

1 度 = 0.017453292519943 rad / 1 rad = 57.295779513082 度

角度の単位系は主に3種類あります。度(degree, °)は古代バビロニアの60進法起源で、1周=360°と分割数が多く扱いやすい。ラジアン(radian, rad)は円周率πを基本とし、円弧の長さと半径の比で定義(1周=2π rad)。三角関数の微分積分では自然な単位となり、物理学・工学・プログラミングの標準です。グラジアン(gradian/gon, ᵍ)はフランス革命期に導入された十進化角度単位で、1周=400ᵍ・1直角=100ᵍ。現在は測量業界(特に欧州・GPS)で限定使用されます。

グラジアン・分・秒

1 gon = 0.9° / 1° = 60′(分)= 3600″(秒)

1° = 60分(arcminute, ′)= 3600秒(arcsecond, ″)で、時計と同じ60進法。天文・測量・GPS座標では秒(″)単位の精度で緯度経度を表記し、1秒 ≒ 赤道上30.9m に相当します。

SI補助単位としての位置づけ

ラジアンは国際単位系(SI)で「補助単位」から「無次元導出単位」に格上げされ(BIPM SI Brochure 第9版)、正式なSI単位です。度はSIに含まれないもののBIPMが「SIと併用が認められる非SI単位」として認めており、実質的な国際単位として広く使われています。JIS Z 8103(計測用語)でも定義されています。

度とラジアンの違い(設計思想)

「なぜ2種類の角度単位が併存するのか」を整理します。目的と長所が明確に異なります。

項目度(degree)ラジアン(radian)
起源古代バビロニア(60進法)ロジャー・コーツ(1714年)
1周360°2π rad ≒ 6.2832 rad
直角90°π/2 rad ≒ 1.5708 rad
約数の多さ2,3,4,5,6,8,9,10,12,15,18,20,24…
整数の直感性高い(30°/45°/60°/90°)低い(π/4, π/3など分数)
微分積分の相性△(係数が煩雑)◎(sin/cosの微分がシンプル)
プログラミング標準◎(Math.sin/cos/tan の引数)
物理計算◎(角速度ω=v/r)
日常・地図◎(緯度経度・方位)

実務上は「日常・製図・地図・測量では度、数学の理論式・物理・プログラミング内部処理ではラジアン」という使い分けが確立しています。両者の換算間違いは工学ミス・バグの主要原因になるため、単位を明示する習慣が重要です。

主要角度の早見表

特殊な角(三角関数が有名値になる角度・実務で頻用する角度)をまとめました。

シーンラジアンラジアン(分数)
0°(無回転)0 rad0
15°15°0.2618 radπ/12
30°30°0.5236 radπ/6
45°45°0.7854 radπ/4
60°60°1.0472 radπ/3
75°75°1.3090 rad5π/12
90°(直角)90°1.5708 radπ/2
120°120°2.0944 rad2π/3
135°135°2.3562 rad3π/4
150°150°2.6180 rad5π/6
180°(半回転)180°3.1416 radπ
270°270°4.7124 rad3π/2
360°(一周)360°6.2832 rad
0.01745 radπ/180
1 rad57.2958°1 rad180/π

三角関数値の早見表

頻用する角度における sin・cos・tan の厳密値と近似値です。sin/cos は -1〜1、tan は無限大まで。

角度sincostan
010
30°(π/6)1/2 = 0.5√3/2 = 0.86601/√3 = 0.5774
45°(π/4)√2/2 = 0.7071√2/2 = 0.70711
60°(π/3)√3/2 = 0.86601/2 = 0.5√3 = 1.7321
90°(π/2)10∞(未定義)
120°√3/2 = 0.8660-1/2-√3
180°(π)0-10
270°(3π/2)-10∞(未定義)
360°(2π)010

度分秒(DMS)表記と10進度

10進度 = 度 + 分/60 + 秒/3600

緯度経度・天文座標では「35°40′15″」のような度分秒(DMS: Degrees-Minutes-Seconds)表記が伝統的に使われます。GPS デバイスや地図APIは10進度(35.6708333°)を採用するのが一般的で、両者の相互変換が必要になります。

DMS表記10進度用途
35°40′15″35.670833°東京駅の緯度
139°46′00″139.766667°東京駅の経度
赤道上111km
1′(分)0.016667°赤道上1.85km(1海里の由来)
1″(秒)0.000278°赤道上30.9m

プログラミング実装(JS/Python/C++/Excel)

主要言語・ツールでの角度変換と三角関数の実装例です。Math.sin/cos/tan はすべてラジアン入力が国際標準(IEEE 754浮動小数点数学関数)。

JavaScript

const rad = deg * Math.PI / 180;
const deg = rad * 180 / Math.PI;
const y = Math.sin(rad);

Python

import math
rad = math.radians(deg) # または deg * math.pi / 180
deg = math.degrees(rad)
y = math.sin(rad)

C/C++

#include <math.h>
double rad = deg * M_PI / 180.0;
double y = sin(rad); /* すべてラジアン */

Excel

=RADIANS(度) → ラジアンに変換
=DEGREES(rad) → 度に変換
=SIN(RADIANS(30)) → 0.5(sin 30°)

その他(参考)

Java(Math.toRadians/toDegrees)、C#(Math.PI/180)、Ruby(Math::PI)、Go(math.Pi)いずれも同じ換算式。GLSL/HLSL シェーダー言語もラジアン入力。CAD ソフト(AutoCAD/SolidWorks)は表示は度、内部処理はラジアン。

物理・工学での角度単位

回転運動・角速度

角速度 ω [rad/s] = 2π × 回転数[Hz]。モーターの3000rpm(回/分)は50Hz、角速度 314 rad/s。線速度 v = r × ω は必ずラジアン単位で計算します。1分あたり回転数(rpm)と rad/s の変換が現場で頻出。

トルク・仕事

回転仕事 W [J] = T [N·m] × θ [rad]。ボルト締付けトルクの計算、モーター動力設計、減速機のギア比計算はすべてラジアン基準。度で計算すると 180/π ≒ 57.3倍のズレが出ます。

振動・波動・信号処理

正弦波 y = A sin(ωt + φ)。ω = 2πf は角周波数[rad/s]、φは位相[rad]。FFT・デジタル信号処理・電子回路解析はラジアンが標準。オシロスコープ表示は度でも内部はラジアン。

光学・レーザー・カメラ

視野角(FOV)は度で表記されるのが一般的(例:フルサイズ50mmで46°)。屈折・回折・偏光の理論式はラジアン。カメラの被写界深度計算、望遠鏡の分解能(arcsecond)で単位の使い分けが必要です。

航空・海上・GPS

飛行機の方位(heading)は0-360°、コンパス表記(N/E/S/W)と併用。GPS 緯度経度は10進度、船舶の航海計算は度分秒。1海里=1分(緯度)=1.852km は歴史的定義。

建築・CAD・3Dグラフィックス

AutoCAD/SolidWorks/Fusion360 の角度入力は度が標準。BIM/3Dモデル内部処理はラジアン。屋根勾配「3寸勾配」は「10:3」の傾斜比=約16.7°。CNC工作機械のG-code は度指定。

業界での応用

📐 機械設計・CAD/CAM

ボルト穴の等分配置(360°/n本)、ギア設計(歯当たり角度)、カム輪郭設計はすべて角度計算の連続。3D CADは内部でラジアン処理し、ユーザーインターフェースは度表示。CAM 側の G-code は度で出力。

🚀 航空宇宙・ロケット

飛行姿勢(ロール・ピッチ・ヨー)はオイラー角で度表記、姿勢制御アルゴリズム内部はクォータニオン(無次元)。JAXA・NASA いずれもドキュメントは度、コードはラジアン。姿勢制御の1°誤差が数km軌道ズレを生む。

📡 測量・GIS・地図

国土地理院の地形図・地籍測量はDMS表記、GPS座標は10進度。トータルステーション(電子測量機)は度・グラジアン切替可能。GIS ソフト(QGIS/ArcGIS)は10進度が内部標準。

🎮 ゲーム開発・3Dグラフィックス

Unity(Transform.rotation)は内部クォータニオン、Editor 表示は度。Unreal Engine も同様。OpenGL/DirectX の行列演算はラジアン、シェーダーもラジアン。座標系の右手/左手系と角度単位の両方に注意。

🌌 天文・宇宙観測

赤道座標(RA/Dec)は時角(0-24h)と度、視差(parallax)はアークセカンド(″)。ハッブル宇宙望遠鏡の分解能0.05″、すばる望遠鏡0.4″。数値計算はラジアン、観測データは度分秒表記。

🏥 医療画像・放射線治療

CT/MRI のガントリー回転角、放射線治療の照射角度は度で管理。DICOM 規格でメタデータに度で記録。IMRT/VMAT の複雑照射も度単位で治療計画装置に入力。

よくある間違い・注意点

  • Math.sin(30) と書いて 30° と誤解 — JavaScript/Python/C++ の sin/cos/tan はすべてラジアン入力。sin(30) は 30rad(≒ 5周半後の位相)で -0.988。正しくは Math.sin(30 * Math.PI / 180) = 0.5。
  • Excel の SIN 関数を度で入力 — SIN(30) は 30rad の sin。正しくは SIN(RADIANS(30)) または SIN(30*PI()/180)。ASIN/ACOS/ATAN の逆関数もラジアン出力なので DEGREES(ASIN(0.5)) で度に戻す。
  • 角度単位を書かないコメント — 「θ = 30」と書かれた変数が度なのかラジアンなのか判別不能。変数名に単位を含める(angle_deg / angle_rad)か、コメントで単位明示が必須。実務プロジェクトで単位不明の変数はバグの温床。
  • π/2 と 90 の混同 — 数式上は π/2 rad ≒ 1.5708、90° の両方が「直角」を表現。数値だけ扱うコードで単位換算し忘れ、90倍/57倍のオーダーで結果ズレが発生。
  • DMS 表記の変換ミス — 「35°40′15″」を単純に 35.4015° と解釈するのは誤り。正しくは 35 + 40/60 + 15/3600 = 35.6708°。GPS 座標処理で頻発。
  • 負角・360°超過の処理漏れ — -30° と 330°、720° と 0° は同じ角度だが、アルゴリズムによっては同一視されない。正規化(mod 360°)を明示的に実行する。
  • atan と atan2 の混同atan(y/x) は象限判定できず -π/2 〜 π/2 のみ返す。atan2(y, x) は象限を考慮し -π 〜 π を返す。方位角計算は必ず atan2 を使用。

関連する規格

  • SI Brochure(第9版, 2019) ― BIPM(国際度量衡局)が発行するSI単位系公式ハンドブック。ラジアンを無次元導出単位と定義。
  • ISO 80000-3 ― 量および単位 第3部:空間と時間。平面角・立体角の定義と単位を規定。
  • JIS Z 8103 ― 計測用語。日本国内における角度・計測用語の標準化。
  • JIS Z 8000-3 ― 量及び単位 第3部:空間及び時間。ISO 80000-3 に対応。
  • IEEE 754 ― 浮動小数点演算の国際規格。sin/cos/tan の引数はラジアン、精度・丸め規則を規定。
  • ANSI/ASME Y14.5 ― 幾何公差表示規格。CAD・製図における角度公差の表記ルール。

参考文献・公的資料

より正確な定義や詳細を確認したい場合は、以下の公的機関の資料を参照してください。

※本ツールの計算結果は概算値です。航空・宇宙・測量・医療画像等の重要判断では、上記公的機関の一次資料および校正済み計測器の実測に基づいて確認してください。プログラミング実装ではライブラリの単位仕様を明示的に確認し、テストで検証することを推奨します。

よくある質問(FAQ)

JavaScript で度をラジアンに変換するには?

const rad = deg * Math.PI / 180; 逆変換は const deg = rad * 180 / Math.PI;Math.sin/cos/tan/asin/acos/atan/atan2 はすべてラジアン単位で、Math.PI は円周率 π ≒ 3.14159265358979。方位角計算では atan2 を使用してください。

π(パイ)とは?

π ≒ 3.14159265358979...。円周÷直径の比で、無理数かつ超越数。ラジアンの基本定数で、1周=2π rad、半円=π rad、直角=π/2 rad。BBP公式やチュドノフスキー公式で数兆桁まで計算可能ですが、実用ではdouble精度の15桁で十分。

180°がπラジアンなのはなぜ?

ラジアンの定義は「円弧の長さ ÷ 半径」。半径1の単位円で180°回転すると弧長は円周の半分=π。よって180°=π rad。この定義により sin'(x) = cos(x) のような微積分公式が最も簡潔になります。

グラジアン(gon)とは?

1周を400等分した角度単位(1直角=100 gon、1° = 10/9 gon)。フランス革命期の十進化政策の名残で、現代では欧州(フランス・ドイツ)の測量業界、砲兵・軍事、一部のGPS機器で使用。日本の実務ではほぼ使いません。

Excel の RADIANS/DEGREES 関数の使い方は?

=RADIANS(30) で 30° をラジアン(0.5236)に変換、=DEGREES(0.5236) で度(30)に戻す。SIN/COS/TAN の引数はラジアンなので、=SIN(RADIANS(30)) で sin 30° = 0.5 を得られます。ASIN 等の逆関数もラジアン出力。

「°」記号(度)は何?

Unicode U+00B0(DEGREE SIGN)。物理的な度(℃、℉、rad は文字ではなく単位記号)と共通の表記。日本語入力なら「ど」変換で候補に出ます。プログラミングでは "°" または直接記述可能。

1ラジアンは何度?

1 rad = 180 ÷ π ≒ 57.29577951°。半径1の円で弧長1に対応する角度。直感的に理解しにくいため、数学理論以外ではラジアンを分数(π/6, π/4 など)で表記するのが慣例です。

度分秒(DMS)を10進度に変換するには?

10進度 = 度 + 分/60 + 秒/3600。例:35°40′15″ = 35 + 40/60 + 15/3600 = 35.6708°。逆変換は 10進部分に 60 をかけて分・秒に分解。GPS座標処理・地理院地図APIとの連携で頻出します。

負の角度や 360° 超過はどう扱う?

-30° = 330°、720° = 0° は同じ方向。プログラミングでは (deg % 360 + 360) % 360 で 0〜360 に正規化、または ((deg + 180) % 360) - 180 で -180〜180 に。三角関数は自動的に周期性を扱いますが、方位計算では明示的正規化が安全です。

atan と atan2 の違いは?

atan(y/x) は -π/2〜π/2 のみ返し象限判定できない。atan2(y, x) は x, y の符号から象限を判定し -π〜π(-180°〜180°)を返す。方位角・回転角の計算は必ず atan2 を使用してください。

屋根勾配「3寸勾配」は何度?

「10寸走って3寸上がる」=傾斜比 3/10。角度は atan(3/10) × 180/π ≒ 16.7°。4寸勾配で 21.8°、5寸勾配で 26.6°。建築図面と角度の相互変換で使います。

「時角」と「度」の関係は?

天文の時角は「1周=24時間」で1時間=15°、1分(時分)=15′、1秒(時秒)=15″。地球自転周期に対応。赤経(RA)の伝統的表記で使用され、赤経12h = 180°、6h = 90° に相当します。