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バター換算 計算ツール|g・大さじ・小さじ・米国スティック・箱・カップの相互変換

バターのg・大さじ・小さじ・米国スティック(113g)・箱(200g/450g)・カップ(227g)を相互変換。有塩/無塩バターの栄養差乳等省令の脂肪分基準(乳脂肪80%以上)、レシピg指定の実務変換、洋菓子・パン・料理での使い分けまで、農林水産省・日本乳業協会の一次情報に基づき解説します。カロリー・脂質・食塩相当量・PFCも同時算出、糖質制限・脂質管理の現場で使えます。

最終更新:2026-08-05/監修:計算ツールズ編集部

バター換算 計算機

計算式と単位

基本換算式

小さじ1(5ml)バター= 4 g
大さじ1(15ml)バター= 12 g
米国カップ1(237ml)バター= 227 g
米国スティック1本= 113 g(1/4ポンド)
米国 1/2スティック= 56.7 g
国内箱バター= 200 g(雪印・よつ葉・カルピス等)
業務用ポンド箱= 453.6 g(1 lb)
1オンス(oz)= 28.35 g

バターは常温で固体(融点約32℃)のため、体積計量の精度がg計量より落ちます。特に大さじ・小さじで扱う場合は「押し込み方」で3-5%誤差が出ます。製菓・製パンの精密レシピでは電子秤でg計量が推奨です。

米国レシピの換算

米国のレシピは「1 stick butter」「1 cup butter」表記が定番です。1 stick = 113g = 1/4 lb = 8 tablespoons1 cup = 227g = 2 sticks = 16 tablespoonsと覚えると換算が速いです。米国のカップ(237ml)と日本のカップ(200ml)は別物なので注意してください。

栄養密度

文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」に基づく代表値:有塩バター100gあたりエネルギー700 kcal、脂質81.0g、食塩相当量1.9g。無塩バター100gあたり700 kcal、脂質83.0g、食塩相当量0g(微量)。

バターの定義と乳等省令

「バター」は乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(乳等省令)により厳格に定義されています。「牛乳から得られた脂肪粒を練圧したもの」で、乳脂肪分80%以上、水分17%以下が法定基準です。この基準を満たさない類似食品は「バター」と表示できません。

マーガリンとの違い

マーガリンは植物油脂を主原料とし、乳脂肪分は含んでも80%未満(多くは0%)。「食用油脂その他の食品を練り合わせたもの」として食品衛生法・JASで別途規定されています。同じ塗る用途でもバターの1/2〜2/3の価格で、風味・融点・栄養組成が異なります。

ファットスプレッドの位置づけ

ファットスプレッドは油脂含有量80%未満のマーガリン類似食品。水分・空気を多く含むため、塗りやすくカロリーもやや低いのが特徴。国内では「バター風味ファットスプレッド」として流通しています。

グラスフェッドバター・発酵バター

グラスフェッドバターは牧草飼育牛の乳から製造したバター、発酵バターは乳酸菌で発酵させたクリームを練圧したバター。ヨーロッパでは発酵バターが主流、日本と米国では非発酵(甘性)バターが主流という違いがあります。

単位換算早見表

単位g換算由来・備考
小さじ 1(5 ml)約 4 g常温バター、押し込み中
大さじ 1(15 ml)約 12 g大さじの一般的な計量
米国大さじ 1約 14.2 gUS Tablespoon = 14.79 mL
カップ 1(日本200ml)約 180 gあまり実務では使わない
カップ 1(米国237ml)約 227 g米国レシピの標準単位
米国スティック 1113 g(1/4 lb)米国スーパー最頻単位
米国 1/2 スティック約 57 gクッキー・トーストによく登場
米国 1/4 スティック約 28 g米国スティック=1 oz相当
国内箱バター200 g雪印・よつ葉・カルピス等の標準
業務用箱バター450 g / 5 kgプロ用は1 lb箱または5 kg段ボール
1 オンス(oz)28.35 g米・英の重量単位
1 ポンド(lb)453.6 g16 oz = 4 スティック
1 kg1,000 g国際単位系

米国のスーパーで売られるバターは4本入り「1 lb(453.6g)」パックが標準で、内訳は「4 × 113g スティック」。1本ずつワックス紙で個包装され、内面に「1 tsp / 1 Tbsp / 1/4 stick」などの目盛りが印刷されていることが多いです。

栄養成分と有塩/無塩の違い

成分表2020年版(八訂)「バター」項目に基づく代表値。有塩バター・無塩バターで脂質・カロリーはほぼ同じですが、食塩相当量が明確に違います。

成分(100gあたり)有塩バター食塩不使用バター発酵バター(有塩)マーガリン(参考)
エネルギー700 kcal700 kcal713 kcal715 kcal
たんぱく質0.6 g0.5 g0.6 g0.4 g
脂質81.0 g83.0 g80.0 g83.1 g
飽和脂肪酸50.5 g52.4 g50.1 g23.0 g
コレステロール210 mg220 mg230 mg5 mg
炭水化物0.2 g0.2 g4.4 g0.5 g
食塩相当量1.9 g0 g(微量)1.3 g1.3 g
ビタミンA(レチノール)500 μg800 μg780 μg0 μg

PFCバランス(%)

有塩バター100gのPFC比はP(たんぱく質)0.3% / F(脂質)99.5% / C(炭水化物)0.2%。ほぼ100%脂質の食品で、カロリー密度は7 kcal/gと極めて高いです。ケトン食では推奨、糖質制限食では脂質量管理の主対象になります。

大さじ1杯(12g)の栄養

大さじ1杯有塩バターは84 kcal・脂質9.7g・食塩0.23g。パンにたっぷり塗ると1食で大さじ1-2杯(100-170 kcal追加)になり、朝食トースト総カロリーの30-40%を占めます。

主要ブランドの規格

ブランド内容量有塩/無塩特徴
雪印北海道バター200g有塩・食塩不使用国内シェアNo.1、業界標準
よつ葉バター150g / 450g有塩・食塩不使用十勝産、製菓業界で好評
カルピスバター450g食塩不使用製菓プロ用ブランド、高価
明治北海道バター200g有塩・食塩不使用スーパーで安定入手
森永バター200g有塩クリーミー系
エシレバター(フランス)250g発酵・無塩/有塩フランス王室御用達、高級
グラスフェッドバター200g前後各種牧草飼育牛乳原料、栄養特化
ラーンド(インド ギー)各種脱水澄ましバター純脂肪、高融点
米国 Land O'Lakes1 lb(4本×113g)有塩/無塩米国スーパー定番
米国 Kerrygold(アイルランド産)8 oz(227g)有塩/無塩グラスフェッド、北米人気

レシピ・製菓での実務換算

製菓の基本配合換算

パウンドケーキ 1本:バター 100g(有塩) = 大さじ8 = 1/2カップ弱
クッキー 20枚:バター 60g = 大さじ5
タルト生地:バター 90g = 米国 3/4 スティック

米国レシピ換算例

「Cream 1 stick butter with 1/2 cup sugar」→ 「バター113g(有塩なら食塩を減らす)と砂糖100gをクリーム状にする」。1 stick = 113g1 cup sugar = 200g1 cup flour = 130gを覚えておくと変換が速いです。

製パン配合との相性

食パン1斤(強力粉250g)に対しバター15gが標準配合。バターの量を増やす(リッチ配合)とふんわり・しっとりに、減らすと(リーン配合)ハード系のパン食感に近づきます。

フランス菓子の折り込みバター

クロワッサン・パイ生地の折り込みバターは、粉重量比40-50%のバターを層状に包み込みます。1 kg粉のパイ生地なら折り込みバター400-500gが標準(生地全体の重量約1.9 kg)。融点が低いフランスAOPバターがクラフト業界で好まれます。

使い分けシーン別ガイド

トースト・パン

有塩バター15-20g(大さじ約1.5杯)が1枚あたり標準。無塩+塩ふりでもOK。エシレなどの発酵バターは風味が強く塗り量が少なくてもリッチ感が出せます。1食120-160 kcal追加を想定。

製菓(クッキー・パウンド)

無塩バターが基本、有塩なら食塩を差し引いて配合。米国レシピは「1 stick=113g」変換で対応。バターの温度(冷蔵/常温/溶かし)でクリーミング特性が変わり、仕上がり食感を左右します。

製パン(食パン・ロール)

食パン1斤あたりバター15g、リッチロール1斤あたり30-50g。加える量で「しっとり感」「日持ち」が変わります。

料理(ムニエル・炒め)

魚のムニエルにはフライパンにバター10-15g、少量のオリーブオイル併用で焦げ防止。フォンドヴォー系のソースはバターモンテ(仕上げ)で20-30gを加え、コクとツヤを出します。

朝食・スプレッド

ホテル朝食では大さじ約1杯(12g)が1食分。ダイエット中は無塩バターを大さじ0.5(6g・42kcal)、無塩+塩少量が減塩効果的です。

ケトン食・糖質制限

脂質を主エネルギー源とするケトン食では、バター大さじ2-3杯(170-250 kcal)を1食に加えるのは一般的。ただし飽和脂肪酸摂取上限に注意(日本人の食事摂取基準で上限7%E)。

よくある間違い・注意点

  • 米国スティックを100gと誤解 — 米国スティック1本は113g(1/4ポンド)、100gではありません。レシピを100g換算すると量が11%不足し、生地の水分バランスが崩れます。
  • 米国カップと日本カップ混同 — 米国カップは237ml、日本は200ml。バターで米国カップ1杯は227g、日本カップだと約180gとなり、実用上は米国レシピ=米国カップで扱ってください。
  • 「マーガリン=バターの代用」と思う — 融点・水分・乳脂肪分が異なるため、製菓では風味・食感が別物に。特に折り込み系(パイ・クロワッサン)は代用不可です。
  • 有塩バターを無塩指定レシピに使う — 有塩バターに含まれる食塩1.9%が製菓風味を狂わせます。有塩を使うなら配合塩を1.9% × バター重量g分だけ減らして調整。
  • 大さじ・小さじの押し込み方で誤差 — バターは常温で固体、押し込み方で3-5%変動。精密レシピは電子秤でg計量を推奨します。
  • 「無塩バター=カロリー低い」と誤解 — 無塩バターも100gあたり700 kcal超で有塩とほぼ同じ。食塩の有無だけの違いです。減塩ダイエットには有効ですが、体重管理では総量注意。
  • 賞味期限の管理 — 未開封で6ヶ月、開封後は冷蔵2週間、冷凍で1ヶ月が目安。バターは酸化しやすく、酸敗すると風味劣化・胸焼けの原因になります。

関連する規格・法令

  • 乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(乳等省令) ― 厚生労働省。バターの定義(乳脂肪80%以上・水分17%以下)、成分規格、製造・保存基準を規定。
  • 食品衛生法 ― バターを含む食品の安全性・表示・添加物ルール。厚生労働省・消費者庁の共管。
  • 食品表示法・食品表示基準 ― 内容量(g)、消費期限・賞味期限、栄養成分、原材料、アレルゲン表示の義務。
  • JAS法(日本農林規格) ― 「グラスフェッド」「発酵バター」等のカテゴリを含む食品の規格・品質表示。
  • 日本食品標準成分表2020年版(八訂) ― 文部科学省。バター・マーガリン・ファットスプレッドの公式栄養値。
  • 畜産物の需給に関する法律(畜安法) ― 農林水産省。バター・脱脂粉乳の需給調整、備蓄・輸入枠の管理。
  • 米国 CFR Title 21 Section 131.113 ― 米国 FDA の Butter の連邦定義(乳脂肪80%以上)。

参考文献・公的資料

※本ページの重量・栄養値は公的資料・成分表に基づく代表値です。実際の商品ではブランド・原料乳・製法により差があります。栄養計算・食事療法・食物アレルギー対応など精度が必要な場面では、必ずパッケージ表示または実測値を優先し、管理栄養士の判断を仰いでください。

よくある質問(FAQ)

米国「1スティック」は何g?

113g(1/4ポンド、8 tablespoons)です。米国のスーパーで売られる4本入り「1 lb(453.6g)」パックの1本分。1/2 stick=57g、1/4 stick=28g(≒1 oz)が主要な小分けサイズです。

大さじ1のバターは何g・何kcal?

約12g、84 kcal(有塩・無塩ほぼ同じ)。脂質約9.7g、食塩相当量0.23g(有塩の場合)。トーストにたっぷり塗る場合は大さじ1-2杯、料理に加える場合も同程度が実務目安です。

有塩と無塩バターの違いは?

食塩相当量が有塩1.9g/100g、無塩0g(微量)/100gと大きく異なります。カロリー・脂質はほぼ同じ。製菓は無塩、料理・トーストは有塩が定番。有塩を製菓に使う場合は配合塩を減らして調整します。

バターとマーガリンの違いは?

バターは乳脂肪80%以上(乳等省令)、マーガリンは植物油脂主原料。バターは風味豊かで融点が高め、マーガリンは扱いやすく安価。トランス脂肪酸低減の流れで近年のマーガリンは大きく改善しています。

グラスフェッドバターは体に良い?

牧草飼育牛の乳から作られ、共役リノール酸(CLA)・オメガ3脂肪酸・ビタミンK2がやや多いとされます。ただし基本組成は通常バターと大差なく、健康効果は限定的。プレミアム品として楽しむのが実態です。

米国レシピの「1 cup butter」は何g?

227g(=2 sticks)です。米国カップは237mlで、バター密度(0.96 g/ml)で227g。日本のカップ200mlで換算すると180gになりますが、米国レシピは米国カップ換算が正解です。

ケトン食で1日何g食べる?

体重60kgの人でケトン食(脂質75%E)を実践する場合、1日総脂質量は約170g。バター単独で摂るわけではありませんが、1食大さじ2-3(24-36g)+MCTオイル・アボカド等の組合せで到達可能。医師指導下で実践してください。

バターを冷凍保存できる?

可能です。密閉して冷凍で3ヶ月保存できます。使う分だけ切り分けて解凍。ただし冷凍→解凍で結晶構造が変わり、クリーミングしにくくなる場合があるため、製菓には冷蔵保存または新品を推奨。

賞味期限切れバターは使える?

未開封で冷蔵保存なら期限後1-2週間は風味変化なく使える場合が多いですが、酸敗(風味劣化)に注意。異臭・変色・カビがあれば廃棄が原則。冷凍していれば期限後も安全性は高いです。

クロワッサンのバター量は?

1個あたり生地45g・バター20-25g配合が定番。粉重量比で30-50%のバターを折り込みます。1kg粉の生地で折り込みバター400-500g、これで約20-25個のクロワッサンが焼けます。

バター1kgで何個クッキー作れる?

1枚あたり生地10g前提、バター配合30%として、約330枚のクッキーが作れます。1バッチ(バター60g)で20枚なので、17バッチ分。業務用450g箱で約2バッチ分の在庫換算になります。

飽和脂肪酸の摂り過ぎで健康に悪い?

日本人の食事摂取基準(2025年版)では飽和脂肪酸の目標量が7%エネルギー以下(3歳以上で上限のみ設定。2020年版から変更なし)。2,000 kcal食で16g/日。バター20gだと飽和脂肪酸10g、上限の60%程度。他の乳製品・肉類との合算で管理が必要です。