生活保護受給額シミュレーター|世帯構成・級地・住宅扶助・母子加算・障害加算まで完全対応【2026年版】
世帯構成(単身/夫婦/親子等の年齢構成)と居住地(1級地-1〜3級地-2)、家賃、障害・母子・児童加算の有無、収入を入力すると、生活扶助(第1類+第2類)+住宅扶助+教育扶助+加算を反映した2026年最新版の生活保護受給額を月額・年額で精密算定します。収入認定額を差し引いた「実支給額」も同時に可視化し、生活保護に関する不透明な計算を丸ごとクリアにします。
生活保護受給額シミュレーター
計算プロセス(内訳)
級地別・世帯別 支給比較表(家賃45,000円想定)
| 世帯 | 1級地-1 | 1級地-2 | 2級地-1 | 2級地-2 | 3級地-1 | 3級地-2 |
|---|
結果の見方
生活保護は「最低生活費 − 収入認定額」で決まります。最低生活費は世帯構成・地域・障害等の加算で個別に算出され、多くの人がイメージする「一律いくら」ではありません。実際の受給額は単身20代1級地で月13〜15万円、母子世帯子2人で18〜22万円が中央値です。
- 実支給額:最低生活費から収入認定額を引いた残額。収入が最低生活費を上回れば受給不可。
- 最低生活費:生活扶助+住宅扶助+教育扶助+各種加算の合計。生活保護における「基準額」。
- 収入認定額:給与収入から基礎控除15,000円+勤労控除20%を差し引いた額。年金・仕送りは基本的に全額認定。
- 受給可否:最低生活費 > 収入認定額 かつ 資産が最低生活費の1/2以下、扶養義務者の援助不可、就労困難の各条件を満たす場合に受給可能。
計算の仕組みと数式
生活扶助(第1類+第2類)
生活扶助 = 第1類合計 + 第2類 × 逓減率(人員数別)
第1類は年齢別(0-2歳・3-5歳・6-11歳・12-17歳・18-64歳・65歳以上)の個人単位、第2類は世帯人員数別(1〜5人+)で決まります。人員が増えると規模の経済で第2類は逓減されます。
第1類(2026年 1級地-1 参考額・月額)
| 年齢 | 1級地-1 | 2級地-1 | 3級地-2 |
|---|---|---|---|
| 0-2歳 | 21,820 | 20,830 | 19,850 |
| 3-5歳 | 27,490 | 26,260 | 25,020 |
| 6-11歳 | 35,530 | 33,930 | 32,330 |
| 12-17歳 | 43,910 | 41,940 | 39,970 |
| 18-64歳 | 45,320 | 43,280 | 41,240 |
| 65歳以上 | 40,920 | 39,080 | 37,240 |
第2類(2026年 参考額・月額)
| 人員 | 1級地-1 | 2級地-1 | 3級地-2 |
|---|---|---|---|
| 1人 | 28,890 | 27,590 | 26,290 |
| 2人 | 42,420 | 40,510 | 38,600 |
| 3人 | 47,060 | 44,940 | 42,830 |
| 4人 | 49,080 | 46,870 | 44,660 |
| 5人以上 | 49,110 | 46,900 | 44,690 |
住宅扶助(家賃実費・上限あり)
住宅扶助 = MIN(家賃実費, 上限額)
単身の上限:1級地-1 53,700円/2級地-1 41,000円/3級地-2 35,000円(2026年目安)
世帯人員別の上限倍率:2人 1.19倍/3〜5人 1.30倍/6人 1.40倍/7人以上 1.56倍
級地区分と地域一覧
| 級地 | 代表地域 | 単身18-64歳 生活扶助+住宅扶助 目安 |
|---|---|---|
| 1級地-1 | 東京23区、横浜市、大阪市、名古屋市 | 128,000円 |
| 1級地-2 | 札幌市、仙台市、京都市、神戸市、福岡市 | 120,000円 |
| 2級地-1 | 県庁所在地(青森市、水戸市など) | 112,000円 |
| 2級地-2 | 中核市級(豊田市、姫路市など) | 105,000円 |
| 3級地-1 | 一般市(人口5〜10万規模) | 104,500円 |
| 3級地-2 | 町村部・小規模自治体 | 100,800円 |
級地区分は「生活保護法による保護の基準(厚生労働省告示)」の別表で全国市町村ごとに定められています。同じ都道府県内でも市町村により異なる点に注意。
ケーススタディ:世帯別・地域別の受給額
① 単身20代・1級地-1(東京23区)・家賃53,700円
都心の単身無職モデル。— が月額実支給。生活扶助約74,000円+住宅扶助53,700円で最低生活費約13万円。医療費は医療扶助で全額支給。
② 母子世帯 子2人・3級地-2(町村部)・家賃35,000円
ひとり親と子(8歳・4歳)。—。母子加算+児童養育加算+教育扶助込み。最低生活費は約22万円で、月10万円の労働収入があれば収入認定額68,000円を差し引いて実支給は約15万円。
③ 高齢単身・1級地-1(大都市)・家賃53,700円
65歳以上単身、年金月4万円受給中。—。生活扶助+住宅扶助合計は約12万円、年金認定後の実支給は約8万円。医療費は無料。
④ 障害単身・2級地-1(県庁所在地)・障害2級
障害基礎年金2級(月82,000円)受給中の40代単身。—。障害者加算+住宅扶助込み最低生活費は約14万円、年金認定後の実支給は約5.7万円。
⑤ 夫婦+子1人・2級地-1・家賃55,000円
失業した父(40歳)、母(38歳)、子(10歳)。—。生活扶助+教育扶助+住宅扶助(3人世帯の上限53,300円)で最低生活費約23万円。収入0円なら全額支給。
併給できる制度・他制度との関係
| 制度 | 生活保護との関係 |
|---|---|
| 医療扶助 | 医療費は原則全額扶助(自己負担なし) |
| 介護扶助 | 介護保険1割自己負担分を扶助 |
| 教育扶助 | 義務教育の学用品・給食費等を扶助 |
| 生業扶助 | 高校進学費用・技能習得費・就労準備費 |
| 葬祭扶助 | 葬儀費用を実費支給(上限あり) |
| 児童扶養手当 | 収入認定される(併給不可・調整あり) |
| 公的年金 | 収入認定される(差額のみ支給) |
| 雇用保険(失業給付) | 収入認定される(受給中は保護縮小) |
| NHK受信料 | 全額免除 |
| 国民健康保険料・介護保険料 | 免除(医療扶助・介護扶助でカバー) |
よくある質問(FAQ)
生活保護は月にいくらもらえますか?
世帯構成・地域・加算で大きく変わりますが、目安は単身20代1級地で月13〜15万円、単身高齢者で月12〜14万円、母子世帯子2人で月18〜22万円、4人家族で月22〜28万円。ここに医療費全額扶助・NHK・住民税免除などが加わるため、実質的な家計余力はさらに大きくなります。
働きながら生活保護を受けられますか?
受けられます。月収から基礎控除15,000円+勤労控除20%が差し引かれた額が収入認定され、その分だけ支給額が減る仕組み。例えば月収10万円なら認定額は約68,000円で、その分保護費が減ります。「働くほど手取り総額が増える」設計になっています。
持ち家があると受けられませんか?
持ち家でも受給可能です。売却しても大した金額にならない持ち家(評価額500万円以下目安)は「処分価値なし」として保有継続が認められます。ただし、住宅ローンが残っている場合は原則不可、資産価値が高い場合はリバースモーゲージ活用が求められることも。
車を持っていると受けられませんか?
原則として自家用車は保有を認められません。ただし①障害者の通院・通学・通勤、②公共交通機関が発達していない地域での通勤、③事業用(自営業)などの例外あり。地方部では実務上、幅広く認められるケースが増えています。
親や兄弟に扶養照会が行きますか?
2021年に扶養照会の運用が緩和され、①10年以上音信不通、②DV・虐待被害、③関係が著しく悪化、といった場合は照会を省略できます。「照会が嫌で申請しない」ケースを減らすため、申請者の意向を尊重する運用に変化してきました。
預貯金はいくらまでOKですか?
最低生活費の約1/2以下が目安(単身なら5〜7万円程度)。それを超えると受給不可、または受給中に超えると保護廃止となります。生命保険等の解約返戻金も原則同様の扱い。学資保険は例外的に保有が認められる場合があります。
ひとり親の母子加算はいくらですか?
2026年時点、1級地-1で子1人月23,600円、子2人月25,100円、子3人月26,600円。児童扶養手当とは別建てで、両方受給できます。ただし児童扶養手当は収入認定されるため、単純な足し算にはならない点に注意。
医療費はどこまで支給されますか?
医療扶助として全額支給。指定医療機関に医療券を提示して受診し、自己負担ゼロ。入院・手術・投薬・歯科まで全て対象。ただし個室代・美容整形など保険適用外は自己負担。市販薬購入は原則自己負担で、生活扶助内でやりくりします。
申請してから受給までどれくらいかかりますか?
原則14日以内(最大30日)の決定と法律で定められています。申請日にさかのぼって支給されるため、迷ったら早めに福祉事務所窓口に相談を。「相談」段階で門前払いされる事例(水際作戦)が問題視されており、書面で「申請します」と明示することが重要です。
生活保護を受けると誰かにバレますか?
個人情報は厳格に保護され、他人に知られることはありません。ただし、①扶養照会(親族に通知)、②水道光熱費の割引申請(役所を経由)、③国民健康保険から医療扶助への切替、などで役所職員・関係機関内部での認知はあります。日常生活で第三者にバレることは基本的にありません。
出典・参考資料
- 厚生労働省「生活保護制度」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/seikatuhogo/index.html
- 厚生労働省「生活保護制度における生活扶助基準額の例」 https://www.mhlw.go.jp/content/12002000/000901381.pdf
- 生活保護法(昭和25年法律第144号) https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=325AC0000000144
- 厚生労働省「生活保護法による保護の基準」告示
- 厚生労働省「被保護者調査」(毎月)
※本記事の計算結果はあくまで概算です。実際の支給額は福祉事務所の個別判断、資産・扶養義務者の状況、自治体の運用差により変動します。申請前に必ずお住まいの福祉事務所にご相談ください。