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配送停車時間配送件数ルート

配送1件の停車時間と1日の件数計算

走行速度と配送先間の距離、荷降ろしと待機の時間から、1件あたりの所要時間と1日に回れる件数、稼働率を算出します。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

配送1件の停車時間と1日の件数計算ツール

1件あたりの所要時間は移動+荷降ろし+待機です。既定値では3.5kmを時速22kmで走る9.5分に荷降ろし12分と待機5分を足して26.5分。稼働8時間から休憩60分と積み込み45分を引いた375分が実働で、375÷26.5=14件回れます。走行の合計は133.6分、荷降ろしと積み込みの作業は283分となり、稼働率は99.30%。15件目まで回ると23.2分の超過が見込まれます。

配送先の条件別の1件所要時間

配送先の条件荷降ろし待機
路面店・車寄せあり10〜15分0〜5分
オフィスビル(エレベーター)15〜25分5〜15分
商業施設の共用搬入口20〜35分10〜20分
住宅地の個人宅3〜8分0〜3分

平均走行速度別の1日配送件数(3.5km間隔・荷降ろし12分・待機5分・実働375分)

平均の走行速度1件あたり1日の件数
15km/h31.0分12件
20km/h27.5分13件
22km/h26.5分14件
30km/h24.0分15件
40km/h22.3分16件

※参考計算です。車両仕様・機材・商慣習・取引条件によって数値は変わるため、実際の運用条件で検証してください。

配送1件の停車時間と1日の件数計算の詳しい解説

1日に回れる配送件数が距離だけで決まらないのは、時間の大半が走っていない時間だからです。既定値では1件26.5分のうち走行は9.5分で、荷降ろし12分と待機5分が過半を占めます。走行速度を時速22kmから30kmに上げても件数は14件から15件にしか増えませんが、荷降ろしを12分から8分に短縮すれば16件まで伸びます。改善の余地は道路ではなく納品先での作業にあります。

判断が分かれるのは、件数を詰めるか余裕を残すかです。稼働率99%の計画は理論上は回りますが、渋滞や納品先の都合で1件でも遅れると連鎖して最後の数件が時間指定に間に合いません。実務では稼働率を85〜90%に抑え、遅れを吸収する枠を残す組み方が採られます。件数を1件減らすと1件あたりの原価は上がりますが、遅配の対応にかかる手間を含めれば見合う場合があります。

見落とされやすいのは積み込みと休憩の時間です。既定値では稼働8時間のうち105分が配送以外に使われ、実働は375分しか残りません。積み込みは倉庫の混み具合で30分から1時間以上に振れ、休憩は法令上も確保が必要です。さらに帰庫後の伝票整理や車両点検が加わります。走行と荷降ろしだけで計画を組むと、1日1時間から2時間の超過が常態化します。

条件による違いとして、市街地では信号と駐車場所の確保で平均速度が時速15km前後まで落ち、郊外では30kmを超えます。商業施設への納品は共用の搬入口で待機が発生しやすく、1件40分以上かかることもあります。時間指定が多い配送では順序の自由度が下がり、同じ件数でも走行距離が伸びます。件数の計画は路線ごとに実測して作るほうが、平均値で組むより精度が上がります。

計画を作った後は、実績との差を継続して見ることが欠かせません。予定どおり14件を回れた日と、12件で終わった日の差がどこにあるのかを、走行、荷降ろし、待機に分けて記録します。特定の納品先で待機が常態化しているなら、その1件のために全体の計画が崩れている可能性があります。配送の順序を入れ替えて混雑する時間帯を避ける、届け先と搬入時刻を調整するといった対処は、車両を増やすより早く効きます。件数の目標は路線ごとに設定し、全社一律の基準を当てはめないほうが現場の納得も得られます。

業界・現場での使い方

配送ルートの設計

1件あたりの所要時間から1日の件数を割り出し、コース分けの基準にします。

宅配・ルート配送の要員計画

件数と稼働時間の関係から必要な車両数と人員を見積もります。

納品条件の交渉

待機時間が件数に与える影響を示し、受入時間帯や搬入方法の改善を求めます。

配送単価の算定

1日の件数から1件あたりの原価を出し、料金の妥当性を検証します。

よくある間違い・注意点

  • 走行時間だけで件数を計算する — 既定値では走行は1件の4割弱で、荷降ろしと待機が過半を占めます。
  • 積み込みと休憩の時間を差し引かない — 稼働8時間のうち105分が配送以外に使われ、実働は375分です。
  • 稼働率100%で計画を組む — 1件の遅れが連鎖し、後半の時間指定に間に合わなくなります。
  • 平均速度を実測せずに使う — 市街地では時速15km前後まで落ち、想定より2件以上少なくなります。
  • 帰庫後の作業を計算に入れない — 伝票整理と車両点検で20〜30分かかり、拘束時間を押し上げます。

関連する規格・公的資料

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。医療・法務・税務の判断は最新の告示・規格および専門家の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

1日に何件回れますか?

1件26.5分、実働375分の既定値で14件です。稼働率は99.30%と余裕がありません。

件数を増やすには何が効きますか?

荷降ろし時間の短縮が最も効きます。12分から8分にすると14件から16件に増えます。

稼働率はどのくらいに抑えるべきですか?

85〜90%が目安です。遅れを吸収する枠がないと、後半の時間指定に間に合いません。

平均走行速度はどう調べますか?

運行記録から走行距離と走行時間を集計します。市街地は15〜20km/h、郊外は25〜35km/hが目安です。

待機時間はどう減らせますか?

搬入時刻の事前連絡、共用搬入口の予約、検品方法の簡素化が有効です。

積み込み時間はどこに含めますか?

1日1回の作業として実働時間から差し引きます。複数回に分けて積む場合は回数分を計上してください。

1件あたりの原価はどう出しますか?

1日の車両費と人件費を件数で割ります。件数が減ると1件あたりは上がるため、両方を並べて見てください。

時間指定が多い場合はどう見積もりますか?

順序の自由度が下がり移動距離が伸びるため、配送先間の平均距離を1.2倍前後に置いて試算してください。