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トラック積載率

積載量と車両能力から、トラックの積載率と改善効果を試算します。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

トラック積載率ツール

計算式と考え方

積載率は「実際の積載量 ÷ 最大積載量 × 100」で求めます。10トン車で往路7トン、復路2トンなら、往路70%、復路20%、平均45%です。1トンあたりの輸送コストは「総運行費 ÷ 総輸送量」で算出し、走行距離400km、1kmあたり120円、月20回なら運行費96万円、輸送量180トンで1トンあたり5,333円という計算になります。復路の積載を8割まで高めると輸送量が300トンに増え、1トンあたりのコストは3,200円まで下がります。積載率の改善が輸送効率に直結する構造がここに表れています。

積載率を高める手法

復路の荷物確保帰り便の空車が最大の無駄。求貨求車システムの活用が有効
共同配送複数荷主の貨物をまとめる。同一方面での連携が前提
積付けの工夫重量と容積のバランス。かさばる荷物は重量に余裕があっても満載になる
中継輸送長距離を分割し、運転者の拘束時間を抑えつつ稼働率を上げる

トラック積載率の詳しい解説

日本のトラック輸送における積載率は平均で4割前後とされ、これは往路である程度積んでも復路が空車になることが主因です。空車走行は燃料と人件費を消費しながら収益を生まないため、事業者の収益性を直接圧迫します。改善の中心は復路の荷物確保で、求貨求車のマッチングシステムの活用が広がっています。荷主側の協力も必要で、共同配送や納品時刻の柔軟化が積載率の向上に寄与します。ただし共同配送は、荷主ごとに伝票や検品の様式、納品時刻の指定、パレットの規格が異なることが障壁になりやすく、実務では条件をそろえる調整に相応の時間がかかります。積載率の測定では、重量ベースと容積ベースの両方を見る必要があります。かさばるが軽い荷物では、重量では余裕があっても荷台が満杯になり、重量ベースの積載率は低く出ます。この場合、実質的には満載であり、数値だけを見て非効率と判断するのは誤りです。効率を示す指標には、走行距離のうち荷を積んで走った割合を表す実車率や、車両が稼働した日数の割合を表す実働率もあり、積載率と組み合わせて初めて、空車で走っているのか、そもそも車両が動いていないのかが判別できます。業界の構造的な課題として、2024年4月から適用された自動車運転業務の時間外労働の上限規制があります。これにより1人の運転者が走れる距離が制限され、長距離輸送の輸送力が不足する懸念が指摘されています。対応策として、中継輸送(複数の運転者が区間を分担する)、モーダルシフト(鉄道や船舶への転換)、荷待ち時間の削減が進められています。特に荷待ち時間は運転者の拘束時間の大きな部分を占めており、荷主側の予約受付システム導入やパレット化による荷役時間の短縮が効果を上げています。運賃面では標準的な運賃の目安が示され、燃料価格の変動分を別建てで収受する仕組みも整備されつつありますが、実際に反映できるかは荷主との交渉力に左右されます。積載率の改善は、コスト削減だけでなく、限られた輸送力を有効に使うという社会的な要請にもつながっています。改善の効果を測るには、車両単位ではなく運行単位で往路と復路を分けて記録することが前提になります。平均値だけでは、どの区間に空車が集中しているかが見えません。記録が整えば、荷主との交渉や共同配送の相手を探す際の説明材料にもなります。

業界・現場での使い方

運送事業者

積載率を把握し、復路確保による収益改善の効果を試算します。

荷主企業

共同配送や納品条件の見直しによる物流コストの削減余地を検討します。

物流管理

1トンあたり輸送コストを算出し、輸送手段の比較に用います。

よくある間違い・注意点

  • 重量だけで積載率を測る — かさばる荷物では容積が先に埋まります。重量と容積の両面で評価してください。
  • 復路の空車を前提とする — 最大の改善余地です。求貨求車システムや共同配送で確保できる可能性があります。
  • 荷待ち時間を計算に入れない — 運転者の拘束時間を圧迫します。稼働率の低下要因として管理すべき項目です。

関連する規格・法規

  • 国交省
  • 日本物流団体連合会

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

日本の平均積載率は?

4割前後とされます。往路で積んでも復路が空車になることが主因です。

2024年問題とは?

自動車運転業務への時間外労働上限規制の適用です。1人が走れる距離が制限され、輸送力不足が懸念されています。

改善の第一歩は?

復路の荷物確保です。求貨求車のマッチングシステムを活用する事業者が増えています。