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runwayスタートアップVC資金調達

ランウェイ月数

手元資金と月次のバーンレートから、スタートアップのランウェイと黒字化までの月数を試算します。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

ランウェイ月数ツール

計算式と考え方

ネットバーンは「月次の営業費用 − 売上 × 粗利率」で求めます。売上800万円に粗利率70%を掛けた560万円を営業費用1,800万円から引くと、月1,240万円です。手元資金1億8,000万円をこれで割ると約14.5か月がランウェイになります。ただし売上が月8%伸び、費用が月30万円ずつ増える前提で1か月ずつ積み上げると、バーンは徐々に縮み、19か月後に粗利が費用を上回る計算です。バーンマルチプルは月次バーンを年換算の新規売上増加768万円で割った約1.61倍となります。

ランウェイの水準と取るべき行動

6か月未満調達には通常3か月から6か月かかる。費用の圧縮とブリッジ調達を同時に検討する段階
6か月から12か月調達活動を開始する時期。指標を作り込む余裕は乏しく、現在の実績で交渉することになる
12か月から18か月次の指標を作りながら準備できる。投資家との関係づくりを先行させられる
18か月以上条件を選んで交渉できる。事業の仮説検証に集中でき、市況の悪化にも耐えやすい

ランウェイ月数の詳しい解説

ランウェイを十八か月から二十四か月確保することが推奨されるのは、調達そのものにかかる時間と、次の調達で求められる実績を作る時間の合計から逆算されているためです。投資家との初回面談から着金までは、順調に進んでも三か月から六か月を要します。加えて、前回の調達時より高い評価額で次を進めるには、売上や利用者数といった指標が数倍になっている必要があり、その実績づくりに一年前後がかかります。合計すると十八か月という数字になります。六か月を切ると、実績を作る時間がないまま現在の数字で交渉することになり、条件面で不利になりやすいという構造です。バーンの測り方には注意が必要です。単純に手元資金の減少額を見るグロスバーンと、売上による入金を差し引いたネットバーンでは意味が違います。資金がいつ尽きるかを見るならネットバーンですが、費用構造の重さを見るならグロスバーンのほうが実態を表します。また、月次の入出金には季節性と時差があります。前受金でまとまった入金がある月は残高が増えて見えますが、その分の役務提供は将来に生じるので、資金繰りとしては先食いです。逆に、外注費や賞与の支払いが特定の月に集中する事業では、平均のバーンで割ったランウェイより早く資金が細ります。少なくとも四半期単位で入出金の山谷を確認しておく必要があります。バーンマルチプルは、ネットバーンを同じ期間の純増収で割った指標です。一を下回れば、燃やした金額以上に売上が増えていることになり、資本効率が高いと評価されます。一から二の範囲が良好、三を超えると効率に課題があるという目安が使われますが、事業の性質による差は大きく、初期投資の重い領域では高く出ます。この指標が有用なのは、成長率だけを見ていると資本を投じれば伸びる状態を過大評価しがちなところを、投じた資金あたりの成長として補正できる点にあります。見落とされやすいのが、費用の削減に伴う時間差です。人員を削減しても、退職金や有給の買い取り、採用時の費用は戻らないため、削減の効果が出るまでに数か月かかります。オフィスの解約にも予告期間と原状回復の費用が伴います。したがって、ランウェイが短くなってから対策を始めると、対策そのものにも資金を要するという事態が生じます。判断が分かれるのは、成長を落としてでもランウェイを延ばすか、成長を維持して調達に賭けるかという点です。市況が良い局面では後者が選ばれやすく、資金の出し手が慎重な局面では前者が支持されます。どちらを選ぶにせよ、資金が尽きる想定日と、その何か月前にどの判断を下すかをあらかじめ決めておくことが、選択肢を残す唯一の方法になります。

業界・現場での使い方

調達時期の判断

残りの月数から、いつ調達活動を始めるべきかを見ます。

採用計画の検証

人員増による費用の伸びがランウェイをどれだけ縮めるかを確かめます。

資本効率の確認

バーンマルチプルで、投じた資金あたりの成長を評価します。

よくある間違い・注意点

  • 平均のバーンだけでランウェイを判断する — 賞与や外注費の集中する月があると、平均で割った月数より早く資金が細ります。四半期単位で山谷を確認してください。
  • 資金が尽きる直前に費用削減を始める — 退職金や原状回復など、削減そのものに資金がかかります。効果が出るまでの数か月分も見込んでください。
  • 成長率だけで調達の見込みを立てる — 投じた資金あたりの成長も見られます。バーンマルチプルを併せて確認してください。

関連する規格・法規

  • NVCA
  • 日本ベンチャーキャピタル協会

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

ランウェイは何か月あれば安心ですか?

18か月から24か月が目安とされています。調達に3か月から6か月、次の実績づくりに1年前後を要するという逆算に基づきます。

グロスバーンとネットバーンの違いは何ですか?

グロスは支出の総額、ネットは売上を差し引いた正味の減少額です。資金がいつ尽きるかを見るにはネットを使います。

バーンマルチプルの目安はどのくらいですか?

1から2の範囲が良好、3を超えると効率に課題があるという整理が広く使われています。事業の性質による差は大きい指標です。