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雨水貯留合理式設備

雨水貯留槽容量(集水面積×流出係数)

屋根面積×流出係数×降雨強度から集水量・最大流入量・推定用途容量を即算出。雨水利用タンク・浸水対策・散水灌漑設計に。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

雨水貯留槽容量(集水面積×流出係数)ツール

合理式(集水量算定)

集水量 Q (m³) = C × A × I × T / (60000)

C: 流出係数(0-1) / A: 集水面積(m²) / I: 降雨強度(mm/h) / T: 継続時間(分)

最大流入量 (L/min) = C × A × I / 60

合理式(Rational Method)は雨水排水・貯留設計で世界的に使われる基礎式。屋根の面積と地域の設計降雨強度から必要な貯留槽容量・排水管サイズを決定します。

流出係数の目安

表面種別流出係数C
スレート・金属屋根0.95
コンクリート屋根0.90
アスファルト舗装0.85
一般平屋根(緑化なし)0.70
コンクリート舗装0.85
砂利敷き0.50
芝地・草地0.35
耕作地0.20

雨水貯留槽容量(集水面積×流出係数)の詳しい解説

雨水貯留槽の設計は合理式(Rational Method)という基本式で行います。1889年に発表された古典的な公式ですが、雨水排水管サイズ選定・雨水浸透施設設計・雨水利用タンク容量算定の全てに現代でも使われています。集水面積・流出係数・降雨強度の3変数で必要容量が決まります。

流出係数は表面種別で決まる無次元係数。屋根(0.9-0.95)、舗装(0.85)、緑地(0.20-0.35)と幅があり、透水性の違いを反映します。設計降雨強度は地域と設計基準で異なり、住宅雨水排水は50mm/h、都市部の内水対策では70-100mm/h、河川堤防設計では100-200mm/hが目安です。

雨水利用の観点では、屋根100m²で年間降水量1500mmの地域なら、C=0.9として理論的に135m³/年の集水量。実際にはフィルタ損失・オーバーフロー・蒸発損で60-80%程度を利用可能。散水・トイレ洗浄・洗車用途で年間水道料金5-10万円の節約になる住宅も。

業界・現場での使い方

住宅・共同住宅の雨水利用

屋根集水を貯留槽に貯めて散水・トイレ洗浄・洗車に活用。SDGs対応でマンション新築での採用増。

浸水対策(雨水流出抑制)

都市部の下水道能力超過対策として、敷地からの流出を貯留槽で一時保管。建築確認時の指導事項。

農業・園芸の灌漑水源

ハウス栽培・畑作の灌漑水として雨水貯留を活用。上水コスト削減とBCP対応の両面。

よくある間違い・注意点

  • 流出係数を屋根1.0で計算 — 実際は0.9-0.95。10%程度は蒸発・染み込みでロス。
  • 降雨強度を年降水量で置き換え — 短時間強雨(mm/h)と年降水量(mm/年)は全く別物。設計基準の降雨強度を使う。
  • オーバーフロー配管を設計しない — 設計降雨超えの場合の排水経路必須。オーバーフロー未設計は水害の原因。

関連する規格・法規

  • 公共施設・民間施設での雨水利用促進(2014年施行)。
  • 国交省 下水道浸水対策ガイドライン — 70mm/h対応。
  • 建築設備での雨水利用設計基準。

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

流出係数とは?

降った雨のうち貯留・排水として流出する割合。舗装・屋根で0.85-0.95、緑地で0.20-0.35。

設計降雨強度はどう決める?

地域と用途で異なる。住宅雨水50mm/h、都市部70-100mm/h、堤防設計100-200mm/hが目安。

屋根100m²で年間何m³集水できる?

年降水量1500mm・C=0.9で理論135m³/年。実利用は60-80%程度で年80-100m³。

雨水タンクの補助金は?

多くの自治体で雨水利用タンク・浸透ますに1/3〜1/2の補助金あり。上限20-50万円が一般的。

雨水利用の水質は飲用可能?

不可。散水・トイレ洗浄・洗車用途に限定。フィルタ+紫外線処理でも飲用基準を満たしにくい。