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ペットショップ月商

生体、用品、トリミングの構成から、ペットショップの月商と収益性を試算します。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

ペットショップ月商ツール

計算式と考え方

月商は各部門の売上を合計して求めます。生体は10頭×28万円で280万円、フードと用品が180万円、トリミングは120件×8,000円で96万円、ホテルなどが30万円で、合計586万円です。粗利は部門ごとの原価率で計算し、生体は原価率55%で126万円、用品は68%で57万6,000円、トリミングは材料費を1割として86万4,000円、その他は原価率40%として18万円、合計288万円で粗利率は約49.1%になります。家賃55万円と人件費などの固定費210万円を差し引くと営業利益は23万円、営業利益率は約3.9%です。損益分岐点の月商は固定費265万円を粗利率で割った約539万円になります。

部門別の特徴

生体販売単価は高いが原価率も50〜60%。飼育管理費と売れ残りのリスクを伴う
フード・用品原価率65〜70%。来店頻度をつくる役割が大きい
トリミング材料費が1割程度で粗利率が高い。技術者の確保が制約になる
ホテル・教室設備の稼働で収益が変わる。繁忙期への偏りが大きい

ペットショップ月商の詳しい解説

ペットショップの収益構造は、単価の高い生体販売と、粗利率の高いサービスの組み合わせで成り立っています。生体は1頭あたり20万円から40万円と単価が大きく、月商への寄与が最も大きい部門ですが、原価率は50%から60%と高く、さらに販売までの飼育管理費がかかります。仕入れてから販売までの日数が延びるほど、餌代、光熱費、人手が積み上がり、同時に日齢が進んで販売価格は下がっていきます。この二重の圧力があるため、生体は在庫回転が収益を直接左右する商品といえます。フードと用品は原価率が65%から70%と高く、単体では大きな利益を生みません。それでも扱いが不可欠なのは、来店の頻度をつくるためです。フードや猫砂は定期的に必要になるため、購入のたびに来店の機会が生まれ、トリミングや健康相談につながります。近年は通信販売との価格競争が激しく、同一の商品で価格だけを比べられる状況にあります。定期の配送、体調に合わせた選定の助言、店頭での試供といった、価格以外の要素を組み合わせなければ、この部門は縮小していきます。粗利率が最も高いのはトリミングです。材料費は1割程度で、残りは技術者の労働に対する対価になります。予約が入る限り安定した収益になりますが、施術できる件数が技術者の人数と時間で決まるため、需要があっても供給を増やしにくいという制約があります。トリマーの採用と定着が、この部門の成長を左右します。制度面の理解も欠かせません。生体を扱う事業は動物愛護管理法に基づく第一種動物取扱業の登録が必要で、事業所ごとに動物取扱責任者を置くことが定められています。飼養できる頭数に対する従業員数の基準、ケージの大きさ、繁殖と販売が可能な日齢の制限といった具体的な要件が段階的に強化されてきました。マイクロチップの装着と登録も義務づけられており、これらは設備と人員の費用として原価に反映されます。要件を満たせない事業者が撤退し、業界の集約が進んだ背景にはこの流れがあります。生体の構成比をどう設計するかは、経営方針そのものです。生体に依存した構造は、規制の変更や仕入先の状況、社会的な評価の変化に対して脆くなります。一方でサービスと用品に軸足を移すと、単価が下がるぶん来店の頻度を上げる必要があり、店舗の立地と会員の管理が重要になります。実際の店舗では、生体の構成比を4割から5割に抑え、残りをサービスと用品で構成する形が多く見られます。損益分岐点の月商を把握しておくと、繁忙期と閑散期の差が大きいこの業態で、どの水準まで売上が落ちると赤字になるかを事前に判断できます。

業界・現場での使い方

収益構造の把握

部門ごとの粗利の寄与を確認します。

出店の検討

必要な月商と損益分岐点を試算します。

構成の見直し

生体の比率を変えたときの利益への影響を見ます。

よくある間違い・注意点

  • 月商だけで採算を判断する — 生体は原価率が高く、月商が大きくても粗利は伸びません。部門別の粗利額で見てください。
  • 生体の飼育管理費を原価に入れない — 販売までの日数分だけ餌代と人手がかかります。回転日数を含めて原価を考える必要があります。
  • トリミングの供給能力を考えない — 件数は技術者の人数で上限が決まります。需要があっても人員なしでは増えません。

関連する規格・法規

  • 業界標準
  • 経営教科書

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

生体の構成比はどのくらいが一般的ですか?

4割から5割の店舗が多く見られます。規制や社会的な評価の変化に備え、サービスの比率を上げる動きがあります。

営業利益率の目安は?

3%から6%程度が一般的です。家賃と人件費の水準で大きく変わります。

開業に必要な許認可は?

動物愛護管理法に基づく第一種動物取扱業の登録と、動物取扱責任者の配置が定められています。