断熱R値・U値計算(壁・屋根・床)
断熱材の熱抵抗(R値)・熱貫流率(U値)を素材・厚みから即算出。省エネ基準H28適合・ZEH基準の判定つき。住宅設計・断熱リフォーム診断に。
断熱R値・U値計算(壁・屋根・床)ツール
R値とU値
R値(熱抵抗) = 厚さ (m) ÷ 熱伝導率 (W/m·K)
U値(熱貫流率) = 1 / (R合計 + 表面熱伝達抵抗)
R値が大きいほど断熱性能が高い。省エネ基準(H28)では地域区分別・部位別のU値上限が規定されており、6地域(首都圏)の外壁U値≤0.46(R≒2.2)、屋根U値≤0.24(R≒4.6)が目安。
主要断熱材の熱伝導率
| 材料 | λ (W/m·K) | 100mmのR値 |
|---|---|---|
| グラスウール 10K | 0.050 | 2.00 |
| グラスウール 16K | 0.045 | 2.22 |
| グラスウール 24K | 0.036 | 2.78 |
| ロックウール | 0.038 | 2.63 |
| 押出発泡ポリスチレン 1種 | 0.040 | 2.50 |
| 押出発泡ポリスチレン 3種 | 0.028 | 3.57 |
| 硬質ウレタンフォーム | 0.024 | 4.17 |
| フェノールフォーム | 0.020 | 5.00 |
| セルロースファイバー | 0.040 | 2.50 |
断熱R値・U値計算(壁・屋根・床)の詳しい解説
断熱性能の基本指標はR値(熱抵抗、m²·K/W)とU値(熱貫流率、W/m²·K)です。R値=厚さ÷熱伝導率でシンプルに計算でき、U値≒1/Rで熱の逃げやすさを示します。R値が大きい・U値が小さいほど断熱性能が高くなります。
省エネ基準H28では地域区分(1-8)別・部位別のU値上限が定められ、東京・大阪・福岡等の6地域では外壁U値≤0.46(R≒2.2m²·K/W)、屋根U値≤0.24(R≒4.6)が目安。グラスウール16K を100mm入れると外壁R値=2.22で基準ぎりぎり。ZEH基準(★★★)を狙うなら150mm以上が推奨されます。
2025年からは省エネ基準適合が全新築で義務化されており、既存不適格の住宅リフォームでも断熱改修の需要が急増しています。壁充填断熱→外張り断熱の切替、屋根天井の付加断熱、床下断熱の吹込工事など、実効R値の計算がリフォームプランの根拠に。ZEH補助金・こどもエコすまい支援事業等の申請にも必須の数値です。
業界・現場での使い方
新築住宅設計
省エネ基準適合の確認、ZEH仕様選定。工務店・設計事務所の必須計算。
断熱リフォーム
既存住宅の壁・天井・床の断熱補強前後で温熱環境改善効果を試算。
外皮性能計算(UA値)
住宅全体の外皮平均熱貫流率算定の一部として、部位別U値を集計。
よくある間違い・注意点
- 熱伝導率を材料区分で誤採用 — グラスウール10K/16K/24Kで熱伝導率が0.050/0.045/0.036と大きく違う。カタログ値を必ず確認。
- 表面熱伝達抵抗を無視 — 室内側+屋外側で0.16m²·K/W加算。無視するとU値が過大評価。
- R値だけ見て工法(充填/外張り)を無視 — 外張り断熱は熱橋(ヒートブリッジ)少ないが充填より薄くしにくい。工法込みで最適化。
関連する規格・法規
- 断熱等性能等級4 — U値上限規定。
- 外皮平均熱貫流率UA値0.6以下(6地域)。
- 各断熱材の性能規格。
※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。
よくある質問(FAQ)
R値とU値、どちらを見ればいい?
個別部位はR値、住宅全体の外皮性能はU値(UA値)で見る。両方セットで使う。
グラスウールの10K/16K/24Kの違いは?
密度違い(kg/m³)。10K=薄軽で断熱率0.050、24K=高密度で0.036。同厚みで24Kの方が高断熱。
省エネ基準に適合するR値は?
6地域(東京等) 外壁R≒2.2、屋根R≒4.6、床R≒2.2が目安。地域区分で±30%変動。
ZEHとHEAT20 G2の違いは?
ZEH: UA値≤0.6(6地域)、HEAT20 G2: UA値≤0.46。G2の方が高断熱。
断熱材の耐久性は?
グラスウール50年以上、押出発泡ポリスチレン40年以上、ウレタン30-40年。適切施工前提。