非常用発電機容量選定 計算ツール|負荷kW・力率・始動余裕からBCP用kVA容量を即算出
負荷合計kW・平均力率・始動電流余裕から非常用発電機に必要なkVA容量を即算出。BCP(事業継続計画)の電源設計、UPS/蓄電池との階層構成、消防法・建築基準法の非常電源義務、燃料備蓄設計(A重油・軽油・都市ガス)、72時間BCPガイドライン、モータ始動電流の余裕係数、負荷変動対応、月1回の定期試運転、都市ガス発電機とディーゼル発電機の使い分けまで、電気設計者・BCP担当・防災管理者・データセンター運用者の実務を1画面で完結します。
非常用発電機容量選定ツール
入力例と結果の読み方
非常用発電機の容量選定は「必要負荷を停電時に維持するkVA」を求める作業。上のツールに負荷合計(kW)・平均力率・始動電流余裕を入力すると、必要な発電機kVA容量と機種クラスが即算出されます。
典型例として、負荷50kW・力率0.85・始動余裕1.5倍なら、50÷0.85×1.5=約88kVAとなり、中型(常設)クラスの発電機が該当します。
始動電流余裕は、モータ・エレベータ・空調機など始動時に定格電流の5〜7倍の突入電流が流れる負荷が多い場合は2倍以上の余裕を、抵抗負荷(照明・電熱)中心なら1.2倍程度で足ります。
算出したkVA容量は「メーカー標準機種で最も近い上位モデル」を選定するのが実務標準。50kVAクラス、100kVA、150kVA、200kVA、300kVA、500kVA、1000kVAといった標準ラインアップから選びます。
実際の発電機は定格の80%運転が最も効率が良く、常時100%運転は寿命を縮めるため避けます。したがって上記の計算結果に対して、さらに1.25倍程度(80%運転前提)で機種選定する保守的な設計もあります。
計算式と単位系
発電機容量(kVA) = 負荷合計(kW) ÷ 力率 × 始動電流余裕係数
単純容量(kVA) = 負荷合計(kW) ÷ 力率
発電機容量は皮相電力(kVA)で表され、実効電力(kW)を力率で除して算出します。負荷50kW・力率0.85なら単純容量は50÷0.85=58.8kVA、これに始動余裕1.5倍を掛けて88kVA。モータ・空調機など始動時の突入電流を考慮した実務容量です。
力率(Power Factor)は、実効電力(kW)÷皮相電力(kVA)で定義される値。抵抗負荷(白熱電球・電熱器)は力率1.0、モータ・変圧器・蛍光灯・LED照明は0.7〜0.9、進相コンデンサ付きの改善負荷は0.95以上。工場・オフィスの平均力率は0.85前後が標準的な設計値です。
始動電流余裕係数は、発電機が瞬時に許容できる過負荷倍率を反映した安全率。以下が実務目安です。
- 1.2倍: 抵抗負荷主体(照明・電熱・PC等)
- 1.5倍: 一般的なオフィス・ビル(モータ少)
- 2.0倍: 空調機・エレベータ多め
- 2.5倍: 工場・大型モータ多数
- 3.0倍: 大型ポンプ・圧縮機の直入始動
用途別 発電機規模一覧
| 用途 | 負荷合計 | 推奨発電機 | 燃料備蓄(72h) |
|---|---|---|---|
| 戸建て住宅BCP | 3〜5kW | 3〜10kVA(可搬型) | ガソリン30L〜 |
| 集合住宅共用 | 15〜30kW | 30〜50kVA(常設) | A重油500L〜 |
| 小規模診療所 | 20〜40kW | 50〜75kVA | A重油800L〜 |
| 中小オフィスビル | 50〜100kW | 100〜150kVA | A重油1500L〜 |
| スーパー・コンビニ本部 | 100〜200kW | 200〜300kVA | A重油3000L〜 |
| 大型ビル・病院 | 300〜800kW | 500〜1000kVA | A重油8000L〜 |
| 工場(中規模) | 500〜2000kW | 1000〜3000kVA | A重油15000L〜 |
| データセンター | 1000〜10000kW | 1500〜15000kVA | A重油20000L〜 |
| 大型病院・避難所 | 500〜1500kW | 750〜2000kVA | A重油10000L〜 |
非常用発電機の詳しい解説
非常用発電機は「停電時に重要負荷を維持する予備電源」。UPSと組み合わせて瞬断ゼロ+長時間バックアップの構成が標準です。設置は消防法・建築基準法対応、燃料備蓄(24〜72時間)、定期試運転(月1回)が必須です。日本では東日本大震災(2011年)以降、BCP(事業継続計画)への関心が高まり、企業・自治体の非常用電源整備が加速。データセンター・病院・自治体庁舎では500kVA以上の大型機、コンビニ・スーパー等の一般施設でも50〜100kVAクラスの導入が定着しました。
非常用発電機は原動機の種類でディーゼルエンジン・ガスタービン・レシプロガス・燃料電池等に分類されます。国内シェア90%以上がディーゼル発電機で、A重油または軽油を燃料とし、始動から10〜40秒で定格出力に到達、24〜72時間の連続運転が可能です。都市ガス発電機はBCP用としても普及しており、燃料備蓄が不要(都市ガス直結)というメリットの反面、震災時のガス供給停止リスクが課題です。
非常用発電機の運用は「月次点検+年次負荷試験」が実務標準。消防法によると屋内消火栓・スプリンクラー・排煙設備等の防災用非常電源として発電機を設置する場合、月1回の作動点検・年1回の負荷試験(30分・定格の30%以上)が義務化されています。試験結果は消防署への年次報告が必要で、記録の保存期間は3年です。
近年はコジェネレーション(熱電併給)との連携も進んでおり、平時は自家発電+熱回収で電気+温水/蒸気を供給し、停電時にBCP電源として切替えるハイブリッド運用が病院・工場で採用されています。この場合、燃料は都市ガス+LPG備蓄の二系統併用が典型的です。
UPS・蓄電池との階層構成
BCP電源設計では、瞬断・短時間停電・長時間停電を階層的にカバーする「UPS+蓄電池+発電機」の3段構成が標準です。
UPS(無停電電源装置)
瞬時対応(0秒切替)、5〜15分の短時間バックアップ。サーバー・通信機器・重要制御機器の電源保護。
蓄電池システム
15分〜数時間のバックアップ。EDG(非常用発電機)起動までのブリッジ、または長時間停電時の追加バックアップ。
非常用発電機(EDG)
10〜40秒起動、24〜72時間の長時間運転。BCP対応の主力設備、負荷全体の維持。
コジェネ発電機
平時は自家発電・熱回収、停電時はBCP電源。都市ガス+備蓄LPGで冗長化。
データセンターの場合、UPS(バッテリー容量15分)→EDG(72時間運転)の2段構成が典型的。UPSは商用電源が瞬時に途絶えた際の0秒切替、EDGは起動から10〜40秒後に立ち上がるため、UPSがそのブリッジを担います。EDGが定格出力に達したら、UPSは自動的に発電機からの電源で運転を継続、バッテリーは充電モードに切替えます。
病院や自治体庁舎では、より高い信頼性のため「2N冗長構成」(2倍の容量の発電機を2台配置)を採用するケースが多く、1台故障時も残り1台で全負荷維持できる設計になります。
消防法・建築基準法の非常電源義務
日本では消防法・建築基準法・電気事業法により、一定規模以上の建築物には非常電源(非常用発電機・蓄電池)の設置が法的に義務付けられています。
| 法令 | 対象設備 | 非常電源要件 |
|---|---|---|
| 消防法 | 屋内消火栓・スプリンクラー | 30分〜3時間の非常電源 |
| 消防法 | 非常用照明・排煙設備 | 30分以上の非常電源 |
| 消防法 | 自動火災報知設備 | 10分以上の非常電源 |
| 建築基準法 | 非常用エレベータ | 60分以上の非常電源 |
| 建築基準法 | 特別避難階段の排煙 | 30分以上の非常電源 |
| 電気事業法 | 自家用電気工作物 | 電気主任技術者選任必要 |
| 災害対策基本法 | 指定避難所 | 72時間の非常電源(努力義務) |
非常電源には「予備電源」(蓄電池・発電機)と「自家発電設備」(発電機)の2種類があり、消防法上は用途によって使い分けます。屋内消火栓・スプリンクラーは即時起動が必要なので蓄電池併用が一般的、非常用照明は蓄電池単体でも可という区分です。
消防法の非常電源として発電機を使う場合、①常用電源が絶たれてから40秒以内に起動、②定格負荷で連続運転可能、③燃料備蓄で30分以上運転可能、が最低要件。近年は自治体条例で72時間備蓄を求める規定も増えており、東京都・大阪府等の大都市自治体では実質72時間BCPが標準要件になっています。
燃料備蓄と72時間BCP
非常用発電機は「燃料備蓄が運転時間の絶対制約」です。ディーゼル発電機の燃費は概ね200〜250g/kWh(A重油換算約0.25L/kWh)で、100kVAクラスの発電機(定格80kW)を72時間フル稼働させると、80×72×0.25=1,440Lの燃料が必要になります。
| 発電機容量 | 定格出力(80%) | 24時間燃料 | 72時間燃料 |
|---|---|---|---|
| 50kVA | 40kW | 約240L | 約720L |
| 100kVA | 80kW | 約480L | 約1,440L |
| 200kVA | 160kW | 約960L | 約2,880L |
| 500kVA | 400kW | 約2,400L | 約7,200L |
| 1000kVA | 800kW | 約4,800L | 約14,400L |
| 3000kVA | 2400kW | 約14,400L | 約43,200L |
燃料備蓄には危険物取扱者(乙4類など)の資格と、消防法上の危険物指定数量(A重油:1,000L、軽油:1,000L)を超える場合の届出・保管施設要件が発生します。地下タンク・屋外タンク・簡易タンクなど、備蓄量に応じた保管設備が必要です。
72時間BCP(内閣府ガイドライン推奨)を満たすには、①燃料備蓄の確保、②燃料の劣化管理(A重油は6ヶ月〜1年で入替え)、③補給ルートの確保(燃料販売店との事前契約)、の3点が実務ポイント。大災害時は燃料販売店も被災するため、複数の燃料販売店とのBCP契約が推奨されます。
モータ始動電流の余裕係数
モータ負荷は始動時に定格電流の5〜7倍の突入電流が瞬間的に流れるため、発電機容量選定で最も注意が必要な要素です。始動電流を吸収できないと発電機の電圧・周波数が大きく低下し、他の負荷にも影響します。
直入始動(全電圧始動)
定格電流の5〜7倍の突入。発電機容量は始動負荷の300〜500%が必要。小型モータ(7.5kW以下)向け。
スター・デルタ始動
始動電流を1/3に低減。中型モータ(11〜37kW)で採用。発電機容量は始動負荷の150〜200%必要。
ソフトスタータ始動
電子的に電圧を徐々に上げ、始動電流を平準化。発電機容量は始動負荷の120〜150%で済む。
インバータ始動(VFD)
周波数制御で始動電流を最小化。発電機容量は定格の110〜130%で足りる。省エネ効果も大。
大型モータの始動時に発電機の許容電圧低下(15%以内)を守るには、①モータ側でソフトスタータ・VFD採用、②始動時に他の負荷を遮断、③発電機容量を大幅に上乗せ、④モータを複数台に分割して段階的に起動、のいずれかで対応します。データセンターのポンプ・空調機、工場の圧縮機・ブロワなど大型モータの始動タイミングを段階的にスケジューリングするのが実務ポイントです。
ディーゼル/ガス発電機の使い分け
非常用発電機の主要方式であるディーゼルエンジンと都市ガス/LPGには、それぞれ長所短所があり、施設特性に応じた選定が必要です。
| 方式 | 長所 | 短所 | 典型用途 |
|---|---|---|---|
| ディーゼル(A重油/軽油) | 燃料備蓄で自律運転、燃費良好 | NOx/PM排出、騒音・振動 | データセンター、病院、工場 |
| 都市ガス(直結) | 燃料備蓄不要、低排出、静音 | ガス供給停止で運転不可 | オフィスビル、商業施設 |
| LPG(プロパン) | 燃料備蓄可、都市ガス代替 | 燃料コスト高、備蓄容量制約 | 中小施設、地方施設 |
| ガスタービン | 大容量・小型、多燃料対応 | 初期コスト高、部分負荷効率低 | 大型発電所、大規模施設 |
| 燃料電池 | 超低排出、静音、高効率 | 初期コスト超高、燃料水素課題 | 次世代・実証施設 |
BCP対応の観点では、震災時に都市ガス供給が停止するリスクを考慮し、ディーゼル発電機+A重油備蓄が最も信頼性の高い構成です。都市ガス発電機を採用する場合は、LPG緊急バックアップとのハイブリッド構成が推奨されます。
業界・現場での使い方
非常用発電機容量計算は、電気設備設計・BCP企画・建築確認申請から保守運用まで、幅広い実務で使われる基礎ツールです。
電気設備設計事務所
新築ビル・工場の電源設計。負荷計算・発電機選定・非常電源系統の詳細設計、消防法・建築基準法適合。
建築設計事務所
建築確認申請時の非常電源計画。ゼネコン・ハウスメーカー・設計事務所の総合連携。
BCP担当・防災管理者
企業のBCP策定。72時間運転を目指す燃料備蓄計画、避難所指定施設の追加電源設計。
データセンター運用
Tier認証(Tier III/IV)取得のための冗長設計。2N構成のEDG配置、月次負荷試験の運用管理。
病院設備管理
手術室・ICU・透析設備の非常電源。UPS+蓄電池+発電機の3段構成、10分以内の負荷復帰要件。
発電機メーカー・販売代理店
顧客向けの容量提案。ヤンマー・デンヨー・北越工業・キャタピラー等のラインアップから最適選定。
よくある間違い・注意点
非常用発電機の容量選定・運用は、規制要件・機械特性・燃料管理の3方向で誤りやすいポイントがあります。
- 始動電流余裕不足 — モータ多いと2倍以上必要。設計時に負荷リストからモータ台数・容量・始動方式を集計。
- 燃料備蓄不足 — 72時間対応で数千リットル。地下タンク・屋外タンクの設置スペース確保が計画段階で必要。
- 力率の想定甘さ — オフィス0.85、工場0.75、実測して調整。進相コンデンサで改善も選択肢。
- 負荷試験の未実施 — 消防法の年次負荷試験義務違反で行政指導の対象。定格の30%以上×30分の負荷投入試験。
- 燃料の経年劣化 — A重油は6ヶ月〜1年で酸化・変質。定期的な入替え(燃料販売店と契約)が必要。
- 排気ガス処理の見落とし — NOx規制対応、大都市は環境影響評価も必要な場合あり。
- 騒音・振動対策の不足 — 屋内設置は防音・防振の対策必須。周辺住民の苦情対応。
- ガス供給停止リスクの無視 — 都市ガス発電機は震災時に停止リスク。ディーゼルまたはLPGバックアップの併用。
- 2N冗長構成の未検討 — Tier III/IV認証、病院、金融機関は2N冗長が事実上必須。
- 電気主任技術者の未選任 — 出力50kVA以上の自家用電気工作物は電気事業法上、電気主任技術者選任義務。
関連する規格・法規
非常用発電機・BCP電源に関わる主要な国内法規・規格を整理します。
- 消防法 ― 屋内消火栓・スプリンクラー・非常照明等の非常電源設置義務。年次負荷試験と作動点検の要件。
- 建築基準法 ― 非常用エレベータ・排煙設備等の非常電源要件。建築確認申請での適合確認。
- 電気事業法 ― 自家用電気工作物(出力50kVA以上)の設置・運用規則、電気主任技術者選任義務。
- JIS B 8014 ― 内燃機関駆動発電装置の性能・試験方法。ディーゼル発電機の基本規格。
- JIS B 8041 ― 陸用ディーゼル機関の性能試験方法。燃費・出力の測定基準。
- JEAC 8001 ― 内線規程。自家発電設備の設計・施工・保守の民間規格。
- NAS基準 ― 自家発電設備の性能証明書発行基準。全国自家発電設備協議会の民間基準。
- 災害対策基本法 ― 指定避難所の非常電源整備の努力義務。72時間BCPの推奨。
- 大気汚染防止法 ― NOx・SOx・PMの排出規制。都市部の発電機設置で環境影響評価。
※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄消防署・自治体の判断に従ってください。
参考文献・公的資料
非常用発電機・BCP電源の一次情報は、以下の公的機関・業界団体を参照してください。
- 総務省 消防庁 ― 消防法・非常電源要件・年次負荷試験の公式情報。防災設備の技術基準。
- 国土交通省 建築 ― 建築基準法・非常用エレベータ・排煙設備の技術基準。
- 経済産業省 電気保安 ― 電気事業法・自家用電気工作物の設置・運用規則。
- 内閣府 防災 ― BCP策定ガイドライン・72時間対応の推奨基準・大規模災害対策。
- 日本規格協会(JSA) ― JIS B 8014等の発電機関連規格。
- 日本電気協会 ― JEAC 8001内線規程等の民間規格。技術者向けセミナー。
- 全国自家発電設備協議会 ― 自家発電設備の性能証明・技術資料・保守運用ガイド。
- 環境省 大気環境 ― 大気汚染防止法・NOx規制・排出基準の一次情報。
- 厚生労働省 医療施設 ― 病院・診療所の非常電源要件、BCP策定ガイドライン。
よくある質問(FAQ)
50kW負荷の発電機は?
力率0.85・始動余裕1.5倍で50÷0.85×1.5=約88kVA。メーカー標準ラインアップから100kVAクラスを選定するのが実務標準です。
燃料備蓄はどのくらい必要?
72時間BCP対応が推奨。100kVAクラス(80kW定格)で72時間フル運転なら約1,440LのA重油。地下タンク・屋外タンクの設置スペース確保が計画段階で必要です。
UPSと発電機の役割分担は?
UPSは瞬時対応(0秒切替)+5〜15分バックアップ、発電機は10〜40秒起動+24〜72時間の長時間運転。UPS→発電機の階層構成でシームレスな電源維持を実現します。
ディーゼル vs 都市ガスどちらが良い?
BCP信頼性はディーゼル+燃料備蓄が有利(震災時のガス供給停止リスク回避)。都市ガス発電機は環境負荷・静音性で優位、LPGバックアップと併用推奨。
月次点検・年次負荷試験の要件は?
消防法の非常電源として使う場合、①月1回の作動点検(始動・停止確認)、②年1回の負荷試験(定格の30%以上×30分)。試験結果は消防署への年次報告、3年間保存。
電気主任技術者は必要?
出力50kVA以上の自家用電気工作物は電気事業法上、電気主任技術者選任義務。第三種電気主任技術者(500kVA未満)で対応可能。外部委託(電気保安協会等)も可。
大型モータの始動に発電機容量はどれだけ必要?
直入始動(全電圧)は負荷の3〜5倍、スター・デルタ始動は1.5〜2倍、ソフトスタータは1.2〜1.5倍、VFDインバータは1.1〜1.3倍。適切な始動方式の選定で発電機容量を最適化します。
2N冗長構成とは?
必要容量の2倍の発電機を2台配置し、1台故障時も残り1台で全負荷維持できる冗長構成。データセンターTier III/IV、大型病院、金融機関で採用される高信頼設計です。
コジェネと非常用発電機の違いは?
コジェネは平時に電気+熱を供給する自家発電、非常用は停電時のみ運転。コジェネを停電時にBCP電源として切替えるハイブリッド運用も可能です。
可搬型発電機と常設型はどう違う?
可搬型(3〜30kVA)はガソリン/LPG燃料、キャスター付きで移動可能、戸建て・工事現場向け。常設型(30kVA以上)はディーゼル/都市ガス、屋内外に恒常設置、ビル・工場向け。BCP用途は原則として常設型を選定します。
導入コストの目安は?
50kVAクラスで200〜300万円、100kVAで350〜500万円、300kVAで800〜1,200万円、1000kVAで2,000〜3,000万円が本体価格の目安。これに設置工事(基礎・防音・排気・燃料タンク)で+30〜50%が総投資額です。