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布帛重量(g/㎡・oz/yd²) 計算ツール|生地目付換算とTシャツ/デニム/コートの用途別グレード判定

生地の目付(g/㎡)米国表記(oz/yd²)を瞬時に相互換算。下着・シャツ・Tシャツ・デニム・コート・帆布など用途別グレード判定、反物幅×長さからの反物重量算出、要尺重量、輸出書類記載値の変換まで対応。アパレル企画・OEM量産・生地商社・EC企画・海外調達の現場で頻用される国際慣習を、JIS L 1096・ASTM D3776などの公的規格に照らして解説します。

最終更新:2026-08-08/監修:計算ツールズ編集部

布帛重量 計算機

計算式と単位系

基本換算式

oz/yd² = g/㎡ × 0.02949

g/㎡ = oz/yd² × 33.906

換算係数は1ヤード=0.9144m、1オンス=28.3495g から導出。1yd²(=0.8361㎡)あたりの重量(oz)を1㎡あたりに換算する幾何変換です。

反物・要尺の重量

1m重量(g) = g/㎡ × 反物幅(m)

反物総重量(kg) = g/㎡ × 幅(m) × 長さ(m) ÷ 1000

反物1本(50m・幅150cm・200g/㎡)の総重量 = 200 × 1.5 × 50 ÷ 1000 = 15kg。輸出コンテナ積載量、宅配便料金、生地在庫の物流計画で必須の計算です。

g/㎡とoz/yd²の違い

両者は同じ「単位面積あたりの生地重量(目付)」を表しますが、単位系が異なります。

項目g/㎡ (GSM)oz/yd² (OZ)
正式名称Grams per Square MeterOunces per Square Yard
単位系SI(メートル法)ヤード・ポンド法
主な使用地域日本・欧州・中国・韓国米国・英国(伝統的)
デニム表記グラム(475g/㎡)オンス(14oz)
数値の桁50-1000(3桁)1.5-30(2桁)
換算係数oz = g/㎡ × 0.02949
JIS/ASTM規格JIS L 1096ASTM D3776

アパレルOEMの海外調達では、米国工場からのオファーがoz/yd²、日本国内仕様書がg/㎡になるケースが多く、換算ミスが誤発注に直結します。デニムは慣習的にoz表記が支配的で、日本のジーンズブランドも「12oz」「14oz」のように表示するのが一般的です。

用途別 g/㎡早見表

アパレル製品カテゴリー別の一般的な目付レンジ。ブランドの位置付け(ハイエンド・ミドル・マス)や季節(春夏/秋冬)によって上下します。

カテゴリーg/㎡oz/yd²特徴
下着・肌着(コットン)50-1001.5-3.0薄手・肌触り重視
ハンカチ・裏地60-1001.8-3.0ローン・キュプラ
ブラウス・ドレスシャツ100-1603.0-4.7ブロード・ツイル薄手
Tシャツ薄手130-1703.8-5.0春夏・イージー
Tシャツ標準170-2105.0-6.2ユニクロ・GAP標準
Tシャツヘビーウェイト210-3006.2-8.8ストリート・古着ライク
ポロシャツ(鹿の子)200-2605.9-7.7ラコステ相当
スウェット・トレーナー250-4007.4-11.8裏毛/裏起毛
デニム軽量(サマー)200-3005.9-8.87-9oz
デニム標準340-41010-12ジーンズ王道
デニムヘビー440-60013-18アメカジ・レプリカ
チノパン230-3206.8-9.4ツイル・ギャバジン
コート・アウター350-60010.3-17.7ウール/メルトン
ダウンジャケット表地50-1001.5-3.0ナイロン薄地
帆布・キャンバス400-80011.8-23.6ワーク・トートバッグ
タオル生地(パイル)300-6008.8-17.7フェイスタオル-バスタオル

デニムoz別グレード

デニムはオンス表記が業界標準。同じ12ozでもコーマ糸/カード糸、リング紡績/オープンエンド、セルビッチの有無で風合いが大きく変わります。

oz/yd²g/㎡グレード代表用途
4-6oz135-205シャンブレーシャツ・ワンピース
6-8oz205-270ライトデニム春夏用ジーンズ・スカート
8-10oz270-340ミッドウェイトレディース・スキニー
10-12oz340-410スタンダードユニクロ・GAP・リーバイス501定番
12-14oz410-475ヘビーオンスアメカジ・ワーク
14-16oz475-540スーパーヘビーレプリカ・ヴィンテージ復刻
16-21oz540-710エクストラヘビーハードコアデニム(桃太郎・アイアンハート)
21oz以上710以上マニアック限定生産・自然色落ち楽しむ層

素材別 目付の傾向

素材比重同じ厚みでの目付傾向備考
綿(コットン)1.54標準吸水・シワ
ウール1.32コットン比 -14%保温性高
ポリエステル1.38コットン比 -10%速乾・耐久
ナイロン1.14コットン比 -26%薄地でも強
アクリル1.16コットン比 -25%ウール代替
レーヨン1.51ほぼ同等ドレープ性
シルク1.34コットン比 -13%高級感
リネン(麻)1.50ほぼ同等清涼感

同じ体積でもナイロン・アクリル・ウールは軽く、コットン・レーヨン・麻は重い。ダウンジャケット表地に薄手ナイロンが選ばれるのは、g/㎡の軽量化と強度の両立が可能なため。

反物・要尺の重量計算

反物とは工場出荷時の巻状態の生地単位。長さは通常30-60m、幅は用途で90cm/110cm/140cm/150cm/160cmに分かれます。反物総重量は物流費・関税評価額・在庫容積の基準指標です。

要尺重量の例

製品要尺(m)幅×g/㎡1着重量(g)
メンズシャツ(150g/㎡)1.8150cm×150約405
メンズTシャツ(200g/㎡)1.5180cm×200約540
メンズジーンズ(400g/㎡)1.7150cm×400約1,020
メンズコート(500g/㎡)3.0150cm×500約2,250
ワンピース(180g/㎡)2.3140cm×180約580

要尺は「型入れ効率」により5-15%変動。歩留まり(裁断ロス率)は10-15%が実務標準です。生産数量×要尺×g/㎡×幅で総発注反数を算定します。

国別表記慣習

アパレル業界では地域ごとに目付単位の慣習が異なります。

地域主要単位備考
日本g/㎡・匁タオルは「匁(もんめ、1匁=3.75g)」表記も
中国・韓国・台湾g/㎡・克/平方米日本と同じGSM
米国oz/yd²・oz/linear ydデニム・キャンバスはoz
英国g/㎡(現行)・oz/yd²(伝統)ミレニアル以降はGSMが主流
欧州(独・伊・仏)g/㎡EN規格もGSM
インド・バングラデシュGSMOEM輸出はg/㎡標準

業界・現場での使い方

アパレル企画・MD

ターゲット層・価格帯・季節でg/㎡を選定。ユニクロTシャツ200g/㎡が標準、無印良品ヘビー220g/㎡、GILDANノベルティ180g/㎡。ブランドイメージと着心地のポジショニング設計に直結します。

生地商社・海外調達

中国・ベトナム・バングラの工場オファーをg/㎡で比較、米国オファーをoz/yd²で受領→換算。同じ生地でも表記単位で20%程度の錯覚が起き、原価計算ミスの温床。必ず両単位で仕様書に併記します。

OEM・工場との仕様共有

生地サンプル承認時、実測目付(実際に切り取った生地の測定値)と仕様書g/㎡の±5%以内が承認基準。テストピース10cm×10cmを電子天秤で測り、100倍して g/㎡に換算するのが基本手順(JIS L 1096準拠)。

EC・D2Cブランド企画

商品説明に「200g/㎡ヘビーウェイトTシャツ」等g/㎡表記を入れると、素材感を伝えやすく返品率が下がります。消費者リテラシーが上がりGSM表記を確認する層が拡大中。

輸出書類・関税評価

輸出入通関では生地重量(kg・g/㎡)、幅、素材構成比が必須申告項目。HSコード分類(綿織物5209など)で関税率が変わり、目付レンジで区分される場合もあります。輸出者(工場)と輸入者(商社)で数値齟齬があると通関遅延の原因。

タオル・寝装・ホームテキスタイル

タオルは伝統的に匁表記(1匁=3.75g、200匁=750g/枚)。バスタオルは500-800匁、フェイスタオルは180-260匁が標準。ホテル業界の仕様書では両表記併用が主流です。

よくある間違い・注意点

  • g/㎡とg/m(1メートル重量)の混同 — g/mは幅を含んだ数値。幅140cmと150cmの反物を同じg/mで比較すると誤発注に。仕様書はg/㎡表記を徹底してください。
  • 換算係数を暗算で概算 — g/㎡×0.03(近似)で計算すると1-2%誤差。厳密には×0.02949です。輸出書類では正確な係数を使用。
  • 実測目付の測定サンプル小さすぎ — 5cm×5cm=25c㎡だと織物ムラ(ヨコ糸の入り方等)で±10%の誤差。10cm×10cm以上、3点以上の平均が実務基準(JIS L 1096)。
  • 後加工前後の目付を混同 — 樹脂加工・防シワ加工・撥水加工で3-8%増、シルケット加工で1-2%減。仕様書は「生機(きばた)目付」か「仕上げ目付」を明記。
  • ニット(編物)と布帛(織物)の伸縮無視 — ニットは伸ばした状態と収縮状態で目付が2-3割違います。JIS L 1018(ニット試験)では標準状態(松柏台使用)で規定。
  • デニムのoz表記を「重量」と勘違い — 「14ozデニム」の14ozは1yd²あたりの重量。1着分ではありません。ジーンズ1本の総重量は約1kg(14oz生地×要尺1.7m×幅150cm)。
  • タオルの匁表記の単位ミス — 1匁=3.75g、200匁タオル1枚=750g。「200匁=200g」と誤解する新人発注ミスが頻発。

関連する規格・法規

  • JIS L 1096 ― 織物及び編物の生地試験方法。目付・厚さ・密度・伸縮・剛軟性など織編物の基本試験を規定。目付は10cm四方の試料を秤量し、単位面積あたり質量(g/㎡)を算出。
  • JIS L 1018 ― 編物試験方法。ニット(トリコット・シングルニット等)の目付・伸長率の測定手順。
  • JIS L 0105 ― 繊維製品の物理試験方法通則。試験室環境(20℃・65%RH)の標準条件。
  • ASTM D3776 ― Standard Test Methods for Mass Per Unit Area (Weight) of Fabric。米国の生地重量測定標準。oz/yd²・g/㎡の両単位対応。
  • ASTM D3775 ― Standard Test Method for End (Warp) and Pick (Filling) Count of Woven Fabrics(織物の織密度)。
  • ISO 3801 ― Textiles — Woven fabrics — Determination of mass per unit length and mass per unit area(国際基準)。
  • ISO 3376 ― Textiles — Determination of mass per unit area using small samples(小サンプル法)。
  • 家庭用品品質表示法(繊維製品品質表示規程) ― 日本で繊維製品を販売する際の素材構成表示義務。目付は表示義務外だが実務仕様の必須項目。
  • 関税定率法(HSコード分類) ― 織物の関税分類。第52類(綿)・第54類(合繊)・第55類(合繊短繊維)等で目付レンジによる区分あり。

参考文献・公的資料

目付測定手順、素材別特性、輸出入書類記載のより詳細な情報は下記公的機関・団体の一次資料を参照してください。

※本ページの計算結果および用途別グレードは代表的な目安です。ブランドポジショニング、素材構成、後加工、季節仕様により最適目付は変動します。輸出通関書類、OEM量産仕様書、家庭用品品質表示に用いる場合は、JIS L 1096準拠の実測値および認定検査機関の試験報告書を優先してください。関税分類・原産地判定は税関相談官または通関士の判断を仰いでください。

よくある質問(FAQ)

デニム14ozは何g/㎡?

約475g/㎡(14 × 33.906 = 474.7)。標準的なアメカジデニムのヘビーオンスに分類され、リーバイス501のヴィンテージ相当。同レンジのブランドではA.P.C.が13.5oz、Nudie Jeansが12.5oz前後を採用しています。

Tシャツの標準目付はいくつ?

マス向けは170-210g/㎡(5.0-6.2oz/yd²)が標準。ユニクロ・GAPの定番Tシャツは約200g/㎡、ヘビーウェイト(ストリート・古着ライク)は210-280g/㎡、薄手Tは130-160g/㎡。厚みと透け感の指標として使われます。

g/㎡が高いほど高品質?

必ずしも比例しません。用途とのマッチングが重要で、夏物シャツで250g/㎡は重すぎ、コートで200g/㎡は薄すぎる。品質は目付だけでなく糸の番手、織密度、素材、後加工、縫製精度の総合判断です。ただし同じ用途内では目付が高いほど耐久性・保温性が上がる傾向はあります。

oz/yd²からg/㎡への換算式は?

g/㎡ = oz/yd² × 33.906(逆方向はg/㎡ × 0.02949)。1oz=28.3495g、1yd=0.9144m(1yd²=0.8361㎡)から導出。暗算では「oz × 34」で概算可能ですが、輸出書類等の正式資料では厳密な換算係数を使用してください。

g/㎡は生地の厚みと同じ?

相関はありますが同一ではありません。素材の比重差(ウール1.32・ナイロン1.14・綿1.54)や織密度、加工方法で厚みと目付の関係は変わります。同じ150g/㎡でも綿シーチングとポリエステル起毛では手触り・厚みが大きく違います。

反物1本の総重量計算方法は?

総重量(kg) = g/㎡ × 幅(m) × 長さ(m) ÷ 1000。例:200g/㎡・幅150cm・50m反物 = 200 × 1.5 × 50 ÷ 1000 = 15kg。輸出コンテナの積載量計算、宅配料金試算、原価管理で必須。

タオルの匁表記とg/㎡の関係は?

1匁=3.75g。タオルは1枚重量(匁)で表記され、200匁フェイスタオル=750g/枚。バスタオル(60cm×120cm)を500匁で作る場合、生地目付は500×3.75÷(0.6×1.2)=約2,604g/㎡相当の厚み。パイル織のため生地厚は極めて大きくなります。

ニット生地は伸び縮みでg/㎡が変わる?

変わります。伸ばした状態と収縮状態で30%以上変動することがあります。JIS L 1018(ニット試験)では「松柏台(まつはくだい)」という平面板に生地を平常状態で乗せて測定する標準法があります。仕様書では「平常時目付」を明記してください。

実測目付の測り方は?

試料を10cm×10cmの正方形に3点以上カット→電子天秤で0.01g精度以上で秤量→3点平均を100倍してg/㎡に換算。JIS L 1096A法。試験室環境は20℃・65%RHで24時間馴染ませてから測定(JIS L 0105)。

後加工前後で目付は変わる?

変わります。樹脂加工・防シワ加工・撥水加工で3-8%増、シルケット加工(綿の光沢加工)で1-2%減、シーリング加工で5-15%増。仕様書には「生機(きばた・加工前)目付」か「仕上げ(加工後)目付」かを明記してください。

輸出書類のg/㎡はどう記載する?

HSコード分類上、生地の目付レンジで税率が変わる場合があります。実測値をJIS L 1096準拠で記載し、必要に応じ認定検査機関(ボーケン・カケン等)の試験報告書を添付。原産地証明書(FTA活用時)では現地基準も確認。

要尺と反物の使い分けは?

要尺は「1着分に必要な生地長」、反物は「工場出荷時の生地1本の長さ(通常30-60m)」。要尺重量=g/㎡×幅×要尺、反物総重量=g/㎡×幅×反物長。生産数量×要尺÷反物長で必要反数を算出。歩留まり(裁断ロス10-15%)を必ず加算してください。