計算ツール
土工切土盛土造成

切土・盛土量(平均断面法)

平均断面法または矩形近似で切土・盛土量を即算出。10tダンプ台数・残土処分費目安まで自動計算。土工事積算・造成計画に。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

切土・盛土量(平均断面法)ツール

平均断面法

V = (A₁ + A₂) / 2 × L

A₁,A₂: 両端断面積 / L: 断面間距離

矩形近似: V = A(敷地面積) × H(平均高)

土量計算の最も基本的な方法。詳細には角柱法・プリズモイド式(V=(A₁+4Am+A₂)/6×L)なども使うが、土工事の初期見積りには平均断面法で十分。

10tダンプ積載量と土量目安

車格積載体積積載重量
2tダンプ1.2 m³1.6 t (土)
4tダンプ2.5 m³3.3 t
10tダンプ6 m³約9 t
大型 20tダンプ10-12 m³約18 t

切土・盛土量(平均断面法)の詳しい解説

土工事の数量算定は平均断面法(V=(A₁+A₂)/2×L)が最も基本の公式です。切土・盛土の断面積を両端で計測し、その平均に断面間距離を掛けます。長い法面・道路盛土のように断面が連続的に変わる場合は、複数区間に分割してそれぞれ平均断面法を適用します。

実務では「掘削 → 埋戻し → 残土処分」の3段階で数量を集計します。掘削土量から埋戻し量(建物基礎周囲の埋め戻し)を引いた残りが場外搬出土量(残土)で、これに10tダンプ1台=6m³を換算して搬出台数を算出。ダンプ運搬費(往復1回1.5-3万円)+残土処分費(1500-6000円/m³、種別・地域で変動)が現場のコスト構成です。

大規模造成ではほぐし率(1.15-1.3倍)・締固め率(0.85-0.95倍)の考慮が必要。切土100m³を運搬すると115-130m³になり、盛土に締固めると再度85-95m³に収縮。この体積変化を無視すると搬出台数・材料量が2-3割ズレます。土質(砂・粘土・砂利)で係数が変わるため土質試験結果を反映します。

業界・現場での使い方

宅地造成・分譲地開発

切土・盛土のバランス設計(内部でこなす=残土発生ゼロを狙う)、造成コスト削減。

道路工事・河川工事

キロ単位の長い路線の土量集計。ステーション(区間分割)ごとに平均断面法適用。

建築基礎工事

根切り(基礎掘削)土量、埋戻し量、残土処分費の初期見積り。

よくある間違い・注意点

  • ほぐし率・締固め率を無視 — 土は掘削で15-30%膨張、締固めで5-15%収縮。無視すると搬出台数・盛土量2-3割誤差。
  • 湧水・地下水を考慮せず — 地下水位以下の掘削では釜場排水・鋼矢板打設が必要。単純掘削と費用が3-5倍違う。
  • 残土処分費を建設現場搬入と同料金と想定 — 処分場は種別(第1-4種)・地域で1500-6000円/m³と幅広い。事前見積り必須。

関連する規格・法規

  • 土の単位体積質量試験方法。
  • 道路土工要領 — 土量計算基準。
  • 土工事の技術基準。

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

平均断面法とプリズモイド式の違いは?

プリズモイドは中央断面Amも含めた3点式でより精度高い。V=(A₁+4Am+A₂)/6×L。実務は平均断面法で十分な精度。

10tダンプの積載量は?

体積約6m³、土質重量約9トン。土種で±10-15%変動。

残土処分費の相場は?

第1-2種(良質土)1500-3000円/m³、第4種(粘性土)4000-6000円/m³。運搬費別途。

ほぐし率とは?

地山土を掘削すると空隙で体積が増える現象。砂1.15、砂利1.20、粘土1.25、岩1.5-2.0倍。

切土と盛土をバランス設計するメリットは?

搬入・搬出コストを最小化。理想は敷地内収支ゼロ(残土発生ゼロ)。