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Brix度⇔比重・糖度換算 計算ツール|清涼飲料・ワイン・ビール・ジャムの現場品質管理

Brix度(°Bx)⇔比重SG⇔糖度%w/wの相互換算と、ビール醸造のOG/FGからの推定アルコール度数(ABV)算出を同時に実行。清涼飲料・果汁・ワイン・日本酒・ジャム・はちみつ・味噌醤油・クラフトビールなど、あらゆる糖質水溶液の品質管理で世界的に使われる指標です。1854年ドイツの科学者アドルフ・ブリックスが定義して以来、屈折計・浮ひょう・振動式密度計の測定手段を通じて、食品衛生・農産物出荷判定・醸造レシピ設計の現場で使われてきました。JAS法・農林水産省・国税庁・AOAC公定分析法・JIS Z 8804・OIML国際法定計量機関の公式資料に基づき、換算式・温度補正・品目別規格・日本酒度との違いまで実務目線で解説します。

最終更新:2026-07-30/監修:計算ツールズ編集部

Brix度⇔比重・糖度換算ツール

計算式と定義

Brix度の基本定義

1°Bx = ショ糖(スクロース)水溶液における 1%w/w

Brix度(°Bx)は、20℃において純粋なショ糖水溶液が示す屈折率または比重から換算した「可溶性固形分濃度」の指標です。1°Bxはショ糖1gが水99gに溶けた状態(合計100g中1%)に対応。清涼飲料・果汁・ワイン・日本酒・ジャム・はちみつ・シロップ・味噌・醤油など、糖質・可溶性固形分を含む水溶液の品質管理に世界的に使われています。

比重(SG)との近似式

SG20/20℃ ≒ 1 + 0.004 × °Bx (低〜中Brix近似)

°Bx ≒ (SG - 1) / 0.004 (逆換算・一次近似)

厳密には非線形で、AOAC(Association of Official Analytical Chemists)公定分析法のBrix-SG換算表を参照するのが正確です。本ツールは実用範囲(0-30°Bx)で±0.3°Bx以内の精度。

ビール醸造での推定アルコール度数(ABV)

推定ABV(%) = (OG − FG) × 131.25

OG(Original Gravity)は発酵前初期比重、FG(Final Gravity)は発酵後最終比重。ホームブリューイングから商業醸造まで使われる標準式で、酵母の糖代謝率と平均炭素バランスから導出されています。より精密にはABV = 76.08 × (OG-FG) / (1.775-OG) + 0.5のBalling式もありますが、通常は131.25式で十分な精度が得られます。

Brix度の歴史と国際的な位置付け

Brix度は、ドイツの科学者・数学者アドルフ・ブリックス(Adolf Ferdinand Wenceslaus Brix, 1798-1870)が1854年に定義した糖度指標。前身にはチェコのバリング博士による「Balling度」があり、Brixはこれを補正・精緻化して現代Brix度を確立しました。ドイツのビール醸造では今もBalling度が使われることがあり、Brix度とほぼ互換で運用されます。

米国AOAC公定分析法、国際純正応用化学連合(IUPAC)、国際法定計量機関(OIML)がBrix-比重換算表を国際標準として公示。日本ではJIS Z 8804「液体比重測定方法」、JAS法(日本農林規格)の果汁規格、食品衛生法のジャム類基準など複数の公的規格でBrix値が製品要件として引用されており、産業技術総合研究所(AIST)計量標準総合センターが標準物質を供給しています。

Brix度早見表(20℃基準)

°Bx比重SG糖度%w/w製品例
0.51.0020.5%ミネラルウォーター・薄い麦茶
21.0082%低糖ドリンク・淡いお茶
51.0205%スポーツドリンク・ラガービール(発酵前)
71.0287%アイソトニック・イオン飲料
101.04010%コーラ・果汁10%飲料
121.04812%ぶどう果汁(ワイン用)・オレンジジュース
141.05614%いちご果汁・りんご果汁
181.07418%りんご濃縮還元・完熟メロン
221.09122%オレンジ濃縮・ワインぶどう完熟
251.10425%デザートワインぶどう・貴腐ワイン素材
351.15335%ガムシロップ・練乳(加糖前)
501.23250%低糖度ジャム・フルーツソース
651.32065%ジャム(常温保存基準)
781.40078%はちみつ(水分22%)・公正競争規約の下限
821.42482%はちみつ濃厚(結晶化しやすい)

JAS規格・食品衛生規格でのBrix

製品カテゴリBrix規格根拠
ストレートオレンジ果汁11.2°Bx以上JAS法「果実飲料の日本農林規格」
ストレートりんご果汁10.0°Bx以上JAS法同上
ストレートぶどう果汁14.0°Bx以上JAS法同上
ストレートみかん果汁10.0°Bx以上JAS法同上
ストレートパイナップル果汁11.6°Bx以上JAS法同上
ジャム類(常温流通)糖度40°Bx以上(高糖度は65°Bx以上)JAS法「ジャム類品質表示基準」
マーマレード糖度40°Bx以上同上
はちみつ水分22%以下(≒Brix78°以上)公正競争規約(はちみつ類)
清涼飲料水一般製品仕様書ごとに設定食品衛生法・品質保証書

ワイン・ビール醸造での換算

ワインぶどうの収穫Brix

ぶどうの収穫時Brix度は、ワインのアルコール度数上限を決める最重要指標。目安は次のとおり。

ぶどうBrix比重SG推定ワインABVワインスタイル
18°Bx1.07410%白ワイン軽め・冷涼地の早摘み
20°Bx1.08311.5%標準的白ワイン
22°Bx1.09112.5%フルボディ白・軽やか赤
24°Bx1.10013.5%フルボディ赤・カベルネ・ジンファンデル
26°Bx1.10915%ハイアルコール赤・カリフォルニアタイプ
30°Bx以上1.12817%+or残糖デザートワイン(貴腐・遅摘み)

ビール醸造のOG/FGとABV

スタイルOG目安FG目安推定ABV
ライトラガー1.030-1.0401.006-1.0103-4.5%
ペールラガー(ピルスナー)1.044-1.0501.008-1.0134.5-5.5%
ペールエール1.045-1.0551.010-1.0144.5-5.5%
IPA1.055-1.0701.010-1.0186-7.5%
ダブルIPA(DIPA)1.070-1.0901.014-1.0207.5-10%
スタウト1.050-1.0751.010-1.0185-8%
インペリアルスタウト1.080-1.1151.020-1.0308-12%
バーレーワイン1.090-1.1201.020-1.0309-13%

ビールのPlato度(°P)とBrix度の関係

ビール業界では糖度をPlato度(°P)で表しますが、これはショ糖水溶液の質量%を基準にした指標で、実務上はBrix度とほぼ同じ値になります(Plato度は測定基準温度と換算表の出典が異なるだけで、麦汁の範囲では差は0.1°程度)。ピルスナーは麦汁11°P前後、ラガーは12°P前後、IPAは14°P前後、スタウトは17°P前後と、初期糖度でビアスタイルが定義されるのが慣行です。発酵前後の°Pの差から発酵度(Attenuation)を求め、そこから推定ABVを算出します。屈折計のBrix目盛りをそのまま°Pとして読み替えられるため、ホームブリューイングでもBrix計が広く使われています。

温度補正の実務

Brix度の定義は20℃基準。温度が10℃ずれると読み取り値が0.3-0.5°Bx変動します。デジタル屈折計は自動温度補正(ATC)機能を持つものが多いですが、アナログ屈折計・浮ひょう(比重計)は換算表で補正が必要です。

測定温度読み取りBrix20℃換算Brix
10℃20.0°Bx19.5°Bx (-0.5)
15℃20.0°Bx19.75°Bx (-0.25)
20℃20.0°Bx20.0°Bx (基準)
25℃20.0°Bx20.3°Bx (+0.3)
30℃20.0°Bx20.6°Bx (+0.6)

測定手段(屈折計・浮ひょう・振動式)

デジタル屈折計(手持ち・卓上)

1滴で数秒測定・ATC自動補正・精度±0.1°Bx。ハンドヘルドは1万円台、卓上型は10-30万円。ワイン・果汁・清涼飲料の受入・工程・出荷検査で最も普及。

アナログ屈折計(光学式)

目盛りを目視読み取り、精度±0.2-0.5°Bx。電池不要で耐久性が高く、圃場・園芸・小規模品質管理向き。糖度計として3,000-1万円で入手可能。

浮ひょう(液体比重計)

ガラス管の浮きを液に沈めて目盛り読み取り。ワイン発酵中や果汁の懸濁液でも測れ、ブルワリーで必須。JIS B 7527規格。精度±0.1-0.2°Bx相当。

振動式密度計(オシレーティング)

U字管の共振周波数から密度算出。精度±0.00001g/cm³で、Brix換算表で高精度Brix値を得る。石油精製・食品品質管理の最高精度クラス。100万円超。

日本酒度・ボーメ度との違い

指標単位基準主用途
Brix度°Bxショ糖水溶液の%w/w果汁・清涼飲料・ワイン・ビール・ジャム
日本酒度比重を(1000×(1-1/SG))で算出、符号反転日本酒の甘辛判定
ボーメ度°Bé重ボーメ(水より重い液)・軽ボーメ塩水・酸・化粧品原料・染色
API比重°API60°F水基準石油業界
プラトー度°PBalling式改良版ヨーロッパのビール醸造

日本酒度は独自スケールで、+5(辛口)は比重約0.996、-5(甘口)は比重約1.005。Brix度とは方向・スケールが違い直接換算式はありません。清酒の可溶性固形分としてBrix18-20°程度になりますが、参考値にとどまります。

業界・現場での使い方

清涼飲料・果汁メーカー

原料果汁のBrix受入検査、シロップ調合、最終製品の規格適合確認。ライン上で連続屈折計により5秒サイクルで測定・記録。ばらつき±0.1°Bx以内の工程管理。

ワイン・ビール醸造

ぶどう収穫時のBrixからワインABVを予測、ビール醸造ではOG/FGからABV算出、レシピ設計・発酵管理・製品スペック確定。酒税法上の度数申告にも直結。

農産物・果樹

出荷判定基準として糖度8-14°Bx(品種による)を計測。糖度シールで販売差別化、贈答用高糖度品(メロン14°Bx以上、みかん12°Bx以上)はプレミアム価格。

調味料・食品加工

味噌・醤油の熟成管理、ジャム煮詰め工程の到達確認(65-68°Bx)、はちみつの水分規制(78°Bx以上)、みりん・料理酒の糖度規格。

ホームブリューイング

個人ビール醸造(免許不要範囲はアルコール1%未満)、ワインキット、シードル、はちみつ酒(ミード)のOG/FG管理。愛好家の醸造精度向上に。

研究・大学・食品開発

可溶性固形分の指標として基礎研究・製品開発で必須。Brix・比重・水分活性(Aw)を組み合わせて食品保存性を設計。

主要食品・飲料の代表Brix度一覧

早見表(20℃基準)がBrix値から製品を引く表であるのに対し、こちらは製品名から代表的なBrix度と比重を引く逆引き表です。受入検査の目標値設定や、他社製品との糖度比較の目安としてお使いください。

食品・飲料Brix度比重SG備考
純水01.000校正の基準点
スポーツ飲料4-71.015-1.028アイソトニックは5-8°Bx
コーラ10.51.042清涼飲料の標準的な糖度
オレンジジュース(果汁100%)11-131.044-1.052JAS規格の下限は11.2°Bx
りんごジュース(果汁100%)11-151.044-1.060品種・産地で変動
ぶどうジュース(果汁100%)15-201.060-1.083JAS規格の下限は14.0°Bx
ぶどう果汁(ワイン用)18-251.074-1.104収穫熟度の判定指標
白ワイン発酵前のもろみ17-221.070-1.091目標ABV 10-12%
赤ワイン発酵前のもろみ20-251.083-1.104目標ABV 12-14%
デザートワイン用果汁30-401.128-1.176アイスワイン・貴腐ワイン
ビール麦汁(発酵前)10-141.040-1.057ビール業界では°P(Plato)表記
ビール(発酵後)2-41.008-1.016残糖分を含む見かけの値
甘酒15-181.060-1.074米麹発酵タイプ
ジャム(JAS)40-651.176-1.32040°Bx以上がジャム
マーマレード(JAS)45-651.200-1.320柑橘果皮入り
メープルシロップ66前後1.324カナダ・米国の公定規格は66%以上
加糖練乳72-741.36-1.38コンデンスミルク
はちみつ77-821.40-1.44水分22%以下が規格要件

メープルシロップの原料である樹液(サップ)は2-3°Bxしかなく、これを煮詰めて66°Bx前後まで濃縮します。約40倍の濃縮が必要になる計算で、Brix測定が煮詰め終点の判定に直結する代表例です。

よくある間違い・注意点

  • 温度補正なしで測定 — Brix定義は20℃基準。10℃ずれると読み取り値が0.3-0.5°Bx変動する。デジタル屈折計は自動補正機能ありだが、アナログ機・浮ひょうは換算表要参照。
  • 果汁以外にそのまま適用 — Brix度はショ糖基準。果糖・ブドウ糖・オリゴ糖・アミノ酸を多く含むはちみつ、味噌、しょうゆでは実糖度と数°ズレるため補正が必要。純粋なショ糖溶液の擬似糖度と理解する。
  • 屈折計と比重計の値の混同 — 両方とも°Bx表示だが、原理が違うため濁った・懸濁液では屈折計が過大評価、比重計が正確になることがある。工程管理では原理を統一。
  • 日本酒度とBrixを直接比較 — 日本酒度は独自スケール(比重に符号反転)で、Brix度とは方向が逆。+5(辛口)は比重0.996、-5(甘口)は比重1.005程度。互換性はない。
  • ビール発酵中のBrix読み値のみでABV推定 — アルコールの屈折率補正が必要。屈折計単独では発酵後Brixが過大評価される。市販の"Brix Alcohol Correction"式を使うか、浮ひょうによる比重測定を併用。
  • 果肉入り果汁を無濾過測定 — 果肉・繊維・パルプが含まれると屈折計・比重計の値がぶれる。濾過またはホモゲナイズ後の測定が必要。
  • 校正液を使わない — 屈折計・浮ひょうは定期的に純水(0°Bx)およびショ糖標準液(10°Bx・25°Bx等)で校正すべき。校正なしの機器で規格判定はNG。

参考文献・公的資料

より正確な換算表・測定手順・公的規格は、以下の一次資料を参照してください。

※本ツールの換算は近似式による参考値です。JAS規格の適合判定、酒税法上のアルコール度数申告、食品衛生法上の保存基準判定など公的な用途には、校正済み屈折計・浮ひょう・振動式密度計による実測値と、AOAC公定分析法・JAS法・JIS Z 8804に基づく手順を用いてください。ビール・ワイン醸造における正確なABV算出には、屈折計の場合はアルコール補正式(Brix Correction Formula)、浮ひょうの場合は比重測定値の使用を推奨します。

よくある質問(FAQ)

Brix度と糖度%は同じ?

ほぼ同じ。純粋なショ糖水溶液では 1°Bx = 1%w/w が定義。ただし果糖・ブドウ糖・非糖成分(アミノ酸・有機酸)を含む実際の食品では、Brix値は「可溶性固形分濃度」を示す指標で、真の糖度と数%ズレる。

屈折計と比重計、どちらを使うべき?

透明液は屈折計(デジタル糖度計)が便利で1滴で測定可。ワイン発酵中や果汁の濁った液は比重計(浮ひょう)が確実。醸造では両方併用が一般的で、屈折計は素早い工程チェック、比重計は最終確認の役割分担が実務的です。

ワインぶどうのBrix22°で何%のアルコールになる?

発酵率100%で概算すると、Brix22°→ SG≒1.091 → (SG-1)×131.25 ≒ 12% ABV。実際は残糖・酵母耐性で12-13%に収まる。カリフォルニアのフルボディ赤ではBrix25-26°で15%ABVも珍しくない。

ビール醸造でOG=1.050, FG=1.010 のABVは?

(1.050-1.010) × 131.25 = 約5.25% ABV。標準的なペールエール・ラガーのアルコール度数。低くしたい場合はOG≒1.040以下、IPA系は1.060以上狙う。

はちみつBrix78°の意味は?

水分22%、可溶性固形分78%。公正競争規約(はちみつ類)では水分22%以下が「はちみつ」の規格要件。Brix75°未満は水分過多で発酵リスク、80°以上は結晶化しやすい。

ジャムのBrix65°は何を保証する?

可溶性固形分65%以上で水分活性Aw≒0.85以下、多くの腐敗菌・酵母の増殖が抑制されるレベル。常温流通・長期保存の食品衛生基準になる。JAS法「ジャム類品質表示基準」では40°Bx以上が「ジャム」、65°Bx以上が「高糖度ジャム」の目安。

スポーツドリンクの理想Brixは?

運動時の吸収に適した等張液(アイソトニック)はBrix5-8°、糖濃度4-8%。これ以上高いと吸収速度が下がり、胃もたれの原因になる。ハイポトニックの水分補給飲料は3-4°Bx。

日本酒度とBrixの換算は?

直接換算式はない。日本酒度は独自スケールで、+5(辛口)は比重0.996、Brixに近い数値ではない。参考値:日本酒度+5≒Brix18-20°(清酒の可溶性固形分)。国税庁の酒類分類に基づく指標。

屈折計と比重計でBrix値が違うのはなぜ?

屈折計は屈折率、比重計は密度から換算するため、原理が異なる。濁った液・懸濁液では屈折計が過大評価、アルコールを含む液では屈折率補正が必要。工程管理では測定原理を統一するのが基本。

ワイン発酵中に屈折計でBrixを追える?

可能ですが、アルコールが屈折率に影響するため補正が必要。市販の"Brix Alcohol Correction"式を使うか、浮ひょうによる比重測定を推奨。発酵前は屈折計、発酵開始後は浮ひょうが実務的。

Brixが同じでも味が違うのはなぜ?

Brixは可溶性固形分全体の指標で、糖の種類(ショ糖・果糖・ブドウ糖)、酸(クエン酸・リンゴ酸)、香気成分の違いで味覚が大きく変わる。糖酸比・pH・アミノ酸量の総合設計が食品開発の要となります。

Brixから水分量を計算できる?

可溶性固形分以外はほぼ水と仮定できるため、水分% ≒ 100 - Brixが概算値。はちみつBrix78°なら水分約22%。ジャムBrix65°なら水分約35%。厳密には不揮発性の非糖分(ペクチン・食物繊維)も含まれるため補正が必要。

ぶどうの収穫時期はBrix何度が目安?

ワイン用は20-25°Bxが標準的な収穫域です。18°Bx未満は未熟でアルコール度が伸びず、25°Bx超は過熟で発酵が停止しやすくなります。生食用ぶどうは16-20°Bxが甘味と酸味のバランスがよいとされ、畑で毎日抜き取り測定し、天候予報と合わせて収穫日を決めるのが実務です。

清涼飲料のBrix度はどのくらい?

コーラが約10.5°Bx、スポーツ飲料が4-7°Bx、果汁100%ジュースが11-15°Bxが目安です。無糖の機能性飲料・お茶類は0-2°Bxに収まります。同じ「甘い飲料」でも糖度は倍以上違うため、受入検査では製品ごとに規格幅を設定します。

屈折計と糖度計は同じもの?

実質的に同じものです。市販の「糖度計」はほぼすべて屈折計で、測定した屈折率をBrix目盛りに換算表示しています。測定レンジで使い分けるのが基本で、0-32°Bxが果汁・清涼飲料向け、0-90°Bxがはちみつ・ジャム・シロップ向けです。レンジ外の試料は精度が落ちるため機種選定に注意してください。

メープルシロップは何°Bx?

66°Bx前後です。カナダ・米国の公定規格では可溶性固形分66%以上が製品要件とされています。原料の樹液(サップ)は2-3°Bxしかなく、約40倍まで煮詰めて濃縮するため、Brix測定が煮詰め終点の判定そのものになります。